フォシーガ錠10mg(アストラゼネカ株式会社)の基本情報・副作用
対象:食事や運動または使用している血糖降下薬で血糖コントロールが不十分な2型糖尿病患者249例
方法:フォシーガ錠5mgまたは10mg(増量時)を 1日1回52週間投与
SGLT2阻害薬による特に注意すべき副作用:尿路感染症・性器感染症
どのようなお薬でも、効果が期待できる反面、副作用のリスクがあります。フォシーガの服用中に以下のような症状が現れた場合は、早めに医師に相談しましょう。
糖尿病合併の有無を問わない慢性腎臓病患者さんを対象に、フォシーガ錠10mgを標準治療に追加したときの結果は次の表の通りです。
(投与期間:最長39.2ヵ月)
尿路感染症(膀胱炎など)(1〜5%); 便秘、口渇感、頻尿、陰部掻痒症 ..
(禁忌)
2.1.本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。2.2.重症ケトーシス、糖尿病性昏睡又は糖尿病性前昏睡の患者[輸液、インスリンによる速やかな高血糖の是正が必須となるので本剤の投与は適さない]。
2.3.重症感染症、手術前後、重篤な外傷のある患者[糖尿病を有する患者ではインスリン注射による血糖管理が望まれるので本剤の投与は適さない]。(重要な基本的注意)
8.1.本剤の使用にあたっては、患者に対し低血糖症状及びその対処方法について十分説明すること〔9.1.3、11.1.1参照〕。8.2.本剤投与中に、血清クレアチニン上昇又はeGFR低下がみられることがあるので、腎機能を定期的に検査すること。腎機能障害のある患者では経過を十分に観察し、特に重度腎機能障害患者に本剤を投与する際には、腎機能障害悪化に注意すること。糖尿病の血糖コントロール改善を目的として使用している患者においては、継続的にeGFR45mL/min/1.73㎡未満に低下した場合は投与の中止を検討すること〔5.1、5.2、5.6、9.2.1、9.2.2、17.1.1参照〕。
8.3.本剤の利尿作用により多尿・頻尿がみられることがあり、また、体液量が減少することがあるので観察を十分に行い、適度な水分補給を行うよう指導すること。特に体液量減少を起こしやすい患者(高齢者、腎機能障害のある患者、利尿剤併用患者等)においては、脱水や糖尿病ケトアシドーシス、高浸透圧高血糖症候群、脳梗塞を含む血栓・塞栓症等の発現に注意すること〔9.1.1、9.2.2、9.8高齢者の項、10.2、11.1.3、11.1.4参照〕。8.4.糖尿病の血糖コントロール改善を目的として使用する場合は、本剤投与中は、血糖を定期的に検査するとともに、経過を十分に観察し、常に投与継続の必要性について注意を払うこと(本剤を3ヵ月投与しても効果が不十分な場合、より適切と考えられる治療を考慮すること)。
8.5.尿路感染及び性器感染を起こし、腎盂腎炎、外陰部壊死性筋膜炎及び会陰部壊死性筋膜炎(フルニエ壊疽)、敗血症等の重篤な感染症に至ることがある。尿路感染及び性器感染の症状及びその対処方法について患者に説明すること〔9.1.2、11.1.2参照〕。8.6.本剤の作用機序である尿中グルコース排泄促進作用により、血糖コントロールが良好であっても脂肪酸代謝が亢進し、ケトーシスがあらわれ、ケトアシドーシスに至ることがある。著しい血糖の上昇を伴わない場合があるため、次の点に留意すること〔7.1、7.2、11.1.4参照〕。
8.6.1.悪心・嘔吐、食欲減退、腹痛、過度な口渇、倦怠感、呼吸困難、意識障害等の症状が認められた場合には、血中又は尿中ケトン体測定を含む検査を実施し、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。8.6.2.特に、1型糖尿病の患者、インスリン分泌能低下、インスリン製剤減量やインスリン製剤中止、過度な糖質摂取制限、食事摂取不良、感染症、脱水を伴う場合にはケトアシドーシスを発現しやすいので、観察を十分に行うこと。
