イソトレチノインが酒さ(赤ら顔)に効く理由は、主に3つあります。
ニキビの炎症が真皮層に広がってしまうと、それ以上の炎症の広がりを抑えようと白血球が活発に働き、お肌の細胞を壊します。
真皮層の細胞は自然な修復が難しく、クレーターとして残ってしまうことがあるのです。
これは表皮とは違い、真皮層では積極的にターンオーバーが行われず、トレチノインも真皮層のターンオーバーにまでは作用しないためです。
イソトレチノインはこのようなニキビに悩む方におすすめの治療薬です。
トレチノインは、シミやニキビの治療に用いられます。シミ治療において、よく併用されるのが「ハイドロキノン」です。ハイドロキノンはメラニン色素の生成を抑える効果があります。2つの薬剤を組み合わせた併用療法では、トレチノインでメラニン色素の排出を促しながら、表皮がメラニン色素の少ない細胞に置き換わり、美白を目指します。
トレチノイン・ハイドロキノン併用治療をご検討中の方は、ぜひ当院へご相談ください!
しっかりカウンセリングを行い、最適なプランをご提案いたします。
シワの改善には、お肌の潤いを保ち、たるみを防ぐことが大切です。
トレチノインは、単独使用でも刺激が問題になることがありますが、以下の成分と併用するとより刺激が増す可能性があり、注意が必要です。
タイプⅣ 基底層のメラニン産生亢進と基底層メラニン沈着を認め,さらに真皮内メラノサイトーシスを認めるもの.
[例] 遅発性両側性太田母斑様色素斑(ABNOM)
[治療法]Acquired bilateral nevus of Ota like macules(ABNOM)は1984年Horiら[11]により報告された色素疾患である.思春期すぎに頬部などに両側対象性に茶褐色から黒灰色の色素斑が生じる.また,レーザー治療により高率に炎症後色素沈着を生じ治療に難渋することで知られている.本疾患は真皮浅層から中層におけるメラノサイトーシスがその本体とされ,基底層色素沈着について詳しく記述した報告はない.しかし,われわれは無作為6例のABNOM患者に皮膚生検を行い全例に真皮メラノサイトーシスに加え高度の基底層メラニン沈着が存在することを確認した(図5).治療は標準プロトコールに従いトレチノイン治療を行う.十分炎症が軽快したのちQスイッチルビーレーザーを照射する.照射後2週間目より漂白剤の外用を行い.照射後4週間で炎症後色素沈着を認める場合は再びトレチノイン治療を行いその後レーザーを繰り返す.炎症後色素沈着を認めない場合はそのまま次のレーザー照射を行う.われわれはこの方法で治療を行い良好な結果を得ている.
6.
実際、トレチノインはニキビやニキビ跡に対して以下の効果を発揮します。
しかし、少しモヤモヤするのはトレチノインの刺激による一時的な色素沈着の可能性もあります。継続することで消えていき、ある時期を越えると色素沈着が出にくい肌になっていきます。継続して塗ってみたほうがいい場合もあるので、医師に御相談ください。
タイプⅤ 基底層のメラニン産生亢進は認めないが,真皮内メラノサイトーシスを認めるもの.
[例] 太田母斑
[治療法]太田母斑は軽度の基底層メラニン沈着と真皮中層から深層のメラノサイトーシスを認める.Qスイッチレーザーのみによる治療が広く行われているが,1回目のレーザー照射の後にやや炎症後色素沈着が生じやすく,2回目以降の照射に比べるとレーザーの効果が低いことが指摘されている[12].これは初回のレーザー光が基底層メラニンに吸収されるため真皮内のメラニンに到達しないのが原因と考えられる.そのため,まずトレチノイン治療により基底層のメラニン沈着を除去しておいてからレーザー照射を行うとよりレーザー光が深部に到達しやすくなりレーザー照射の効率が増すと考えられる. Fig.1 Fig.2 Fig.3a Fig.3b Fig4a Fig.4b Fig.5a Fig.5b Fig.5cd
トレチノインが効果的なシミの種類としては以下がいわれています。)
トレチノインは安全性の高いお薬でアレルギーが出ることはありません。ただし、お薬の効果によって肌トラブルが起きることがあります。
〒600-8007 京都市下京区四条通東洞院 東入立売西町66番地
京都証券ビル6F(京都大丸西横)
これらは、トレチノインの効果も比較的早く実感することができるシミです。
この記事を読まれている方は「トレチノインにはどんな効果があるの?」「副作用はあるの?」「どういった使い方をするの?」など気になっている方が多いのではないでしょうか。
トレチノイン+ハイドロキノンクリーム10g 4000円(税込み)
これまでイソトレチノインは重度のニキビでお悩みの患者様に処方されることが多かった治療薬ですが、昨今では中等度のニキビでお悩みの方や、長年に渡り一度治ってはまたできるといった繰り返しのニキビでお悩みの患者様への処方も増えてきています。
使用開始時のトレチノインやハイドロキノンの塗り方についてお伝えします。
当院は予約制を導入しております。
初めての方でも電話での予約を承っております。
この記事では、トレチノインについて詳しく解説していきましょう。
