症状は、喘鳴(ゼーゼー、ヒューヒュー)や発作性の咳、呼吸困難などです。
しかし、1年間が経過し、咳や喘息でお悩みの方、高血圧や脂質異常症のような生活習慣病の方、発熱・かぜ症状の方、健康診断やワクチン接種などでのご来院を含め、5,000名を超える方にお越しいただき、従業員一同大変感謝しております。
咳喘息患者では、吸入ステロイドによる治療の継続指導が大事なのです。
・24時間続く喘息症状(呼気性喘鳴・咳嗽・呼気延長を伴う呼吸困難など)が年複数回(3回以上)確認される。
発熱、咳(せき)、鼻水などの症状があり、特に咳は、最初乾いた咳から痰の絡んだ咳になり、2週間程度続きます。マイコプラズマは、乳幼児では風邪のような症状ですが、学童期以降や大人の場合は肺炎を起こします。
マイコプラズマは細菌ですので、細菌を殺す抗菌薬による治療が効果を発揮します。しかし、マイコプラズマに効く抗菌薬は、マクロライド系抗菌薬(エリスロシン、クラリス、クラリシッド、ジスロマックなど)、テトラサイクリン系抗菌薬(ミノマイシンなど)、ニューキノロン系抗菌薬(クラビット、オゼックスなど)に限られます。抗菌薬が効きにくいマイコプラズマが増えています。大人では多くないのですが、子どもでは既に90%近くが、マクロライド系抗菌薬が効かないと言われています。
マイコプラズマに効果的な抗生剤としては、マクロライド系(クラリスロマイシン ..
肺結核では、周囲の人への感染を防ぐために感染症法にもとづいて周囲の人々から一定期間隔離して入院治療する場合が多いです。原則として3~4種類の薬を併用し、6ヶ月~9ヶ月間にわたり内服治療を続けます。たんの中から生きた結核菌が消えたら外来で治療継続することもできます。結核治療で大切なことは、薬の服用を勝手に中断してはいけないということ、また長期間服用しますので副作用にも十分注意が必要であるということです。肺結核と違って、肺非結核性抗酸菌症は患者さん全員が治療するとは限りません。薬の効果があまり期待できないことや副作用の問題があるためです。肺の陰影がわずかで症状も全くない65歳以上の元気な患者さんでは、治療しないで慎重に経過を見ることもあります。一方で、肺が徐々に変形する患者さん、発熱や血痰が続いて日常生活に支障をきたす患者さんなどでは、クラリスロマイシンという抗菌薬を含む3種類の薬を併用して1~2年くらい内服治療することになります。肺アスペルギルス症で血痰や喀血を繰り返す場合には、気管支動脈塞栓術という方法で病変部に伸びる血管を詰めて出血を止めつつ抗真菌薬で長期間治療を行うことや、手術で肺の一部を切除することもあります。一部の間質性肺炎では全身ステロイドや免疫抑制剤を用いて治療します。肺がんでは進行の程度によって治療法が変わりますので専門の先生と相談して決めます。
まとめ
宿主の免疫応答を介して発症しているマイコプラズマ肺炎は、他の病原体と異なり菌自体の細胞傷害性は弱い。自己限定的であり、基本的には無治療でも3週間程度で自然治癒する。肺炎があっても全身状態は良い場合が多く、「walkingpneumonia」とも呼ばれる。年少児でチアノーゼを伴っている場合、あるいは年長児で呼吸困難や重症感が強い場合などには、急性呼吸窮迫症候群(ARDS)など非定型肺炎とは別の特殊な病態、あるいは喘息の合併や混合感染の存在を検討する必要もあり、早目に小児科専門医にコンサルトする。
Column 耐性率は自然に下がる
マイコプラズマは進化の過程で遺伝子をどんどん切り捨ててきた特殊な最近であり、薬剤耐性菌は「抗菌薬が効きにくい」という性質と引き換えに、その増殖力は感性菌より劣っている。したがって耐性菌は12~13年シーズンをピークに、14年以後は次第に低下しつつあることが複数の施設から報告されている。次に流行が起きた際、まず立ち上がるのは、耐性ではなく感性菌のはずなので、感性菌による感染を念頭に置いて診療するとよい。
(成田光生 Medical ASAHI 2015 December P75~77 より)
診断:
・イミノカードRマイコプラズマ抗体:血清を用いて、感染早期のIgM抗体を検知できるキットであるが、陽性持続期間が少なくとも半年間、長ければ1年以上と長いため、既往感染でも陽性を示すことがあり、解釈には注意が必要である。
・血清抗体検査法(PA法):確定診断には急性期・回復期のペア血清で陽転または4倍以上の有意上昇を確認する必要がある。
・肺炎マイコプラズマ核酸同定検査(LAMP(loop-mediated isothermal amplification)法)による検査は感度や特異度が高く、急性期診断に有用である。
・イミノクロマト法:
①リボテストRマイコプラズマ(旭化成ファーマ製造販売10回用
,000、2013年8月8日発売、保険収載済)は、咽頭拭い液を用いる。マイコプラズマのリボゾームタンパク質"L7/L12"に固有な領域を識別するモノクローナル抗体を用いた検査法である。迅速診断キットを用いればベットサイドで15分程度で検査ができる。PCR法との一致率で感度75%、特異度100%であったという。
②プライムチェックマイコプラズマ:P1タンパク質を検出する。(2013年保険収載済)
治療:
・マイコプラズマ肺炎治療の第一選択薬に、マクロライド系薬が推奨される。(現時点では、マクロライド系薬の前投与がないときの耐性率は30%以下と考えられる。)
・マクロライド系薬の効果はも投与後2~3日以内の解熱で概ね評価できる。
・マクロライド系薬が無効の肺炎には、使用する必要があると判断された場合には、トスフロキサシンあるいはテトラサイクリン系薬をの投与を考慮する。ただし、8歳未満には、歯牙の着色などの問題があるためテトラサイクリン系薬剤は原則禁忌である。
・これらの抗菌薬の投与期間は、それぞれの薬剤で推奨されている期間を厳守する。登園・投稿基準は、発熱、咳嗽などの主要症状が改善すれば可。
・重篤な肺炎症例には、ステロイドの全身投与が考慮される。ただし、安易なステロイド投与は控えるべきである。マイコプラズマ肺炎は宿主の免疫反応の結果とされている。宿主の過剰な免疫反応により、熱が7日以上持続し、LDHが480IU/Lを超えている重症肺炎に対して、ステロイド全身投与効果が期待できるとする報告があるが、ステロイド全身投与の適応の条件や適切な投与法については今後の検討課題である。
(「小児肺炎マイコプラズマ肺炎の診断と治療に関する考え方」より 2013.6.27記)
(小児の感染症による咳:岡田賢司 日医雑誌 第142号第6号/平成25年9月 P1285-1288 より)
概説:
マイコプラズマは細菌の一種で、風邪のウイルスのように咳のしぶきでヒトからヒトに移りますが、症状が出てくるまでの潜伏期間が2週間と長い点がウイルスと異なります。肺の奥(下気道)に感染し、発熱や激しい咳を起こしますが、痰は少なく鼻水は出ません。マイコプラズマそのものはとても毒性の弱い菌で、下気道に感染してもほとんど悪さをしませんが、ヒトの免疫が菌を排除しようとするため、肺炎などの病気が起こります。そのため、免疫力の低い乳幼児は肺炎になりにくく、小学生から50歳までの元気な世代の方が肺炎になりやすいという、通常の感染症とは逆の現象が起こります。
マイコプラズマ感染症かどうかの検査は、喉を擦る抗原検査と血液検査が主流です。喉の検査は、咳の勢いで下気道から上がってきた菌を検出するのですが、喉には下気道の100分の1くらいの菌しかいないため、検査の陽性率が低いのが問題になっています。血液検査は2回行わないと正確な診断ができません。このように、マイコプラズマ感染症の診断は難しく、医師は症状や流行状況から、マイコプラズマらしさや、らしくなさを考えて、診断している場合が多いです。
治療は、小児ではマクロライド系抗生物質を使うことが第一選択で、これが無効の場合に限り、ほかの抗生物質を使うことになっています。成人でも基本はほぼ同じです。無治療でも2週間ほどで治ります。
マイコプラズマ感染症は出席停止が必要とされる疾患ではありませんが、他者への感染拡大を防ぐため、咳がひどい間は自宅で療養するべきでしょう。 (佐久医療センター 蓮見 純平)
咳喘息に有効な気管支拡張薬は咳感受性や咳中枢には抑制作用をもたないこと ..
