副鼻腔炎・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・273
副鼻腔と中耳でも同様に、鼻や耳に溜まった液体の粘り気が抑えられ、外に排出されやすくなります。
急性副鼻腔炎で処方される薬剤のランキング一覧です。製剤写真付きの添付文書を、疾患別処方ランキング、適応症、から検索する事ができます。
マクロライドなどの抗生剤療法や内視鏡下副鼻腔手術などを行っても難治な慢性副鼻腔炎があることが注目され、その鼻茸中に著明な好酸球浸潤がみられることから、2001年に好酸球性副鼻腔炎という名称が提唱された。ここでは、石戸谷淳一:日耳鼻 2008;111:712-715に明快に書かれていたので、転載させていただきました。
当院でよく処方する抗アレルギー薬にはアレグラ、クラリチン、アレロック、エバステル、ジルテック、ザイザルなどがあります。 また、喘息などの症状が出る場合もあり、そのような非常に症状の強い患者様にはセレスタミンやリンデロンなどのステロイド薬を短期間のみ頓用で使用してもらうこともあります。
実際に花粉症である私が、薬を飲んだ印象をあげてみました。
鼻詰まりも取らないと副鼻腔炎は改善しないので、アレグラなどの ..
上記とよく似た言葉で 『気管支喘息』 がありますが、こちらは、
1) 気管支の粘膜が腫れて、その周囲の筋肉も収縮して、空気の通り道が狭くなる病気。
2) 突然に「ヒューヒュー」「ピーピー」「ゼイゼイ」とする息苦しさや咳が出る病気。
(これを「喘鳴(ぜんめい・ぜいめい)」と言います)
3) 薬で改善することが多いですが、重症の場合には入院が必要になることがあります。
4) 「ヒューヒュー」「ゼイゼイ」と喘鳴があって苦しい場合には、小児科や内科を急いで受診されることを強くお勧めいたします。
使うなら第2世代(新しいほう)を使うのが基本です。副作用がかなり少なくなっているので、非常に使いやすいです。
そもそもは、ヒスタミンの働きを抑制して、症状を緩和させることをねらった薬なので、蕁麻疹やアレルギー疾患である花粉症などに対して使います。
カゼでも、鼻水が非常に多いこともあり、その時には副作用に注意しながら使うこともありますが、カゼに対しては抗ヒスタミン薬を使わない、ということが基本となります。
アレルギー性鼻炎がある慢性副鼻腔炎の患者さんに治療方法を以下の2つに ..
一般には、発症してから1ヶ月以内に症状が消失するものを急性副鼻腔炎といい、3ヵ月以上、副鼻腔炎の症状が続く場合を慢性副鼻腔炎といいます。この中間、すなわち1~3ヵ月の間続くようなものについては、副鼻腔炎の状態や反復して起こす回数などによって、急性か慢性かに分けられますが、明確な基準はありません。一方、原因という観点からは、急性副鼻腔炎の場合は、細菌の感染が主な原因であるのに対し、慢性副鼻腔炎では、細菌の感染よりも鼻腔と副鼻腔との交通路が狭くなり、副鼻腔内の換気が悪くなっていることが主な原因とされています。副鼻腔に膿がたまった状態を、かつては蓄膿症(ちくのうしょう)とよんだことがありましたが、現在では、正式な医学用語ではありません。しかし、慢性副鼻腔炎を意味する俗称として使われています。
痰は粘り気が強く飲み込めないため、体はしようとします。
ムコダインは、この気道粘液を元のサラサラの状態となるよう正常化するお薬です。
痰が出しやすくなったり、咳を改善したりする効果があります。
慢性副鼻腔炎(蓄膿症) | 医療法人社団皐八会 武田耳鼻咽喉科
・鼻茸を合併した副鼻腔炎のうち末梢血好酸球比率が6%以上かつ後部篩骨洞および嗅裂部に陰影を認める場合、好酸球性副鼻腔炎は感度84.6%、特異度92.3%で診断される。
②治療方針
(1)手術(ESS):
篩骨洞・蝶形骨洞・上顎洞を大きく開放し必要に応じて鼻中隔矯正も追加
特に中鼻甲介周辺の処置が重要
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術後の局所療法が効果的に行えるような鼻・副鼻腔形態を作る
(2)術後の維持療法:
ここの患者の症状に応じて頻度を調整し、必要に応じて2)、3) を追加する。
1) 鼻洗浄/噴霧ステロイド・・・維持療法の基本
