抗うつ薬の強さランキング 人気の処方薬や副作用の少ない薬を紹介
抗コリン作用少ない。精神賦活作用よりも抗不安・鎮静作用強いので睡眠障害等にも用いられる。なお、睡眠障害に用いる場合は25~50mgを就寝前に服用する。抗うつ作用は三環系より弱い。
レクサプロ他)などの選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI ..
セロトニン再取り込み阻害作用は、ノルアドレナリン再取り込み阻害作用やドパミン再取り込み阻害作用と比較してより強力である。また、他の抗うつ薬と作用が別とされる。
セロトニンのみに作用し、抗うつ作用はやや弱く、本格的なうつには効果不十分ですが、うつ病以外の適応症(強迫性障害、パニック障害、社会不安障害)があります。適応外ですが、摂食障害、PTSDなど(アメリカでは適応)にも使用されます。
三環系抗うつ薬のような抗コリン性の副作用や、心毒性、鎮静作用が少ない。
嘔気、悪心などの消化器症状(服用中に消失することが多い)、眠気、めまい、ふらつき、性機能障害。
急に止めると「フワフワ」「ビリビリ」といった退薬症状が見られます(特にパロキセチン(パキシル))。
血中濃度半減期は、エスシタロプラム>>セルトラリン>パロキセチン>フルボキサミンの順に長く、最高血中濃度到達時間はいずれも5時間以上→夕食後投与で翌朝に眠気等の持ち越しがある場合は、服用時刻を夕から昼にずらす事により、日中の副作用を回避できます。
セロトニン症候群(SS)に注意!
抗うつ薬の種類・効果効能・副作用の解説 | 国分寺 精神科 心療内科
古くから使われてきた三環系や四環系といわれるタイプの抗うつ薬は強力な効果がある反面、副作用も強いため使いどころが難しいお薬でした。しかしエスシタロプラムは副作用を起こす頻度が低く、それでいて治療効果も三環系や四環系と同程度なので患者さんにとって使いやすく、継続しやすいお薬になっています。飲み始めてすぐに効果はあらわれませんが、飲み続けると徐々に脳内で作用を発揮し、抑うつ気分や不安をやわらげてくれます。
三環系抗うつ薬は効果が強くてしっかりと効いたのですが、副作用も強いのが難点でした。
レクサプロ(エスシタロプラム)、ジェイゾロフト(セルトラリン)、パキシル ..
②パロキセチン(パキシル):
高用量ではノルアドレナリンにも作用。抗コリン作用あり。
自身を代謝する酵素を阻害する為、投与量を増減すると血中濃度が急速に上下(血中濃度の非線形性)→退薬症状が出やすい、高齢者では血中濃度が高くなる為、推奨される投与量は10~20mg。
日本ではうつ病以外に全般性不安障害を除く全ての不安障害(パニック障害、強迫性障害、社交不安障害)の適応となっています。
古くから使われてきた三環系や四環系といわれるタイプの抗うつ薬は強力な効果がある反面、副作用も強いため使いどころが難しいお薬でした。しかしエスシタロプラムは副作用を起こす頻度が低く、それでいて治療効果も三環系や四環系と同程度なので患者さんにとって使いやすく、継続しやすいお薬になっています。飲み始めてすぐに効果はあらわれませんが、飲み続けると徐々に脳内で作用を発揮し、抑うつ気分や不安をやわらげてくれます。
(パキシル錠など)、エスシタロプラムシュウ酸塩(レクサプロ ..
