また、フォシーガには、動脈硬化を改善する可能性があるともいわれています。
肥満を合併する、インスリン血糖値を下げるホルモンは潤沢に出ているが、それがうまく効いていない「インスリン抵抗性」が想定される患者さんでは優先順位第位、肥満のない、インスリンを自前で作る力がもともと体質的に弱い「インスリン分泌不全」が想定される患者さんでは優先順位は下位となっています。上述の通り、「インスリン分泌不全」タイプの患者さんでは合併症のリスクが高まるため、あまり優先して投与する薬ではないのですが、日回の内服で済む血糖降下作用の高い薬ですので、やせ型の「インスリン分泌不全」タイプの患者さんであっても、適切に他の薬と組み合わせて処方することがあります。
フォシーガは商品名で、一般名(成分名)はダパグリフロジンです。
前述したとおり、ジャディアンスは2型糖尿病・慢性心不全・慢性腎臓病の3つの疾患の患者さまが対象です。しかし、末期腎不全や透析を受けている方では、同薬による腎保護の作用が十分に得られない可能性があり、投薬対象とならない場合があります。
今回は、糖尿病・慢性心不全・CKDとフォシーガ(ダパグリフロジン)の作用機序についてご紹介します。
フォシーガ(一般名:ダパグリフロジン)の適応としては、以下が認められています。
この血糖の下げ方には次のメリットがあります。
それは、血糖値が下がりすぎると、体が血糖を上げようと、肝臓で糖分を多く作るため、血糖値が一定以上に下がりにくいことです。
(ただし、インスリン製剤やインスリン分泌を促す薬と併用する場合には、低血糖になります。)
ただし、慢性心不全の場合は、標準的な治療を受けている患者さまが対象となり、慢性腎臓病に関しては、末期腎不全や透析施行中の方を除いた患者さまが対象となっているなど、疾患である全ての方が投薬対象者となるわけではありません。
フォシーガの心不全への効果について、ここまで解説したことをまとめました。
2021年に発売された完全に新しいタイプの薬です。ミトコンドリアをターゲットとして、インスリンの分泌を促進するとともに、糖の代謝を改善します。主な副作用として、下痢、便秘、低血糖などがあります。※SU薬に加えてイメグリミンを飲む場合は低血糖に特に注意が必要です。
類薬のジャディアンス(エンパグリフロジン)はLVEFに関わらず使用可能でしたが、フォシーガも同じになりました。
フォシーガと心不全に関連してよくある質問にお答えしていきます。
SGLT2阻害薬のうち、フォシーガ(ダパグリフロジン)及びジャディアンス(エンパグリフロジン)については、
フォシーガを飲むと、血糖値が下がりすぎて低血糖症状が現れることがあります。以下のような症状が出たら、糖分の多い食べものや砂糖をすぐに食べてください
「フォシーガのダイエット効果や副作用は?」「フォシーガの飲み方について知りたい」
投与の必要性を慎重に判断してください。
本剤では腎機能低下に伴う血中濃度の上昇が報告されています。
また、eGFRが25mL/min/1.73m2未満あるいは末期腎不全(ESRD)の患者を対象とした臨床試験は実施していません。
フォシーガは体重減少の効果やダイエット効果が期待できる医薬品です。
実際に糖尿病のない心不全患者さんに導入して低血糖になったことは経験したことがありません。
フォシーガによる糖の排出量は、1日あたり約200~500kcalと考えられています。
対象:食事や運動または使用している血糖降下薬で血糖コントロールが不十分な2型糖尿病患者249例
方法:フォシーガ錠5mgまたは10mg(増量時)を 1日1回52週間投与
フォシーガを使用したダイエットでの注意点は、主に以下の4つです。
尚、必要以上の糖は排泄しませんので、SGLT2阻害薬単独では低血糖になるリスクは非常に低いとされています。
フォシーガの副作用で死亡する可能性はほとんどないと考えられています。
ただし、慢性心不全と慢性腎臓病の方に用いる場合では、10mg以外の用量に対する安全性や有効性が確認されておらず、血糖値のコントロールを目的とする場合を除き、10㎎以上の高用量で使用できません。
フォシーガは糖質制限ダイエットに近い働きをしていると言えるでしょう。
ジャディアンスの投薬対象者は、主に2型糖尿病の患者さまであり、食事療法や運動療法だけでは血糖コントロールが不十分な場合に使用されます。さらに、慢性心不全や慢性腎臓病を持つ患者さまにおいても、その治療の一環として処方される場合があります。
フォシーガを使用すると、脂肪をため込みにくくなると言えるでしょう。
フォシーガを飲むと尿が多く出るため、脱水になることがあります。予防のために水分をこまめにとりましょう。のどが渇いていなくても積極的に飲むようにするのがポイントです。
○慢性心不全ただし、慢性心不全の標準的な治療を受けている患者に限る。 ..