2) 少量の経口ステロイド(セレスタミンなど) (数日~2週間)
3) 鼻閉に有効な抗アレルギー剤(キプレス、オノン、IPD など)
(3)増悪・再発時:
短期間の経口ステロイド(プレドニゾロン30mgから漸減、2週間)
・難治性喘息を合併した好酸球性副鼻腔炎患者にヒト化抗ヒトIgEモノクロナール抗体のオマリズマブを投与したところ、好酸球性副鼻腔炎が劇的に治った症例を1例経験しました。(石戸谷淳一:鼻アレルギーフロンティア 2010 Vol.10/No.3)
③好酸球性副鼻腔炎の治療経過
セレスタミン2錠(分2)を処方する。すると粘調な鼻汁は軽減し、鼻茸も縮小してくる。嗅覚障害も改善してくる。これが典型的な好酸球性副鼻腔炎の経過である。セレスタミンにて眠気の副作用がある場合は、プレドニン(5mg)4錠(朝)に変更する。まず2週間投与し、鼻腔内の所見を観察後、軽快しない場合にはプレドニン6錠に増量する。これでほとんどの症例が反応する。症状の改善を認めてきたならば、セレスタミン1錠もしくはプレト゜ニン2錠(朝のみ)に減量していく。その後数ヵ月間、セレスタミン・プレドニンの服用を隔日に、もしくは2日置き、3日置きと延長しながら継続し、その途中でESSを勧めている。経口ステロイド内服の期間が2ヵ月を越えた頃から、朝開院後すぐに来院してもらい、血中コルチゾールを測定する。異常がなければ治療を継続する。(藤枝重治、日耳鼻117:96-101)
副鼻腔炎(副鼻腔炎)、扁桃炎(扁桃炎), 非該当, 好酸球性中耳炎(再投与なし)
アレルギー性鼻炎のひどい人の場合、第2世代抗ヒスタミン薬や、他の薬剤を使っても症状がひどいときに、あえて使うケースもあります。根拠としては薄めですが、鼻閉に対しては第1世代の方がキレがよいという意見も耳にします。いずれにしても、他の薬剤で効果が低い場合の選択枝の1つという位置づけで私は考えています。
一方で、あえて眠気の副作用を利用するケースがあります。鼻づまりや咳がひどく、夜が眠れないときなどには時に、寝る前に使う方法です。症状が長引き、夜がなかなか眠れないと、本人もしんどいですし、お世話をする親御さんもなかなか眠れず非常につらいです。そんな時に、少し寝れるだけでも、かなり楽になりますので、他の副作用も考えたうえで処方させていただくこともあります。
よろしくお願い致します。 ・よく副鼻腔炎になり、毎回クラリス、カルボシステイン、オノンを服用→完治します。 ..
花粉症の症状軽減には早めの治療が大切です。
花粉症治療で患者様が一番気にされるのは薬による眠気です。しかし病院で処方される薬の中には、眠気のない薬もあります。市販薬に多く含まれている第一世代抗ヒスタミン薬はくしゃみ・鼻水を止めますが、眠気が強く、口が乾くという副作用がありました。その副作用を軽減するために、新しい抗匕スタミン薬が開発されました。これは抗アレルギー薬とも呼ばれていて、現在病院で処方する薬の主流となっています。薬によってはほとんど眠気がない薬もあり、パイロットも服用することもできます。
気管支拡張症、肺結核の去痰 慢性副鼻腔炎の排膿 滲出性中耳炎の
病院では上気道炎や慢性副鼻腔炎、喘息などの疾患をもつ患者さんによく処方され、安全性が高いため小児から高齢者まで幅広く使われています。
鼻水が黄色くなってきた場合は、副鼻腔炎(蓄膿症)になっているかもしれないため ..
ウイルスや細菌、アレルギーなどの様々な原因により、鼻の奥にある『副鼻腔』という空洞に炎症が起こり膿(うみ)が溜まる病気です。風邪のウイルスや細菌、アレルギーなどにより、副鼻腔の粘膜に炎症が起こることで発症します。風邪(ウイルスや細菌感染)やアレルギーなどがきっかけで鼻の中で炎症が起きると、鼻の粘膜が腫れたり、ドロドロした鼻水が出てきたりします。
副鼻腔炎に関連したブログでは、実際に副鼻腔炎になった人の体験談や、治療方法 ..
先述のように、鼻水の色と副鼻腔炎はほぼ関係がなく、原因のほとんどはウイルスです。当院では、鼻水の色で抗菌薬を処方することはありません。細菌性副鼻腔炎と診断した場合には抗菌薬を処方することもあります。もっと詳しくお知りになりたい方は診察の際に聞いてみてください。
?20代前半、女です。1か月前に、慢性副鼻腔炎と診断され飲み薬で治療中です。薬はムコダイン ..