④エスシタロプラム(レクサプロ):
セロトニンに対する選択性が高い。
脳内移行が強い→末梢性の副作用が少ない。
「アロステリック作用」により、作用部位であるセロトニン・トランスポーターに長時間結合(結合半減期130時間)→効果が強く持続し、離脱症状が出にくい。
初回投与量のまま増量不要。
女性に対する有効率がセルトラリンに次いで高いとのデータがあります。
ヨーロッパではうつ病以外に全ての不安障害の適応(スウェーデンでは月経前不快気分障害(PMDD)にも適応)となっています。
また、抗うつ薬はうつ病の治療の他に、強迫性障害やパニック障害など幅広い症状の治療に使用されることがあります。
リフレックス、レメロン(ミルタザピン)[15mg] 1〜3錠 分1
以上を踏まえて、中等症・重症うつ病に対して推奨される治療のポイントをまとめます。中等症以上のうつ病では、まず外来で診療できるのか、入院をさせるべきなのかを判断します。そして、軽症うつ病において述べられている基礎的介入を丁寧に行った上で、薬物療法は軽症に比べてより積極的に行います。抗うつ薬を単剤で十分量・十分期間使用し、多剤併用は行わないことを基本とします。
本ガイドラインでは推奨する第一選択薬を一つに定めていませんが、新規抗うつ薬(SSRI,SNRI,ミルタザピン)やTCA/non-TCAが用いられます。新規抗うつ薬(SSRI,SNRI,ミルタザピン)は、TCAに比べて抗コリン性有害作用、心・循環器系有害作用は軽減しており忍容性に優れているという考え方が主流であり、大部分の中等症や重症はこのクラスから開始することが一般的です。
ベンゾジアゼピン受容体作動薬を併用する場合はその必要性を慎重に考慮します。中等症以上では不安・焦燥・不眠への対処にベンゾジアゼピン受容体作動薬が必要となることが多いでしょう。その場合でも、最大、抗不安薬1剤、睡眠薬1剤までを原則とし、併用期間は治療初期4週までを目安とします。セカンドライン以降の治療選択としては、第一選択薬に無反応の場合は「抗うつ薬の変更」を、部分反応にとどまる場合は「抗うつ効果増強療法」を行います。
自殺の可能性や生命危機の差し迫った(最)重症うつ病にはECTを考慮します。ECTにすみやかに反応し、寛解が得られた場合は、軽症・中等症うつ病に準じて新規抗うつ薬を主剤として維持できることもあります。
独立行政法人医薬品医療機器総合機構は「新規抗うつ薬(SSRI、SNRI、ミルタザピン).
「抗うつ効果増強療法」においては、アリピプラゾールが日本で唯一抗うつ薬の増強療法の適用を有する非定型抗精神病薬です。国内で行われた臨床試験(Kamijima et al. 2013)で、6週間の短期投与試験で有効性が報告されています。一方、有害事象の頻度は、海外における有効性を支持する3本の先行研究(Berman et al. 2009:Berman et al. 2007:Marcus et al. 2008)と同様の傾向にあり、最も多かったものはアカシジアでした。米国精神医学会のガイドラインにおいても非定型抗精神病薬による抗うつ効果増強療法は、第一選択薬で効果が不十分であった場合の薬物治療選択肢の一つとして位置付けられていますが、非定型抗精神病薬による抗うつ効果増強療法を選択する場合は、リスク・ベネフィットを考慮した上で選択することが必要でしょう。
[PDF] 新たに向精神薬に指定される内服薬の投薬期間について(案)
SSRIは選択的セロトニン再取り込み阻害薬のことで、脳内の細胞外セロトニン濃度を上昇させることで、抗うつ作用を示すとされています。SSRIの開発は、その副作用の少なさから、うつ病の薬物療法に多大な影響を与えました。SSRIは抗うつ作用のみならず、抗不安作用も有していることから、強迫性障害、全般性不安障害、社会不安障害、心的外傷後ストレス障害(PTSD)などにも使用されるようになりました。わが国で使用されているSSRIを紹介します。
最近では、SSRIやSNRIとはまったく違った作用機序でうつを治すミルタザピン(レメロン、リフレックス)が出ました。
日本で初めて上市されたSSRIであり、抗うつ薬として使用されるのみならず、強迫性障害や社会不安障害の治療によく用いられます。SSRIとしては用量調節の幅が広く、マイルドに効く印象で単剤では副作用が少ないです。一方、肝臓のチトクロームP450(CYP450)という酵素に対して阻害作用を有する事から、他の薬の血中濃度を上げる事があり、多剤の併用時には薬物相互作用には一定の注意が必要です。
ミルタザピンという薬はノルアドレナリン作動性・特異的セロトニン作動性 ..