8.6.3.患者に対し、次の点を指導すること。・ケトアシドーシスの症状(悪心・嘔吐、食欲減退、腹痛、過度な口渇、倦怠感、呼吸困難、意識障害等)を指導すること。
・ケトアシドーシスの症状が認められた場合には直ちに医療機関を受診することを指導すること。・血糖値が高値でなくともケトアシドーシスが発現しうることを指導すること。
前記3点に加えて、特に、1型糖尿病患者に対しては、ケトアシドーシス発現のリスクが高いことも説明すること。8.7.排尿困難、無尿、乏尿あるいは尿閉の症状を呈する患者においては、排尿困難、無尿、乏尿あるいは尿閉の治療を優先するとともに他剤での治療を考慮すること。
8.8.本剤投与による体重減少が報告されているため、過度の体重減少に注意すること。8.9.低血糖症状を起こすことがあるので、高所作業、自動車の運転等に従事している患者に投与するときは注意すること〔11.1.1参照〕。
(特定の背景を有する患者に関する注意)(合併症・既往歴等のある患者)
9.1.1.脱水を起こしやすい患者(血糖コントロールが極めて不良の糖尿病患者、高齢者、利尿剤併用患者等):本剤の利尿作用により脱水を起こすおそれがある〔8.3、10.2、11.1.3参照〕。9.1.2.尿路感染、性器感染のある患者:症状を悪化させるおそれがある〔8.5、11.1.2参照〕。
9.1.3.低血糖を起こすおそれのある次の患者又は状態〔8.1、11.1.1参照〕。・脳下垂体機能不全又は副腎機能不全を有する患者。
・栄養不良状態。・飢餓状態。
・不規則な食事摂取。・食事摂取量不足又は衰弱状態の患者。
・激しい筋肉運動を行う患者。・過度のアルコール摂取者。
9.1.4.1型糖尿病を合併する慢性心不全患者及び慢性腎臓病患者:ケトアシドーシスを起こすおそれがある(1型糖尿病を合併する慢性心不全患者及び1型糖尿病を合併する慢性腎臓病患者を対象とした臨床試験は実施していない)〔7.3、8.6参照〕。(腎機能障害患者)
9.2.1.重度の腎機能障害患者又は透析中の末期腎不全患者〈1型糖尿病、2型糖尿病〉糖尿病で重度腎機能障害患者又は糖尿病で透析中の末期腎不全患者:血糖コントロール改善を目的として投与しないこと(本剤の血糖降下作用が期待できない)。
〈慢性心不全〉慢性心不全で重度腎機能障害患者又は慢性心不全で透析中の末期腎不全患者:投与の必要性を慎重に判断すること(本剤では腎機能低下に伴う血中濃度の上昇が報告されており、本剤投与中にeGFRが低下することがあり、腎機能障害が悪化するおそれがある)、また、eGFRが25mL/min/1.73㎡未満あるいは末期腎不全の患者を対象とした臨床試験は実施していない。〈慢性腎臓病〉慢性腎臓病でeGFRが25mL/min/1.73㎡未満の患者では、投与の必要性を慎重に判断すること(eGFRが25mL/min/1.73㎡未満の患者では、本剤の腎保護作用が十分に得られない可能性があり、また、本剤投与中にeGFRが低下することがあり、腎機能障害が悪化するおそれがある)、eGFRが25mL/min/1.73㎡未満の患者を対象とした臨床試験は実施していない。
〔5.1、5.6、8.2、16.6.1参照〕。9.2.2.〈1型糖尿病、2型糖尿病〉糖尿病で中等度腎機能障害患者:投与の必要性を慎重に判断すること(本剤の糖排泄効果は腎機能に依存するため、継続的にeGFRが45mL/min/1.73㎡未満に低下した患者では、本剤の効果が十分に得られない可能性がある)〔5.2、8.2、8.3、16.6.1参照〕。
(肝機能障害患者)重度肝機能障害のある患者を対象とした臨床試験は実施していない。
