全てのミノキシジル使用者が初期脱毛を経験するわけではありません。
AGA治療を始めて以降、一般的に初期脱毛は通常1~2ヶ月程度で治まってきますが、まれにこれ以上の期間継続してしまう場合もあります。
また、治療です。ただ、それでも絶対に初期脱毛が起こらないわけではありません。
しかし、フィナステリドの添付文書には、効能・効果として「男性における男性型脱毛症の進行遅延」と表記されており、上記酵素を阻害することで抜け毛を抑える効果を持つ医薬品です。そのため、ヘアサイクルを正常に近づける作用はミノキシジルほど強くないと考えられ、初期脱毛の症状は比較的少ないと推測できます。
妊娠・授乳期間中のミノキシジルの使用は禁物です。ミノキシジルは胎児の心臓に負担をかけたり、母乳へ移行して乳児に影響を及ぼしたりする恐れがあるからです。妊娠や出産に伴う薄毛の治療は、卒乳後に行いましょう。
AGA治療薬を服用しても、初期脱毛が起こらない方もいらっしゃいます。
なお、ヘアサイクルには個人差があるため、初期脱毛の期間にも個人差があります。
継続する期間やその分量についても一律に決まってはおらず、人によって差があることは押さえておきたいポイントです。
また、髪の毛がしっかりと成長するためのサポートとしてサプリメント類がありますが、サプリメントでは初期脱毛は見られません。あくまでも栄養素を補うものになります。
初期脱毛が起こる期間について、以下で薬ごとに細かく見ていきます。
プロペシア
プロペシアは、育毛効果が期待できるミノキシジルと違い、AGAの進行を抑えてくれます。
最初にお話しした通り、AGAは、テストステロンと5αリダクターゼが結びついて起こるもの。
プロペシアの主成分フィナステリドは、Ⅱ型5αリダクターゼを阻害する作用があります。
Ⅱ型5αリダクターゼを阻害し、テストステロンと結びつけないので、DHTにも変化せず、脱毛因子が作られません。
しかし、初期脱毛の期間は前述したように、正しいヘアサイクルを手に入れるための準備期間なので気にし過ぎることなく乗り切りましょう。
ミノキシジルの外用薬の場合でも初期脱毛は起こる可能性はあります。
AGA(エージーエー)の特徴として、額の生え際から後退していくタイプ、頭頂部から薄くなるタイプ、また両方から進行するタイプがあります。
AGA進行パターンは、ハミルトン・ノーウッド分類という分類法で示されます。
初期脱毛のⅠ型から、かなり進行したⅦ型までに分かれています。日本人は頭頂部から薄くなるパターンが多いようです。
3.毛母細胞の死滅を抑制
ミノキシジルにはし、脱毛を予防、発毛を促進する作用があります。
ミノキシジルは主にこれらの3つの作用で発毛・育毛を促進します。
ミノキシジルの効果は、日本皮膚科学会の男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版でも推奨度A(行うよう強く勧める)と評価されています
AGA・FAGA・薄毛治療薬の効果・副作用・服用方法・初期脱毛について
「ミノキシジルの効果はいつから感じられるの?」と不安な方も多いでしょう。実際、ミノキシジルの効果が出るまでにどれくらいの時間がかかったのか、大正製薬が公表している実験データがあるためご紹介します。
ミノキシジル1%配合の「リアップリジェンヌ」と、ミノキシジルを含まないプラセボ(偽薬)を使った比較試験の結果では、いずれも6ヶ月間使用した場合、ミノキシジルは毛髪の増加数で5倍以上、さらに「太い毛髪」に限っても4倍増加していることがわかりました。
ミノキシジルは、使ったらすぐに効果が出るといったものではありません。使い続けることで効果を感じられるため、自己判断で治療を中止せず、地道に使い続けることが大切です。
ミノキシジルを中止しても、再開後に初期脱毛は起こることがあります。
ミノキシジルには頭皮の血管を拡張させる作用があり、血行を促進することで髪の毛の成長に必要な栄養素を十分に届けることができます。その結果、毛母細胞が活性化され発毛に繋がるのです。
なお、2017年に日本皮膚科学会で発表された「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン」によると、ミノキシジルの外用薬は「発毛効果に関して、高い水準の根拠がある」とされています。「推奨度A」と最高レベルにランクされているため、女性の薄毛に対してもミノキシジルは高い効果を期待できるでしょう。
