ミノタブを経口摂取すると、胃や腸などの消化管で吸収されたあと肝臓で代謝され、活性代謝物のミノキシジル硫酸塩となって全身の血管を巡ります。
~2018年日本形成外科学会基礎学術集会にて発表~
アンファー株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役:三山 熊裕 以下「アンファー」)は、日本医科大学形成外科、メンズヘルスクリニック東京(本社:東京都千代田区、院長:小林 一広)との共同研究において、ヒト毛乳頭細胞に対するミノキシジルの作用機序の解明について、2018年10月18日~19日東京で開催された日本形成外科学会基礎学術集会において発表しました。
【発表演題概要】
発表タイトル:ヒト毛乳頭細胞に対するミノキシジルの作用機序の解明
発表者:日本医科大学形成外科 高田 弘弥
共同研究者:アンファー株式会社 長田 康孝、波間 隆則
医療法人社団ウェルエイジング メンズヘルスクリニック東京 小山 太郎、小林 一広
日本医科大学形成外科 小川 令
【研究の背景・目的】
ミノキシジルは男性型脱毛症(androgenic alopecia:AGA)と女性型脱毛症(female pattern hair loss : FPHL)の治療に外用薬として用いられる薬剤で、FDA(アメリカ食品医薬品局)に承認されて30年になります。しかしながら、実はミノキシジルがヒト毛乳頭細胞に及ぼす作用機序の詳細は明らかになっていません。そこで、我々はヒト毛乳頭細胞に対するミノキシジルの影響を検討しました。
【研究結果・考察】
ミノキシジルのヒト毛乳頭細胞に対する影響を調べるため、ミノキシジルの活性代謝物である硫酸ミノキシジルを用いて、誘起されるK+チャネルの開口やCa2+動態をリアルタイム観察した結果、細胞外K+放出、細胞内Ca2+流入が認められました。K+チャネル、Ca2+チャネルに関する細胞の断面観察から、硫酸ミノキシジルによりそれぞれのチャネルが開口されるとともに一過性の細胞膨張が観察されました。さらに、種々のKATPチャネル阻害剤共存下でのイメージングの結果、SUR2B/Kir6.1選択的阻害剤共存下では細胞膨張は観察されませんでした。本研究により、ミノキシジルはKATPチャネル(SUR2B/Kir6.1)の開口が細胞膨張の一因であると考えられます。今後、細胞膨張レベルとKATPチャネルとの相関についても検証し、ミノキシジルのヒト毛乳頭細胞に対するメカニズムの全容を目指します。
硫酸塩不使用の製品は、余計な刺激から頭皮を守り健康な髪の成長を支えることが出来るのでおすすめです。 育毛剤を過剰に使用しない
5%ミノキシジルと葛根エキスおよびゲンチアナエキス配合液を塗布した群、5%ミノキシジルを塗布した群、コントロール(未処理)群における、硫酸転移酵素(SULT1A1)の遺伝子発現量を測定しました。5%ミノキシジルと葛根エキスおよびゲンチアナエキス配合液を塗布した群では、コントロール群と比較して硫酸転移酵素(SULT1A1)の遺伝子の発現量が5.7倍(p=0.0036)、5%ミノキシジルを塗布した群と比較すると3倍(p=0.019)有意に増加しました。
この結果から、葛根エキスとゲンチアナエキス配合液を塗布することで、塗布しない場合と比較して、硫酸転移酵素(SULT1A1)の発現を増加させるということがわかりました。
葛根エキスとゲンチアナエキス配合液が硫酸転移酵素(SULT1A1)の発現に効果があることがわかりました。この結果を治療に活かすために、葛根エキスとゲンチアナエキス配合液を主成分とした「Dクリニックオリジナル ミノキシジル補助剤 Dミノキブースター」の提供を各クリニックで開始いたしました。治療の効果を少しでもあげるべく、今後も研究に精進し、新しい治療を患者様にご提案できるように努めてまいります。
本品目は、ミノキシジル5%を含有するリアップの高用量製剤である。リアップ(ミノキシジ
