フェキソフェナジン塩酸塩(アレグラR️)は花粉症に効果がありますか? 花粉症などの季節性アレルギー性鼻炎による症状への効果が期待できます。
鼻アレルギー診療ガイドライン2020を基本にお話しする。アレルギー性鼻炎の治療では患者とのコミュニケーションをベースに①抗原回避②薬による治療③減感作療法④手術療法が行われる4)。①抗原回避に関して、ダニアレルギーでは、ダニ除去用掃除機、布団掃除機での掃除をこまめに行ってもらう。花粉症対策としてはメガネ、マスク、帽子を使用する。屋内に入る前に服に付着した花粉を払う。晴れた日の洗濯に注意を要する。雨上がりの晴れ・晴れた日・気温の高い日・風の強い日には外出を控えるように努める。メディアからの花粉情報の確認が有効である4)。②薬物療法は基本治療として、くしゃみ・鼻汁が強い場合は抗ヒスタミン薬、鼻噴霧用ステロイド点鼻薬を使用する。鼻閉が強い場合は抗ロイコトリエン薬、鼻噴霧用血管収縮薬または第2世代抗ヒスタミン薬・血管収縮薬配合剤の使用が効果的である。鼻閉悪化時オプションとして点鼻用血管収縮薬を、花粉症の場合はさらに経口ステロイド薬を1週間程度オプションとして使用する4)。花粉症では症状が出る前(初期治療)から、またはスギ花粉飛散開始と報道された頃から治療を行うと効果的である。遅くとも花粉飛散がピークになる前から治療を行うことが推奨される。2020年からIgE抗体製剤が花粉症の適応になった。2週間~4週間に1回、花粉症発症前後から飛散中は皮下注射を行う。最近の第2世代抗ヒスタミン薬では脳内ヒスタミンH1受容体占拠率は低く非鎮静性が多い。運転注意事項の無い薬剤としてフェキソフェナジン、ロラタジン、デスロラタジン、ビラスチンの4剤がある。この4剤の中でフェキソフェナジン以外は1日1回内服薬である(図9)。また最近の抗ヒスタミン薬は最高血中濃度到達時間も1時間前後と即効性がある4)(図10)。脳内移行を抑制して鎮静作用が起こりにくくするため、側鎖にカルボキシル基、アミノ基を構造上(化学式内に)もつものが多くみられる。抗ヒスタミン薬の構造として大きくピペリジン・ピペラジン系、三環系の化学式を持った薬剤に分類され、効果が弱い場合には添付文書に沿って、適宜増量して内服してもらう場合や、構造の違いで薬剤を選択する場合がある4)5)(図11)。新潟市耳鼻科開業医6施設共同の花粉症問診票を使用し、当院でも花粉症患者が花粉シーズンの初診時に問診票を診察前に記載してもらい、この内容をみて診察および治療方針の参考にしている。問診票に薬剤の満足度の項目があり、多くの第2世代抗ヒスタミン薬は80%程度の満足度がみられ、特に2000年以降に発売された多くの薬剤で満足度は高いようである(図12)。減感作療法には皮下免疫療法と舌下免疫療法があり、3年以上、1ヵ月に1回受診して治療を行う。特に皮下免疫療法ではアナフィラキシーショックに注意が必要である3)。舌下免疫療法はダニ、スギの2種類に対するものがあり、スギは2014年10月から、ダニは2015年11月から治療が開始された。現在は5歳以上が治療対象である。当院でも舌下免疫療法を行っており、スギ舌下免疫療法、ダニ舌下免疫療法ともに12例に行った。副作用に関してはスギ舌下免疫療法では4例、ダニ舌下免疫療法で6例にみられ、舌の腫脹、咽頭違和感がほとんどであり2ヵ月程度で症状は消失している。副作用で中止になった症例はダニ舌下免疫療法の2症例で、1例は女児で内服により咳症状が続くために中止、もう1例は8歳男児で口唇・口腔底の腫脹が出現、恐怖心で中止となった。スギの舌下免疫療法で副作用のため中止になった症例はなかった。途中脱落症例はスギ、ダニとも1例ずつであり、2例ともに1年以上治療を行ってからの中止であった。手術療法はレーザーなどによる鼻腔粘膜の焼灼が一般的であるが、鼻腔後端からの分泌神経を切断し鼻症状を改善する方法もある4)。以前施行したアルゴンプラズマによる焼灼術を提示した。下甲介粘膜を中心に焼灼を行ったが、鼻粘膜焼灼部に痂皮が付き、鼻粘膜腫脹がしばらく続いた症例があったが症状の改善はみられた。現在、当院では行っていない。
