レクサプロは、効果と副作用のバランスのよさに定評のある抗うつ剤です。
副作用とは、例えばアナフィラキシー※や肝機能障害のような、薬の望ましくない作用のことです。
(※アレルギー反応の一種。皮膚のかゆみ、じんましんなどが始まり、ひどくなると息苦しくなったり、ショック状態になることもある)
薬を使用したからといって必ず起こるわけではありませんが、次のような人は特に注意が必要です。医師や薬剤師に相談してから使用するようにしましょう。
・アレルギーのある人
・過去にひどい副作用を経験したことがある人
・医師の治療を受けている人
・肝臓・腎臓など、薬の成分を代謝・排泄する臓器に疾患のある人
・他にも薬を飲んでいる人
・妊娠している女性、妊娠の可能性のある女性、授乳中の女性
・高齢者
・仕事などで特別な環境にある人(例:高所作業者やドライバーなど)
レクサプロ錠10mgの基本情報(薬効分類・副作用・添付文書など)
レクサプロ・サインバルタ・トリンテリックス等を飲んで嘔気や眠気の副作用が強かったのでやめたという人がいますが、原クリニックでは少量からゆっくり始めることで副作用の出現がかなり抑えられています。
ドグマチール(スルピリド)という薬もよく効きます。ドグマチールは胃・十二指腸潰瘍とうつ病に適応がある薬です。まさに神経性胃炎に最適という薬です。心療内科でサインバルタやレクサプロ、トリンテリックスを処方されているけど胃の調子が悪い。消化器内科でドグマチールを処方されたけれど良くならなかったという人も多いです。消化器症状にはSSRI・SNRI・S-RIMとドグマチールを一緒に使うととてもよく効きます。ドグマチールは母乳が出たり、生理が遅れたりといった副作用がありますが、原クリニックでは50mg錠の半分(通常使用量の6分の1)を1日量にすることによって、副作用を減らし同等の効果を得ています。ドグマチールのこのような副作用は内服を止めればすぐ改善します。
眠気がある ・パキシル・レクサプロ・ルボックス・デプロメール(SSRI)
SSRI・SNRI・トリンテリックス・ドグマチールを飲むのに抵抗がある人は、うつ病の薬とされていること、副作用が強い薬、やめるのが大変な薬というインターネットの書き込みが多いからでしょう。これらの誤解・不安を取り除いて、安心して飲める薬であることを納得して飲んでいただきたいと思います。これらの薬は、ストレスからくるいらいらや不安感も改善するため、穏やかで、明るくなります。自分の醸し出す雰囲気が柔らかくなるため、人間関係も改善します。こういった観点からもストレスが減ります。
SSRI・SNRI・S-RIMは効果が現れるのに1か月程かかります。主な副作用は、気持ちが悪い、眠い・ふらつくなどですが、薬に慣れるのに時間がかかるので、飲み初めに副作用が出ることがあります。つまり、飲み初めは、効かないのに副作用が出る、ということです。副作用を軽減するために少量から始めます。気持ちが悪いといっても、嘔吐するほどのことはほとんどなく、2、3日で消失することが多いです。眠気は飲んですぐ眠くなる場合、飲んだ時はそれほどでもないのに、翌日朝起きたら眠い、翌日の午後になると眠い、といった場合があります。逆に目がさえて眠れなくなるという場合もあります。眠気が自分の睡眠時間に当たるように時間を調整して飲んでください。食事には関係なくのんで構いません。眠気は3~4週間続くことがありますが慣れてきます。これらの副作用はだんだん慣れてきます。
(レクサプロ)、フルボキサミン(デプロメール)などほとんどの抗うつ薬に頭痛の副作用があります。 ..