しかし、この硫酸転移酵素(SULT1A1)は人によって、もっている量に差があることがわかっており、硫酸転移酵素(SULT1A1)の活性が高い人はミノキシジルによる発毛効果が高く、活性が低い人は発毛効果が低いということもわかっています※1。
そこで我々は、硫酸転移酵素(SULT1A1)の活性を高めることで、ミノキシジルによる発毛効果を最大化できるのではないかと考え研究を進めてきました。
ミノキシジルタブレットを経口投与すると、消化管から吸収され、肝臓で代謝されます。その後、活性代謝物であるミノキシジル硫酸塩として全身へ。
ミノキシジルは毛包に直接作用して、細胞の増殖やタンパク質の合成を促進することによって、作用を示します。 ヘアケア剤の分類
細胞の細胞質(cytoplasm)には低分子に作用する様々な種類の硫酸転移酵素がある。これらの酵素は何種類かの重要な機能的役割を果たす。あるものは解毒作用において中心的役割を果たす。多くの毒性分子は分子量が小さくて水に溶けない。そのため、硫酸転移酵素はスルフリル基をこれらの分子に転移して、細胞から排出し最終的には身体から排出するのが容易になるようにしている。ある場合には、この機構が申し分なく働く。例えば、頭痛でアセトアミノフェン(acetaminophen)を飲んで数時間もすると薬効は薄れていく。なぜなら分子が細胞内で硫酸化され、急速に排出されるからである。ところが別の場合には、付加されたスルフリル基が比較的害のない分子を強力な発がん物質(carcinogen)へと変えることがある。またミノキシジル(minoxidil)の場合は、天然の分子を有効な薬へと変えることができる。硫酸転移酵素は体内にある不溶性分子の通常輸送においても役目を果たしている。例えば、上図左上に示した硫酸転移酵素(PDBエントリー )はスルフリル基をエストロゲン(estrogen)に付加して、血液を通して循環する可溶型を作り出す。この可溶型エストロゲンが対象細胞に到着すると、別の酵素によってスルフリル基が取り除かれ、活性型ホルモンが形成される。
AGA治療薬としてミノキシジル内服は臨床試験が実施されていません。副作用のリスクとして、心血管系障害が生じる可能性があります。多毛の効果は認められるものの、利益と危険性が十分に検証されていないため、ミノキシジル内服は行わないよう強く勧めています。
83701-22-8・硫酸ミノキシジル・Minoxidil Sulfate【詳細情報】|試薬
ミノキシジルの内服薬は全身に作用するため、頭皮だけでなく、顔や腕、体全体などの他の部位でも毛が増えることがあります。この現象を多毛症と呼びます。この副作用は、使用しているミノキシジルの量に比例して起こりやすく、低用量で使用するとリスクは低くなりますが、完全には回避できないことがあります。
Rathnayakeら(2017)による無作為化比較試験では、女性型脱毛症患者においてミノキシジルタブレットが発毛効果を示したことを報告。
アミノ酸でできた洗浄成分には、硫酸系成分のような必要以上に強い脱脂力や ..
ミノキシジルの使用により、女性において顔や身体の望まない部位での多毛症が生じることがあります。
「壮年性脱毛症における発毛,育毛及び脱毛(抜け毛)の進行予防」の効能・効果で承認されたミノキシジル ..
実際にミノキシジルを塗布してみると、わずかな量に感じられるかもしれませんが、それでも十分な効果が得られます。脱毛範囲が広い場合も1回あたりの使用量を守った上で、範囲を計算しながら塗布してみてください。
ローションタイプの塗り薬は垂れやすいため、少しずつ塗るのがコツです。ゲルタイプであれば、リキッドタイプのように患部から短時間で流れ落ちることなく、塗布した部位へ長い時間、滞留を確保することができます。脱毛部全体に治療薬がいきわたったら、頭皮を軽くマッサージします。
なお、使用中および使用直後は、火気を避けるようにしてください。もちろん、使用直後の喫煙も厳禁です。
塩、並びにこれらを含有する育毛剤が開示されている。 また、上記特許文献 ..