で重篤な副作用が1例報告されている点、 15歳未満の副作用症例も数見られる点、非常に発売
■フェキソフェナジン塩酸塩錠の特徴■
湿疹や皮膚炎、蕁麻疹などの皮膚疾患や、花粉やハウスダストによる鼻のアレルギー症状(くしゃみ、鼻水、鼻づまり)などに対して改善が期待できる抗ヒスタミンの内服薬です。中枢神経抑制作用が少ないため、眠気や集中力・判断力・作業能率の低下が起こりにくいです。
■フェキソフェナジン塩酸塩錠の効果■
花粉、ハウスダスト(室内塵)などによる鼻のアレルギー症状(くしゃみ、鼻水、鼻づまり)の緩和
頻度は高くありませんが、アレグラを内服することによって生じる副作用も報告されています。強いアレルギーであるアナフィラキシー反応や、ショック、肝機能障害、白血球数の減少、頭痛、眠気、疲労、倦怠感、めまい、不眠、神経過敏、嘔気、嘔吐、口渇、腹痛、 下痢、消化不良など、その症状は多岐に渡ります。アレグラを飲み始めてから体調に異変を感じた場合にはそれ以降の内服を中止して、処方をもらった病院まで早めにご相談ください。
目の症状に対する効果は変わらないが、総鼻症状スコア・鼻水・鼻の ..
オロパタジン塩酸塩は、第2世代抗ヒスタミン剤です。鼻水・鼻づまりなどの鼻症状から、アレルギーからくる皮膚のかゆみ・湿疹の緩和に効果を発揮します。2012年にはジェネリック医薬品が発売され、薬価が下がり安価に手に入れることが可能になっています。
コロナウイルス感染予防でも重要なマスクは花粉症対策としても有効です。不織布(使い捨て)マスクが効果が高くおすすめです。「鼻を出さない」「面をさわらない」「再利用しない」を気をつけて花粉症を予防しましょう。
効果と副作用が異なるので注意が必要です。抗ヒスタミン薬は、効果・眠気・内服方法 ..
d-クロルフェニラミンマレイン酸塩は、第1世代抗ヒスタミン剤です。
開発が古く使用実績が豊富なため、他の抗ヒスタミン剤に比べると安全性に優れているといえます。そのため、妊娠中や授乳中の方への処方に選択されることも多いです。
効果には即効性があり、効き目も大きいとされています。鼻水・くしゃみ・かゆみなどによく効きますが、鼻づまりにはあまり効果を発揮しません。眠気や口の渇きなどのリスク・副作用も出やすくなっています。
■フェキソフェナジン塩酸塩錠の服用方法■
1日2回、1回1錠(60mg)を服用します。
■フェキソフェナジン塩酸塩錠の服用中の注意点■
1.本剤を服用中は、以下の医薬品を使用しないでください。
制酸剤(水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム含有製剤)、エリスロマイシン
2.以下の方は、服用前に医師、薬剤師に相談してください。
・医師の治療を受けている方
・気管支ぜんそく、アトピー性皮ふ炎等の他のアレルギー疾患と診断されたことがある方
・鼻づまりの症状が強い方
・妊婦または妊娠している可能性がある方
・薬によるアレルギー症状を起こしたことがある方
3.服用後、以下の症状があらわれた場合は副作用の可能性があるため、直ちに服用を中止し、医師、薬剤師に相談してください。
・のど、まぶた、口唇等のはれ、発疹、かゆみ、じんましん、皮ふが赤くなる
・吐き気、嘔吐、腹痛、消化不良
・しびれ感、頭痛、疲労、倦怠感、めまい、不眠、神経過敏、悪夢、睡眠障害
・頻尿、排尿困難
・動悸、味覚異常、浮腫、胸痛、呼吸困難、血圧上昇、月経異常
※まれに重篤な症状が起こることがあります。下記のような症状があらわれた場合は、直ちに医師の診療を受けてください。
・服用後すぐに、皮ふのかゆみ、じんましん、声のかすれ、くしゃみ、のどのかゆみ、息苦しさ、動悸、意識の混濁等があらわれる。
・発熱、かゆみ、発疹、黄疸(皮ふや白目が黄色くなる)、褐色尿、全身のだるさ、食欲不振等
・突然の高熱、寒気、のどの痛み等
【保管・取り扱い上の注意】
・直射日光の当たらない涼しくて湿気の少ない場所に保管してください。
■フェキソフェナジン塩酸塩錠を服用できない方■
・本剤又は本剤の成分によりアレルギー症状を起こしたことがある方
効果はないのに、アラミストだけは眼症状の改善効果もあるのが大きな特徴 ..
