犬の大腸炎の薬として抗菌剤を処方されることは多いことですよね。


犬が発作を起こしていれば、低用量のプロポフォール点滴やフェノバルビタールで鎮静します。フェノバルビタールは肝毒性があるので、注意して使用しましょう。プロポフォールは、最初に急速静注(1mg/kg)をして、その後、発作をコントロールしながら、0.1~0.2mg/kg/分で持続注入するのが効果的です。意識を回復させたり、食事を取らせたりするために、徐々に点滴速度を落とします。
発作に対する治療を行う前に、慎重に、治療可能な原因を除外しましょう。原因としては、電解質異常、低血糖、高血圧、特発性てんかんがあります。


犬も高齢になるにつれ、トイレがうまくできず、失敗や粗相してしまうことも...

肝性脳症に対する薬物療法で効果が確認されているのは、今のところ、ラクツロースと抗菌薬だけです。急性肝性脳症の場合は、ネオマイシン(20mg/kg)を使用することも可能です。経口投与が可能なら、1日2回の服用です。グラム陰性菌や尿素分解菌に有効です。ネオマイシンは、全身性に移行せず、消化管内に留まる傾向があり、腸内細菌が、ネオマイシンに耐性を獲得しやすいこともあり、長期的には使用すべきではありません。なので、急性肝性脳炎の時には使います。

犬や猫に抗生物質を投与した場合の副作用でとくに多いのは胃腸障害。
もしも投与後に下痢や軟便、嘔吐などの症状が見られた場合は獣医師に相談してください。

[PDF] 犬の出血性下痢に対するメトロニダゾール+アモキシシリン

主に、慢性肝炎の犬で認められる、門脈系の血圧の持続的な上昇です。急性肝疾患でも、時々みられます。猫では稀です。類洞を通る血流に対する抵抗が高まること、もしくは低頻度ですけど門脈の血栓塞栓症で発現します。慢性肝疾患の初期には、肝臓の星細胞(伊東細胞)の増加や変性で門脈圧が亢進します。星細胞は、類洞の周囲に存在する細胞で、収縮性筋線維芽細胞に変性して収縮を引き起こします。病状が長期にわたると、この活性化した星細胞の作用によって沈着した線維組織が、不可逆的な類洞の閉塞をもたらします。つまり、犬で門脈圧亢進症が起こる最も多くの原因は、慢性肝炎が肝硬変に進行していくこと、なわけです。

Online ahead of print.
Claire Bradley , Philip G Sansom , Wallace J Carter

背景:この研究の目的は、自発性慢性角膜上皮欠損(SCCEDs)に罹患した犬の両側疾患のリスクを評価することと、罹患犬腫の分布における近年の変化を確認することだった。

方法:2007年から2020年までのSCCEDsの管理に対し、1か所の眼科センターで評価した犬の医療記録を再調査し、臨床データを抽出した。

結果:307頭が組み入れ基準に合致した。ボクサー(129頭)、スタッフォードシャー・ブル・テリア(37頭)、フレンチブルドッグ(20頭)が多く罹患した。全体で受診時の年齢中央値は8歳(範囲1-15歳)だったが、フレンチブルドッグは年齢中央値6歳とより若かった。ボクサー、フレンチブルドッグ、スタッフォードシャー・ブル・テリアは、研究集団全体と比較して両側性潰瘍のオッズが高いことを示した(それぞれオッズ比1.79、1.65、1.64)。両眼が罹患する時、その症状が出る間隔中央値は4か月(範囲0-42か月)だった。この状況に対して治療するフレンチブルドッグの統計学的有意な増加、ボクサーの減少、スタッフォードシャー・ブル・テリアの安定頭数が見られた。しかし、各個別犬種の有効なサンプルサイズは小さいため、それら所見を確認する追加研究が有益だろう。

結論:この研究の結果は、犬種分布のシフトを示唆する。ここで報告した3犬種の両側疾患のリスクはより高く、初回検査時に飼い主に適切に助言すべきである。(Sato訳)


Ocular Injuries Related to Grooming Visits in Dogs: 161 Cases (2004-2020)
J Am Anim Hosp Assoc.

