むしろ健康な方が高用量を使うことで、副作用のリスクも高まります。


今回は、ジャディアンスに起因すると推察される亀頭炎の副作用を紹介します。


フォシーガのダイエット効果をさらに高めるための方法は以下の通りです。

※内服は可能ですが、血中の甲状腺ホルモン値にリベルサスの影響が出ていないか定期的に測定してください。

SGLT2阻害薬による性器感染症の発生頻度は女性の方が多く報告されていますが、男性の例も一定数報告されています。使用頻度も増えており、男女問わず注意が必要となってきました。発生時期は幅ひろく、服用後数週間で出ることもあれば、数カ月先で発生するケースもあります。また、再発率が高く、くり返し発症しやすいと言われています。

体質や持病の種類・程度によっては、フォシーガが服用できないケースがあります。

メトホルミン、リベルサスにはそれぞれ副作用があります。
次の症状がみられた場合には、医師へ相談しましょう。

また、メトホルミンやリベルサスは、食事療法、運動療法を行っても効果が十分でない場合に限り考慮すること。

副作用モニター情報<615> 非糖尿病患者へのSGLT2阻害薬投与で無自覚低血糖

フォシーガの服用は禁止されていないものの、服用できるかのな方もいます。

尿路・性器感染に関連する副作用は、男性より女性に多く報告されています。投与開始2~3日や1週間以内から、症例のように2ヵ月後に発症した報告もあります。排尿時の痛みや残尿感、尿の濁り、発熱を伴うなど、副作用が現れたときの症状を患者によく説明しておくことが重症化防止に重要です。SGLT-2阻害薬は、海外でも皮膚障害をはじめとする様々なリスクが警告されています。既存の治療法では改善されない場合の選択肢として、対象を限定して使用することが必要です。

当モニターにも、因果関係が否定できないトホグリフロジンによる腎盂腎炎の発症例が報告されました。添付文書には、尿路・性器感染症の副作用が重症化し、腎盂腎炎になるケースが、トホグリフロジンだけで6例、うち因果関係が否定できない症例2例を含む報告が、重大な副作用として追記されています。

フォシーガ5mg・10mgの処方価格(服用したことがある方)

本剤はメトホルミンの副作用であるビタミンB12の欠乏による貧血症状や味覚異常の予防に役立ちます。

SGLT-2阻害薬は、日本では2014年4月のイプラグリフロジン(製品名スーグラ)を皮切りに、6成分が相次いて承認、発売されました。作用機序が新しく、体重減少効果などでも注目されています。発売前から、尿中にグルコースが排泄されるため、尿路・性器感染症の副作用が起きると懸念されていましたが、それだけにとどまらず、死亡例を含め重篤な副作用報告が相次ぎ、日本糖尿病学会が2014年6月に「SGLT-2阻害薬の適正使用に関するRecommendation」を公表するに至りました。同年8月に再改訂されましたが、その後も副作用報告は続き、2015年1月に厚生労働省が添付文書の改訂を指示し、重大な副作用に、低血糖(特に他剤との併用)、腎盂腎炎および敗血症、脱水、ケトアシドーシス、が追加されました。それでも、尿量の増加と体液量減少による脱水、それに続発する脳梗塞を含む血栓・塞栓症も報告されています。特に高齢者への投与に注意が必要となります。
SGLT-2は、腎臓の近位尿細管でグルコースの再吸収を行うトランスポーターです。同時に、水とナトリウムも移動します。腎機能が正常な場合、SGLT-2阻害剤を作用させると1日当たり約70gのグルコースが尿中に失われることわかっています。腎機能が低下してくると、尿中へのグルコース排泄量が減り、効果は減少します。
SGLT-2は腎臓に存在するだけでなく、他の臓器にも分布しています。膵β細胞のグルコースの取り込みを行っている輸送担体でもあるので、膵β細胞の活動に影響を与えることも考えられます。SGLT-2が人体のどこに存在しているのか全貌はつかみ切れていません。影響を受ける臓器が出てくる可能性に注意が必要でしょう。
製品によって差はありますが、SGLT-2阻害剤は腸における水分の吸収を担っているSGLT-1の阻害作用も併せ持っていますので、腸管における水分吸収能が低下します。よって、脱水時の水分補給を経静脈的に行う必要が出てきます。
成分別に当モニターに寄せられた報告を見てみましょう。イプラグリフロジンでは6例11件、湿疹・痒みなどの皮膚症状が4件と膀胱炎、亀頭炎と尿路系感染症が2件でした。ダパグリフロジンでは8例10件で、低血糖症状1件、陰部カンジダ1件、陰部の痒み2件、発疹1件、頻尿2件、膀胱炎1件でした。トホグリフロジンの1例は、以下の副作用モニターの記事で紹介します。


副作用モニター情報<381> GLP-1製剤の副作用の特徴について

また、重篤な副作用としては、低血糖、腎盂腎炎、外陰部及び会陰部の壊死性筋膜炎(フルニエ壊疽)、敗血症、脱水、ケトアシドーシスがあります。

副作用モニター情報<588> ジャディアンスによる亀頭炎について

慢性心不全にSGLT2阻害薬を使用する場合、最大忍容量のβ遮断薬、ACE阻害薬(またはARB)およびMRA(ミネラルコルチコイド受容体拮きっ抗こう薬)が導入されていることが推奨されています。今回の症例のように、β遮断薬は低血糖の初期症状をわかりにくくすることが知られており、自覚症状がないまま低血糖を発現し、意識消失することもあります。
意識障害がない場合は早期に糖分摂取すること、意識障害がある場合にはブドウ糖静注またはグルカゴン点鼻粉末剤で対応します。患者自身が異変に気づけるような指導も重要です。特に運転をする人はこれらの危険性を十分理解し、空腹で運転しないよう工夫が必要です。