まとめ 「アデノゲンEX」とは、資生堂から発売されているアデノシン配合の発毛促進・育毛剤です。ここではそんなアデノゲンEXの効果、成分、注意点 について解説します。資生堂の公式サイトに記載されているアデノゲンEXの効果は以下のとおりです。
育毛、薄毛、かゆみ、脱毛の予防、毛生促進、発毛促進、ふけ、病後・産後の脱毛、養毛FGF-7と呼ばれる発毛促進因子を生み出して、があります。アデノゲンEXの成分は以下のとおりです。
アデノシン*,β-グリチルレチン酸*,パントテニールエチルエーテル*,l-メントール*,クジン抽出液*,酢酸DL-α-トコフェロール*,ニンジンエキス*,エタノール,精製水,ジプロピレングリコール,ソルビット液,イソステアリルアルコール,ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油,1,3-ブチレングリコール,デシルテトラデシルジメチルアミンオキシド液,ラウリル硫酸ナトリウム,DL-リンゴ酸,サンショウエキス,ビニルピロリドン・N,N-ジメチルアミノエチルメタクリル酸共重合体ジエチル硫酸塩液,ホップエキス,クアチャララーテ抽出液,アマチャエキス,クマノギクエキス *は「有効成分」無表示は「その他の成分」有効成分の効果・効能については以下をご覧ください。アデノシンを除いた有効成分は、です。アデノシンの効果に関しては後述していますので、参考にしてください。医薬部外品なので、ただし、公式サイトではこのように注意喚起されています。
頭皮に傷やはれもの・湿しん・色抜け(白斑等)や黒ずみなどの異常が生じていないかよく注意して使用してください。頭皮に合わないときは、使用を中止し、皮ふ科医などにご相談ください。頭皮環境を十分に整えて、万が一、塗布することでかゆみ・痛みなどを覚えたら、上記した注意点どおり使用を中止して早めに医療機関を受診してください。薄毛を治療・改善する市販薬には2種類あります。これらは詳しくはこちらをご覧ください。もっとも大きなのは「ミノキシジルが含まれているかどうか」です。ミノキシジルとは、なぜかというとミノキシジルが含まれていないため、からです。詳しくはこちらの記事をご覧ください。アデノゲンEXを、ネットで人気なものや大手商品と比較してみました。「グリチルリチン酸ジカリウム」「D-パントテニルアルコール」など、ほとんどの育毛剤は有効成分が似通っています。「今ある髪を強く・太くする」という目的ではおすすめですが、ミノキシジル配合の発毛剤と違ってので注意しましょう。アデノゲンEXに含まれている「アデノシン」と呼ばれる成分は、上で見たとおり、アデノゲンEXには他の育毛剤には含まれていないことの多い「アデノシン」が配合されています。ここではそのアデノシンについて解説します。AGA治療を科学的な根拠に基づいてまとめた「AGAガイドライン」において、とされています。さらに、アデノシンの臨床結果を次のように紹介しています。
男性型脱毛症に関して,0.75%アデノシン配合 ローションを用いた,101 名の男性被験者を対象とし た観察期間 6 カ月間のランダム化比較試験において, 毛髪径・軟毛率・太毛率の中等度改善以上の改善率は, アデノシン配合ローション群は51名中41名(80.4%), 対照群は 50 名中 16 名(32.0%)であった。このように、注意すべきなのは、です。つまり、アデノゲンEXに含まれるアデノシンの量が0.75%未満の場合は、試験の同じような有用性があるとは限りません。したがって、とは考えないほうがいいでしょう。「AGAガイドライン」において推奨されていることから、アデノシンはAGA治療に対して一定の効果があります。ただし、今ある髪を強く・太くするという目的ならおすすめですが、市販のミノキシジル製剤は、アデノゲンEXと違ってです。詳しくはをご覧ください。アデノゲンEXにはさまざまな評判・口コミがあります。
ここでは「いいクチコミ・評判」「悪いクチコミ・評判」に分けて紹介します。