初期脱毛の出現率について、査読済みの論文からデータをみていきましょう。
薄毛改善に効果を上げるには、ミノキシジルと併用する方法があります。ミノキシジルは育毛剤や治療薬に配合される成分で、頭皮の血行促進効果があり、髪の毛が成長しやすい頭皮環境へ改善することが可能です。フィナステリドの脱毛を抑える効果と合わせることで、薄毛を予防し発毛を促す相乗効果が期待できます。
初期脱毛でどれくらいの量の毛が抜けるのかを一覧表にしてみました。
飲み初めてから約1ヶ月~3ヶ月の期間は初期脱毛が起こるとされています。また、初期脱毛と見られる症状が出る治療薬は、有効成分にフィナステリド(プロペシア®など)が入っているものだけではありません。
ミノキシジルの濃度を徐々に増やすことで初期脱毛を抑えられます。
ミノキシジルを使用したグループはプラセボのミノキシジルを使用しないグループと比べて、使用前後で脱毛部の毛髪数が平均で 20.9 本増加しました3) 。
しかし初期脱毛が起こるにはきちんとした理由があるのも確かです。
ミノキシジルは男性型脱毛症AGAとして世界で唯一、発毛効果が認められていますが、女性にも適応があります。
ミノキシジルは元々、血圧のお薬として開発していたのですが、血圧を下げる力は殆どないのに、髪の毛が生えてきたため、世界的医薬品メーカーのファイザー製薬が、発毛剤として発売したものです。
AGA治療における初期脱毛に関して、よくある質問を紹介します。
初期脱毛が始まったと認識ができたら、抜け毛が増えたことを心配するのではなく、「次に生えてくる毛をいかに強くするか」を考えるべきです。
内服薬で身体の内側から改善していくのと同時に、育毛剤などの外用薬で、外側からもしっかり髪の毛を育てる環境を整えましょう。
ただし初期脱毛がないからといって、ミノキシジルが効いていないわけではありません。
ミノキシジルは即効性の高いAGA治療薬ですが、中止後は脱毛再発のリスクを伴います。特に前頭部を中心としたパターン、急速に進行する場合ほど注意が必要です。再発予防のためにはフィナステリドや頭皮ケアとの併用が重要。ピーク時を見計らった漸減中止がおすすめです。
ここでは、初期脱毛が起きる可能性のあるAGA治療薬を3つ紹介します。
髪の毛を引っ張り続けたり、物理的な力が加わったりすることで起こる脱毛症です。ポニーテールなど、いつも同じ位置で髪の毛を結んだりしていると起こりやすいと言われています。
そのため初期脱毛が起こりやすいですが、その分発毛効果も強いです。
ヘアサイクルが乱れ、成長期が短くなることで、髪の毛が十分に成長できずに細くなってしまいます。その結果、全体的に髪の毛が薄くなるびまん性脱毛症を発症することが多いです。また、髪の毛が生えてから抜けるまでの期間が短くなるため、髪の毛の本数が減り、全体的なボリュームが減ってしまいます。
人によっては、ミノキシジルによる初期脱毛を2回経験する方もいます。
頭皮に多くのフケが発生することで引き起こされる脱毛症です。乾燥したフケで毛穴が塞がれ詰まってしまい、毛根が炎症を起こします。「脂漏性脱毛症」は過剰な皮脂分泌によるもので、この「粃糠性脱毛症」は角質異常により引き起こされます。
また、男性に比べて女性は初期脱毛の発現が低いことが報告されています。
ミノキシジル使用中止後もAGA専門医による診療を定期的に受けることで、脱毛と毛包状態の評価、再発リスクの高い兆候の早期発見など適切な対応が可能となります。
には、初期脱毛や倦怠感をはじめとした複数の症状が挙げられます。
ミノキシジルは日本で始めて「発毛剤」として認可されたAGA治療薬の成分で、毛母細胞を活性化し発毛を促進するとともに、ヘアサイクルを正常化し脱毛を予防する2つの効果があることから、初期脱毛が起こる可能性は比較的高いと考えられます。
初期脱毛の不安から服用を中止したりせずに治療を続けてみてください。
現在(2023年6月)、日本国内で製造販売が承認されているAGA治療薬は、主にミノキシジル、フィナステリド、デュタステリドなどの成分が含まれた医薬品です。ここでは、それぞれの成分による初期脱毛について解説します。
初期脱毛は準備期間と考えて、前向きに治療を続けてみてください。
1つ目は、脱毛症治療におけるミノキシジル内服薬の有効性と安全性をまとめた研究です5) 。2020年4月までに発表された論文をまとめて比較したもので、634名の患者を対象とした合計17件の研究について検討されました。