[犬の出血性下痢に対するメトロニダゾール+アモキシシリン-クラブラン酸とアモキシシリン-クラブラン酸単剤に

細菌性腸炎かどうかは病院で検査をしても診断をするのは難しいことがあり、飼い主さんがご自宅で判断するのはとても困難だと予想されます。突然の下痢、血便、粘膜便や嘔吐などの症状がみられたときは、受診を検討しましょう。特に、生肉を食べたあとにこれらの症状がみられたときは早めの受診が必要です。

抗生物質が手放すことが出来なく、同じ系統だと耐性が出来てしまうので副作用が少ないアモキシシリンを購入しました。

・アモキシシリン製剤の投与により、ときに一過性の嘔吐、軟便、下痢又は食欲減退がみられることがある。

2022 Nov 1;58(6):277-282.
doi: 10.5326/JAAHA-MS-7279.
Jessica Chmiel , Stephanie Pumphrey , Elizabeth Rozanski

眼の問題を持つ犬の飼い主は、最近のトリミングとその眼の問題が関係していると思うことが多い。

トリミング予約の24時間以内に最初に気付いた眼の病気を持つ犬を確認するため、医療記録の検索を行った。集めたデータは、シグナルメント、傷害のタイプ、治療、傷害に寄与する可能性がある行動問題に関係する記録を含めた。

159頭の犬に関係する161の事象を確認した。オス犬が事象の57%を占めた。受診時の年齢中央値は59か月だった。シーズは事象の34%に関与し、71%は小型犬の犬だった。攻撃性あるいは反応性の行動は33%の犬で報告された。

角膜潰瘍が最も一般的な傷害(事象の71%)で、続いて結膜炎(11%)、眼瞼裂傷(7%)、結膜下出血(6%)だった。外科的治療は14%の症例に必要で、眼球摘出を行った4頭の犬が含まれた。

トリミング中の眼球傷害は、外傷、グルーミング製品の暴露、不注意な絞扼を含むいくつかのメカニズムで起こる可能性がある。小型犬種、特にシーズはリスクが大きいと思われる。反応性あるいは攻撃的行動は、眼球傷害のリスクを増やす確率が高い。獣医師はトリミングに行く前に行動あるいは薬理学的介入を推奨することで、トリミングに関係する眼球傷害を抑える手助けができる。(Sato訳)


Evaluation of ocular surface parameters in dogs with and without meibomian gland dysfunction
Vet Rec.

犬・ネコの病気、予防医療、しつけ、ペットに関する気になることを専門の獣医師に電話相談できる電話動物病院「アニクリ24」の院長。日本大学生物資源科学部獣医学科卒業。


結果:20%の犬(2/10)は副作用(下痢、嘔吐、元気消失)を経験し、8mg/kg12時間 ..

犬の抗生物質が効くまでの時間は、感染の程度や犬の体調によっても差はありますが、通常であれば3~5日ほどで良くなることがほとんどです。
場合もあります。

その後夕方から下痢になり夜には完全な水下痢になりました。熱も寝るまで38 ..

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人気の犬猫用のペニシリン系抗生物質「アモキシシリン250mg」:多くの感染症に有効・常備薬・1箱21カプセル1,206円

です。食事管理と基礎疾患の治療が重要です。
門脈シャントの犬や猫は、蛋白質要求量が多いので、蛋白質カロリー欠乏を防ぐためにも、蛋白制限食を与えないようにしましょう。後天性門脈シャントは門脈圧亢進症が原因となるので、門脈圧亢進による他の症状や、基礎となる肝疾患の治療も必要となります。

犬用 制吐剤・下痢・便秘 (3), 犬用 口や歯のケア (3), 犬用 呼吸器系 (5), 犬用 心 ..

