[PDF] アレルギー反応の有無による新型コロナワクチン接種対象者の対応
新型コロナワクチンの接種前に、副反応の予防目的で解熱鎮痛薬を服用するのはやめた方がよいでしょう。米国疾病予防管理センター(CDC)は、ワクチンの効果への影響がわかっていないため、服用は推奨できないとしています。理論的には、解熱鎮痛薬の事前内服は免疫反応を鈍らせ、ワクチンの効果を低下させる可能性もあります。接種日の前夜や当日に熱が出た場合には、解熱鎮痛薬を飲んで接種を受けるのではなく、接種を延期してください。
新型コロナワクチンを接種したいもののアレルギー持ちだと、どうしても躊躇してしまう。とくに副反応が強く出やすい2回目となればなおさらである。
食物アレルギーがある方でも、新型コロナワクチンを接種することは可能です。予診票に記載をして頂き、通常15分の観察時間を30分取ります。
はい、新型コロナワクチン接種後、頭痛薬を飲むことに問題はありません。
ファイザーのコロナワクチン接種後、数時間したら花粉症のような症状(湯水のような鼻水、少しあたまがぼーっとする、くしゃみ)がひどいです。
ファイザーの新型コロナワクチンの添付文書では、新型コロナワクチン接種前後の飲酒は禁止されてはいません。ただし多量の飲酒は控えることをお勧めします。特にワクチン接種後には、飲酒の有無にかかわらず、副反応で一時的に体調を崩す人もいます。多量のお酒を飲んでいると、その症状が悪化する可能性があるためです。
新型コロナワクチンの臨床試験に参加した女性の中には、後から妊娠が判明した人もいましたが、妊娠経過に影響があったという報告は今までのところなく、妊娠を継続して問題ありません(2021年3月現在)。米国では、希望者は妊娠中も新型コロナワクチンを接種可能としています。すでに3万人以上の妊婦がmRNAワクチンの接種を受けており、妊娠経過に影響があったとの報告はありません。また、動物実験では胎児に影響がないことが確認されています。
また、武田/モデルナ社の新型コロナワクチン接種後に報告されたアナフィ
1回目と2回目で違う会社の新型コロナワクチンを打った場合の安全性や有効性のデータがないため、厚生労働省は、2回目の接種では1回目と同じワクチンを打つ必要があるとしています。
ところで、アナフィラキシーの予防はできるのでしょうか。
だれでも突然起こすことがあるので、完全な予防は難しいのですが、アナフィラキシーの再発を防ぐには、原因となったアレルゲンを特定し、摂取や接触を避けることが大切です。食物やハチ毒などでアナフィラキシーを起こしたことがある人や、起こすリスクの高い人は、アドレナリン自己注射薬を携帯し、アレルゲンが体内に入ったときにすぐに注射をすれば重篤な症状を抑えられます。食物アレルギーの人に対しては、外食などのときに間違えて食べてしまったときに服用する頓服薬が処方されることもあります。
食物アレルギーの場合、アレルゲンの特定が難しいため、どういうものを食べたときにどのような症状が起こったのか、問診で医師に詳しく伝えることが大切です。アレルゲンは、血液検査だけではなく、皮膚に抗原(アレルゲン)エキスを滴下して反応をみる皮膚テストなどによって特定します。アレルゲンの特定と適切な治療のためには※日本アレルギー学会認定の専門医の診断を受けることが重要になります。
ハチ毒によるアナフィラキシーは、スズメバチやアシナガバチに2回目以降に刺されたときに起こることが多いため、1回刺されたことがあり、短期間で再び刺される可能性のある人は、アレルギー専門医に相談してください。また、スズメバチは黒いものを攻撃する性質があります。ハチの活動期である8〜10月に山や森に入るときには、長袖長ズボンで肌の露出を避け、白っぽい帽子や衣服を身に着けるようにしましょう。
医薬品でアレルギー症状やアナフィラキシーを起こしたことのある人は、初めての医療機関にかかるときや薬を変えるとき、予防接種を受けるときには、必ずその薬の名前を医師に伝えてください。関係がなさそうな病気でも、似た成分の薬を使う場合があります。問診票に記入するだけではなく、医師に直接薬品名を伝えることが大切です。
ライター 福島 安紀
