1.ドーピング指定薬物の分類及び方法のリスト(IOC, 1998)


薬や食べ物で蕁麻疹などのアレルギー反応が出たり、花粉症を持っていて、病院でアレルギー薬を処方してもらう場合にはこの中の薬を処方してもらえば安心です。


実際に行われるドーピング検査手順については、 をご参照ください。

アンチ・ドーピング規則違反は、ドーピング検査で(検体に)禁止物質の痕跡が認められればどんな理由があっても違反となります。従って、不注意による「うっかりミス」であっても制裁の対象となります。

花粉症の薬には、ドーピング禁止薬ではない安全に使用できるものが沢山あります。ドーピングを心配して薬を飲まないことで競技のパフォーマンスを落とすことがないように、早めに専門の医師や薬剤師に相談してください。(公財)日本スポーツ協会の「アンチ・ドーピング使用可能薬リスト」に、使用できる処方薬や市販薬が記載されていますので、参考にされるとよいでしょう。

もともとアレグラは医療薬であり、同じ成分が市販薬になっています。

B.交感神経作動性アミン系興奮薬の代表としてはエフェドリンがあります.気管支筋弛緩,鼻粘膜血管収縮などの作用を有し,喘息,風邪,鼻炎などの治療に用いられます.アンフェタミンと類似した中枢興奮作用のほか,副作用として吐き気,嘔吐,発汗,神経過敏状態などがあります.エフェドリン類は,通常多くの風邪薬や鼻炎治療薬などに含まれており,また,生薬「麻黄」の成分であるため,風邪などに用いる葛根湯,鼻炎や気管支炎に用いる小青竜湯,神秘湯などの風邪薬や漢方薬を服用する際には注意が必要です.

この「プソイドエフェドリン塩酸塩」は、交感神経への刺激が原因となった脳卒中発現により、2000年11月に市場から姿を消した「塩酸フェニルプロパノール」の代替薬として現在多くのOTC風邪薬に配合されています。
この薬剤が配合された医療医薬品が、「フェキソフェナジン塩酸30mg+塩酸プソイドエフェドリン60mg/錠(ディレグラ®)製剤」。2013年2月に、非常に稀ながらOTC医薬品成分から医療医薬品にも配合され、誕生しました。

第3回 鼻炎薬はドーピング違反になってしまうから、花粉症は我慢?

また、競技会検査のみ禁止されている薬があります。試合の約1週間前から使用するのに気をつけなくてはなりません。抗アレルギー剤や総合感冒(かぜ薬)や漢方薬などに含まれているエフェドリン類(麻黄も含む)などの成分は興奮薬であり、使用禁止されています。アレルギーの症状が強い時に使われるステロイド(糖質コルチコイド)の内服および筋肉注射は禁止されていますが、点鼻薬、点眼薬、点耳薬、軟膏は使用を許可されています。

C.各種中枢神経興奮薬にはカフェインなどが含まれます.これには中枢興奮作用,強心作用,横紋筋収縮作用があります.しかし,不安感,耳鳴り,手足の震え,筋肉が硬くなるなどの副作用があります.コーヒーを2~3杯飲む程度なら通常問題にはなりませんが,カフェインを含む風邪薬や強壮ドリンクなどではドーピング違反になる可能性があります.

ドーピングとは · コントロール検査 · 事前申請 · リスト · 禁止リスト · 医療用使用 ..

スポーツ界でもドーピングは最近注目を浴びるようになってきた分野です。思いがけないうっかりドーピングや自分が処方した・選手に手渡した薬で選手がドーピング検査で引っかかってしまい、悲しい運命を辿ることがないように、今回紹介した薬の中から薬を選んで頂くと安心です。

ドーピングとは競技力を高める為に薬物などを使用したり、それらの使用を隠したりする行為であり、 アンチ・ドーピング規則違反に該当する行為はアンチ・ドーピング規程(世界アンチ・ドーピング規程)に定められています。


今つらい花粉症、アスリートも使えるドーピング対応【市販薬5選】

この記事を読むことでドーピング対象者でも使用できる花粉症の薬をご紹介しますので、アスリートの方の参考になれば幸いです。

[PDF] アスリートのためのアンチ・ドーピング使用可能薬リスト

3)蛋白同化剤は筋肉増強作用を持つため,強い筋力を必要とする競技選手に対して有利に作用します.しかし,副作用として,男性では睾丸萎縮,女性化乳房,脱毛など,女性では月経異常,乳房萎縮,男性化などがあり,その他にも,めまい,吐気,頭痛,疲労,座瘡,発熱,精神異常などが見られます.また,長期間の使用により肝臓や腎臓の障害,動脈硬化,心血管障害が出現します.市販の強壮薬などに禁止薬物のメチルテストステロンが含まれることがあるので注意が必要です.

アレグラ FX、アレグラ FX ジュニア、アレジオン20,クラリチン EX、ストナリニ・ガード、ポジナール M 錠、ピロット A 錠、レ

この利用条件は、日本法を準拠法とし、それに基づいて解釈されるものとします。この利用条件に関わるすべての紛争については、東京地方裁判所を第一審の専属的管轄裁判所とするものとします。

注意 市販薬には禁止物質(エフェドリンなど)が配合された製品が多い。 5 じんましん・アレルギー・花粉症(アレルギー用薬)

A.精神運動興奮薬の代表としてアンフェタミンという薬があります.眠気と疲労感をなくし,闘争心を高め,集中力を高める作用があります.しかし,急性の中枢興奮作用としては不穏,めまい,震え,多弁,疲弊,不眠,発熱,多幸感があり,中枢興奮状態に続いて疲労と抑欝状態が現れます.長期間使用した場合には精神錯乱,攻撃性,性欲亢進,幻覚などが現れることがあります.心臓など循環器系への作用として,頭痛,動悸,不整脈,狭心痛,血圧の上昇あるいは下降,循環虚脱がみられ,脳出血や不整脈が原因となって死亡することもあります.アンフェタミンの副作用は使用量が少なくても見られることがあり,また,この薬物は依存性があるため薬物依存状態に陥ります.このアンフェタミンは我が国では覚醒剤取締法によって規制されています.