Online ahead of print.
J Burgess , E Scurrell , E Collier , H Featherstone

目的:眼球摘出と眼の病理組織検査を行った33頭の犬の無菌性肉芽腫性汎ぶどう膜炎症候群の臨床および病理組織学的特徴を述べる

方法:33症例の医療記録と眼の病理組織学的報告の回顧的再調査。組み入れ基準は眼球摘出と独特な臨床および病理組織学的特徴を持つことだった。

結果:13の犬種が認められた(雑種を含む)。汎ぶどう膜炎は、急性で激症、二次的緑内障は一般的だった(n=27)。初診から眼球摘出までの期間は99日(中央値33日、範囲5-605日)だった。眼球摘出時の平均年齢は6.7歳だった。眼の症状は当初片側性(n=18)あるいは両側性(n=15)だった。最初は片側性の眼球摘出を行った25症例中18症例で、疾患は両側性になり、9/18頭で眼球摘出あるいは安楽死となった(平均間隔168日)。59眼のうち7眼は、局所抗炎症および全身性免疫抑制療法で良好な結果が得られた。発症からフォローアップ(平均619日、範囲16-3012日)まで、旅行の履歴や関連した全身症状があった犬はいなかった。病理組織検査で色素拡散を伴う組織球およびリンパプラズマ細胞性汎ぶどう膜炎を認め、光学顕微鏡で感染性の病原体は確認されなかった。

結論:著者の知識では、これはイギリスの犬の無菌性肉芽腫性汎ぶどう膜炎症候群の最初の報告である。罹患した犬の臨床症状は重度で、急速に進行し、両側性の眼球摘出あるいは安楽死となる可能性がある。年齢や犬種素因によるとは思えないが、このことに関して今後の研究が必要である。早期の積極的な介入(局所および全身性免疫抑制療法)が、失明、眼球摘出、安楽死のリスク低減のために推奨される。(Sato訳)


Comparison of the outcomes of phacoemulsification versus topical medication alone in canine diabetic cataracts: a retrospective study
J Vet Sci.

キウォフプラス犬用チュアブル錠は、犬に寄生する犬回虫、犬鉤虫、犬鞭虫、瓜実条虫の駆除に効果のあるお薬です。 ..

2023 Nov;24(6):e86.
doi: 10.4142/jvs.23164.
Eunji Lee , Seonmi Kang , Dajeong Jeong , Kangmoon Seo

Free article

背景:犬の糖尿病性白内障における水晶体超音波吸引と局所薬剤治療の長期比較は限られている。

目的:犬の糖尿病性白内障に対する水晶体超音波吸引を行った眼の結果と、局所薬剤治療を行った眼の結果を比較する

方法:医療記録の再調査を通し、糖尿病性白内障の150眼(76頭の犬)を含めた。58眼(31頭)は、水晶体超音波吸引を行い(phaco群)、92眼(48頭)は点眼のみを投与していた(薬剤群)。薬剤群は、手術選択をしなかった人で飼い主-led、獣医師-ledに振り分けた。比較は、合併症までの時間、視覚、投与した点眼薬の数と種類を含めた。合併症と治療前の臨床所見の関係を調査した。

結果:phaco群と飼い主-led薬剤群の間で、合併症リスクに違いは見られなかった。対照的に、獣医師-led薬剤群は、他の群よりも高い合併症リスクがあった。最終フォローアップ時、94.8%のphaco群は視力があり、一方で薬剤群の7.6%はいくつかの視軸を回復した。薬剤群の血糖コントロール不良や、phaco群のより若い年齢の犬は合併症リスクが増加した。治療から1年後、投与した点眼の平均数はphaco群で1.7、薬剤群で2.6だった。薬剤群はフォローアップの間に抗炎症薬を使用したが、phaco群は、多くは術後1年まで抗炎症薬と術後1.5年時lacrimostimulantsを使用していた。

結論:犬の糖尿病性白内障に対し、視力の維持及び長期に必要な点眼液の数を減らすことに関して、局所管理単独よりも優れているため、超音波水晶体吸引が推奨される。(Sato訳)


Prevalence of anterior uveitis in cases of systemic inflammatory response syndrome in dogs and cats
Vet Ophthalmol.

岡山市南区の犬猫専門の動物病院「永原動物病院」のブログページです。ここでは、犬や猫の下痢の症状と原因、治療についてについて解説しています。

動物病院で犬さんと猫さんの救急医療を担当している現役獣医師です。お薬や病気について飼い主様向けにわかりやすく発信していきます!

