TAMA タマ HP900PZB アイアンコブラ パワーグライド


この年代のアイアンコブラと言えば、「コブラコイル」ばかりが注目されていましたが、本当に重要な変化はコブラコイルではなく、シャフトの固定方法の改良です。


TAMA IRON COBRA ペダル POWER GLIDE 03b08 · tama アイアンコブラ900 パワーグライドのサムネイル

当時、シャフトがガッチガチに固定されて微動だにしなかった旧型アイアンコブラ(ネット上で重いと叩かれているのはおそらくこのコブラ)から乗り換えた若き日の私は、そのあまりのスムーズさに不安を覚え、

しかし、三大メーカーの中でタマだけがダイレクトドライブを開発せず、アイアンコブラのマイナーチェンジという選択を選びました。(シャフトの固定方法の変更とコブラコイル開発)

【池部楽器店】スピーディな動きとパワー / スピード・コブラ×安定性を追求 / アイアン・コブラ。

この時期のドラム業界と言えば、AXIS製ダイレクトドライブの影響でペダルのトレンドはアイアンコブラやDW5000を中心とする「出音が大きく、頑丈なペダル」から「踏み込みが軽く、高機動なペダル」へと変化しました。

そんなこんなでコブラコイル付き旧型アイアンコブラはダイレクトドライブが台頭していた当時のペダル市場を生き残り、「スピードとパワーの両立」という方向性をスピードコブラに引き継いだ。という歴史があります。

TAMAスピードコブラ310【比較】アイアンコブラパワーグライド

2010年のスピードコブラ発売時の謳い文句は「にれたg」との事でしたが、実際には同じクオリティの、しかも日本製のベアリングが2007年のアイアンコブラには採用されていたという驚愕の事実…

経験も踏まえて、ファーストペダルとして自信をもっておすすめできるペダルです。ただパワーとローリング、そしてフレキシのどれが合っているかだけは、購入前に確かめておいた方がいいです。あとアイアンコブラとDANMERウッドビーターの組み合わせは、ロックの大音量の中でも埋もれずに存在感を出したい人には是非一度試してほしいです。

【池部楽器店】スピーディな動きとパワー / スピード・コブラ×安定性を追求 / アイアン・コブラ。 ..

ドラム初心者の本や講座などで「最初の機材選びは慎重に」というアドバイスをよく見ますが、僕のようにテキトーに選んでそれが結果的にベストだったというケースもあります。まあその時の楽器屋の店員さんのおかげだし、アイアンコブラ自体人気のペダルなので安パイだったということもあります。

なので、この年代の旧型アイアンコブラにはスピードコブラっぽい部分があると言うか、加速性能がとても高いんです。


Iron Cobra 200 Twin Pedal Power Glide

僕がこのペダルに唯一行ったカスタマイズがビーターの変更です。ドラム歴4年目くらいでDANMERのウッドビーターに変えました。理由は古いドラムマガジンを読んでアヒトイナザワ氏がアイアンコブラ+DANMER 205の組み合わせをやっていたことを知ったからです。すぐに影響される僕。即買いました。「りんご飴」という通称がピッタリの存在感のあるビーターです。プラスチックよりも音が硬くなく、芯をとらえた迫力のある音が出るようになりました。ロック一辺倒だった僕はこのサウンドがすぐに気に入り、それ以降今までこのビーターでやっています。

高機能ペダルのさきがけとなった「アイアンコブラ・ドラムペダル」は TAMA を代表するアイテムです。 ..

更にアイアンコブラシリーズの種類の違いについて詳しく知りたい方はをご覧ください。

TAMA IRON COBRA 900 パワー グライド ツイン ペダル HP900PWZB

そんな感情の前に立ちふさがるのがインターネット上で横行する”旧型アイアンコブラ=重い”説だと思います。

ヘッドをヒットする寸前にビーターヘッドのスピードが増す、パワーグライドモデルです。 ..