これらの病気に良く効く薬があります。SSRI、SNRI、S-RIMといわれるタイプの薬です。うつ病の治療にも使われる薬のため、抵抗感のある人が多いと思いますが、不安障害によく効き、副作用が少なく、依存性もなく、自分が変わってしまうわけでもありません。安心して使える薬です。ストレス・不安障害が主な原因なのですから素直にストレス・不安障害の薬を使うほうが効果があると思いませんか?SSRI、SNRI、S-RIMは抗うつ薬と呼ぶより、そのまま、SSRI、SNRI、S-RIMと呼ぶことが多く、従来の抗うつ薬と区別することが多いのです。SSRIは4剤、SNRIは3剤、S-RIMは1剤発売されていますが、原クリニックでは、主に副作用の少ないSSRIのレクサプロ(エスシタロプラム)や、SNRIのサインバルタ(デュロキセチン)、S-RIMという新しいタイプのトリンテリックスなどを使います。サインバルタ(デュロキセチン)は坐骨神経痛・背部痛・腰痛・片頭痛・肩こり・めまい・歯痛・手足のしびれなどにも有効です。今まで、いろいろ試してきて、全く良くならず、半分あきらめかけていると、「本当に効くの?」と思うかもしれません。でも、驚くほど、ほとんどの人に効きます。原クリニックでは1年間に3,000件ほど胃カメラを行っています。消化器内科に精通し、ガスモチン(モサプリド)・アコファイド(アコチアミド)・タケキャブ・六君子湯などの薬を使った経験の上で、SSRIとSNRI、S-RIMの効果を実感しているからこの治療を勧めるのです。
今までに、SSRI・SNRI・S-RIMを使って、効果がなかったという人がいますが、パキシル(パロキセチン)・パキシルCR(CRはパキシルの改良型で吸収が穏やかになり副作用が出にくいようになっていますがパキシルとほとんど変わりません)、ジェイゾロフト(セルトラリン)などSSRIは少量で使っても効果が現れにくい薬です。少量から始めて、徐々に増量し、1か月以上毎日飲んで効果が出る薬なのです。慣れない医師が、試しに使ってみよう、使い慣れないから少な目で使っておこう。他の薬と同じように、少量で1か月分処方したり、患者さんの方で、うつ病の薬だから少しでいいです、ちょっとだけ飲んでみようという飲み方では効果が出ないのです。パキシル(パロキセチン)は10mgから開始して、30mg、40mgまで増量します(パキシルCR12.5mgがパキシル10mgに相当)。ジェイゾロフト(セルトラリン)は25mgから開始して、100mgまで増量して使うのが普通なのです。使い慣れた医師が、初めは1~2週間の間隔で診察をし、様子を見ながら治療をしていくとしっかりと効果が現れます。SSRI、SNRI、S-RIMは車の運転や飲酒を控えるようにと言われていますが、原クリニックでは特に制限はしていません。他院で処方されている薬の制限もしていません。
14週後
どうですか?>助けて、どうにかしてえ、と訴える。頓服を飲むと治まる。
キツイ助けて。呼吸が苦しくなると訴える。セレナールをより抗不安作用の強いリボトリールに置換。
以後リスペリドン液を頻回に服用されるようになる。
処方
1 リボトリール(0.5mg) 2T 1日2回 朝・夕食後(1回1錠)
2 ブロチゾラム(25mg) 1T
スルピリド(100mg) 1T
レクサプロ (20mg)1T 1日1回 就床前
しかし、レクサプロは、副作用でもめまい症状が起きる抗うつ薬です。 今まで服用して体内に残っているレクサプロの副作用である可能性もあります。
1ヶ月半ほど前から、自己嫌悪に陥り、毎日のように泣く状態が続いていたところに、1ヶ月ほど前に婦人科系の病気がみつかり、手術、入院することになってから、不安、緊張、不眠が続き、内科でエチゾラム0.5gを処方してもらい寝る前に一回服用していましたが、以前通っていた精神科で診てもらえることになり、レクサプロ10mg寝る前一回を再開することになりました。しかし、レクサプロの飲み始めにソワソワ、ゾワゾワ感があったことを伝え忘れました。
今日、処方されたばかりでまだ飲んでいません。
また、ソワソワ、ゾワゾワ感が出るのではないか心配です。
また、手術まで3週間ほどで、不安定な状態が落ち着くのか心配です。
パロキセチンの添付文書では、重大な副作用として、SIADHがおもに高齢者において現れることがあるとの記載があり、原因は不明とされています。初期症状として、浮腫のない急な体重増加、全身倦怠感、頭痛、吐き気、眩暈、傾眠などがあげられていますが、多くの場合は自覚症状がなく、検査値の異常から発見されます。発症しやすい時期は2日目~1ヶ月です。この症例は高齢であるため、少量から投与されていましたが、副作用が起きています。異常が生じた場合には、血清ナトリウム値の検査が必要です。また、原因と考えられる薬剤を直ちに中止することも大切です。(民医連新聞2009年8月3日)
ブログ記事: SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬) 従来の抗うつ薬の副作用 ..
