びまん性汎細気管支炎(DPB)と診断しクラリスロマイシンの少量長期療法を開始したところ, ..


クラリスロマイシン少量長期投与が奏功した肺結核後の有瘻性慢性膿胸の一例


1)びまん性汎細気管支炎や慢性気管支炎に伴うクラリスロマイシン不応性の

びまん性汎細気管支炎(DPB:Diffuse Panbronchiolitis)に対し,14員環マクロライド系抗生物質(エリスロマイシン,クラリスロマイシン,ロキシスロマイシン)の少量長期投与が行われている(保険適応外使用)。通常は2~3ヶ月以内に臨床効果が認められ,最低6ヶ月投与して効果を判定する。自覚症状および臨床検査所見(画像,肺機能等)が改善し,症状が安定し,重症度分類で4級および5級程度になれば,通算2年間で終了する。終了後に症状が再燃したら,再投与する。また広汎な気管支拡張や呼吸不全を伴う進行症例で有効な場合は,通算2年間に限定せずに継続投与する。

厚生労働省特定疾病にも指定されているびまん性汎細気管支炎は、細気管支の慢性的な炎症により発症する呼吸器疾患の一種です。

慢性気管支炎の患者で、息を吐き出すときの流量が低下している ..

この記事では、びまん性汎細気管支炎の原因、症状、検査と診断、治療、予後について詳しく解説します。


多くのケースで慢性副鼻腔炎を合併しており、上気道から下気道(鼻から肺まで)までの広い範囲で感染しやすい体質の人が発症リスクが高いことがわかっています。

・非結核性抗酸菌症、慢性気管支炎、気管支拡張症などで長期治療することが ..

慢性副鼻腔炎と気管支炎・細気管支炎・気管支拡張などが同時に存在する状態で、好中球という白血球が副鼻腔や気管支で過剰に炎症を引き起こした状態です。

そのため、びまん性汎細気管支炎の原因に人種特異性や遺伝的要因も指摘されていますが、
未だに詳細な原因は不明で、環境因子と遺伝因子の両方が関係して発症すると考えられています。

クラリスロマイシンが有効であった著明な嚢状気管支拡張症の 2 例

遷延性、慢性咳そうは、一部が典型的喘息へ移行する咳喘息を含み、しつこく続く咳は日常生活に支障をきたすため軽視できない。

症例は78歳女性.平成5年7月前医で膿胸による皮下膿瘍のため胸膜剥皮術を実施されたが軽快せず,喀痰から結核菌が検出されたため,平成6年11月当科へ入院した.結核治療により喀痰中の結核菌排菌は入院1カ月後に陰性化したが,膿胸術創は胸腔皮膚瘻となり,喀痰と瘻孔から緑膿菌排菌が持続した.平成9年7月クラリスロマイシン200mg/日投与開始後,瘻孔からの排膿量は減少し始め,21カ月後には排膿が停止し,膿胸腔も閉鎖した.一般に肺結核後の有瘻性膿胸は主として外科的治療に頼らざるを得ない,内科的には治療の困難な病態である.外科的治療後も4年間瘻孔からの排膿が持続した本例に対し,クラリスロマイシン少量長期投与は排膿の停止と有瘻性膿胸腔の閉鎖をもたらし,極めて有効であった.


・咽喉頭炎、急性気管支炎、扁桃炎、慢性気管支炎、びまん性汎細気管支炎、気管支 ..

治療としては炎症を抑える効果のあるマクロライド系抗菌薬の少量長期内服を行います。1-2ヶ月ほど内服を継続することで、鼻汁、痰などの気道分泌が減少し、その結果咳も減ってきます。

COPD の治療に先行して工藤名誉教授の開発した、び慢性汎細気管支炎における使用な

通常、抗生物質は短期間集中投与で効果を発揮しますが、マクロライド少量長期投与療法では、従来の抗生物質療法とは異なるメカニズムで症状改善を目指します。

慢性気管支炎、気管支拡張症あるいは DPB に慢性副鼻腔炎を合併すると副鼻腔 ..