アモキシシリンの効果は?使用上の注意や飲み合わせについても解説

Online ahead of print.
Marc Fortuny-Clanchet , Cristina Anaya , Martí Cairó , Elena Fenollosa-Romero , Alicia González , Daniel Costa

目的:全身性炎症反応症候群(SIRS)の診断を受け、入院した犬と猫における前ぶどう膜炎の有病率を判定する

被験動物:2020年5月から2021年1月までに入院した犬と猫を回顧的に含めた。

方法:症例を2つの異なる群に分類した:1つ目の群にはSIRSと診断された症例で、2つ目の群はコントロール群としてSIRSではない入院症例を含めた。入院中に毎日、身体検査と眼科検査を行った。前ぶどう膜炎の診断は、房水フレア、眼内圧低下、上強膜充血や縮瞳のような眼の症状に関係するその他を基にした。多項ロジスティック回帰解析でSIRSと前ぶどう膜炎発症に関する因子を調査した。

結果:この研究はSIRSの42症例とSIRSではない26症例で構成した。SIRSの症例の中で、38%が前ぶどう膜炎を発症したが、SIRSでない症例で発症したのは7.7%だけだった。ぶどう膜炎の有病率は、SIRSではない症例と比較して、SIRSの症例が有意に高かった。(p

結論:前ぶどう膜炎はSIRSではない症例よりもSIRSの症例でより一般的である。ゆえに、この症候群を呈するすべての症例で、完全な眼科検査が推奨される。(Sato訳)


Dissolution of presumed calcareous corneal degeneration with 13.8% ethylenediaminetetraacetic acid solution in 17 dogs
Vet Ophthalmol.

犬, 10mg/2回/日(5日間), 嘔吐(軽度), 処置なし, 投与終了後、1回のみ発生, 使用 ..


慢性肝炎の犬と同様の食事を心掛けます。
腸内細菌は、大腸に到達した未消化蛋白質のみを代謝してアンモニアを発生させるので、食事中の蛋白質の消化性が高く、小腸の消化能力を超えない量の蛋白質を与えることは構いません。食後は門脈循環血液中に多量のアンモニアが存在しますが、これは小腸のグルタミン異化作用によるもので、超細胞の主要なエネルギー源として必須のものです。

下痢を止める効果を発揮します。 また、腸内の有害な細菌に対する殺菌作用ももち、腸内での腐敗や

Online ahead of print.
Richard A Pytak 3rd , Neal T Wasserman

目的:13.8%エチレンジアミン四酢酸(EDTA)溶液による17頭の犬のミネラルが関係する石灰性角膜変性(CCD)の解消に対する新しい治療を述べる

方法:2021-2023年の間に見られた症例を再検討した。角膜潰瘍に関係するCCDの17頭の犬を、13.8%EDTA溶液を用いたミネラル溶解処置で治療した。その後、残存の石灰化が存在する場合、ダイアモンドバー角膜切開(DBK)を数症例で実施した。

結果:19眼(17頭の犬)を研究に含め、そのうち10眼(8頭)はDBK処置を必要とした。1眼は最初の処置に続き26週間、繰り返し処置を必要とし、2眼(1頭)は左眼と右眼、それぞれ24週と37週間、繰り返し処置を必要とした。

2度目のキレート処置を必要としなくなる眼の最終チェックまでのフォローアップ期間の平均は、20.4週(範囲、10-47週間)だった。17頭すべての最終フォローアップ検査の時、CCDの解消は26.3%、改善は57.9%、再発は15.8%の眼だった。合併症は2眼(2頭)で起こり、2週間目のチェックで感染性基質潰瘍、デブリードメント後すぐの40%深基質欠損の創作が含まれた。両合併症は内科管理でうまく対処できた。

結論:13.8%EDTA溶液の利用は、CCDに関係する病変を治療する効果的で安全な方法と思われる。(Sato訳)


Subconjunctival liposomal sirolimus vs.

アモキシシリン可溶散10%「KS」/20%「KS」 | 共立製薬株式会社

犬は様々な病気の症状として下痢をします。下痢の全てが大腸炎ではありませんが、ほとんどは大腸炎といってもいいくらいに多いですよ。と、言うことで、今回のテーマは急性大腸炎です。