GLP-1受容体作動薬(ビクトーザ、オゼンピック、リベルサス、トルリシティ)、DPP-4阻害薬(ジャヌビア、テネリア、ネシーナ等)
リベルサスとDPP4阻害剤は、原則として併用はできません。
DPP4阻害薬とは、食事の際に分泌されるインスリンを調整して血糖値を下げる飲み薬です。
リベルサスとDPP4阻害剤は、どちらもGLP-1受容体を媒介とする血糖値の低下作用を有しています。
両剤を併用した時の臨床試験はいまだ実施されておらず、有効性や安全性は確認されていません。
2型糖尿病治療薬で処方されるDPP4阻害薬がテネリグリプチン臭化水素酸塩水和物(商品名:テネリア) ..
妊婦さんや妊娠している可能性がある人は、リベルサスを服用できません。
その他にも、次に当てはまる方の場合、リベルサスの投与を禁止する場合があります。
糖尿病患者の方
利尿剤を使用している方。
18歳未満や高校生の方
精神安定剤を利用中の方。
ジャヌビア、グラクティブ、トラゼンタ、ネシーナ、スイニー、エクア、テネリアといったお薬があります。食事を摂取すると小腸から分泌されるホルモンをインクレチンといいます。インクレチンはすい臓のベータ細胞に働きインスリン分泌を促したり、すい臓のアルファ細胞に働き血糖値を上げるホルモンであるグルカゴンの働きを抑えたりします。
インクレチンには、GLP-1とGIPがございますが、どちらもDPP4という酵素ですぐに分解されてしまいます。このDPP4の働きを阻害するのがDPP-4阻害薬です。DPP4を阻害することにより、インクレチンが分解されなくなり、インクレチンによるインスリン分泌作用、グルカゴン抑制作用が強くなり血糖値を下げることになります。食事を摂取すると分泌されるので、併用薬などなければ、低血糖になる可能性は低いお薬です。2009年に発売された比較的新しいお薬ですが、服用方法が簡便であったり、副作用が少ないので現在は2型糖尿病の第1選択で用いられることがとても多い薬です。
処方した先生に質問する項目です。 なぜテネリアをリベルサスに変えたのですか?と。 薬の飲み方と副作用の説明をちゃんと覚えておられますか?
テネリアの服用で血糖が低くなり過ぎると、低血糖症状があらわれることがあります。特に他の糖尿病治療薬を併用している場合は、低血糖のリスクが高くなります。低血糖の症状があらわれたら、すぐにブドウ糖や砂糖を含む飲料水などを摂取してください。
糖分を摂っても症状が回復しない場合は、すみやかに受診してください。また、症状が回復した場合でも、次回受診日には低血糖症状があらわれたことを必ず報告してください。
なお、高所での作業や自動車の運転などをする際は十分に注意してください。
テネリアなど糖尿病治療薬を服用している場合でも、食事療法や運動療法は継続してください。薬を飲んでいるからといって暴飲暴食したり運動をしなくなったりすると、血糖値が上昇するおそれがあります。
食事療法や運動療法で血糖値が改善すれば、薬による治療が不要になる可能性もあります。無理のない範囲で良いので、食事療法と運動療法は継続してください。
テネリア)、アナグリプチン(スイニー)、サキサグリプチン水和物(オングリザ) ..
リベルサスは治療用途によって、保険適用を受けられるか扱いが変わります。
糖尿病治療薬としては保険の対象ですが、肥満治療の場合は自費治療となります。
そのため、ダイエットを目的としたリベルサスの処方は、保険が適用されません。
糖尿病の注射剤には、インスリン製剤とGLP-1受容体作動薬、そしてGIP/GLP-1受容体作動薬の3つのカテゴリが存在します。これらの薬剤は、糖尿病の内服薬のみでは良好な血糖コントロールが困難な場合に使用されることが一般的です。
DPP4阻害薬(エクア・ジャヌビア・トラゼンタ・テネリア等) ..