今回は双極症で使用する、抗精神病薬、抗うつ薬 (少しだけ)の副作用ついて説明をしてゆきたいと思います。抗うつ薬については、特に注意することのみにとどめ、次回のブログで説明をする予定です。
レクサプロの詳細な副作用です(医薬品添付文書より)。 ぜひ、よーくお読みになってみて下さい。 レクサプロ錠10mg
うつ病の治療薬として最も古いものにイミプラミン(トフラニール)、アミトリプチン(トリプタノール)などのTCA(三環系抗うつ薬)があります。TCAは抗うつ薬の共通の作用部位であるセロトニンやノルアドレナリン再取り込み阻害作用以外に抗コリン作用、抗ヒスタミン作用、抗アドレナリンα1作用があり、口渇、便秘、排尿障害、眠気、肥満、立ちくらみなどの副作用がみられます。次に開発されたミアンセリン(テトラミド)など四環系抗うつ薬では眠気やふらつきなどが主な副作用です。
レクサプロとは?エスシタロプラムの効能,副作用等を説明,ジェネリックや薬価も調べられる(おくすり110番:薬事典版)
その後セロトニン、ノルアドレナリンに選択的に作用するセルトラリン(ジェイゾロフト)、エスシスタプラム(レクサプロ)などSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)やデュロキセチン(サインバルタ)などSNRI(セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬)、ミルタザピン(レメロン)のNaSSA(ノルアドレナリン作動性・特異的セロトニン作動性抗うつ薬)が発売されて現在のうつ病治療の主役となっています。SSRIでは吐き気、食欲不振、下痢などの消化器症状、SNRIでは吐き気、排尿障害、頭痛など、NaSSAでは眠気・体重増加などの副作用が生じます。
抗うつ薬の副作用として、太ることはあるか?ということです。診察室でよく聞かれますが、実際、現在よく使われる抗うつ薬ではほとんど太りません。
近年、うつ病の薬物治療には、選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)とセロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬(SNRI)というグループの抗うつ薬が主に使われています。
日本ではSSRIとして、レクサプロ、ジェイゾロフト、パキシル、デプロメール/ルボックスという商品名の抗うつ薬があり、SNRIとしてサインバルタ、イフェクサー、トレドミンという商品名の抗うつ薬があります。
これらSSRIやSNRIは、昔から使われてきた三環系抗うつ薬というグループに比べて副作用が少ないため、うつ病治療の主流となってきました。
年齢によってレクサプロの効果/有害事象の出やすさは違いますか?
(参考)アクチベーションの好発時期は服用開始後2週間以内あるいは増量時で、アメリカ食品医薬品局・FDAでは次の11の症状をあげている。(日本うつ病学会「SSRI/SNRI」を中心とした抗うつ薬適正使用に関する提言」:不安、焦燥、パニック発作、不眠、易刺激性、敵意、攻撃性、衝動性、アカシジア、軽躁、躁)
ホーム > クリニックブログ > トリンテリックスとレクサプロの比較 ..
従来の抗うつ薬の副作用の原因は、「モノアミン以外の様々なところに薬が作用してしまう」という考えのもと、モノアミンに対してのみ効果を発揮する薬として開発されたのが「SSRI」です。
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古くから使われてきた三環系や四環系といわれるタイプの抗うつ薬は強力な効果がある反面、副作用も強いため使いどころが難しいお薬でした。しかしエスシタロプラムは副作用を起こす頻度が低く、それでいて治療効果も三環系や四環系と同程度なので患者さんにとって使いやすく、継続しやすいお薬になっています。飲み始めてすぐに効果はあらわれませんが、飲み続けると徐々に脳内で作用を発揮し、抑うつ気分や不安をやわらげてくれます。
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ヒトでの研究
2007年、TanrikutとSchlegelは、うつ病の診断でSSRIを服用していた2人の患者における乏精子症、運動障害、形態異常の症例について報告しました。その後、SSRI内服中は精液所見が悪く中断後に改善した症例が複数例報告されました。
① パロキセチン塩酸塩水和物(パキシル®)
(Tanrikut C, et al. Fertil. Steril. 2010)
Tanrikutらが行ったベースラインの精液所見およびDNA断片化率(TUNEL法)を35人の健康男性ボランティア(平均年齢34歳、範囲19~58歳)において、精液パラメータおよびDNA断片化に対するパロキセチン塩酸塩水和物(パキシル®)の効果を調べた前向き研究を行いました。ました。試験参加者(平均年齢34歳、範囲19~58歳)には、パキシルが5週間投与し、治療前と1ヶ月のウォッシュアウト期間後を比較検討しました。