シャンプーをスカルプからアデノゲンに替えたら髪質が断然良くなった、とりあえずアデノゲンでしばらく続けてみよっと— コンビーフ (@imomochi1)
アデノゲン効果かな。髪質変わってきた気がする。— シンペイ (@s1him2p)最も多かったのが、このように「髪質が改善した」という口コミ・評判です。
上述したとおり、アデノゲンに含まれているアデノシンにはという臨床試験データがあります。
忙しくて3日ぶりにシャンプーしたら髪すごいことになったんだがアデノゲンやばすぎだろ— ららぎ (@detudeturyon)中には、このように効果に驚く方もいます。
髪を太くしたい、髪にコシがほしいという方はシャンプーをアデノゲンEXに変えてみるのがおすすめです。
アデノゲンで洗うと、次の日毛根が立つ気がする。当然髪質固くてボリューム抑えたい女子向きではないですね~ 旦那っちは効果感じてないみたい。可哀想。— MAI TANI (@tani_mai)
アデノゲンもらったけど、強くハリ・コシの髪にしたい人向けだったのか。バキバキに硬い髪質なので使うとセットに困ることになりそう。— ∩(●─●) だい (@bluebreeze1)「髪をしっとりさせたい」「髪が太いからボリュームを抑えたい」という方には向いていません。
臨床試験データでもわかるとおり、アデノゲンは髪を強くしたり太くしたりする効果が期待できる育毛剤です。
アデノゲンにしてから、私は髪にコシが出たけど、旦那はフケが増えて痒そうです。これは新陳代謝が活発化しているのか、それとも、肌荒れしてるだけなのかどっちだろ~— MAI TANI (@tani_mai)
ステマとかじゃなくてガチなんすけど、中には、このように「抜け毛が増えた」「フケが出た」という方もいるようです。
将来に備えて軽く頭皮環境整えて髪つよつよのふとふとにしておこうと思って、
資生堂のアデノゲンってやつに手を出したら、途端にすごい勢いで抜け毛が増えて、その直後頭皮付近がめっちゃチクチクするようになったので、多分俺は生まれ変わった(適当)— 同志みはえる (@PerestroikaCCCP)
アデノゲンEXの副作用かどうかはわかりませんが、「AGAガイドライン」においてアデノシンよりも推奨されているのは以下の3つです。それぞれを簡単に説明します。フィナステリド・デュタステリドは、です。AGAは、5αリダクターゼと呼ばれる酵素が男性ホルモンのテストステロンをDHT(ジヒドロテストステロン)に変化させることで発症します。フィナステリド・デュタステリドは、5αリダクターゼの働きを阻害させる効果があるのです。フィナステリドとデュタステリドはどちらも同じ作用ですが、違う点も多々あります。詳しくはをご覧ください。ミノキシジルは毛母細胞の成長や発毛を促進させる成分です。AGAによる乱れたヘアサイクルを正常化させる働きがあります。フィナステリド・デュタステリドでAGAの進行を食い止めつつ、です。ミノキシジルに関しては、 を参考にしてください。アデノゲンEXに関するよくある質問に回答します。
ここで回答するのは以下の3点です。アデノゲンEXの使用を検討している方はぜひ参考にしてください。公式サイトによって紹介されている効果は以下のとおりです。臨床試験のデータでは0.75%アデノシン配合ローションを使った51名のうち、41名に毛髪径・軟毛率・太毛率の改善が見られたそうです。
このようにといえます。もっとも大きな違いはアデノシンと呼ばれる成分が入っている点です。
アデノシンは資生堂が特許を取得している成分です。
特許取得・資生堂独自成分つまり、AGAの治療方法として最も推奨されているのが以下の3つです。詳しくはをご覧ください。アデノゲンEXについてまとめます。大事なのは「自分にとってアデノゲンEXが必要なのか」を見極めることです。まずはHIXを使って薄毛を診断してもらい、
硫酸エステルナトリウムが、レンズとの摩擦から角膜を保護する。ピリドキシン塩酸塩 ..
