[PDF] 5α還元酵素阻害薬 前立腺肥大症治療薬 デュタステリドカプセル


重大な副作用として肝機能障害が言われていますが、頻度は1.5%程度です。きつかわクリニックでは内服後2-3ヶ月を目安に採血で一度肝障害の有無の確認をおこなっています。
また、メーカーより本剤0.5mgでの副作用は、リビドー減退4%(3/71例)、勃起不全3%(2/71例)及び射精障害3%(2/71例)とも発表されております。
副作用として総精子数、精液量及び精子運動率への影響も記載があります。また、乳房障害(女性化乳房、乳頭痛、乳房痛、乳房不快感)が起こることもあります。 本剤0.5mg/日の精液特性に対する影響を評価した。投与52週目における総精子数、精液量及び精子運動率の投与前値からの平均減少率(プラセボ群の投与前値からの変化で調整)は、それぞれ23、26及び18%であり、精子濃度及び精子形態への影響は認められなかった。本剤群における総精子数の投与前値からの平均減少率は、24週間の追跡期間後においても23%のままであった。 また、本剤群の27例中2例において、投与52週目に投与前値から90%を超える精子数の減少が認められたが、追跡24週目には軽快した、とも発表されております。
きつかわクリニックでは、妊孕性にかかわる年代の患者さまに本薬剤の処方はおこなっておらず、射精障害などにも十分考慮をおこなっております。


[PDF] デュタステリドカプセルAV「トーワ」 服用されている方へ

【おわりに】
デュタステリドは、
1)従来薬で十分な効果が得られない、
2)前立腺肥大症が大きすぎて手術するしか方法がない
といった患者さんに今までになかった治療を提供しうる新薬です。
私たちは、この新しい薬を前立腺肥大症治療の新たな選択肢としてお勧めしていきたいと考えています。



当院で発売当初よりデュタステリドによる治療を受けた患者さんたち9症例の半年後の実際の治療効果を上に3つのグラフに示します。治療前と治療後(6か月後)を比べてみると、エコー検査での前立腺容積は平均で約3割縮小していました。排尿に関する自覚症状についても、国際前立腺症状スコアー(注1 )と過活動膀胱症状スコアー(注2)のいずれにおいても改善傾向が認められました。一方で2名の患者さんでアボルブの副作用が認められました(①内服1か月目で全身倦怠感発生、②内服7か月目で乳房痛発生)。いずれの副作用も軽症で内服中止によって速やかに改善しました。このような当院における経験からも、デュタステリドは前立腺肥大症において有効かつ安全な治療薬を言えるでしょう。

注1)前立腺肥大症に伴う排尿の症状を総合的に評価する症状スコアー。35点満点。
注2)頻尿や尿意切迫感などの過活動膀胱症状を評価する症状スコアー。15点満点。

[PDF] 前立腺肥大症に対する5α還元酵素阻害薬の有用性に ついて

副作用かなとおもったら担当医にすぐにご相談いただくことが大切です。肥大した前立腺を徐々に小さくして症状を良くしていくお薬なので、効果を急がず、まず6ヶ月間はきちんと飲み続けていただくことが大切です。また、PSA検査を行う際は、アボルブ服用中であることを、必ず担当の先生にお伝えください。

北海道旭川市にある泌尿器専門のクリニックです。頻尿・前立腺や膀胱の病気・失禁・夜尿症などの検査・治療ができます。お子さんから大人までご相談いただけます。

デュタステリドでは違うのですか。 高橋 デュタステリドの方が多少良いとい

【PSA検査を行うにあたって】
デュタステリドは前立腺癌の腫瘍マーカーであるPSA(前立腺特異抗原)を低下させます。
これはデュタステリド内服中に前立腺癌になりにくくなるわけではなく、逆に前立腺癌が発生した際に見落とされ、治療が遅れて悪化してしまう可能性を含んでいます。このためデュタステリドは泌尿器科専門医の監視の元で使用されることが勧められます。

前立腺肥大症による排尿困難や頻尿などの症状は、日常生活にも支障をきたし、大きなストレスにも繋がります。

PSA は前立腺癌のスクリーニングにおける重要な指標であり、一般に PSA 値が基準値を上回った場合には

2015年に厚生労働省から認可されて以来、急速に人気が広がった新しいAGA治療薬、デュタステリド。AGAや薄毛でお悩みの方にとっては、強力な効果が期待できる反面、性機能低下などの副作用への不安もあるのではないでしょうか。

そのような前立腺肥大症の症状には「デュタステリド」が効果的な治療薬として用いられています。


α還元酵素阻害剤(デュタステリド:アボルブ) : 高悪性度の前立腺癌を

デュタステリドは、前立腺肥大症の進行を抑制し、排尿症状の改善が期待できる「5α還元酵素阻害薬」です。

[PDF] 「前立腺肥大症に対するデュタステリド療 法の後方視的検討」

本記事では、デュタステリドの前立腺肥大症の症状に対する効果について泌尿器科専門医が詳しく解説します。

デュタステリドの使い方・副作用完全ガイド!フィナステリドとの違いは?

しかしこのようなデュタステリドによる前立腺縮小効果には限界があると考えられ、デュタステリドで十分な治療効果が得られない場合や、尿閉などで治療を急ぐ場合には今でもやはり手術治療が必要となる場合があります。

以下の点に注意すること。 ・PSA値は、前立腺癌のスクリーニングにおける重要な指標で

本記事ではそうしたデュタステリドの光と影についてわかりやすく解説。薄毛外来での活用事例も交えつつ、副作用対策と最大の効果を引き出す方法など、治療選択の一助となる情報を提供します。

この薬は、服用開始 6ヵ月後よりPSA値を約50%減少させる作用があり

デュタステリドがどのように前立腺肥大症の症状を改善するのか、代表的な薬の副作用についても紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。

ますので、PSA値を評価される際は、その点を考慮していただきますよう

札幌医科大学卒業後、大手病院勤務を経て2003年に「神楽岡泌尿器科」を開業。前立腺肥大の手術「HoLEP」を1,000例以上行った実績があり、日帰り手術を実現している国内有数の医師。出版「気持ちいいオシッコのすすめ」など

軟らかくなって変形したり、ベタついたりする原因となります。 ..