(妊婦)妊婦又は妊娠している可能性のある女性には本剤を投与しないで、糖尿病患者ではインスリン製剤等を使用すること(妊娠中の投与に関する安全性は確立されていない。動物実験(ラット)において、ヒトの妊娠中期及び後期にあたる期間の曝露及び生後21日~90日の曝露により、出生仔及び幼若動物に腎盂拡張及び尿細管拡張が認められたとの報告がある。また、本薬の動物実験(ラット)で胎仔への移行が報告されている)。
(授乳婦)授乳しないことが望ましい(ラットで乳汁中への移行が報告されている)。
(小児等)小児等を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。
(高齢者)脱水症状(口渇等)の認知が遅れるおそれがある〔8.3、11.1.3参照〕。
(相互作用)本剤は主として、UGT1A9によるグルクロン酸抱合により代謝される〔16.4参照〕。
10.2.併用注意:1).糖尿病用薬:
①.糖尿病用薬(インスリン製剤、スルホニルウレア剤、速効型インスリン分泌促進剤)〔11.1.1、11.1.4参照〕[低血糖の発現に注意し、特に、インスリン製剤、スルホニルウレア剤又は速効型インスリン分泌促進剤の減量を検討すること(血糖降下作用が相加的に増強するおそれがある)]。②.糖尿病用薬(インスリン製剤)〔11.1.1、11.1.4参照〕[1型糖尿病患者においてインスリン製剤を減量する場合、ケトアシドーシス等のリスクが高まるため、過度の減量に注意すること(血糖降下作用が相加的に増強するおそれがある)]。
③.糖尿病用薬(チアゾリジン系薬剤、ビグアナイド系薬剤、α-グルコシダーゼ阻害剤、DPP-4阻害剤、GLP-1受容体作動薬等)〔11.1.1、11.1.4参照〕[低血糖の発現に注意すること(血糖降下作用が相加的に増強するおそれがある)]。2).血糖降下作用を増強する薬剤(β遮断薬、サリチル酸剤、モノアミン酸化酵素阻害剤等)[併用時は血糖コントロールに注意し、血糖値、その他患者の状態を十分に観察しながら投与すること(血糖降下作用が増強される)]。
3).血糖降下作用を減弱する薬剤(副腎皮質ホルモン、甲状腺ホルモン、アドレナリン等)[併用時は血糖コントロールに注意し、血糖値、その他患者の状態を十分に観察しながら投与すること(血糖降下作用が減弱される)]。4).利尿薬(ループ利尿薬、サイアザイド系利尿薬等)〔8.3、9.1.1、11.1.3、16.7.2参照〕[必要に応じ利尿薬の用量を調整するなど注意すること(利尿作用が増強される)]。
5).リチウム製剤(炭酸リチウム)[リチウムの作用が減弱されるおそれがある(リチウムの腎排泄を促進することにより、血清リチウム濃度が低下する可能性がある)]。(臨床検査結果に及ぼす影響)
本剤の作用機序により、本剤服用中は尿糖陽性、血清1,5-AG(1,5-アンヒドログルシトール)低値を示す。尿糖及び血清1,5-AGの検査結果は、血糖コントロールの参考とはならないので注意すること。(適用上の注意)
14.1.薬剤交付時の注意PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある)。
(その他の注意)15.1.臨床使用に基づく情報
2型糖尿病患者における国内外の臨床試験の併合解析において、全ての悪性腫瘍の発現割合は本剤群と対照群で同様であったが、膀胱癌及び乳癌では本剤群で多い傾向が認められた。しかしながら、投与開始から膀胱癌及び乳癌の診断までが短期間であったことから、いずれの腫瘍においても本剤との因果関係は確立されていない。15.2.非臨床試験に基づく情報
発癌性あるいは変異原性は認められていない。(取扱い上の注意)
瓶又はPTPシートから取り出した後は、高温・高湿を避けること。(保管上の注意)