マクロライド少量長期投与療法は、慢性気管支炎や慢性副鼻腔炎の症状改善に有効な治療法です。

クラリスロマイシンは組織移行性に優れ、特に肺組織や気管支粘膜への ..

COPDは息が吐きにくくなる疾患です。肺気腫と慢性気管支炎を合わせた概念です。喫煙者の肺(Smoker's lung)ともよばれ原因の大半は喫煙です。肺気腫は肺胞の壁がこわれて堅くなり、肺が使い古しのスポンジ状になってしまう疾患です。慢性気管支炎は痰が増えて気管支の内腔を狭くするため呼吸しにくくなる疾患です。喫煙はこの両方を同時に引き起こします。また、他人の煙をすうこと(いわゆる間接喫煙)も原因になります。

<一般感染症:咽頭・喉頭炎、扁桃炎、急性気管支炎、感染性腸炎、中耳炎、副鼻腔炎>.

慢性閉塞性肺疾患(COPD)は、タバコ煙を主とする有害物質を長期に吸入曝露することなどにより生ずる肺疾患で、呼吸機能検査で気流閉塞を示す。臨床的には徐々に進行する労作時の呼吸困難や慢性の咳・痰を特徴とする。炎症病態には、好中球、マクロファージ、CD8リンパ球、好酸球および気道上皮細胞、繊維芽細胞が中心的な役割を果たす。薬物療法の中心は、長時間作用性の抗コリン薬(LAMA)やβ作用薬(LABA)などの気管支拡張薬であり、テオフィリンや喀痰調整薬などが併用される。COPDは呼吸器感染症などをきっかけに増悪し、QOLや呼吸機能を低下させ、生命予後を悪化させる。そのため、これらの長期管理薬を2剤以上使用しても増悪が頻回であれば、マクロライド系抗菌薬の少量長期療法を行うこともある(保険適用外使用)。クラリスロマイシンをCOPDやびまん性汎細気管支炎などの「好中球性炎症性気道疾患」に対して処方した場合は、審査上認められる。
マクロライド系抗菌薬のCOPD増悪抑制効果には、気道炎症や喀痰分泌の抑制、細菌原性抑制、抗ウイルスなどの作用の関与が報告されている。

慢性喘息性気管支炎は慢性気管支炎と似た病態です。たんを伴うせきに加え ..

副鼻腔炎が起こる原因としては、まず風邪などのウィルスや 細菌の感染によって鼻腔に炎症が起ります。副鼻腔は鼻腔とつながっていますから、副鼻腔にも炎症が及びます。この状態が急性の副鼻腔炎ですが、急性の場合には自然に治ったり、短期間細菌を叩く抗生物質などの薬物療法で、比較的簡単に治ります。ただ、ここで問題となるのは、副鼻腔粘膜の炎症が長引いた場合で、そうなると本来うみを排出する能力を持った粘膜の働きが悪くなり、粘膜そのものが腫れ上がって鼻腔との交通路をふさいでしまい、さらに炎症が治りにくくなるという悪循環におちいります。この状態が慢性副鼻腔炎、俗に言う蓄膿症です。ひどいときには腫れた粘膜が鼻腔まで広がって、ポリープ(いわゆる鼻たけ)になったりします。
この他にも、ハウスダストや花粉によるアレルギーや、喘息などが副鼻腔炎を治りにくくする場合もありますし、鼻中隔弯曲症や中甲介蜂巣などの骨構造の異常も悪化因子となり得ます。

慢性気管支炎、気管支拡張症、びまん性汎細気管支炎といった、気管支に慢性の炎症が続く病気は ..