新型コロナワクチン接種後のアレルギー反応は本物? | 医学ニュース
米国疾病予防管理センター(CDC)は、内服薬(または同等の注射薬)、食物、ペット、昆虫、毒物、環境中、ラテックス(ゴム)に対するアレルギーの既往歴や家族歴があっても、接種は可能としています。なお、米ファイザー、英アストラゼネカ、米モデルナの3社の新型コロナワクチンには、卵、ゼラチン、ラテックス、防腐剤は含まれていません。
新型コロナワクチンの副反応らしい症状を報告することは、国内で使用される新型コロナワクチンの厳重な安全性モニタリングに役立ちます。
インフルエンザワクチン・新型コロナワクチン接種を実施しています
いいえ、必ずしもそうではありません。英国・北米などでの接種経験から、英国では重度のアレルギーの既往があっても、新型コロナワクチンやその成分に対するアレルギーの既往がない限りはワクチンの接種を妨げるものではないとされています。米国においても、食物アレルギーのある人でも接種は通常通り可能としています。ただし、食物に対するアナフィラキシーの既往のある人は、30分ほどの接種後観察が必要とされています。
第2土曜日も小児科の診療を行います。 2024.9.7 高齢者のコロナワクチン接種について
アナフィラキシーを起こしやすいアレルゲンには、主に食物、昆虫、医薬品があります(下表)。
食物アレルギーの患者さんの約8割は子どもです。子どもの場合は、鶏卵、牛乳、小麦が、大人の場合は小麦、甲殻類、果物がアレルゲンとなることが多いのが特徴です。
また、アレルゲンとなる食物を食べただけでは何の症状も出ないのに、直後に運動することによって誘発される、「食物依存性運動誘発アナフィラキシー」もあります。運動で誘発されるアナフィラキシーを起こしやすいのは、特に小麦、甲殻類です。
昆虫では、スズメバチ、アシナガバチ、ミツバチなどに刺されたときに、アナフィラキシーを起こすことがあります。食物によるアナフィラキシーは、食後30分以上経ってから起こることが多いのに対し、ハチ毒によるアナフィラキシーは、刺された直後5〜10分以内に起こるため注意が必要です。
そして、最近増えているのが、医薬品によるアナフィラキシーです。長年使っていた薬で突然アナフィラキシーを起こすこともありますし、初めて用いた薬で起こることもあります。アナフィラキシーを起こしやすい医薬品には、βラクタム系(ペニシリン系、セフェム系など)やニューキノロン系などの抗菌薬(抗生物質)、解熱鎮痛薬、関節リウマチなどの治療に使う生物学的製剤などがあります。さらに、まれではありますが抗がん剤、アレルゲン免疫療法でも発症します。CT検査やMRI検査などの際に各臓器の血管の中を透視するために用いる造影剤で発症する患者さんもいます。解熱鎮痛薬や市販の風邪薬などでも服用後に運動をしたことによって、運動誘発アナフィラキシーが起こることがあります。
新型コロナワクチンの接種後に起こることがあるアナフィラキシーは、ワクチンに添加されているポリエチレングリコールという化学物質が原因だと考えられています。男性より女性のほうが、新型コロナワクチンによるアナフィラキシーを起こす頻度が高いのは、ポリエチレングリコールが一部の化粧品に含まれていることと関連している可能性があります。
ただ、新型コロナワクチン接種会場では、アナフィラキシーに対応する体制を整えています。接種後にアナフィラキシーを起こしたとしても、すぐに治療をすれば大事に至ることはありません。過去に薬や予防注射などでアナフィラキシーを起こしたことがあるなど心配な人は、より迅速に緊急対応ができる医療機関で接種するようにするとよいでしょう。
新型コロナワクチンの接種 ~アレルギーを持つ人や子どもはどうすればいい~
【小児科医からの回答】「体調が悪い」の内容が不明なので明確にお答えできませんが、食物アレルギーがあること自体は、新型コロナワクチン接種の副反応のリスクにはなりません。ただし、アレルギーの原因食品を少量摂取している場合は、ワクチンの種類に寄らず、ワクチン接種のストレスにより閾値が低下し、症状が誘発されやすくなり、体調不良が生じる可能性があります。
・コロナワクチンと他のワクチンとの同時接種もできません。 ・予診 ..