デュタステリドは、前立腺肥大症の進行を抑制し、排尿症状を改善する「5α還元酵素阻害薬」です。

・ 本剤は、前立腺癌の存在下であっても、投与6ヵ月後にPSA値を約50%減

前立腺体積30mL以上の前立腺肥大症患者を対象とした二重盲検比較試験(1日1回24週間経口投与)において、用量依存的な前立腺体積の減少が認められています。 本剤0.5mgの投与を受けた70例の患者さまで、投与前の前立腺体積が平均45.4MLから34.6MLに減少していまし、変化率が−25.3%であったと報告されています。
前立腺が縮小することにより、排尿状態の改善、頻尿の改善が期待できます。
また、デュタステリドは、前立腺がんの腫瘍マーカーであるPSAの量を減少させます。PSAは前立腺がんの腫瘍マーカーです。デュタステリドその影響を考慮することにより、アボルブを服用中であっても、PSA検査を通常通り行うことが可能です。ただし前立腺癌の治療薬ではないので注意が必要です。
近年の報告で、遊離テストステロンと総テストステロンの男性ホルモンをともに上昇させるといった報告もあります。

少させる。したがって、本剤を6ヵ月以上投与している患者のPSA値を評

デュタステリドは、男性型脱毛症(AGA)の治療に用いられるカプセルタイプの薬剤です。薄毛や脱毛に悩む方にとって、有効な治療選択肢の一つです。

・PSA 値を上昇させる行為(性交後、尿道カテーテル挿入後、前立腺触診後など)

男性ホルモンの一種であるテストステロンは、5α還元酵素という酵素によってジヒドロテストステロンに変換されます。このジヒドロテストステロンが前立腺細胞の増殖を促進し、前立腺肥大症を引き起こす要因の一つです。

医療用医薬品 : デュタステリド (デュタステリド錠0.5mgZA「FCI」)

デュタステリドは、5α還元酵素の働きを阻害することで、ジヒドロテストステロンの生成を抑制し、前立腺細胞の増殖を抑えます。その結果、肥大した前立腺が縮小し、排尿困難などの症状の改善が期待できます。

デュタステリド:新機序の前立腺肥大症治療薬

6,729 例が前立腺の生検あるいは手術を受けた.そのうち前立腺癌が発見されたのは,デュタステリド群 3,305 例中 659 例であったのに対しプラセボ群 3,424 例中 858 例で,4 年間の試験期間でデュタステリドによる相対リスク減少率は 22.8%(95%信頼区間 15.2~29.8)であった(P<0.001).試験 1~4 年目を通して,針生検を受けた 6,706 例で発見されたグリーソンスコア 7~10 の腫瘍数は,デュタステリド群では 3,299 例中 220 個,プラセボ群では 3,407 例中 233 個であった(P=0.81).しかし,3~4 年目に発見されたグリーソンスコア 8~10 の腫瘍数は,デュタステリド群で 12 個であったのに対し,プラセボ群では 1 個のみであった(P=0.003).デュタステリド療法により,プラセボと比べて急性尿閉の発生率が減少した(1.6% 対 6.7%,相対リスク減少率 77.3%).有害事象の発生率は,良性前立腺肥大に対するデュタステリド療法に関する先行研究と同程度であったが,複合カテゴリーとした「心臓機能不全」の相対発生率は,先行研究と比較してデュタステリド群のほうがプラセボ群より高かった(0.7% [30 例] 対 0.4% [16 例],P=0.03).

前立腺縮小薬の使い方【大きな前立腺を速やかに縮小させるには

デュタステリドは5アルファ還元酵素を阻害することで、男性ホルモンのジヒドロテストステロン(DHT)の産生を抑えます。DHTはAGAの主要な原因物質とされているため、デュタステリドには脱毛の進行を防ぐ効果があるとされます。

前立腺肥大症の薬「デュタステリド」の効果と副作用を医師が解説

デュタステリドを有効成分とするアボルブは、5α還元酵素阻害薬の中でも前立腺肥大症の治療薬として代表的な薬です。「尿が出にくくなる」「尿の切れが悪くなる」「頻尿になる」などの症状の改善効果があります。

一方,デュタステリドの

通常、成人はデュタステリドとして1回0.5mgを1日1回経口服用します。肥大した前立腺を徐々に小さくして症状を良くしていくお薬なので、効果が出るまでには、約6ヶ月間の服用が推奨されています。

ザガーロ(デュタステリド)使用時の注意点。前立腺への影響は?

前立腺肥大症は男性ホルモンに依存して進行することが知られています。
5α還元酵素阻害薬(デュタステリド)は血液中の男性ホルモン(テストステロン)が、前立腺組織に作用するのを抑える作用を持ちます。 血液中のテストステロンが前立腺細胞に取り込まれると、5α還元酵素の作用によりジヒドロテストステロンに変換され、このジヒドロテストステロンが前立腺細胞の増殖に働きます。5α還元酵素阻害薬は、前立腺細胞の中でテストステロンをジヒドロテストステロンに変換する5α還元酵素の作用を抑えることにより、前立腺細胞の増殖を抑制し、その結果肥大した前立腺が縮小します。この薬を長期間服用することにより肥大した前立腺が縮小して、排尿困難の症状を改善します。