この後のフットボードがツルツルになった旧型アイアンコブラというのはスピード面をスピードコブラに完全に譲ったと言いいますか…ヒンジ部分を強化したりと、どちらかと言うと安定性の面に力を入れた改良になっています。(おそらく私のような激重コブラ愛用者の方や外国人の方が新型に移行しやすいように安定性を強化したのでは、と思っています)

【楽天市場】TAMA IRON COBRA Power Glide [HP900PTW]の通販

の3種類があるそうで、これを知った僕は慌てて自分のアイアンコブラのタイプを調べました。どうやら「パワーグライド」だったようです。何年も使ってるくせに種類の違いなんか何も知りませんでした…。

【2025年最新】tama power glideの人気アイテム

他のペダルも踏んだことにより、遅ればせながら自分のペダルの特徴も知っておこうと少し勉強することにしました。そこで知ったのが、アイアンコブラには種類があるということです。

ローリンググライドはカムが円、パワーグライドはその円形カムの一部をカットしたような形態になっています。違いはフィーリングです。

そしてDWでライブなどを数回やるうち、なにかしっくりこない気がしてきます。そもそも、”重い”ということは別に悪いことではなく、その分パワーが出るし、逆にこの重さに慣れていた僕は足を踏み込むタイミングなどがアイアンコブラじゃないと違和感が出てしまうようになっていたのかも知れません。そんなこんなで、結局半年も経たずにまたメインをアイアンコブラに戻すことになります。

圧倒的なインパクトを放つIRON COBRA Marble Edition登場

ネット上の偏った情報によって、本当は「軽い」旧型アイアンコブラまで一緒くたに重いと誤解されて、ヤフオク等で安く叩き売りされている昨今。

IRON COBRA 600 SATIN GOLD Finish -Limited Product

このDW5000を踏んでみたことにより、初めてアイアンコブラの踏み込みの感触が重めなことに気付きました。前々から他人の感想などで「アイアンコブラは重い」というのはよく聞いていましたが、実際に他のペダルを踏むまでは「そこまで重くないでしょ」と思っていました。しかしDWを踏んでその軽さに驚きました。しばらくそのままDWをメインとして使用し、とてもスピード感のあるプレイが可能になりました。そのときの感想やDW5000のレビューは、以下の記事にも詳しく書いています。

初心者への優しさ溢れる高コスパ ツインペダル TAMA HP600DTW

今回は重い!疲れる!とインターネット上で風評被害のひどい「旧型アイアンコブラ」です。

ninjaベアリング装備でのパワーアップが容易。 フレキシグライド

使える旧型アイアンコブラを見つけ出し、安く、賢く、購入するというのはある種ドラマーの楽しみとも言えるのではないでしょうか。

TAMA タマ IRON COBRA 200 シングルペダル HP200P

店員さんは、どんな音楽が好きでどんな曲がやりたいのかということを僕に聞きました。僕は「パンクロックとか好きです。あとNUMBER GIRLが大好きです。」的なことを言ったと思います。すると「それならこれがおすすめだよ」と言ってこのアイアンコブラを出してきました。今考えるとまさにアヒトイナザワ氏がアイアンコブラを使っていたので、店員さんはちゃんと僕の伝えた音楽の趣味を考慮しておすすめしてくれたのだと思います。黒とメタリックの組み合わせとゴツい見た目も気に入ったので、僕は特に何も考えずその場で購入を決めました。

アイアンコブラの設計思想を受け継いだシンプルな構造のスタンダードペダル

僕が中学生の頃ドラムを始めて、そのとき購入したマイファーストキックペダルTAMAの「アイアンコブラ」。名前がイカツイですが、そのイメージの通りけっこう重く、作りもしっかりしています。そのせいか10年以上使用した今でも現役で僕のメイン機材です。この記事では長年使用した感想やペダルの特徴などをお話しします。

【TAMA HP200PTW】こんな調整が出来るよ&レビュー!

シャフトの固定部分がPearlエリミネーターのようなまん丸のタイプ。(画像はセカンドジェネレーション以降の黒いコブラですが、シルバープレートの初代アイアンコブラも同じく重いです。)

Iron Cobra 600 -featuring DUO GLIDE CAM

USED TAMA アイアンコブラ ツインペダル HP900PWが入荷致しました!
いかなるプレイスタイルにも対応する多彩な調整機能と、コントロールしやすいスムーズな踏み心地。プレイに集中できる信頼と安心を実現しています。