また食事がとれないときや、ほかのダイエット薬と併用する場合は低血糖のリスクが高まります。低血糖に備えて、飴などの血糖値をあげる食品を持ち歩くと良いでしょう。
フォシーガ錠10mgの基本情報(薬効分類・副作用・添付文書など)
心不全の治療薬は、「心臓を保護する薬」「心臓を休ませる薬」「心臓を楽にする薬」「心臓を力づける薬」に分けると理解しやすいです。
これらの働きによって、心筋保護因子や心筋障害因子に作用して、崩れた代償機転のバランスを整えます。
低血糖 、 低血糖症状 、 フルニエ壊疽 、 外陰部壊死性筋膜炎 ..
フォシーガの副作用やリスク、使用する上での注意点について理解したうえで安全に使用し、治療に役立てましょう。
フォシーガの副作用は?初期症状やダイエットにおける注意点を解説
【方法】
これまでの薬や治療を継続しながら、フォシーガ(1日1回、10 mg)を投与するグループと見た目は全く同じが偽物の薬(ただの粉)をランダムに振り分けた対照群に分けました。
また、水分量の調節やその他さまざまな作用によって慢性心不全や慢性腎臓病を改善します。 ..
フォシーガを飲む時には、低血糖症状に注意し、脱水予防のために水分もしっかりとりましょう。詳しくは以下の通りです。
低血糖を起こすおそれがあります。 慢性心不全または慢性腎臓病のために本剤を投与する場合でも
フォシーガは、尿中に糖を排泄するSGLT2阻害薬の一種です。近年ではダイエットにも効果が期待できるといわれ、注目されています。このコラムでは、フォシーガに期待できる効果や正しい飲み方をご紹介。知っておきたい副作用や併用、フォシーガの購入方法、ダイエットに使う際の注意点なども解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。
フォシーガ錠10mg(小野薬品工業株式会社)の基本情報・副作用
インスリン分泌を促進し、血糖値を下げます。食後高血糖がみられる患者さんに適した薬といわれています。主な副作用として低血糖があります。食直前(食事をする直前5~10分前)での服用となります。食後では十分な効果が得られず、食事30分前の服用では低血糖リスクが高くなるので注意が必要です。
フォシーガ錠とは、糖尿病、心不全、腎不全に使用される薬で、尿といっしょに糖を出すことで血糖 ..
以下のようなときには、体に悪影響を及ぼすことがあるので、フォシーガの服用は避けてください。
フォシーガとは?(SGLT-2阻害薬:腎臓病の新しい治療薬として)
しかし、フォシーガの場合、体内に必要な糖は残し、不要な糖のみ排出する医薬品であるため低血糖は起こしにくいとされています。
図1は、慢性心不全に対するダパグリフロジン(商品名フォシーガ)の国際 ..
インスリン自体を体に補います。血液中の作用のスピードや持続力により、超速効型、速効型、中間型、持続型、混合型、配合溶解の6つのタイプがあり、血糖の状態や進行具合によって使い分けます。自分自身でインスリン分泌がほとんどなく、生きていくためにインスリンの補充が必須となる方はインスリン注射が必須です。
注意点 | フォシーガ錠 | 小野薬品の薬を使用されている方へ
余談ですが、阻害薬は余分な糖の排泄、尿量増加によるダイエット効果が期待できるため、一部の自由診療クリニックなどで若年女性などをターゲットに、糖尿病ではないがダイエットをしたい、という方に向けて自費で処方されているようです。しかし、これまで述べてきたような注意点に留意し、処方に精通した医師が慎重に投与すべき薬と考えますので、私はあまり好ましくないことだと考えています。