髄膜炎菌感染症の発症リスクを高める要因には次のようなものがあります。


インターフェロンγ遊離試験(IGRA)や結核菌特異抗原検査も、診断の補助になる検査法です。


髄膜炎菌感染症におけるMRI所見には以下のようなものがあります。

結核性髄膜炎の治療は、複数の抗結核薬を組み合わせた長期的な薬物療法が基本です。

ウイルス性髄膜炎の治療は症状を和らげる対症療法が中心で、使用する薬剤や医療処置に伴い、様々な副作用やリスクが生じる可能性があります。

小児例の細菌性髄膜炎の予後と後遺症を検討する. □ 解説・エビデンス

髄膜脳炎型は髄膜炎と脳炎が同時に起こる最も重篤な病型の一つでこの病型では髄膜だけでなく脳実質にも炎症が及びます。

細菌性髄膜炎に伴う感音難聴は一般に予後が不良であり,後天性聾の原因として最も多いとされる。起炎菌は年齢によってその傾向が異なるため,年齢に応じて抗菌薬を選択する必要がある1)。副腎皮質ステロイドは感音難聴の予防だけでなく,脳浮腫や過剰な免疫反応による組織障害を予防する効果があることから,起炎菌によらず投与が推奨されている。
また,髄膜炎で両側聾となっても,人工内耳手術により聴覚の再獲得が可能である。ただし,発症後早期に蝸牛の骨化(特に肺炎球菌)が生じ,手術が困難になることがある。髄膜炎で失聴した場合は,速やかに人工内耳手術が可能な施設への受診を考慮する。

小児の細菌性髄膜炎の予後に関する統計は時代とともに変化してきており,国や地域,起炎

ウイルス性髄膜炎の診断や治療過程で腰椎穿刺を行うことがあり、一定のリスクが伴います。

結核性髄膜炎では、リンパ球が主体の細胞数増加、タンパク質濃度の上昇、ブドウ糖濃度の低下が特徴です。

Pros & Cons 細菌性髄膜炎患者へのステロイド薬の適応

菌血症型は髄膜炎型と比較してより重篤な状態に陥りやすく迅速な対応が不可欠です。

髄膜脳炎型は他の病型と比較して予後が不良である場合が多く、迅速かつ適切な対応が極めて重要です。


その他の病原体による髄膜炎におけるデキサメタゾンの有効性は証明されていないが,肺炎球菌(S


この論文では,半年しか経過を追っていない.あくまで対症療法だから半年程度が限界なのではないか,そういう疑念が臨床医には常にある.その効果の質自体も問題となる.つまり,認知障害の改善といっても,それが,実際の社会的損失の抑制につながるのかどうかといった疑問も常につきまとう.つまりペーパーテストの点数がよくなっても,問題行動が減少したり,介護の手間が省けたり,入院期間が減ったりといった実益につながらなければ意味がないのではないかという疑問だ.下記のAD2000研究は,このような真のエンドポイントを主要評価指標として臨床試験を行ったが,やはり認知機能障害のテストの結果は改善したものの,現実のご利益には乏しいという結果が出た.
Courtney C, Farrell D, Gray R, Hills R, Lynch L, Sellwood E, EdwardsS, Hardyman W, Raftery J, Crome P, Lendon C, Shaw H, Bentham P; AD2000Collaborative Group. Long-term donepezil treatment in 565 patientswith Alzheimer's disease (AD2000): randomised double-blind trial.

髄膜炎菌感染症(Meningococcal disease)

髄膜脳炎型の発症リスクは次のような要因によって高まる可能性があります。

[PDF] 抗菌薬選択に難渋した Listeria monocytogenes 髄膜炎の 1 例

菌血症型、または敗血症型は髄膜炎菌が血流に侵入して全身に広がる病型です。

[PDF] 編集「細菌性髄膜炎の診療ガイドライン 2014」作成委員会

髄液検査は約5,000円から8,000円、MRI検査は約20,000円から30,000円程度で、血液検査や脳波検査なども含めると、検査費用の合計は5万円から10万円になります。

CTX はセフェム系抗菌薬の中でも髄液移行性に優れ、さらに、細菌性髄膜炎の主要起炎菌

ムコイド型肺炎球菌による急性中耳炎は内耳障害をきたしやすく,しばしば難治である。急性中耳炎による内耳障害を疑ったら速やかに鼓膜切開,ドレナージを行いつつ起炎菌の検索を行う。ムコイド型肺炎球菌はセフェム系抗菌薬が効きにくく,ペニシリン系やカルバペネム系抗菌薬による治療を行う。また,慢性中耳炎や真珠腫性中耳炎など,慢性に経過する疾患でも内耳炎が生じうるので,保存治療に抵抗する症例では手術を行う。

[PDF] 意識障害で肺炎球菌性髄膜炎を発症した高齢男性の2例

抗ウイルス薬の投与は、ウイルス性髄膜炎の治療において中心的な役割を果たしますが、全てのウイルスに抗ウイルス薬があるわけではありません。

[PDF] 頭蓋底骨折の 1 年半後に細菌性髄膜炎を 発症した一男児例

これらのリスク因子を持つ患者さんでは髄膜脳炎型の発症に特に注意が必要です。

[PDF] 関節リウマチの治療中にリステリア髄膜炎を発症した1例

ウイルス性髄膜炎の治療は、対症療法と抗ウイルス薬の投与を中心です。

初期研修医〜一般内科向けに作成したスライドです。髄膜炎菌の部分は曝露後予防など少し踏み込んでいるので、興味があれば。

髄膜炎菌感染症の各病型は必ずしも独立して発症するわけではありません。

髄膜炎で daptomycin、linezolid、tigecycline は十分なデータがない。 44

ウイルス性髄膜炎の確定診断には、原因となるウイルスの特定が必要です。

肺炎球菌髄膜炎で抗菌薬投与前/同時 dexamethasone 投与は予後改善。 45

2004; 291: 870-s9
心停止後の昏睡患者において72時間後の運動反応の欠如と同様に心停止後24時間で評価された4つの臨床徴候(角膜反射・対光反射の消失,運動反応の欠如,痛みに対する逃避反応の欠如)は,不幸な結果を予期するのに明確で正確である.
頭部外傷患者へのメチルプレドニゾロン投与は死亡率を上昇させる
Roberts I, Yates D, Sandercock P, et al.

[PDF] 肝膿瘍の治療中,化膿性髄膜炎および脳室炎を併発した 1 例

ただし、ウイルス性髄膜炎では多くの場合、特別な異常所見は認められません。

細菌性髄膜炎ってどうして怖いの? | こどもの肺炎球菌感染症を学ぶ

炎症の三主徴である発熱,痛み,腫脹に加え,内耳に存在する神経が障害されることによる感音難聴,めまい,顔面神経麻痺,味覚障害などがあれば内耳炎を強く疑う。ただし,乳幼児や髄膜炎により意識障害を併発した場合には,これらの症状を訴えないことがあるため,注意が必要である。

髄膜炎菌600mg 1日2回 2日間。インフルエンザ桿菌600mg 1回 4日

例えば菌血症型として始まった感染が後に髄膜炎型に進展することがあります。

[PDF] 当院にて過去5年間に経験した細菌性髄膜炎10症例の検討

頭部CT検査やMRI検査は、髄膜炎の合併症や他の疾患との鑑別に役立ちます。