カテゴリ:【COBRA】コブラ ヴィンテージ パター シリーズ,特集ページ


●レプリカ的な外観ながら扱いやすさをウリにした1987年登場の「GSX-R250」から一転、FZRとCBRがジャンルをノシていたことにブチ切れ(?)「出るとこ出たらぁ!」とばかりSP250Fレースでもライバルを一蹴するべく戦闘モードで開発されたのが「GSX-R250R」(59万9000円)でした。「コブラ」にも踏襲されたアルミツインスパーフレームにサブフレーム付きスイングアーム、調整範囲の広い前後サスや強力な制動力を誇るTOKICO製ブレーキキャリパーなどを全力で注入し走行性能は一躍トップクラスへ(燃料タンク容量13ℓ・車両重量164㎏・シート高730㎜)。ただ、顔が“ウーパールーパー”だったため(以下略)


【COBRA】コブラ ヴィンテージ パター シリーズ,特集ページ.

●『セナさんの自分時間が、はじまる。』と同(1988)年、初のF1ドライバーズタイトルを獲得したアイルトン・セナ選手を広告キャラクターにしたことでも有名な「VT250スパーダ」(燃料タンク容量11ℓ・車両重量153㎏・シート高740㎜)。当時世界初となる一体成型アルミ鋳造技術を駆使した“CASTECフレーム”を中心に据えた、デザインといいカラーリングといいイタリア~ンな雰囲気はバンディット250に通じるところがありますね。なぜみんなイタリアに傾倒していたのか(笑)? 水冷4ストVツインは低中速域を強化した40馬力仕様となっており、当時価格は49万8000円。なお、スパーダとはイタリア語で“剣”とのこと

●上で紹介した「GSX-R250R」からフルカウルを取っ払い、街乗りでの楽しさをさらに高めるウルフとほぼ同様の“おこだわり”モディファイが施された4スト45馬力のネイキッドバージョンが「コブラ」(53万9000円)です。毒蛇コブラが威嚇行為をしているような緊張感ある張り出しを見せる左右ラジエターシュラウド(RADIAL FLOW RADIATORと金文字で記載=湾曲したラジエターだったのです)が一番の見せ場ながらイマイチな雰囲気が漂っておりますね(燃料タンク容量13ℓ・車両重量160㎏・シート高730㎜)。残念ながら漫画や映画の『コブラ』のようには大ヒットしませんでしたから、速攻で販売は終了……(汗)

源助の愛車紹介!第3回 SUZUKI GSX250S COBRA

●3ヵ月前にデビューしたばかりのNSR対抗Vツイン2ストレプリカ「RGV250Γ」(56万9000円)からフルカウルを取っ払った……だけでなく、フロントブレーキのシングル化、ライポジ見直し、ミッション変速比&リヤスプロケ変更、エンジンを黒く塗装、サーボモーターカバー新設など手間ヒマかけて“裸”にした車両が「ウルフ」でした(燃料タンク容量17ℓ・車両重量144㎏・シート高755㎜)。45馬力、有名な『街はウルフだ。』とのコピーや迫力あるスタイリング(DC-ALBOXフレームの存在感!)、その名に違わぬ爆裂加速力も最高で価格は50万9000円。なんで売れなかったんでしょう? スズキはいつも35年早い(汗)

●せっかくなので「コブラ」カタログ内より筆者の妄想がレッドゾーンに達した素晴らしいビジュアルをご紹介。当時、彼女いない歴=年齢と同じというまるでイケてない大学生だったため、このようなシチュエーションには身悶えるほど憧れたもの。せめて形から入ろうと白いタンクトップを買い求めた苦い記憶が……

コブラキーレス 後席ISOFIX 革巻ハンドル ビルトインETC ..