精子DNA断片化の有意な増加と関連し、介入前14%から介入後30%に増加しました。精子DNA断片化率が30%以上の男性は、介入前10%でしたが介入後には50%に増加した(OR: 9、95%CI: 2.3-38)。他の精液所見では差は認めませんでした。
② セルトラリン塩酸塩(ジェイゾロフト®)
(Akasheh G, et al. Urology 2014)
早漏患者60名を対象とした報告です。セルトラリン塩酸塩(ジェイゾロフト®)または非薬理学的行動療法で治療された群を比較しました。ジェイゾロフト群には、 25 mg/日を1週間、その後50 mg/日を3ヶ月間投与しました。精子濃度および正常形態率ともに低下、DNA断片化(精子クロマチン分散法)は増加しました(31% vs. 16%)。
③エスシタロプラムシュウ酸塩(レクサプロ®)
(Koyuncu H, et al. Int. J. Impot. Res. 2011)
早漏患者25名を対象とした報告です。レクサプロ®3ヶ月間内服した後、精子濃度(2640万 /mL vs 6890万/mL)、運動率(23.4% vs 58.2%)および正常形態率(23.4 % vs 58.2% )の減少を認めました。
④ SSRI全般での研究
(Safarinejad MR. J. Urol. 2008)
SSRI服用者74名と健常者44名の精液所見および精子DNA断片化(精子クロマチン分散法)を比較した横断研究です。SSRI服用者は、精子数、運動率、正常形態率が有意に低く、精子DNA断片化率も高くなりました。抗うつ薬の使用期間(6-12ヵ月 vs. 1-2年)が長い方が悪影響を及ぼしていました。
ただし、なによりうつ症状が安定していることが大事です。
薬の急な中止や減量はうつ症状の悪化を招く恐れもあるため、心療内科・精神科の医師と相談の上、慎重に決定が必要です。自己判断での薬の中断は決して行わないでください。
エスシタロプラム)の効果や副作用について | 水戸メンタルクリニック
抗うつ薬 セルトラリン、フルボキサミンをあえて使うとき
前回ブログに続きます。
『抗うつ薬 トリンテリックスとレクサプロの比較』
レクサプロにしても、トリンテリックスにしても、特に最近発売される抗うつ薬は性能がよいなぁと感心させられています。
・内服回数1日1回
・初期量から効果が望める。(何週間もかけて増量する必要がない)
・抗うつ効果がしっかりあるが、副作用が比較的起きにくい。
このスペックが今後の抗うつ薬の基本になるのかもしれないと思うと、すごい技術革新だと思います。
しかし、そうすると以前からあったSSRIはどのような際に使うのでしょうか。
セルトラリン(ジェイゾロフト)・フルボキサミン(ルボッックス、デプロメール)は段階的に増量しないといけない抗うつ薬です。
セルトラリンは25mgスタート ⇨ 最大100mg
フルボキサミンは成人では50mgスタート ⇨ 最大150mg
個人的には、副作用のリスクを下げる必要のあるとき(小児患者さん、副作用の出やすい方など)には、
最小容量の1/4〜1/2からスタートしています。
規定されている増量ペースよりも量を刻み、ゆっくりと副作用のリスクを下げて増量できることが非常に重宝しています。
(ルボックスは小児の強迫性障害にも有効とデータがあります。)
名駅さこうメンタルクリニック
院長
丹羽亮平
効果まで2-4週。初期の副作用と離脱症状に注意。不安・抑うつへの効果を期待します。 動画:エスシタロプラム
副作用について正しく理解していただき、レクサプサの良い面を治療につなげていきましょう。
デプロメール、パキシル、ジェイゾロフト、レクサプロがあります。新しい薬で ..
がん治療薬でもありませんが併用されている方もいらしゃるかもしれませんので、このブログ以前の記事(2017年)ですが、確認や注意勧告の意味も込め再度掲載致します。そして週刊誌などでも取り上げられ、結構話題になったと思いますが…(週刊現代2018年12月1日号より。)病気やけがを治すのに役立つ「薬」しかし、程度に差はありますが、どんな薬でも副作用を起こすリスクがあります。正しく使わなければ思わぬ副作用を引き起こすこともあります。
そのため、専門家から適切なアドバイスを受けて、正しい使用方法を理解してから使用しましょう。副作用とは、例えばアナフィラキシー※や肝機能障害のような、薬の望ましくない作用のことです。
(※アレルギー反応の一種。皮膚のかゆみ、じんましんなどが始まり、ひどくなると息苦しくなったり、ショック状態になることもある)
薬を使用したからといって必ず起こるわけではありませんが、次のような人は特に注意が必要です。医師や薬剤師に相談してから使用するようにしましょう。
・アレルギーのある人
・過去にひどい副作用を経験したことがある人
・医師の治療を受けている人
・肝臓・腎臓など、薬の成分を代謝・排泄する臓器に疾患のある人
・他にも薬を飲んでいる人
・妊娠している女性、妊娠の可能性のある女性、授乳中の女性
・高齢者
・仕事などで特別な環境にある人(例:高所作業者やドライバーなど)