・気管支喘息を合併した副鼻腔炎の鼻茸では好酸球浸潤が顕著にみられる。
・鼻ポリープ切除術は、好中球優位な鼻茸は約90%以上で経過良好です。一方、好酸球優位な鼻茸では、術後1年以上経過すると約半数以上に再発が認められます。好酸球優位な鼻茸では、術後にセレスタミンを1日に朝晩2回、2週間投与し、次の2週間は1錠とし、さらに次は2日に1錠をもう1ヶ月くらい投与します。
・後鼻孔ポリープの特徴は上顎洞粘膜から出るポリープが1番多く、それが自然孔を通して後鼻孔のほうに成長していくのが特徴です。また、後鼻孔ポリープは子供に多い。手術は、鼻ポリープだけを除去すると再発しますから必ず上顎洞内の基部を掻爬しています。(鼻アレルギーフロンティアVol4 No.1 2004 p10-20) 平成16年7月30日記
慢性副鼻腔炎になると、鼻の奥の副鼻腔に鼻水がたまった状態になるから ..
この腫れや鼻水によって、副鼻腔と鼻の間にある自然口がふさがると、副鼻腔から分泌物や異物を排泄できなくなり、鼻水や膿がたまってしまいます。こうして起こるのが副鼻腔炎です。
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急性副鼻腔炎と慢性副鼻腔炎とで、治療も少し異なります。急性副鼻腔炎の場合は、細菌感染が主体なので、まず、殺菌力の強い抗生剤をしっかり使うことが重要です。抗生剤の種類としては、ペニシリン系、セフェム系、ニューキノロン系などを使います。これに対して、慢性副鼻腔炎の場合は、抗生剤よりも消炎酵素剤などの薬が主体となります。また抗生剤の特殊な使い方として、マクロライド系の抗生剤を少量で数週間~3ヵ月程度続ける治療(マクロライド療法)という方法も行われます。急性、慢性、いずれの副鼻腔炎も、鼻腔と副鼻腔との交通路が狭くなることが大きな原因のひとつといわれています。そのため、この交通路を広く開放させるような処置が大変重要です。この他、急性副鼻腔炎では、穿刺やその他の方法で、副鼻腔の膿を吸い出す処置が行われることがあります。慢性副鼻腔炎で、薬や処置を続けても治りにくい場合、手術が行われることがあります。
ムコダイン®︎(カルボシステイン)やムコソルバン®︎が一般的です。 ..
頭痛薬や鎮痛薬は解熱鎮痛薬と総称され、代表的なものにはロキソニン(ロキソプロフェンナトリウム)、カロナール(アセトアミノフェン)、ブルフェン(イブプロフェン)などがあります。
葛根湯と解熱鎮痛薬を同時に服用しても、薬の作用としては問題ありません。ただし、葛根湯は「体を温め、ウイルスや細菌に対する効果を高め、自然治癒力を促進し、結果として解熱する」という働きがありますので、過度に体温を下げないよう注意が必要です。
一方、ロキソニン、カロナール、イブプロフェンなどの解熱鎮痛薬は体温を下げる効果があります。そのため、
併用するかどうかは個別の状況によりますが、と言えます。葛根湯を服用したけれど解熱しない場合や頭痛がひどい場合は、解熱鎮痛薬の使用を検討することもあります。具体的な指示は医師や薬剤師に相談しましょう。
日本医薬品情報学会 理事、日本薬剤師会 臨床・疫学研究推進委員会 副委員長なども務める。
①有病率:図説(馬場廣太郎先生)によると、通年性アレルギー性鼻炎の有症率は19.8%、スギ花粉症18.1%、スギ以外の花粉症11.6%でいずれかのアレルギー性鼻炎の有症率は31.6%であるというから約3人に1人はアレルギー性鼻炎ということになるが、症状が強い人はそれほど多くないと思う。アレルギー性鼻炎では、自然治癒は少ない。特にスギ花粉症の自然治癒率は数パーセントといわれている。
②年齢分布:10歳代に通年性アレルギー性鼻炎が多く、30歳代、40歳代に花粉症が多いという。
③遺伝:両親ともに有症者の場合46.8%、父親のみ有症者の場合25.9%、母親のみ有症者の場合30.6%、両親とも無症者の場合13.7%に発症するという。
④喘息の合併:成人で10%、小児で30%に喘息の合併が認められる。逆に喘息にアレルギー性鼻炎が合併する頻度は、成人で60%、小児で75%という。
⑤アレルギー検査:
・皮膚反応:スクラッチテストが簡便である。27G注射針で、約3cm間隔にやや深く刺し、キズ口を広げるように、はねるようにしている。キズ口にスクラッチエキスを1滴垂らして、15分後に反応をみる。アレルゲンエキスは種類が限られ、鳥居薬品から発売されているのは、ハウスダスト、ダニ、花粉類(アカマツ、アキノキリン草、カナムグラ、カモガヤ、キク、クロマツ、スギ、ヒメガマ、ブタクサ、ホウレン草、チモシー、ヨモキ゛)である。
保険診療上は、アレルゲンテスト16点+アレルゲンスクラッチエキス(1mlで5,272円)(0.05ml使用して263.6円)で、一度に15種類まで認められている。
・特異的IgE抗体検査:血液を採って、検査センターに送ると1週間程で結果がでる。検査できる花粉の種類はスクラッチテストよりはるかに多い。
保険診療上は、1種類につき、110点、一度に13種類まで認められるが13種類検査すると患者負担金は4290円になる。
⑥治療:
①減感作療法:原因物質(アレルゲンエキス)を少しづつ増やして注射して、アレルギー体質を改善していく方法であるが、1週間に1~2回づつ1年以上注射して、改善率50~80%といわれている。
現在、市販されているアレルゲンエキスは、ハウスダスト、アカマツ、スギ、ブタクサ、ホウレン草のみである。
煩雑なため、一部の病院でのみ行われている。
①内服薬
a)抗ヒスタミン薬・抗アレルギー薬
1日1~3回、内服することにより、くしゃみ、鼻水、鼻閉を抑えるが、鼻閉に対する効果は弱い。副作用として眠気が出ることがある。
抗アレルギー薬は、十分な効果が出るまで1~2週間かかるので、「かかったかな」と思ったら、早めに飲み始めることが勧められている(季節前投与)。
他の医療用医薬品と併用してもいいですか? | チクナイン(顆粒
(1)慢性非浸潤性(寄生型)副鼻腔真菌症
真菌塊(fungus ball)を形成する。上顎洞に発生することが多い。
①症状
鼻漏、頬部違和感、鼻閉などが主症状であることが多く、臨床症状がない場合もある。
②検査・画像診断
鼻単純X線では、特異的な所見はない。
副鼻腔CTでは、①一側性の病変 ②内部不均一 ③骨肥厚 ④石灰化 ⑤air像 ⑥自然孔閉鎖 ⑦骨破壊 など
検出頻度が高い菌はアスペルギルス、カンジダ、ムコール である。
③治療
手術で副鼻腔を開放することで良好な結果が得られる。
(2)急性および慢性浸潤性副鼻腔真菌症
ステロイド、免疫抑制剤、抗悪性腫瘍薬などの使用により免疫が低下した患者において日和見感染として発症することが多い。両者とも組織浸潤をともなうが、慢性浸潤性の場合は粘膜内浸潤にとどまることが多い。
①症状
鼻症状だけでなく、発熱や頭痛、頬部痛などの症状を伴うことが多く、病変の広がりにつれて多彩な症状を示す。
②検査・画像診断
鼻腔内所見では灰白色の粘液性あるいは膿性の鼻漏と腫脹した鼻粘膜を認める。
副鼻腔CTでは鼻・副鼻腔内に真菌の石灰沈着や軽度から広範な骨破壊像を認める。
真菌の菌体成分であるβ-Dグルカンの血中濃度が深在性真菌症の臨床的な活動性を定量的に示し、診断および臨床経過の指標として有用であると報告されている。しかし、ムコールが原因菌の場合は細胞壁のβ-Dグリカンが乏しいため、上昇しない。
③治療
早期に診断し、手術による病変の除去と6か月以上の抗真菌薬の全身投与を行う必要がある。また、誘因となった基礎疾患の是正が必要である。全生存率はおおむね50%とされており予後は不良である。
(3)アレルギー性真菌性鼻副鼻腔炎(allergic fungal rhinosinusitis:AFRS)
副鼻腔で非浸潤性に増殖した真菌に対するⅠ型・Ⅱ型のアレルギー反応やT細胞応答などによる。ニカワ状ともいわれる粘稠な好酸球性ムチンの形成が、この病態の増悪因子であると考えられている。
(太田伸男・鈴木祐輔 日医雑誌 第141巻 第10号 P2195-2198 より抜粋)
(吉川衛:副鼻腔真菌症の診断と予後 日耳鼻 118:629-635,2015)
ムコダイン アレグラ 併用について | 医師に聞けるQ&Aサイト
副鼻腔は鼻の中(鼻腔)とつながっているため、外界からの細菌感染、ハウスダストや花粉のアレルギー、たばこの煙の刺激などにより、炎症を起こしやすいのです。