GLP-1受容体作動薬は、体内で生成されるGLP-1とは異なり、体内の酵素による分解を受けにくい性質を持っています。これにより、膵臓を刺激してインスリンの放出を促進し、血糖値を低下させます。同時に、血糖値を上昇させるグルカゴンというホルモンの分泌を抑制し、また胃の内容物の排出を遅らせることにより食後の血糖上昇を抑制します。さらに、多くのGLP-1受容体作動薬は食欲中枢に作用して食欲を抑制する効果があることも知られています。GLP-1受容体作動薬は、その効果が持続する時間によって、短時間作用型と長時間作用型に分類されます。
短時間作用型のGLP-1受容体作動薬は、長時間作用型と比較して胃の内容物の排出をより遅らせることにより、食後の血糖上昇をより強力に抑制します。これに属する薬剤には、バイエッタ(エキセナチド)とリキスミア(リキシセナチド)があります。ただし、バイエッタはスルホニル尿素薬と併用する必要があり、またリキスミアは1日に1回しか使用できない制約があります。そのため、短時間作用型のGLP-1受容体作動薬はあまり広く使用されていない傾向があります。
長時間作用型のGLP-1受容体作動薬は、1日1回または1週間に1回の投与で効果をしっかりと発揮するため、短時間作用型と比較して多くの場面で使用されています。これに属する薬剤には、1日1回投与のビクトーザ(リラグルチド)、1週間に1回投与のトルリシティ(デュラグルチド)とオゼンピック(セマグルチド)があります。
ビクトーザには、インスリンとの配合剤であるゾルトファイ(インスリンデグルデク/リラグルチド)があるため、インスリン治療を受けている患者さんに広く使用されています。トルリシティは体重減少効果が弱いため、高齢者や肥満のない2型糖尿病の方に適しています。オゼンピックは、GLP-1受容体作動薬の中で最も優れた血糖改善効果と体重減少効果を持つため、最近では使用されるケースが増えています。
:セイブル(ミグリトール)、ベイスン(ボグリボース)、グルコバイ(アカルボース)
これらの薬剤は、糖質の分解を阻害して腸からのブドウ糖の吸収をゆっくりにすることで、食後の血糖上昇を抑える作用があります。このタイプの薬剤は3種類存在し、それぞれ異なる特徴を持っています。
ベイスンとグルコバイには糖尿病発症予防効果があり、ベイスンは耐糖能異常(いわゆる糖尿病予備軍)の方に使用できます。副作用については、セイブルとベイスンでは下痢や軟便が多くみられ、グルコバイでは便秘が多いという特徴があります。
また、当クリニック院長が所属していた日本医科大学では、この3種類の効果を比較する研究がされ、このうちセイブルにのみ体重減少の効果が報告されました。(
オゼンピックは週1回製剤ですが、リベルサスは毎日内服の薬です。 単剤 ..
ノボ ノルディスクは、1923年創立のデンマークを本拠とする世界有数のヘルスケア企業です。私たちのパーパスは、変革を推進し、糖尿病および肥満症、血液系希少疾患、内分泌系希少疾患などのその他の深刻な慢性疾患を克服することです。その目的達成に向け、科学的革新を見出し、医薬品へのアクセスを拡大するとともに、病気の予防ならびに最終的には根治を目指して取り組んでいます。ノボ ノルディスクは現在80カ国に約4万4,000人の社員を擁し、製品は約170カ国で販売されています。日本法人のノボ ノルディスク ファーマ株式会社は1980年に設立されました。詳細はウェブサイトをご覧ください。
ジャヌビア、グラクティブ、エクア、ネシーナ、トラゼンタ、テネリア、スイニー、オングリザ、ザファテック、マリゼブ ..
食事療法は暴飲暴食、主に炭水化物の摂り過ぎを控えることが大事です。糖尿病というと甘いものの摂り過ぎというイメージが強いようですが、実は甘い味はしないけど分解されて糖分になる炭水化物を、糖分とは関係あるとは知らずに摂り過ぎていることも多いです。具体的には、米、ラーメン、うどん、パスタ、ピザ、パン、ハンバーガー、団子、おせんべい、ケーキなどは全て炭水化物です。特にラーメン、菓子パン、ハンバーガーは炭水化物の固まりですので注意が必要です。コーラや清涼飲料水などにも驚くほど大量の糖分が含まれています。炭水化物がどういった食べ物にどれくらい含まれているか知り、摂り過ぎを控えることが大事です。炭水化物ダイエット、糖質制限に関しては糖尿病専門医の中にも色々な意見がありますが、どうも炭水化物の摂り過ぎを適度に控えることはよさそうだというデータが少しずつ出てきているようです。炭水化物は甘い糖分から、果物、麺類、穀類など、全ての食事に幅広く含まれています。
[PDF] 糖尿病治療薬の比較・切り替えについて 注射薬(付表 ..
食事療法、運動療法で十分に血糖が改善しない場合、血糖が非常に高い場合は、飲み薬で血糖値を下げる治療する必要があります。糖尿病治療の目標はHbA1cで7未満、理想的には糖尿病でない人と同じ6.5未満で、治療の目的は糖尿病による合併症を起こさないこと、です。HbA1cの値を参考に、例えば、HbA1c 7.5未満程度まではまずは薬を使わずに、HbA1cが7.5を超える場合は飲み薬を併用しつつ治療をしようなどと考えていますが、あくまで目安に過ぎませんので患者さんとよく一緒に相談しながら進めます。HbA1cで9や10を超えて来ると明らかに高血糖による害がありますのでしっかりと血糖を下げる治療を開始します。糖尿病の治療は血糖の具合や生活スタイルによって大きく変わりますので、糖尿病治療の主役は患者さんご本人です。糖尿病の合併症を予防するためには、血糖の具合によってきめ細やかに薬を調整することが大事ですので、自己判断で勝手に治療を中断したりせずに、主治医と二人三脚で付き合っていくことが大切です。下記にお茶の水内科でよく出る薬をまとめました。
[PDF] 糖尿病薬のトリセツ」 大阪市立総合医療センター WEBセミナー
2型糖尿病はインスリンの働きが悪くなる(インスリン抵抗性)場合とインスリンの分泌量が少なくなる場合、また両者が併存している場合に発症します。ですから、お薬もインスリン抵抗性を改善する系統、インスリン分泌を促進する系統に分かれています。
また、他に、糖の吸収・排泄調節系というインスリン分泌に関係しない系統があります。患者さんのインスリン分泌・抵抗性をみながら相談、処方していきます。
薬剤名:ジャヌビア(シタグリプチン)、グラクティブ(シタグリプチン)、テネリア ..