フォシーガを使用したダイエットでの注意点は、主に以下の4つです。

ただし、このような重篤な副作用が起こる頻度はかなり低いとされています。過度に心配する必要はありませんが、次のような症状には注意が必要です。

フォシーガは糖質制限ダイエットに近い働きをしていると言えるでしょう。


その他、フォシーガは、炎症抑制、心機能の改善等の心臓に有益な作用をもたらすことが知られています。

フォシーガを使用すると、脂肪をため込みにくくなると言えるでしょう。

SGLT-1は、腸管以外にも心筋や骨格筋、肝細胞に存在しているので、各臓器への影響も念頭に入れておかなければいけないかもしれません。薬理学的背景を基に、副作用が起きた時の対処法も常に考えておきましょう。

膵臓がんや膵炎があると膵臓からのインスリン分泌が低下することがあるため ..

リベルサス錠®はGLP-1受容体作動薬セマグルチド(商品名:オゼンピック皮下注®)の経口薬として開発されました。GLP-1受容体作動薬はグルコース濃度依存的にインスリンを分泌させるほか、食欲を抑え、体重増加を抑制して糖尿病治療に用いられます。分子量が大きいことから吸収されず、また胃で分解されてしまうため、経口投与に適さないのですが、吸収促進剤を添加することにより経口投与を可能としました。胃の内容物が吸収に影響を及ぼすため、空腹状態で服用し、服用後30分以上の絶食が必要です。
発売から1年が経過し、経口薬という利便性から多く処方されるようになり、当モニターにも悪心、胃部不快感、下痢、虚血性腸炎、逆流性食道炎各1件ずつ報告が寄せられています。
胃腸障害は GLP-1 受容体作動薬に共通して認められる有害事象であり、用量依存的に発現するため低用量の3mgから開始することとなっていますが、報告の5件のうち3件は開始用量の3mgで発症しています。

78 歳男性,慢性膵炎術後の膵性糖尿病,慢性腎不全,心房細動等でイ

結果として、フォシーガを服用すると血液中へ再吸収される糖が減少するため、血糖値が低下します。

過去に膵炎にかかった方; 他の糖尿病治療薬を内服・注射中の方; 重度の胃腸障害がある方; 胃の摘出術を受けたことがある方

今後、患者数が多い糖尿病分野の新薬が続々と登場すると思いますが、副作用対策も万全を期して使用するなど、常に安全性を考慮して、薬の害に遭わないよう薬物治療の監視を強めましょう。

フォシーガ錠10mgの基本情報(薬効分類・副作用・添付文書など)

フォシーガの副作用として、低血糖(血液中のブドウ糖が少なすぎる状態)が起こることがあります。フォシーガはほかの糖尿病治療薬と比べて低血糖が比較的起きにくい薬ですが、注意は必要です。

フォシーガの副作用は?初期症状やダイエットにおける注意点を解説

リベルサス錠は、第III相臨床試験において悪心10.8%、嘔吐4.2%、腹部不快感2.4%と、消化管に関連する副作用が多く報告されています。
これまで当副作用モニター情報へは21件の副作用症例が寄せられていますが、その内訳は悪心10件、嘔吐6件、腹痛・下痢・食欲低下・食欲増加・腸炎・めまい・動悸、各1件とやはり消化器症状に関連するものが多く報告されています。
また、副作用出現時期は開始初期または増量のタイミングがほとんどです。
これらの副作用はGLP-1製剤に共通した特徴ですが、リベルサス錠は先にのべたように、他の注射製剤に比べ血中濃度が安定せず、消化器症状が発生しやすくなっている可能性があります。
経口薬としての扱いやすさはありますが、有効性・安全性の面から第一選択は注射製剤とし、それらが使用できない患者への選択肢の一つとして位置づけることが推奨されます。

[PDF] フォシーガ錠 5 mg、同錠 10 mg に関する資料

全日本民医連では、加盟する約650の医療機関や352の保険薬局からのデータ提供等を背景に、医薬品の副作用モニターや新薬評価を行い、およそ40年前から「民医連新聞」紙上(毎月2回)などで内外に情報発信を行っております。

[PDF] フォシーガ錠 5 mg フォシーガ錠 10 mg に関する資料

また「重大な副作用がでる=強い薬」ではありません。薬は個人の判断で使用せず、医師とよく相談し、診察を受けてから使用しましょう。

どちらがあなたに向いてる?SGLT2阻害薬(フォシーガ)とGLP-1

慢性心不全患者さんを対象に、フォシーガ錠10mgを標準治療に追加したときの結果は次の表の通りです。
(投与期間:最長42ヵ月)

フォシーガは糖尿病以外にも心不全や腎不全にも効果があります。 また ..

脱水を予防するため、フォシーガ服用中はこまめな水分補給を心がけましょう。とくに、運動後や暑い時期は意識して水分をとる必要があります。

SGLT2阻害薬 安全に使ってその有効性を最大限維持させましょう

糖尿病合併の有無を問わない慢性腎臓病患者さんを対象に、フォシーガ錠10mgを標準治療に追加したときの結果は次の表の通りです。
(投与期間:最長39.2ヵ月)