抗うつ薬の第一選択薬は、新規抗うつ薬(具体的にはSSRI、SNRI、NaSSA)にすべきであるとガイドラインで定められており、昔からある三環系、四環系抗うつ薬は使用することが極めて稀になりました。その理由は眠気、倦怠感、ふらつき、口の乾き、便秘などの副作用が目立つためです。当院でもガイドラインに則って新規抗うつ薬からの使用を原則としています。しかし、新規抗うつ薬が無効の重症のケース(特に幻覚、妄想があったり、焦燥感が異常に強い場合)には三環系抗うつ薬を使用します。また、眠気や倦怠感などの副作用を逆手にとって、難治性の不眠症の方に少量の三環系、四環系抗うつ薬を使用する場合があります。いずれの抗うつ薬も、副作用に注意して少量から使用し用量を少しずつ増やしますが、抗うつ作用が現れはじめるのは有効用量に達してから、2,3週間程度かかります。また、うつ状態が改善した時点ですぐに薬うつ療法を中止すると再燃することが多く、この点についてはエビデンスが集積しており、継続投与群の再燃率は15%であるのに対し、プラセボ群(抗うつ薬中止群)では50%に再燃が見られます。そのため、症状が改善してから4〜5か月間(反復性の場合はさらに長期間)は服薬を継続すべきであるとされています。
減薬にコツや減薬しやすくする道具があります。それらについて精神科専門医がわかりやすく説明します。
さて、第一選択薬による治療に成功せずECTを予定しない場合、セカンドラインの治療をどのように考えるかについて紹介します。薬物療法上の対応を考える前に、まず服薬アドヒアランスについて確認します。また、現在の診断について正しいか(一般身体疾患、処方された医薬品や物質乱用による抑うつ状態、双極性障害との鑑別など)、併存障害の見落としがないか(パーソナリティ障害、不安症や自閉スペクトラム症の併存など)について再検討することも重要です。その上で、初期治療が成功しない場合の薬物療法上の対応として、①抗うつ薬の増量、②抗うつ薬の変更、③抗うつ効果増強療法、④抗うつ薬の併用が挙げられます。
[PDF] 投薬期間に上限のある医薬品(2022 年 4 月改訂版)
あまり抗うつ効果は強はありません。副作用としては、眠気や頭痛、めまいが出現することがあります。そのため、不眠のある方に対して、睡眠薬的な役割を期待して使用されることがあります。しかし、眠気や頭痛、めまいなどが強い場合は、減量や中止を行います。
SPARI(Serotonin partial agonist reuptake ..
全身麻酔を行って、呼吸管理後に筋弛緩薬を静脈注射し筋を弛緩させ、けいれんを起こさずに頭部に通電を行う方法です。うつ病では、抗うつ薬が使用できない場合や、抗うつ薬の効果が認められない場合、「昏迷」といって意識があるにもかかわらず意志の発動がない場合、希死念慮が非常に強い場合などに標準的に用いられます。適応を見極めて正しく施行すれば、安全かつ極めて有効な治療です。副作用としては一過性の健忘が出現する場合があります。電気けいれん療法の適応があって治療を望まれる場合は必要に応じて連携病院に紹介をさせていただきます。
ミルタザピンOD錠15mg「DSEP」 他 (ノルアドレナリン・セロトニン作動性抗うつ剤) ..
12種類の新規抗うつ薬の大規模比較試験。結果については議論のあるところですが、有効性(治療反応性)と受容性(治療継続性:副作用が少なく中断率が低い事)からみた使いやすさの順位は、1位:エスシタロプラム(レクサプロ)、2位:セルトラリン(ジェイゾロフト)、3位:ミルタザピン(リフレックス、レメロン)、4位ミルナシプラン(トレドミン)・・・となっています(有効性ではミルタザピン、受容性ではエスシタロプラムが1位)。
レクサプロ錠10mg 他 (選択的セロトニン再取り込み阻害剤(SSRI)) (D02567)
1):デポ注射剤。気分安定薬への追加投与
2):リチウムまたはバルプロ酸への追加投与
表の補足:
日本うつ病学会治療ガイドラインI.双極性障害2020 I.双極性障害治療ガイドラインサマリー 第2章 抑うつエピソードの治療 (2020年6月改訂)
推奨される治療
・クエチアピン(徐放錠)(300mg/日)[クエチアピン徐放錠以外は本邦未承認効能]
・リチウム(0.8mEq/Lを超える血中濃度に到達後、最低でも8週間は経過観察を行う)[本邦未承認効能]
・オランザピン(5‾20mg/日)
・ルラシドン(20-60mg/日)(*)
・ラモトリギン(200mg/日、HRSD得点が25点以上の症例)[本邦未承認効能]
(*)ルラシドン(ラツーダ)について
ヒスタミンH1、ムスカリンM1受容体に対しては結合親和性を殆ど示さない為、体重増加や過鎮静、口渇、便秘などの副作用は非常に少ない。強いセロトニン5-HT7拮抗作用を持ち、双極性障害の抑うつ症状に対する第一選択薬となりうる。20mgで有効性が見られれば、必ずしも増量する必要はない。気分安定薬(リチウムまたはバルプロ酸)で加療中の患者が抑うつ症状を示した際に、さらなる改善を得ようとして薬を追加したい場合に、効果のエビデンスがある抗精神病薬はルラシドンのみ。空腹時に服用すると吸収が低下し血中濃度が十分上昇しない為、1日1回食後投与する(期待する血中濃度を得るには350kcal以上の食事量が目安)。
<薬物療法の実際>
躁状態の治療から既に再発予防が始まるといった観点から、リチウムが第一選択とされています。
不機嫌、易怒性等を認める中等度以上のケースでは、オランザピンをはじめとする非定型抗精神病薬やバルプロ酸等を組み合わせて治療していきます。