当院では、初回は、フォシーガ・ジャディアンスなどのSGLT2阻害薬または、リベルサス(やせる糖尿病薬)を導入します。
[PDF] 主な糖尿病治療薬の腎機能に応じた処方提案 ver3.0
GLP-1受容体作動薬は胃腸障害の割合が比較的多い薬剤です。注射薬のセマグルチド(オゼンピック)でも大きな懸念事項でしたが、経口薬のリベルサスでも当然のこの副作用が比較的多く出現します。
ジャヌビア®、 グラクティブ®、 エクア®、 オングリザ®、 テネリア® ..
糖尿病のお薬は、一般的には、お薬の作用で分類されています。
また、 最近発売されたリベルサス ® は、 世界初の経口のGLP-1受容体
:グリミクロン(グリクラジド)、アマリール(グリメピリド)、オイグルコン(グリベンクラミド)、ダオニール(グリベンクラミド)
スルホニル尿素薬は経口血糖降下薬の中で最も歴史のあるものであり、膵臓への作用によって強力なインスリン分泌効果を示します。そのため、血糖値をしっかりと下げることができますが、夜間や食前などにおいて重篤な低血糖に陥る可能性があります。また、この薬剤は「二次無効」と呼ばれる、効果が徐々に減少する現象を引き起こしやすいとされています。そのため、長期間の使用や高用量の投与は控えるべきとされています。当クリニックでは、スルホニル尿素薬の使用に際しては、可能な限り短期間かつ低用量の処方を心がけています。
糖尿病治療薬「テネリア(テネリグリプチン)」選択的DPP-4阻害薬
DPP4(ジペプチジルペプチダーゼ4)は多種のがんに発現し、のうちでも特ににおいて高発現する。DPP4が高いほど、無病生存期間(DFS)が短い(HR = 1.8、p = 0.048)。DPP4は、免疫細胞浸潤および免疫応答と有意に相関し、に認められる21の免疫チェックポイント遺伝子(ICG)と有意な正の相関がある。DPP4はの潜在的な予後マーカーであり、免疫チェックポイント阻害薬(ICI)の標的になり得る。[Int J Endocrinol. 2022 Nov 24;2022:5181386.]
[PDF] 主な糖尿病治療薬の腎機能に応じた処方提案 ver4.0
経口血糖降下薬、GLP1受容体作動薬はインスリン治療をされている方にも併用して使用できます。
近年、GLP1受容体作動薬とインスリンの混合製剤が登場しました。
このな場合があります。
[PDF] 糖尿病治療薬 効能効果 併用確認シート(添付文書)
メトホルミンが細胞の糖代謝を低下させるとの報告があります(J Mol Endocrinol. 2017 Jan;58(1):15-23.)。甲状腺乳頭癌細胞への糖の供給が減るためと考えられます。ソラフェニブとメトホルミン併用すると、ソラフェニブの作用が増強され、ソラフェニブを減量し副作用を低減する事が可能です。(Oncol Rep. 2015 Apr;33(4):1994-2000.)
結果、今まで服用していたジャヌビア錠50mgからリベルサス錠への変更で、 リベルサス錠 ..
フォシーガ、ジャディアンス、カナグル、ルセフィ、アプルウェイ、スーグラ、デベルザといったお薬があります。人はブドウ糖を腎臓のなかの糸球体でろ過し尿に出そうとします。しかし、腎臓のなかの尿細管というところで再度体内(血液内)に戻すようになっています。この戻す際に働くのがSGLT2というたんぱく質です。ですから健康な方は尿中には糖はでてきません。SGLT2阻害薬は、SGLT2を阻害することにより、ブドウ糖を尿中に出してしまうのです。余分な糖が排出されるので、単剤での低血糖の可能性は低い薬です。
糖が尿中に排出されると、体重も減りやすくなるというメリットがありますが、頻尿、脱水、尿路や性器感染症といった副作用に気をつけなければなりません。処方時は服用時の注意事項をお話します。このお薬は日本では2014年にでたばかりなので、1番新しい糖尿病の薬ということになります。インスリンを介さない血糖低下なので、1型糖尿病の方でも使える薬ではあります。