●押しも押されもしない大ベストセラーモデルの2代目「VT250F(MC08)」のハーフカウルをはぎ取って端正な丸目ヘッドライトで登場した「VT250Z」。ともに成功したことを受けてベースモデルが3代目「VT250F(MC15)」に進化したときもノンカウルモデルが速攻で登場しました。それが写真の「VTZ250」だったのです。当時価格は39万9000円(燃料タンク容量13ℓ・車両重量159㎏・シート高745㎜)。改良を加えられたVツインエンジンはVT系空前絶後の43馬力を発揮しつつ定速で巡航すれば燃費も抜群! 実は筆者も購入し、全国各地へのラーメン聖地巡礼キャンプツーリングに大活躍してくれました

●400と同時開発された兄弟車で、“艶”をキーワードにしてボリューム感や曲線美を意識し、遊び心を持たせたデザインとされました。ステンレス製エキパイの取りまわしも250独自でクロスしている形状と輝きがとても美し〜い! 艶やかな鋼管ダイヤモンドフレームに搭載されたGSX-R250R系エンジンは、低中速の扱いやすさを向上させたモディファイを受けつつも最高出力45馬力/1万4500回転、最大トルク2.6㎏m/1万500回転を発揮し、キビキビした走りが身上(燃料タンク容量14ℓ・車両重量176㎏・シート高750㎜)。価格は51万5000円でありました。特筆すべきは初期型バンディット……250/400とも、センタースタンドを標準装備していたんです! 大宇宙センタースタンド教の筆者としては声を大にして書いておきます!?

Mega-CD Longplay [062] The Space Adventure

トーナメント以外に、昔から趣味として未開の山池でのバスフィッシングをこよなく好む今江克隆。激しいヤブコギの末に桃源郷にたどり着くこともある野池のオカッパリをアマゾンの秘境探検に重ねる今江にとって、数多くのタックルを束ねて山道を歩くことは、多大なストレスであり悩みの種だった。

「オカッパリで使うロッド数本分の性能を1本にまとめることはできないか……」

アクティブな岸釣りを理想とする今江がグランドコブラの構想を練り始めたのは、ビッグプラグ、すなわち野池でのビッグベイトフィッシングの定着がキッカケだった。

しかし、テキサスリグやラバージグ、そしてスピナーベイトやブレーデッドジグにも対応できるオカッパリの基本能力に加え、プラグであるビッグベイト、泳がせるスイムベイトまでも高次元で扱えること。そのような幅広い条件を満たすロッドをデザインするのは、極めて難しいことであった。

一般的なサイズのルアーを軽快に扱えるだけのロッドでは、もちろんパワーも強度も不足で、ビッグベイトのキャストさえままならない。逆に、重量級ルアーへの対応によるロッドのパワーアップは当然のごとく重量増を招き、一般的なサイズのルアーを扱う軽快さと汎用性が失われてしまう。

その難題をクリアするためには、ファストテーパーではなくロッド全体で力を発揮する肉厚のレギュラースローのローテーパーデザインが欲しい。だが、一般的な中弾性カーボンを肉厚に巻き込めば、テーパーが緩いので全体トルクと粘りは出るものの、先重り感が半端ではなくなってしまう。とはいえ高弾性素材ではキンキンとしたフィーリングで使用重量の範囲と巻き物、乗せ物への対応力を落としてしまう。

今江のあまりにも高い理想と要求を前に、一時はこのコンセプトを断念する寸前まで追い込まれることになってしまった。

その苦悩の過程で、いち早くテストに取り入れた最新のカーボン素材『トレカ®T1100G』がこのコンセプトを突破する最大の鍵となった。これまで技術難度が高いとされた高強度と高弾性率化の両立を実現した、最新鋭高性能の33トンカーボン素材である。

この軽量かつ高強度な最新鋭高性能カーボンシートを敢えて肉厚に巻き、高弾性の張りと軽さを持ちながら中弾性の筋肉質な粘りを実現した全身が鞭のようにしなるローテーパーでレギュラーアクションのブランクデザイン。そして、芯となるメインシャフトを補強する全身クワトロクロス(4軸)武装。画期的な最新鋭カーボンをメイン素材に、これまで培ってきた技術のすべてを注ぎ込み、3年の開発期間を経てついに完成。

3オンス級ビッグベイトをブランクに載せたフルキャストや低弾道キャストも得意とすると同時に持ち合わせる、スイムベイトや巻き物の吸い込むようなバイトも違和感なく乗せる追従性。そして、5グラムテキサスリグを軽快に扱う操作性を持ちながら、ヘビーカバーやグラスエリアで常に主導権を握る力強く筋肉質な剛性。骨太さの中に器用さも併せ持つ、オカッパリに持ち出す1本だけの「夢の万能ベイトロッド」グランドコブラ。