室温保存。
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1.重大な副作用11.1.1.低血糖(頻度不明):低血糖があらわれることがあるので、低血糖症状が認められた場合には、糖質を含む食品を摂取するなど適切な処置を行うこと。ただし、α-グルコシダーゼ阻害剤との併用時に低血糖症状が認められた場合には、ブドウ糖を投与すること〔7.2、8.1、8.9、9.1.3、10.2、17.1.1-17.1.4参照〕。
11.1.2.腎盂腎炎(0.1%未満*)、外陰部及び会陰部の壊死性筋膜炎(フルニエ壊疽)(頻度不明*)、敗血症(0.1%未満*):腎盂腎炎、外陰部壊死性筋膜炎及び会陰部壊死性筋膜炎(フルニエ壊疽)があらわれ、敗血症(敗血症性ショックを含む)に至ることがある〔8.5、9.1.2参照〕。11.1.3.脱水(頻度不明*):口渇、多尿、頻尿、血圧低下等の症状があらわれ脱水が疑われる場合には、休薬や補液等の適切な処置を行うこと(脱水に引き続き脳梗塞を含む血栓・塞栓症等を発現した例が報告されている)〔8.3、9.1.1、9.8高齢者の項、10.2参照〕。
11.1.4.ケトアシドーシス(頻度不明):血糖値が高値でなくとも、ケトアシドーシス(糖尿病ケトアシドーシスを含む)があらわれることがあり、特に1型糖尿病患者において多く認められている〔7.1、7.2、8.3、8.6、10.2、17.1.1-17.1.4参照〕。11.2.その他の副作用
1).感染症:(5%以上)性器感染(腟カンジダ症等)、(1~5%未満)尿路感染(膀胱炎等)。2).血液:(頻度不明)ヘマトクリット増加。
3).代謝及び栄養障害:(1~5%未満)※体液量減少、(1%未満)ケトーシス、食欲減退、多飲症。4).消化器:(1~5%未満)便秘、口渇、(1%未満)下痢、腹痛、悪心、嘔吐。
5).筋・骨格系:(1%未満)背部痛、筋痙縮。6).皮膚:(1%未満)発疹。
7).腎臓:(1~5%未満)頻尿、尿量増加、(1%未満)腎機能障害、排尿困難。8).精神神経系:(1%未満)頭痛、振戦、めまい。
9).眼:(1%未満)眼乾燥。10).生殖器:(1~5%未満)陰部そう痒症、(1%未満)外陰腟不快感。
11).循環器:(1%未満)高血圧、低血圧。12).その他:(1%未満)倦怠感、無力症、体重減少、異常感。
2型糖尿病患者を対象とした臨床試験(D1692C00005試験、D1692C00006試験及びD1692C00012試験)、1型糖尿病患者を対象とした臨床試験(MB102229試験、MB102230試験及びD1695C00001試験PartB)の合算により算出した。*)2型糖尿病患者を対象とした臨床試験(D1692C00005試験、D1692C00006試験及びD1692C00012試験)、1型糖尿病患者を対象とした臨床試験(MB102229試験、MB102230試験及びD1695C00001試験PartB)、慢性心不全患者を対象とした臨床試験(D1699C00001試験及びD169CC00001試験)、慢性腎臓病患者を対象とした臨床試験(D169AC00001試験)の重篤な副作用の合算により算出した。
※)2型糖尿病患者を対象とした臨床試験(D1692C00005試験、D1692C00006試験及びD1692C00012試験)、1型糖尿病患者を対象とした臨床試験(MB102229試験、MB102230試験及びD1695C00001試験PartB)、慢性心不全患者を対象とした臨床試験(D1699C00001試験)、慢性腎臓病患者を対象とした臨床試験(D169AC00001試験)の合算により算出した。
排尿時痛・頻尿・残尿感が代表的な症状です。SGLT2阻害薬が尿路感染症 ..