にきびはおでこ、鼻、頬、顎、背中など様々な部分に出来ます。治療方法や症状、日々のケアについて当院が患者さんの症状に合わせて説明します。治らないと諦める前に当院にご相談下さい。明日からの明るい笑顔、美しい肌へのお手伝いをさせていただきます。
トレチノインが充分に乾いてからハイドロキノンを指で広めに塗ります。
トレチノインのピーリング効果による刺激で、ほとんどの方に起こります。効果の裏返しと考えていただいて問題ありません。2週間以内に慣れますが、気になる場合は1日おきに塗るなど、回数を減らしてみてください。
3.ハイドロキノンを、できるだけ広い範囲に伸ばして塗りましょう。
A 経皮吸収はほとんどないといわれていますが、ビタミンA、ビタミンA誘導体は妊娠中は禁忌とされていますので、中止してください。(経験的には問題ないとされていますが、お子さんの事を一番に考えてください。)
・ハイドロキノンの外用を積極的に併用していただく方がよい時期です。
A ハイドロキノンにアレルギーがある人がいます。真っ赤にアレルギー反応が出る場合もありますが稀で、ほとんどは緩やかにモヤモヤと黒くなります。赤く反応したとしてもトレチノインの反応と区別しにくいですが、モヤモヤと黒くなったものは拡大してみるとハイドロキノンによるものか判断できます。ハイドロキノンに合わない場合は、N10セラムに変更するか、エンビロンシリーズに変更していただくことになります。過去、ハイドロキノンに合わなくなったのでエンビロンに変えていただいて黒いモヤモヤが消えていった事が何度かあります。
患者さまの症状と悩みに合わせた濃度のトレチノインを処方します。
そこで、今回はシミ等の治療に使われる代表的なお薬のトレチノインを解説いたします。。
トレチノインの作用よりは弱いものの、レチノールにもシワ改善作用があります。
ニキビ治療は、「今あるニキビを治すこと」と「これからニキビができないようにすること」が大切です。これまで、どちらかだけに効果がある治療法はありましたが、トレチノインは、どちらの治療にも効果があります。
トレチノインをお子さまやご高齢の方へ使用する際には注意が必要です。
トレチノインは、強力な作用で角質を剥離します。反応性の皮膚炎が起こり、皮膚が赤くなったり、白い角質がぽろぽろと取れてきます。使用開始直後は、特に皮がむけやすいので、保湿剤で十分に皮膚を保護することが必要です。皮は自然にはがれるのを待ってください。
ただし自己判断せずに、処方を受けたクリニックに相談しましょう。
ハイドロキノンとトレチノインを併用してほとんどの方は肝斑が薄くなり、20%程度の方ではすべて消えてしまいます。
いつまで外用すればいいかとよく質問されます。トレチノインとハイドロキノンを外用すると肝斑が消える、あるいは薄くなると同時に肌質がよくなり、毛穴の開大が目立たなくなっているのに気づかれるはずです。これはトレチノインの効果です。また、ハイドロキノンを長く外用しても正常の皮膚の色が抜けることはありません。外用が気に入ればずっとつかってもよいと思います。シミが新しくできるのも予防できます。もちろん、いったん外用をすべて中止して肝斑が再び濃くなったら再開してもよいと思います。
トレチノインの長期使用については、最も長くて4年での報告ですが、。
しみ治療は基本的には処方されたトレチノインクリームと美白剤であるハイドロキノンクリームを毎日患部に塗っていただくという形になります。トレチノインの作用でターンオーバーが速くなると、多少剥けてきたり、赤くなったりしますが、しみの種類や肌質によって個人差がありますので、特に1クール目はきめ細かいアドバイスが必要となります。
また治療期間中は保湿剤とオイルで皮膚を保護する必要が出る方もあります。
■施術範囲鼻下・口周り(マリオネットライン内側)・あご(フェイスラインまで)
重度ニキビ治療薬のイソトレチノインには、患者様によってはやや副作用が出る場合があるため治療にあたってはしなくてはなりません。
当院では以下の流れで治療を行っていきます。
トレチノインが有効的なのは、色素沈着によるくすみと、乾燥によるくすみです。
J Soc Cosmet Chem 42: 361, 1991
10) 百澤明, 吉村浩太郎, 波利井清紀: レチノイン酸によるシミ治療 -対象疾患別の治療法の違い-, 形成外科, in press.
11) Hori Y, Kawashima M, Oohara K, et al: Acquired, bilateral nevus of Ota-like macules, J Am Acad Dermatol, 10: 961-964, 1984.
12) 関口裕子: レーザー照射後の色素沈着とその消退について.日美会報, 20: 68-76, 1998.
トレチノインを使用していると、一時的にシミが濃くなることがあります。
アクネ菌の増殖による免疫反応により、炎症が生じます。免疫反応が過剰にはたらくことでニキビの炎症がひどくなっていることがあります。
イソトレチノインは免疫反応を正常化し、ニキビを改善に導きます。
シワの改善効果がある成分には、トレチノイン以外にいくつか挙げられます。
効果から副作用、正しい使い方をはじめ、よくある質問についても解説しています。ぜひ参考にしてみてくださいね。