皮肉にもその完成度の高さは、今江がオカッパリ取材だけでなくボートフィッシング、さらにはトーナメントで多用していることからも窺い知ることができる。キャスティング、ピッチングを問わず、スイムベイトやビッグベイト、クローラーベイト、フットボール、スローロール、ジグワーム、ヘビキャロ等々に……これは、今江の自信と確信を裏付けている絶対的証拠である。

GROUND(陸)で使うことを目的に開発されたグランドコブラは、この3年の過程で大きく成長しGRAND COBRA(偉大なるコブラ)として大地に降り立つ大蛇となった。




〈対応ルアー&リグ〉
スイムベイト / ビッグベイト / ヘビースピナーベイト / ブレーデッドジグ / 中~大型クランクベイト / ガード付ジグ / フットボールジグ / テキサスリグ / ヘビーキャロライナリグ etc…

■グランドコブラ 製品開発コンセプトは





全てのコアとなる4スト250レーサーレプリカ①「GSX-R250R」を全力で開発しつつ、(ほぼ)カウルを取り払っただけの“裸(ネイキッド)バイク”として②「コブラ」を、フレームまで新しくしてタンクやテールカウルも作り直した“シン・ネイキッド”モデルとして③「バンディット250」を。


Bloomburrow Commander Decklists

後述しますが、さらに発想を柔軟にしてフルカウルスポーツにメットインスペースを加えた④「アクロス」を、そしてオリジナルの1100イメージを250サイズで“完コピ”するという常軌を逸した執念の結晶⑤「GSX250S KATANA」を……と、珠玉のショートストローク248㏄水冷4スト並列4気筒DOHC4バルブエンジンを5機種で使い回すという(さらに後日にはVC化まで敢行!)ライバルメーカー驚愕の「数打ちゃ当たるだに~、……やらまいかッ!」攻撃をガトリング砲のごとく繰り出します。

TV Shows | Netflix Official Site

この2台は中古車市場でもタマ数は少なく、ほとんど見かけることはありません。販売されていたとしても、「レアなバイク」として高値がつき、コブラは50万円台、ウルフ250は100万円台のプライスが付けられています。機会があればストリートファイターの原点とも言える鋭い走りを味わってみてください。

Adopt | Wisconsin Humane Society

●狙ったのか神のいたずらなのか非常に似たようなスタイルのカワサキ。25ℓもの大容量パーソナルスペースをニーグリップ部分に用意しつつ、その下にはしっかり45馬力エンジンを積載するという異色のロードスポーツ(燃料タンク容量12ℓ・車両重量177㎏・シート高730㎜)で、価格は54万5000円。満タン航続距離の少なさやテールエンドにある給油口のせいでリヤシート後方まで活用する積載性が阻害されたりと、ZZ-Rと同じ“ツアラー”とは言い難かったためか当時はあまり人気が盛り上がらず……。しかし、今もってコアなファンを維持&獲得し続けている立派な名車です〜

Spayed Domestic Shorthair / Mix 2 months

レーサーレプリカブームにも、ネイキッドブームにも乗れなかった「ウルフ/コブラ」ですが、ウルフはガンマより6㎏、コブラはGSX-Rより4㎏軽量になり、街乗りの軽快さがアップしています。しかし、バンディット250の発売が決まっていたからなのか、ハンドルの切れ角がレプリカと変わらなかったり、大幅なエンジンセッティングの見直しが図られなかったのは残念でなりません。スズキが新しいジャンルの一つに位置付けてブラッシュアップしていたら、ストリートファイターをけん引していたかも知れませんね。

Neutered Domestic Shorthair / Mix 2 years

●復刻版としては400より先にリリースされた車検要らずの“小刀”こと「GSX250Sカタナ」もまた、惚れ惚れするほどの完成度を持っていました。250の車格にオリジナルの格好よさを完全再現。黒一色に塗られた1本出しマフラーは1980年のケルンショーで世界に衝撃を与えた“GSX1100S KATANAプロトタイプ”を彷彿とさせるもの。エンジンは新馬力規制を先取りして40馬力仕様となっていたものの高回転まで回し切れる吹け上がりは特筆すべき気持ちよさ(燃料タンク容量17ℓ・車両重量178㎏・シート高750㎜)! 当時賛否両論あった前後17インチホイールも、今となってはタイヤ選択の幅が広がるというメリットのほうが大きいくらい。こちらが当時56万5000円だったのか、買い占めなかった自分を刀の錆にしてやりたい!?