当院ではまずは1〜2週間ほど使ってみてあまり効果を感じない、効果はあるんだけど眠い、という場合には別の薬へ変更します。
■フェキソフェナジン塩酸塩錠の主な副作用■
主な副作用として、口の渇き、便秘、下痢、眠気、頭痛、眠気、吐き気、発疹、血管浮腫(まぶた・唇の腫れ)、かゆみ、蕁麻疹、潮紅、腹痛、めまい、倦怠感などが報告されています。便秘薬との併用で効果が落ちる場合がありますので、服用の際はご注意ください。
加湿器がない場合には、濡れたタオルを部屋に干すだけでも加湿効果が期待できます。
副作用としての眠気が非常に少ないのが特徴です。アレグラは、TVのCMでもありますね。薬の名前は聞いたことがある方も多いと思います。
フェキソフェナジン効かない時について | 医師に聞けるQ&Aサイト
フルオロメトロン、ベタメタゾンリン酸エステルナトリウム、デキサメタゾンリン酸エステルナトリウム、デキサメタゾンメタスルホ安息香酸エステルナトリウムなどがあります。
ステロイドが含まれる目薬です。ステロイドは炎症の火消し役として重要ですが、安易な長期使用は好ましくありません。効果とリスク・副作用のバランスが考慮され、専門医により慎重に用いられます。処方にあたっては、作用の強弱や濃度の違いによりそれぞれを使い分けるようにします。
ほうです。また、フルオロメトロンとベタメタゾンリン酸エステルナトリウムには濃度が異なる2種類の製剤があります。
薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用を ..
クロモグリク酸ナトリウム、トラニラスト、ペミロラストカリウム、アンレキサノクス、イブジラストなどがあります。
アレルギーに関係する化学伝達物質の遊離・放出を抑える作用があります。どちらかというとになりますので、花粉が飛びだす2週間くらい前から始めると効果的です。ので、ひどくなってからでは十分な効果は望めません。リスク・副作用はほとんどありません。
・副作用(眠気)は少ないが、全くないわけではなく、効果は弱い印象。
ステロイドは連用すると副作用が生じます。そのため、花粉症が酷く、抗ヒスタミン薬などが効いて症状が安定するまでの数日間のみセレスタミンを使用するのが良い使い方です。第1世代の抗ヒスタミン薬が含有されているので、非常に眠くなります。
この記事では、メジコンの使い方や効果、副作用などについて解説します。 ..
一昔前までは内服のステロイドも良く使われました。最近では副作用の関係から処方はほぼされません。薬ではセレスタミンというステロイド+第1世代抗ヒスタミン薬の合剤が一般的です。
抗ヒスタミン薬が効かないかゆみにはどのように対処すればよいですか?