ミノキシジルは高血圧治療用の血圧降下剤として開発されましたが、発毛作用が認められたため発毛剤の成分として転用されました。
ミノキシジルには血管を拡張させて血流を改善し、毛乳頭細胞に栄養を届けやすくさせる効果があると考えらえており、また、毛包に直接働きかけて、毛包の活動を活発化させる働きもあります。
ミノキシジルは、脱毛部位に直接塗布する外用薬です。塗布する際には、使用しているミノキシジルの用法・用量をよく守りましょう。
ここからは、ミノキシジルの歴史と効果、その使い方についてご紹介します。
ミノキシジルを有効成分とする医薬品の効能・効果は、「壮年性脱毛症における発毛 ..
「アロゲイン5 MX」に配合しているミノキシジルは、国内最大濃度5%※1を配合。休止期の毛包を活性化して発毛を促す作用や毛包を大きく、深くすることで毛髪の成長を促す作用を有し、壮年性脱毛症における発毛や育毛、脱毛(抜け毛)の進行予防に効果を発揮いたします。
また、4つの育毛サポート成分(パントテニールエチルエーテル、ピリドキシン塩酸塩、トコフェロール酢酸エステル、ℓ-メントール)は、頭皮、毛髪、皮脂をそれぞれケアすることで、髪が生えるための良質なコンディションを整え、ミノキシジルが本来持つ効果を徹底サポートいたします。
容器には、頭皮に直接塗布できるピンポイントノズルを採用し、べたつきの原因となる成分や香料・防腐剤・酸化防止剤を使用していません。
Minoxidil sulfate | K+ Channel Opener | MedChemExpress
血液は栄養や酸素などを乗せて全身を巡り、体のさまざまな器官に届ける役割をしています。しかし、血管が狭くなっていると血液の循環が滞るため、栄養や酸素が届きにくくなります。
ミノキシジルには血管を拡張させて血流を改善する作用があるため、栄養や酸素が髪の毛の成長に関与する毛乳頭細胞に届きやすくなります。そのため、高血圧患者に多毛症の副作用が発現したのです。
ミノキシジルには毛包の働きを活発にさせる作用もあります。1本の髪の毛は十分に成長した後、同じ毛穴から新毛に押し出されるように抜け落ちますが、脱毛症により毛包が不活発な状態だと、髪の毛を成長させる機能がほとんど失われているため新毛が成長できません。
ミノキシジルはそんな不活発な毛包に直接働きかけて、毛包の活動を再度活発化させるのです。このとき、毛包が不活発だったために新毛に押し出されずに頭皮から生えたままだった古い髪の毛が、新毛に押し出されるように抜け落ちます。この現象は初期脱毛と呼ばれており、ミノキシジルでの治療を始めて1カ月~2カ月の間によく起こります。
ミノキシジルの治療を開始してから抜け毛が増えたのを見て、治療に失敗したと治療を中断してしまう方もいます。しかし、初期脱毛はむしろミノキシジルの治療が成功している証拠でもあるため、心配せずに治療を継続することが大切です。
Sult1a1(ミノキシジルスルホトランスフェラーゼ)酵素ブースターは
ミノキシジルを塗布するだけでは、発毛効果は見られません。ミノキシジルに硫酸転移酵素が働くことで、ミノキシジル硫酸抱合体に変化し、髪の毛を生やす効果が得られます。
この硫酸転移酵素が多いと、ミノキシジルの発毛効果が高くなると考えられていることから、硫酸転移酵素を活性化させる成分について研究が進められています。
ミノキシジルは、毛乳頭細胞(髪の毛を生やすよう命令する細胞)に働きかけ、髪の毛を生やします。この毛乳頭細胞は、力を感じることで活性化されることがわかっており、マッサージによる発毛促進効果があるのではないかと研究が行われています。実際に、6か月間毎日頭皮の片方をマッサージしてみたところ、髪の毛が太くなったという結果も出ています。
マッサージで薄毛が治るとは今の時点では言えませんが、少なくとも髪の毛がフサフサの方の場合、マッサージをすることで髪の毛がより太くなるということが確認できました。
今後マッサージなどの振動圧刺激による薄毛治療ができるのではないかと、臨床試験の準備も進めています。