反にならず、眠気が少ないとされる花粉症などの鼻炎に対するお薬の例を紹介します。 <病院や薬局でもらう場合>

4)利尿剤は通常,心不全や高血圧の治療に用いられます.体重階級制の種目においては減量を容易にし,さらに,他の薬物をより速やかに尿中に排泄してドーピング検査時に薬物を検出しにくくすることを目的として使用されます.副作用としては,血中の電解質異常をきたし,不整脈を誘発したり,時に心停止を起こすこともあります.

[PDF] 知っておきたい アンチ・ドーピングの知識 2024 年版

禁止方法とは、「輸血」「ドーピング検査時の尿のすり替え」「遺伝子ドーピング」「治療目的以外の点滴※」などが該当し、常に禁止されています。
(※入院設備を有する医療機関での治療およびその受診過程、外科手術、又は臨床検査のそれぞれの過程において正当に受ける場合は除く。)
登録された採取センター(日本赤十字社献血センターなど)での血漿成分献血は禁止ではなくなりました。
→詳しい内容は「」または「」に確認してください。

花粉症等のアレルギー疾患に対して使われる薬で「アレグラ」は使用

都道府県の選抜選手は国体がドーピング対象の大会のため、高校生もドーピング検査は実施される可能性があり、知識として認識して欲しい。

[PDF] 2024 年版 アンチ・ドーピング ガイドブック

5)ペプチド及び糖蛋白ホルモンとその同族体には,胎盤性性線刺激ホルモン,副腎皮質刺激ホルモン,成長ホルモン,エリスロポイエチンなどが含まれます.胎盤性性線刺激ホルモンならびに関連した作用を有するその他の合成物質を男性に投与し,内因性男性化ホルモンの産生量を増加させることは,蛋白同化ステロイドの投与と同等に見なされるため禁止されています.副腎皮質刺激ホルモンの投与も副腎皮質ホルモンの使用と同等に見なされます.また,成長ホルモンの濫用は,アレルギー反応,糖尿病の誘発,大量使用による末端肥大症など様々な影響が見られます.この他,血液の酸素運搬能の増加により持久力を増強させることを目的としたエリスロポイエチンによる血液ドーピングについてもヘマトクリット増加による塞栓症の発生や高血圧による障害などの副作用を防止するために投与は禁止されています.

1月22日にアレグラFXプレミアムが発売されました。アレルギー性鼻炎にたいへん ..

「プソイドエフェドリン塩酸塩」は尿中濃度150μg/mLを超えた場合には、WADA(World Anti-Doping Agency)禁止表内のカテゴリー「競技会(時)に禁止される物質と方法」の禁止物質「S6興奮薬」の「特定物質」に該当します。

[PDF] 保険薬局における スポーツファーマシストとしての活動実例

この記事では、ドーピング検査のうち競技会検査でのを紹介していきます。競技会検査では、禁止物質の一部が検査されるので、このリストの薬はいつでも安心して使用することができます。

ベタメタゾン(糖質コルチコイド)を含むため、禁止物質に該当します 。 アレグラ錠 ..

2024年1月から、トラマドールという成分が含まれる薬は競技会(時)禁止(S7.麻薬)となりました。治療目的で使用する場合TUEの申請が必要です。ウオッシュアウト期間は24時間です。

[PDF] 2023 年版 アンチ・ドーピング ガイドブック

この検定ラインは、プソイドエフェドリン塩酸塩240mg/日を服用した場合の検出量として設定されています。そのため、60mgのプソイドエフェドリン塩酸塩が含まれた錠剤3錠を“1日量”として1回で服用した場合は、アンチ・ドーピング規程の禁止ラインに達する可能性があります。つまりアスリートが競技会(時)前にディレグラ®を1日量服用すると、うっかりドーピングに値することになってしまうのです。アスリートに対しては避けるべき薬剤として、覚えておいてください。

また、(公財)日本アンチ・ドーピング機構(JADA)が立ち上げ、本会も協力する「公認スポーツファ

ドーピング規制を受ける薬物は,興奮剤,麻薬性鎮痛剤,蛋白同化剤,利尿剤,ペプチドホルモンと類似物質に分類されます.また,薬物ではありませんが血液ドーピング(自己または他人の血液,あるいは血液製剤を使用する)などの方法も禁止されています.また,薬物が検出されにくいように操作する方法が,薬理学的,化学的ならびに物理的不正操作として禁止事項にあげられています.その他,アルコール,大麻,局所麻酔薬,コルチコステロイド,ベータ遮断剤が一定の規制の対象となる薬物とされています.

[PDF] (公財)日本水泳連盟所属競技者<いつでも使える薬の例> ver.2

クリニカル・トキシコロジスト、スポーツファーマシスト資格を有する薬剤師。
明治薬科大学卒業後、大学病院、中堅総合病院、保険薬局に勤務。
愛知県薬剤師会生涯学習部会所属。緩和医療薬学会評議員。金城学院大学薬学部研究員。
ICLSアシスタントインストラクター。