新しい薬だから必ずしも良いというわけではありません。アレルギー症状の程度は個人個人で様々ですし、それぞれの置かれている環境(生活習慣や仕事の内容など)によっても必要とされる薬は異なります。効果と副作用のバランスを考えて自分に合う薬を探していくとよいと思います。
アレグラの代わりになる市販薬・処方薬は? | お薬専門通販のミナカラ
コンタクトレンズをしていないならパタノール点眼を(効果が良く、ヒリヒリしないため)、コンタクトレンズをしているならアレジオン点眼を処方するのが最近の流行だと思います。
例えばアレグラの場合、半減期が9.6時間なので、その4~5倍 ..
コンタクトレンズに影響を与えない防腐剤に変更になっているアレジオン点眼液です。効果はやや落ちますが、コンタクトレンズの上からでも点眼できるのがメリットです。
花粉症患者が間違えている薬の使い方!8割の人は1種類だけではダメ
点眼液は、他の点眼液に先駆けてですので、になりました。
なお、ソフトコンタクトレンズでもです。
1回使い切りタイプのクロモグリク酸点眼液UDも「ベンザルコニウム」を含まない点眼薬なので、ソフトコンタクトレンズを装着したままの点眼が可能と思われます。
当院では、重症の眼症状の方には、上記2剤の併用にて、ステロイド点眼薬と同等の効果を上げています。
尚、点眼液で緑内障や前立腺肥大禁忌のものはありません。
【2025春】花粉症対策のクスリ。目と鼻に効く処方薬・市販薬一覧
初めまして!
ご質問ありがとうございます。
“アレルギー性鼻炎に対しては”、ビラノアとザイザルの併用、つまり構造の異なるH1 blocker同士の併用は可能ではありますが、眠気や倦怠感などの副作用が出やすくなるリスクを考慮して原則併用は避けます。
したがいまして、抗ヒスタミン薬の併用ではなく、抗ヒスタミン薬の切り替えやロイコトリエン受容体拮抗薬などの追加を行うのが一般的な治療となります。
処方指示以外の内服をされる場合には、かかりつけの先生に相談いただくのが安全かと思います!
アレグラFX 5つの強み|アレルギー専用鼻炎薬「アレグラFX」
花粉症の薬を服用して眠くなるのは、抗ヒスタミン薬の成分によりヒスタミンとH1受容体の結合がブロックされることで起こります。眠気の出にくい薬として、第2世代および・があります。
また、には抗ヒスタミン薬の成分が含まれていないため、眠気が誘発されないでしょう。このほか、局所的な効果を発揮しながらも脳でヒスタミンのはたらきに干渉することがない点鼻薬・目薬もおすすめです。
抗ヒスタミン薬のうち、自動車運転に対する注意喚起が記載されていないのは、ロラタジンとフェキソフェナジン塩酸塩です。
④ 非ステロイド抗炎症薬
ブロムフェナクナトリウムなどがあります。
充血やかゆみに有効な非ステロイド性の抗炎症薬です。眼圧の上昇をまねくこともなく、短期間でしたらリスク・副作用の心配はそれほどありません。ただ、長く使用していると角膜障害を起こすことがあります。喘息のある人は、発作の誘発に念のため注意が必要かもしれません。
あくまでも炎症や痛みに対して、それを緩和する作用を持っているに過ぎず、炎症や痛みの根本を治しているわけではありません。
眠気が少なく、一番オーソドックスな内服薬と言えます。 · ビラノア
花粉症の薬のうち、抗ヒスタミン薬の成分が含まれるものを使用すると、眠気やだるさ、倦怠感、頭痛、めまい、ふらつき、胃腸など消化器官への負担、口のかわきといった副作用が生じることがあります。
[PDF] アレルギー性疾患治療剤 日本薬局方 フェキソフェナジン塩酸塩錠
赤ニキビに対して、アクネ菌を殺すだけではなくニキビの炎症そのものを抑制する効果のある薬剤です。ドキシサイクリン、ミノサイクリン、ロキシスロマイシンは赤ニキビに有効であるという良質なエビデンスのある治療法です。ただし光線過敏や下痢などの副作用もあります。