取扱ブランド一覧|公式通販 アルペングループ オンラインストア

●Pedal Anchor
ツインペダルの左脚側には、演奏中のペダルのズレを防止するアンカープレートを標準装備。2本のスパイクでペダルを確実に固定します。

●Power Glide LiteSprocket
Iron CobraのPower Glide は真円ホイールの上端のみを直線的にカットするこ とで、ヘッドをヒットする寸前にビーターヘッドのスピードが増すオリジナルアクション。
新モデルではカム(スプロケット)の重量を従来より約40%軽くすることで、スムーズなアクションとパワーを両立しています。

●Cobra Coil
コイルがヒットする寸前にフットボード裏側に触れる事で、フットボードの返りをアシストします。また前後位置を調整可能することで、当たり始める位置の微調整が可能です。

●Power-Strike Cobra Beater
ヘッドにヒットするフェルトの面積を従来より小さく且つ厚みを増した新設計のコブラビーター。バスドラムの胴鳴りを高め、太い芯のあるサウンドを獲得すると共に、フェルト面を平らにすることでアタックを強調しました。
また、ビーターヘッドは角度調整機能を継承しつつ、フェルト先端からエンド部分までの距離とシャフト位置のバランスを見直すことで、コントロール性能を向上。小さなボリュームでも音色がぼやけない、芯のあるサウンドを実現することに成功しました。

●Swivel Spring Tight
スプリングの効果を最大化するために考案された新機構。 スプリングの下端を固定する軸がペダルの動きに合わせて回転するため、激しい動きでもスプリングが歪むことなく常に垂直方向へ伸び縮みします。これによりスプリングに蓄えられる弾性エネルギーをロスなくペダルを動かすエネルギーに変換。 さらに、スプリングとの連結部分に掛かる摩擦を軽減することで、踏み込みは軽く尚且つ戻りも速いという理想的なペダルワークを実現しました。

●Minimizing Power Loss
Iron Cobra ペダルでは、スムーズで安定した動きを実現するために、各駆動部にベアリングを搭載しています。 シャフト部の両端には、パソコンのハードディスクドライブや自動車のABS 装置に採用されている超精密ベアリングを搭載し、スムーズで安定したアクションを提供。 スプリングとシャフトの連結部分に備え付けられた高精度ボール・ベアリングは、フットボードを踏み込む力をカムの回転エネルギーに無駄なく変換し、スムーズなペダルワークを実現します。 さらに、ヒンジ部に採用された“Oiles®”ベアリングは、不快なフットボードの横ブレをシャットアウトします。

●Hinge Guard Block
ヒンジシャフト両端のベアリングの固定方法を、従来のフットボード側面から貫通させる方式より、ベアリングを上下で挟むように保持する方式に変更。 ペダルを踏んだ時にベアリングに掛かる力を分散することで、ヒンジシャフト自体に掛かる負荷を軽減。 従来モデルよりも高い精度での回転を行うことが出来るようになり、かつてないスムーズな操作性を実現しました。

●Oiles® Bearing Hinge
フットボードの支点となるヒンジ部は、"Oiles®"ベアリングを採用することでスムーズなアクションと、フットボードのブレが少ない抜群の安定性を誇ります。
さらに従来のものより直径が若干太めのものを採用することで耐久性も向上しています。

●Vari-Pitch Beater Holder
Speedo-Ring との組み合わせによるビーター/ フットボードアングルの調整機 能。フットボードの角度に影響を与えることなく、ビーターがバスドラムのヘッ ドに当たるまでの距離を無段階で調整可能です。

●Speedo-Ring
スプリングテンションをシャフトへと伝えるロッカー・カムのローラー部に、高精度ボールベアリングを採用。徹底的に可動部のロスを減らすことで、素早いレスポンスを生み出します。

●Quick-Hook
Speedo-Ringのベアリングをホールドする専用スプリングフック。収納時には簡単に取り外せ、ビーターを抜かなくともコンパクトに収納出来ます。

●Para-Clamp II Pro
様々な厚みのバスドラムフープを確実にホールドする、TAMAオリジナルクランプがバージョンアップ。バスドラムフープを固定する先端部にラバーを装着したことでグリップ力を高め、フープへのダメージを抑えつつ強い固定力を発揮します。また、先端部が三次元で動く構造を採用しているため、バスドラムのフロント側を極端に浮かせたセットアップでも、その角度に応じて先端がフィットしペダルを安定させます。その上、固定する際に締めるTボルトが、フットボードの脇から操作出来る構造ですので、スローンに座ったままでもペダルの着脱が可能です。