『コブラ 下 』(フレデリック・フォーサイス)の感想(13レビュー)
上巻 2012年12月3日 初版発行
下巻 2012年12月3日 初版発行
著 者 フレデリック・フォーサイス
訳 者 黒原敏行
発行所 角川書店
上巻 四六判 248ページ
下巻 四六判 240ページ
商品説明
元CIA局員のポール・デヴロー、通称「コブラ」は、冷戦や対テロ戦争での経験を持つ冷徹なエージェント。彼はアメリカ大統領から、南米コロンビアから流入するコカイン産業を撲滅するという極秘任務を受けます。デヴローは、かつての敵であり、今は協力者となったキャル・デクスターと共に、麻薬カルテルを壊滅させるための壮大な作戦を開始します。
この物語は、緻密な計画と大胆な行動が織りなすスリル満点の展開が魅力です。フォーサイスならではの詳細なリサーチとリアリティ溢れる描写が、読者を物語の中に引き込みます。デヴローとデクスターの緊迫した駆け引きと、彼らが直面する数々の危機が、ページをめくる手を止めさせません。
コンディション
上巻、下巻ともにきれいな状態です。
※こちらの商品は、古本になります。
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読むきっかけはフォーサイスの新刊『コブラ』が出たこと。新刊の帯に本作の登場人物が再登場する旨が記載されていたので、復習を兼ねて再度読むことにしました。フォーサイスの前作『』を読むにあたり『』を再読したのと全く同じ理由ですな。
フレデリック・フォーサイス(‘Frederick Forsyth’,1938~ )のサスペンス小説を 新しい作品から遡って読み始め,「キル・リスト(2014)」(‘The Kill List’,2013),「コブラ(2012)」(‘The Cobra’,2010) の次は 「アフガンの男(2010)」(‘The Afghan’,2006)のつもりでしたが,図書館で見当たらなかったので,飛ばして 「アヴェンジャー(2004)」(上下)(‘Avenger’,2003)を借りてきました。
コブラ<上>: 文庫 / フレデリック・フォーサイス: 171円(445円おトク)
新たなテロと認定されたコカイン汚染。コロンビアの巨大コカイン・カルテル「兄弟団」殲滅の米大統領指令を受け「プロジェクト・コブラ」が動き出した。指揮を執るのは元CIA局員「コブラ」ことポール・デヴローだった…。フォーサイスを読むのは何年ぶりだろう?相変わらずのストーリーテリング...
新たなテロと認定されたコカイン汚染。コロンビアの巨大コカイン・カルテル「兄弟団」殲滅の米大統領指令を受け「プロジェクト・コブラ」が動き出した。指揮を執るのは元CIA局員「コブラ」ことポール・デヴローだった…。フォーサイスを読むのは何年ぶりだろう?相変わらずのストーリーテリング能力とスピード感には感心するが、その引き換えに人物像が十分に描かれていないのが不満。(C)
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【上下巻のレビュー】
もう一捻り欲しかった
相変わらずいろいろな国と人物が乱れてのフォーサイス節。前々作『アヴェンジャー』に登場したデブローとデクスターが手を組んで、新たなテロと指定されたコカイン汚染に立ち向かう。実世界でも麻薬対策は行われているが、大きな収穫を挙げていないのも実情。フォーサイスはそれに対して私ならこうするがねと提言を投げかける。その作戦の巧みさはフォーサイスならではといえよう。その効果が表れコカイン・カルテルの壊滅まであと一歩というところで「われらが偉大な国(=アメリカ)は外国で百万人殺すのは平気だが、国内ではその一パーセントに満たないギャングが死ぬのを見ても気絶するらしい」と最後の最後で方針転換をせざるを得なくなってしまう。出来ることならプロジェクト・コブラの目指した世界を見せて欲しかった。
で! この本の次はまたまたフォーサイス著の本、『コブラ』です。この本の帯によると本書でアヴェンジャーの邪魔をする(悪者を秘匿していた)ことになるCIAの高官ポール・デヴローが再登場し、しかもデヴローはデクスターを副官として起用するというお話らしい。