肺結核が心配な場合には、マスクをして人ごみを避けながら、早めに近くのクリニックあるいは大きな病院の呼吸器内科を受診しましょう。胸のエックス線写真や胸部CTスキャン検査で結核特有の陰影が確認できます。熱の程度や体温の日内変動を記録して担当医にみてもらうこともよいでしょう。診断にはたんを容器に出す検査がとても大切です。肺結核でたんが出にくい時には胃液の検査で代用することもあります。また一度では診断がつかずに、3日間連続で検査に提出することもあります。最近では、血液検査によって過去の感染を確認する検査(T-SPOTやQFTなどのIGRA検査、抗MAC抗体など)ができるクリニックも増えてきています。なかなか診断がつかないときや肺アスペルギルス症、肺がん、間質性肺炎が疑われる時には大きな病院で気管支内視鏡検査が行われます。
最初、発熱、咽頭痛、頭痛、だるさなど普通の風邪っぽい症状があった後、1週間くらいしてから咳が出始めます。乾性咳嗽と言って痰があまり絡まない咳が特徴ですが、少し痰が絡むこともあります。風邪の後に咳が止まらない、今までこんなに咳が続くことはなかった、市販の咳止めを飲んでも薬が切れるとまた咳が出て治らない、咳のせいで寝れない、しゃべる時に咳が止まらなくなる、などの症状がマイコプラズマを疑い検査をするきっかけになります。咳よりも呼吸をする時の胸の痛みや息苦しさ、吐気や下痢などの腹部症状症状が目立つ場合もあります。痰のない乾いた咳が特徴と言われますが、痰のあるなしだけでマイコプラズマを否定出来ません。マイコプラズマという細菌は細胞壁を持たない細菌で、細胞壁をターゲットに抗菌作用を発揮するペニシリン系抗菌薬やセフェム系抗菌薬などのβラクタム系というグループの抗菌薬が無効であるのもマイコプラズマの特徴です。3週間以上咳が止まらない、そう言えばまわりにもずっと咳をしている人がいる場合、マイコプラズマを始めとする咳の感染症を疑って診察を進めていきます。
気管支炎|ひがしまつど小児科 松戸市 東松戸駅 予防接種 乳幼児健診
肺炎は肺に細菌やウイルスが感染することにより、高熱・咳・痰などの症状を起こす病気です。放置した場合は、肺から全身に菌がまわり敗血症といった重篤な状態となることがあります。ご高齢の方や免疫力の低下した方が発症した場合、重症化し生死に関わる病気でもあります。実際、肺炎は2020年には日本人の死因の第5位となっています。
初期には風邪と同じような症状となるため、適切な時期に診断し治療を開始することが重要となります。
診断は血液検査でマイコプラズマ抗体を測定し抗体の上昇で診断する方法、喉の奥を拭ったものを遺伝子診断する方法(LAMP法)、喉の奥を拭ったものを検査キットで迅速検査する方法などがあります。(ただし典型的な経過をたどる患者さんは、これらの検査を行わなくても高い確率で診断することが可能です。)
小児のせきの原因も成人のせきの原因と似ています。 気管支炎 ..
咳がひどい状態では思った以上に体力を消耗してしまいます。できるだけ体力の消耗を防ぐためにゆっくりと休息をとるように心がけてください。
普通の風邪薬や抗生物質では効かず、百日咳対する治療(クラリスロマイシン)があります。 RSウイルス感染症
クラリスロマイシンを使用している間は、定期的に治療の効果を確認し、必要に応じて投与期間を調整します。効果を判断する際のポイントは以下の通りです。
筆者の経験では,クラリスロマイシン(クラリス③など)に麦門冬湯,ヒスタミン
アメリカ疾病管理予防センター(Centers for Disease Control and Prevention: CDC)では、百日咳に曝露した際の予防内服(postexposure antimicrobial prophylaxis: PEP)を患者と同居している家族、高リスク群(乳児、妊娠後期、免疫不全、中等度から重度の喘息)、高リスク群と密接に接触する人に推奨している[21]。実施する場合は、曝露後21日以内に治療と同じレジメンで行う。
風邪の後に咳が止まらない、今までこんなに咳が続くことはなかった ..