The 200 Best Inventions of 2024 | TIME

コケたときの修理代が捻出できず、仕方なくカウルを取り去ったようなウルフ/コブラに比べて、最初からネイキッドとしてデザインされたバンディット250は、フレームワークが美しく、全体にまとまりがあります。かつてテレビ朝日で放送されていたドラマ「味いちもんめ」の第1シリーズでは、主人公の伊橋悟(中居正広)の愛車として登場しました。中居さん自身、バイクの免許を持っているそうなので、彼のセレクトだったのかも知れませんね。

Bandit Stamina 6 Pocket Nova Crop · Comfortable Heart Rate Monitoring

●並列4気筒ではありませんが、こちらもスズキが挑戦したクオーターバイクの新たな可能性……SSS(シングルスーパースポーツ)「グース250」です。倒立式フロントフォークやオイルクーラーなどを持つ“350”のほうが有名ですけれど、1万回転オーバーまで実用域として力強く吹け上がると評判になった249㏄油冷4スト単気筒OHC4バルブエンジン(30馬力/2.6㎏mを発揮!)を積む250版も完成度の高さでは負けず劣らずの出来(燃料タンク容量15ℓ・車両重量157㎏・シート高770㎜)。高剛性な鋼管ダイヤモンドトラスフレームも美しかったですね……。兄貴分より7万円安かった49万9000円という価格にも注目が集まりました

Weapons List • Borderlands 2 – Database

実はこの二台、当時の事情によるワケアリ商品です。それぞれ、ウルフ=RGV250ガンマ、コブラ=GSX-R250Rなど、レーサーレプリカのネイキッド版。チョコチョコと変更が加えられていますが、ぶっちゃけ言ってネイキッドブームに対応するための急ごしらえです。その証拠にコブラの半年後に、明らかに本腰を入れて作ったと思われる「バンディット250」が発売されています!

Cobra Commander vs Bandit Montana at Membarz Only Battle Rap (2/5)

●250クラスでスズキの挑戦と言ったら、この車両を出さないと牛丼の肉抜き状態でしょう。はい、「SW-1」です。日産のBe-1、パオ、フィガロといった“パイクカー”をデザインした会社とスズキがタッグを組んで生まれたオシャレなバイクで、1989年の東京モーターショーで参考出品されたものが大評判となり市販化へGOサイン。フルカバードボディの中には20馬力を発生する空冷4スト単気筒OHC4バルブエンジンを搭載しており、5段ミッションはN→1→2→3→4→5と並ぶシーソー式(燃料タンク容量10ℓ・車両重量183㎏・シート高770㎜)。シフトショックの少ないベルトドライブやこだわりの高級車載工具、各部にトランクスペースを採用して68万8000円ナリ。ですがバブル崩壊の影響もモロかぶりしてしまい、見事に沈没

Golf Shoes | Golf Trainers | American Golf

メーカー名:スズキ
車名:コブラ
重量:139kg
エンジン:水冷4サイクル直列4気筒 DOHC4バルブ
排気量: 248cc
最高出力:45ps/15000rpm

Bandit, Brittle Skeleton, Chakoya Toolshaper, Crypt Defiler, Filth ..

……とまあ、全戦全勝とはいかなかったスズキの挑戦でしたけれど、各モデルに込められた本気と書いて「マジ」と読む真摯な作り込みっぷりは時を経て再評価され、カタナは言うに及ばず、SW-1もグースもアクロスも後日コアなファン層をガッチリ獲得したことは、ちゃんと書いておくべきでしょう(えっと、コブラは……)。

Cobra Assassin, Crypt Shambler, Braindeath

●良くも悪くもお金がグイングインと社会でフル回転しており、そのおこぼれが貧乏大学生に到るまで降ってきていた(バイト代高騰ほか)ご時世でした。筆者も餃子の王将のアルバイト代でVTZ250が買えたしなぁ