糖尿病治療薬のフォシーガに関してはの例が報告されています。
なお、糖が尿に排出されやすくなることで、膀胱炎などの尿路感染症、カンジダなどの性器感染症が起きやすくなります。感染が腎臓まで広がると腎盂腎炎にいたることもあり、命にかかわることもあるので、以下のような症状には注意してください。
ジダ症等の性器感染を起こすことがある。十分な観察を行うなど尿路感染及び性器感染の ..
本記事ではフォシーガの副作用や発現頻度、症状を強く感じる際の対処法について解説します。
膀胱炎や尿道炎の初期症状としては、
・排尿時の痛み(下腹部や尿道の痛み)
・残尿感(トイレに行ったのにすっきりしない)
・尿混濁(感染により尿が少し白濁することがあります)
などがありますので、SGLT2阻害薬服用中にこれらの症状が起こった場合は、副作用である可能性があります。
[PDF] SGLT-2阻害薬は重症尿路感染症の リスクを高めるのか?
尿が糖を多く含むことで、膀胱炎や尿道炎などの感染症にかかりやすくなるため注意が必要です。
4. 糖尿病と尿路・性器感染症 SGLT2阻害薬使用時の注意点を含めて
フォシーガは、1型糖尿病または糖尿病性ケトアシドーシスの人、重度の腎障害、透析中の人、またはフォシーガに対して過敏症の歴史がある人には推奨されません。
当院ではフォシーガ、ジャディアンス、カナリア(テネリア、カナグルの合剤)を採用しています。 特徴 尿 ..
日本糖尿病学会「SGLT2阻害薬の適正使用に関する委員会」は、8月29日に「SGLT2阻害薬の適正使用を呼びかけるRecommendation」の改訂版を公表した。
8月17日までの副作用報告を追加した本改訂版の発表にあたっては、予想された尿路・性器感染症に加え、重症低血糖、ケトアシドーシス、脳梗塞、全身性皮疹などの重篤な副作用がさらに増加していることが明らかになったとのことである。
同委員会では、「現時点では必ずしも因果関係が明らかでないものも含まれている」としたうえで、「これら副作用情報をさらに広く共有することにより、今後、副作用のさらなる拡大を未然に防止することが必要と考えRecommendationと具体的副作用事例とその対策を報告した」としている。
インスリンやSU 薬等インスリン分泌促進薬と併用する場合には、低血糖に十分留意して、それらの用量を減じる(方法については下記参照)。インスリンとの併用は治験で安全性が検討されていないことからとくに注意が必要である。患者にも低血糖に関する教育を十分行うこと。
高齢者への投与は、慎重に適応を考えたうえで開始する。発売から3ヵ月間に65歳以上の患者に投与する場合には、全例登録すること。
脱水防止について患者への説明も含めて十分に対策を講じること。利尿薬との併用は推奨されない。
発熱・下痢・嘔吐などがある時ないしは食思不振で食事が十分摂れないような場合(シックデイ)には必ず休薬する。
本剤投与後、薬疹を疑わせる紅斑などの皮膚症状が認められた場合には速やかに投与を中止し、皮膚科にコンサルテーションすること。また、必ず副作用報告を行うこと。
尿路感染・性器感染については、適宜問診・検査を行って、発見に努めること。問診では質問紙の活用も推奨される。発見時には、泌尿器科、婦人科にコンサルテーションすること。
原則として、本剤は当面ほかに2剤程度までの併用が推奨される。
114例(うち12例が重症例)の低血糖が報告され、とくに重症例のうち9例がインスリン併用例とのことである。また、低血糖は、必ずしも高齢者に限らず比較的若年者にも生じていることに注意すべき。インスリン、SU薬または速効型インスリン分泌促進薬を投与中の患者への併用の際は、あらかじめそれら薬剤の減量を検討することが必要。