Aナーシングは、医学メディアとして40年の歴史を持つ「日経メディカル」がプロデュースする看護師向け情報サイト。会員登録(無料)すると、臨床からまで、多くのニュースやコラムをご覧いただけます。。
クラリスロマイシンの短期投与はインフルエンザ感染にどのように効果的か? --粘膜免疫増強作用と気道粘膜繊毛運動改善効果— · 2
気道が保湿されると痰が出やすくなり呼吸が楽になるため、温かい飲み物を飲むこともおすすめです。水分補給はこまめにするように心がけましょう。
□14員環マクロライド系薬剤(エリスロマイシン、クラリスロマイシンなど)が中心 。 □去痰剤など
カタル期に抗菌薬を開始すると咳症状は軽減するが、百日咳患者との接触や周囲での流行などの情報がないと治療開始の判断は難しい。家族に乳児がいるなどのリスクがなければ、抗菌薬適正使用の観点からも安易な処方は慎みたい。痙咳期での抗菌薬は本人の症状の改善にはつながらないが、周囲への感染拡大を抑制する。抗菌薬を開始して約5日で菌は陰性化する。回復期は抗菌薬の投与は不要である。
抗菌薬第1選択はアジスロマイシンまたはクラリスロマイシンで、第2選択はST合剤である[18]。生後1か月未満の乳児ではアジスロマイシンを使用する。エリスロマイシンは乳児肥厚性幽門狭窄症のリスクがあるが、同じマクロライド系のアジスロマイシンで乳児肥厚性幽門狭窄症が増加するかどうか厳密には結論は出ていない。ただ、エリスロマイシンほど関連性はないと考えられており、必要な場合にはためらわずに使用する[19]。ST合剤は、新生児や低出生体重児で黄疸のリスクがあるため、生後2か月以降で使用する(表3)[20]。
咳が止まらなくてつらい時の対処法は?使える市販薬も紹介【医師解説】
咳嗽診療の基本中の基本である、結核、癌、喘息などの重大な疾患を見落とさないという姿勢で日々の診療に当たってください。
咳がひどいカゼの患者さんが増えています。マイコプラズマにも注意
⑩経口ステロイドは吸入ステロイドより早く効くので喘息の発作では使用するのが良いでしょう。これに対して、喘息と同様に喘鳴(ゼーゼー)をおこしてくるRSウイルスの細気管支炎はステロイドもβ刺激薬も効果はなく、酸素の吸入と点滴が良い治療法でしょう。
最初は風邪のような症状で始まり、徐々に咳が悪化してきます。 ..
ある医師の臨床経験を振り返ると、80歳の女性患者さんに2年間にわたってクラリスロマイシンを処方したケースが印象に残っています。
なかでも、クラリスロマイシンやアジスロマイシンが処方されることが一般的です。
非定型抗酸菌症、特に肺MAC症の治療では、クラリスロマイシンを長期にわたって使用することが求められます。この難治性疾患に立ち向かう際は、以下の点に細心の注意を払います。
ただし、クラリスロマイシンは肺非結核性抗酸菌症に対する重要な治療薬ですので ..
吸入ステロイドを処方して改善すれば咳喘息の病名が付き、を処方した場合では逆流症との病名が付いてしまう、というように。診断的治療には、このような落とし穴があるのです。
○ 痰の少ない咳(カラ咳)が、会話をした時を中心に頻回に出る。 ○ 1~3 週の ..
<運動療法について>
定期的に体を動かすことで様々な健康効果が期待でます。
呼吸リハビリテーションは、入院中は1単位20分の運動療法を、基本的に平日に2~3単位(40-60分)実施します。
退院後も、外来でリハビリテーションを継続することが出来ます。
ご希望の方は、リハビリテーション担当者または主治医までご相談ください。
○ マクロライド系の抗菌薬(クラリス=クラリシッド=クラリスロマイシン、ジスロ.
<退院後の受診について>
・アミカシンの点滴やエタンブトール内服中の眼科診察はかかりつけ医に依頼させていただいています。当院とかかりつけ医に定期的に受診し、治療を継続していきましょう。
・薬の副作用を疑う症状が出た場合は、内服前に主治医またはかかりつけ医に相談して
ください。薬の種類や用量を変更することがあります。
・血痰頻度が高い症状です。血痰が出るときは安静にして様子を見てください。少量でも数日に渡り血痰が続くときや、程度が強い(喀血)ときは受診して下さい。
咳は、鼻水を伴う咳と、ともなわない咳があります。鼻水を伴う場合はカゼが多く ..
・抗体価が100EU/mL以上の場合は、単回でも百日咳の可能性が高い。ただし、乳児期早期の予防接種直後でも100EU/mL以上となることがある。
このように早期診断には不向きで、結果の解釈が悩ましいことも多いため、日常臨床での実用性はやや低い。
使用される場合は、アジスロマイシンやクラリスロマイシンといった薬剤が用いられることが多いです。
喘息性気管支炎は、気管支炎の一種で、咳や痰、発熱などの症状があらわれます。