近年、小児の副鼻腔炎は程度が軽くなってきており自然に治る傾向もあるため、減少傾向にあります。しかし、一方ではアレルギー性鼻炎の合併が60%弱に認められ、滲出性中耳炎などの耳の病気や頑固な咳の原因にもなるために放置できない副鼻腔炎が多いことも事実です。治療は成人の副鼻腔炎とほぼ同様でマクロライド系抗生物質の長期少量投与や抗ヒスタミン剤などの薬物療法が中心となります。ただ、保存的治療で良くならない場合やポリープがある場合、耳や咳などの合併症が良くならない場合は手術が必要となります。一般的には小児の副鼻腔炎は7~8歳をピークとしてそれ以後は治癒傾向にあるために10歳を過ぎても良くなってこないときに手術を考えます。現在では内視鏡下手術により、骨の発育に悪影響を与えない手術もできるようになってきましたが、小児の場合は必要最小限の手術がふさわしいと考えられています。また、術後の治療も重要で、成人以上に完全治癒までの時間がかかるために術後数年間は経過観察が必要です。

慢性副鼻腔炎と気管支炎・細気管支炎・気管支拡張などが同時に存在する ..

・咽喉頭炎、急性気管支炎、扁桃炎、慢性気管支炎、びまん性汎細気管支炎、気管支拡張症(感染時)、慢性呼吸器疾患の二次感染、肺炎、肺化膿症

びまん性汎気管支炎(DPB),気管支拡張症および慢性気管支炎などの慢性下気道感染症に対す ..

脂肪細胞が分泌する生理活性物質(アディポサイトカイン)の一種である。アディポネクチンは筋肉・肝臓でのインスリン感受性増強,血管内皮細胞障害の修復作用を介して抗糖尿病作用や抗動脈硬化作用などを示す。肥満の程度が強く内臓脂肪の蓄積量が多いと分泌量が減少して血中濃度は低下し,逆に減量によって増加する。血中アディポネクチンの低下によりインスリン抵抗性が増大して糖尿病を発展させ,動脈硬化も同時に発症・進展する可能性がある。アディポネクチンはメタボリックシンドロームの内因性防御因子である。

慢性気管支炎の患者さんに数年にわたりクラリスを少量長期投与しています。 症状詳記をしなくても今のところ査定はされてはいません。

IgEの測定法には,IgEに対する特異抗体を用いて血清中に存在するIgEの総量を測定するRIST法(Radioimmunosorbent Test)と,アレルギーの原因となる抗原(アレルゲン)に対する特異なIgE量を測定するRAST法(Radioallergosorbent Test)やMAST法(Multiple Antigen Simultaneous Test)等がある。アレルゲン特異的なIgE抗体は,肥満細胞や好塩基球に付着しており,アレルゲンが体内に侵入すると,抗原抗体反応が生じ,その結果ヒスタミンなどの化学伝達物質が細胞から放出され,Ⅰ型アレルギー反応(即時型アレルギー反応)が発症すると考えられる。アレルギー性疾患ではRIST法でIgE総量を測定してアレルギー体質の有無や症状の度合いを調べると共に,RAST法やMAST法等でアレルゲンの同定を行うことが重要である。

黄色爪症候群 気管支喘息 副鼻腔気管支症候群 気管支拡張症 長期少量マクロライド療法.

吸入ステロイド薬は、気管支から肺にかけての炎症を鎮める薬剤です。気道が炎症で狭くなることを抑え、呼吸をしやすくする効果があります。

気管支の慢性炎症により、咳や痰が出る病気です。進行すると気管支に細菌が定着し ..

慢性的に、そして何度も繰り返し、上気道と下気道に炎症をおこす病態です。
慢性気管支炎、気管支拡張症、びまん性汎細気管支炎といった、気管支に慢性の炎症が続く病気は、慢性副鼻腔炎(蓄膿症)といった上気道の炎症を合併しやすく、その合併した状態を副鼻腔気管支症候群と呼びます。慢性的に痰の絡んだ咳嗽(湿性咳嗽)を呈します。

慢性副鼻腔炎と気管支炎・細気管支炎・気管支拡張などが同時に存在する状態で、好 ..


びまん性汎細気管支炎の検査と診断は、症状や臨床的な評価が中心になります。