4例の報告例。インスリンの中止、極端な糖質制限、清涼飲料水多飲などが原因。SGLT2阻害薬の投与に際し、インスリン分泌能が低下している症例への投与では、ケトアシドーシス発現に厳重な注意を図るとともに、栄養不良状態、飢餓状態の患者や極端な糖質制限を行っている患者への投与では、ケトアシドーシスを発症させうることに一層の注意が必要。
重症の脱水が15例報告され、さらに12例の脳梗塞も報告されたほか、SGLT2阻害薬投与後の心筋梗塞・狭心症が6例報告された。また、脱水と関連して、高血糖高浸透圧性非ケトン性症候群も2例報告された。
脱水への注意として、SGLT2阻害薬投与開始時のみならず、発熱・下痢・嘔吐などがある時ないし食思不振で食事が十分摂れないような場合(シックデイ)には、万全の注意が必要であり、SGLT2阻害薬は必ず休薬するなど、患者にもあらかじめよく教育が必要。
皮膚症状は薬疹、発疹、皮疹、紅斑など非重篤なものを含めれば500例以上(重篤例80例以上)が報告され、最も頻度の高い副作用として報告されている。すべてのSGLT2阻害薬で皮膚症状の報告がある。SGLT2阻害薬投与後1日目からおよそ2週間以内に発症し、投与後早期より十分な注意が必要になるとのこと。皮疹を認めた場合には、速やかに皮膚科医にコンサルトすることが重要。
尿路感染症120例以上、性器感染症80例以上が報告されている。SGLT2阻害薬投与開始後、数日~2ヵ月後に起こる場合もあり、期間の幅が広い。質問紙の活用を含め適宜問診・検査を行って、発見に努めること。発見時には、泌尿器科、婦人科にコンサルトすることが重要。
SGLT2阻害薬の使用にあたっては、「適応を十分考慮したうえで、添付文書に示されている安全性情報に十分な注意を払い、また、本Recommendationを十分に踏まえて、とくに安全性を最優先して適正使用されるべき」と注意を喚起している。
●詳しくは、から
膜炎(フルニエ壊疽)、敗⾎症等の重篤な感染症に⾄ることがある。尿路 ..
フォシーガの一般的な副作用には、尿路感染症、生殖器の酵母感染、尿の増加、および喉の渇きが含まれる場合があります。副作用については、医療提供者と相談することが重要です。
ケトアシドーシス、ケトン体増加 · 低血糖 · 尿路感染症・性器感染症 · 多尿・頻尿、体液量減少.
尿路感染症・性器感染症を発見するために、適宜問診や検査を行ってください。問診では質問紙の使用も有用です。
したがって、糖尿病の有る無しに関わらず、心臓の病気をもつ患者さんではフォシーガ ..
フォシーガは、腎臓によるグルコースの再吸収をブロックし、尿中へのグルコースの排泄を増加させることで、血糖値を下げます。
フォシーガ(SGLT2阻害薬)ってどんなお薬? 効果・効能、副作用
SGLT2阻害薬の副作用として無視できないものに尿路感染症があります。
尿路・泌尿器系の器質的病変がないかを確認することが重要である. Ⅲ.合併症と感染症,その治療について
フォシーガは、血糖値をコントロールすることによって2型糖尿病を治療するために使用される薬剤です。それはSGLT2阻害剤と呼ばれる薬剤クラスに属しています。
尿路感染(膀胱炎など); 体液量減少; 便秘・口渇; 頻尿・尿量増加; 陰部そう痒症
腎盂腎炎、外陰部および会陰部の壊死性筋膜炎(フルニエ壊疽)、敗血症などの重篤な感染症に至ることがあるため、尿路感染症・性器感染症を発症した場合には、適切に対応し、必要に応じて休薬や、泌尿器科や婦人科との連携も考慮してください。
尿路感染及び性器感染を起こし、腎盂腎炎、外陰部壊死性筋膜炎及び会陰部壊死性筋膜炎(フルニエ壊疽)、敗血症等の重篤な感染症に至ることがある。
添付文書上、フォシーガとの併用が禁忌となっている薬剤はありません。しかし、糖尿病治療薬や血糖降下作用に影響を与える薬、利尿薬などとの併用には注意が必要です。他の医療機関で下記のような薬剤を処方されている場合は、診察時にご相談ください。