現在のところ、(1回目の接種で)ワクチンそのものに対するアレルギーを起こした人、アナフィラキシーの原因のひとつと考えられているポリエチレングリコールに対するアレルギーがある人以外は、新型コロナワクチンの接種を避ける必要はないと考えられます(2021年3月現在)。
[PDF] コロナワクチン接種を受ける方への必読事項 1.接種前の確認事項
アナフィラキシーは、アレルゲン(アレルギーの原因物質)となるたんぱく質が、体の中に侵入したことによって、複数の臓器で全身性のアレルギー症状が急激に引き起こされ、命にかかわることもある過敏反応です。皮膚やのどなどのかゆみ、赤い腫れ、じんましん、動悸、息苦しさ、腹痛、嘔吐、頭痛、めまいなど、全身に症状が出現します。血圧低下や、呼びかけに反応しないなどの意識障害を伴う場合には、「アナフィラキシー・ショック」と呼び、対応が遅れると命が脅かされることがあります。
アナフィラキシーは、花粉症、喘息、アレルギー性鼻炎などと同じアレルギー反応の一種で、本来は体を守るはずの免疫機構の誤作動から起こります。私たちの体には、ウイルスや細菌などが侵入してきたときに「抗体」をつくる免疫機構が備わっています。抗体がつくられると、次に同じ病原体が入ってきたときに免疫細胞が攻撃を開始し、体の外へ排除します。
ところが、免疫機構の誤作動が起こると、食べ物や花粉など、体に害を与えない物質にも過剰に反応して、アレルギー症状を引き起こします。アレルギーのある患者さんの体の中では、アレルゲンとなる物質が体の中に入ると、それを攻撃するために「Ig E(アイジーイー)抗体」と呼ばれるたんぱく質がつくられます。
Ig E抗体は、皮膚や粘膜に多く存在するマスト細胞(肥満細胞)に張り巡らされています。そして、再びアレルゲンに触れたりアレルゲンが体内に入ったりしたときに、Ig E抗体がアレルゲンに結合すると、アレルギー反応を引き起こすヒスタミンなどの化学伝達物質がマスト細胞から放出され、アレルギー症状を引き起こします(下図)。このうち、全身の症状が急激に引き起こされる重篤なアレルギー反応がアナフィラキシーです。
じんましんや咳などが出るのは、血管や体内の水分を一気に放出して異物を体外に出そうとするためで、ヒスタミンなどの働きによるものです。
腹痛、下痢、嘔吐などの消化器症状は消化管がむくむことで、のどがぜーぜー鳴る喘鳴や呼吸困難は気管がむくむことで起こります。
ショック状態になるのは、血管の中の水分を一気に血管の外へ放出しようとして脱水症状になり、血圧が急激に低下するからです。
アレルギー科 · 予防接種 · コロナワクチンインフルエンザワクチン関連
新型コロナウイルスやコロナワクチンに関するReライフ読者会議メンバーの疑問や質問に、新型コロナ関連の著書がある科学ジャーナリストの大岩ゆりさんが、専門家・研究者らに取材・解説します。次回は「ワクチン接種のメリットとデメリット」です。
[PDF] 新型コロナワクチンについて その2 ~接種できる方できない方~
重いアレルギーの経験のある人は、接種後、一般の人より2倍長い、30分間、会場で体調を観察することになっています。心配な方は、事前に、かかりつけの医師やアレルギー専門医に相談して下さい。新型コロナワクチンの副反応やアナフィラキシーについては、連載「ワクチンを知ろう」の5回目「」でも詳しく説明しています。参考にしてください。
コロナワクチン接種でアナフィラキシーなど重度のアレルギー反応がでた方
新型コロナワクチン接種後にアナフィラキシーが起きた場合、その対処法についてのガイドラインは確立されていますが、予防法については未だ明らかにされていませんでした。今回の発表内容は、これまで風間教授が明らかにしてきた自身の研究成果をもとに、アナフィラキシーの予防法についての重要な知見を明らかにしたものであるといえます。新型コロナウイルス感染症の終息に向け、今後もワクチン接種が切り札であることには変わりがありません。従って、強いアレルギー疾患の既往がある場合であっても、ワクチン接種をすることが強く推奨されています。今回の風間教授の発見は、とくにアナフィラキシーを発症するリスクの高い人に対する予防法の可能性を示唆したという点で、社会的な観点からも貢献度が高く、非常にインパクトのある内容です。
新型コロナワクチン接種後に起こりうる重症型のアレルギー“アナフィラキシー”
ちなみに、モデルナアームは、遅延型アレルギー(IgGを介したアレルギー反応)の一種ではないかと考えられています。現時点では、重症の即時型アレルギーであるアナフィラキシーとは関連がないとされているため、仮に1回目の接種でモデルナアームが生じた人でも、2回目は予定通りのスケジュールで接種して問題ないと言われています。
また、米国Krantzらよる興味深い報告があります。ファイザー製またモデルナ製ワクチンの初回接種時にアナフィラキシーまたは遅発性のアレルギー反応を経験した被接種者において、2回目接種の安全性を検証するため投与耐性について調査を行った結果、2回目の接種を受けた患者の20%で軽度の症状が報告されたが、2回目接種を受けたすべての患者が安全に一連のワクチン接種を完了したことを明らかにしました。参加者のうち159例(84%)が2回目の接種を受け、前投薬として47例(30%)に抗ヒスタミン薬を投与しています。同氏は「今回の報告は初回投与後にアナフィラキシーや遅発性のアレルギー反応を報告する患者に対し、ファイザー製またはモデルナ製ワクチンの2回目の投与の安全性を支持する。初回投与後に反応を示した多くの被接種者がすべて真のアレルギー反応ではないか、または非IgE依存性アレルギー反応だったため、症状が前投薬で軽減できた」と述べています。
Krantz MS, Kwah JH, Stone CA, et al. Safety Evaluation of the Second Dose of Messenger RNA COVID-19 Vaccines in Patients With Immediate Reactions to the First Dose. JAMA internal medicine. 2021 Jul 26; doi: 10.1001/jamainternmed.2021.3779.
[PDF] アレルギー体質ですがワクチン接種できますか? 注意すべき成分とは
アクセスありがとうございます。コロナワクチン接種につきましては、新規サテライト型接種施設としての登録準備中です。施行可能になりましたらアナウンスさせていただきます。しばらくお待ちくださいませ。