イソトレチノインはこのようなニキビに悩む方におすすめの治療薬です。
② スピロノラクトンは抗生剤内服と同等の効果があるが、耐性菌出現などの問題はなく長期安全性が高い
これは、文献上のイソトレチノインの有効率・改善率と大きく変わりません。
実際に、炎症しているニキビや化膿したニキビが全体に広がっていても、イソトレチノインを服用することで改善したケースがいくつも見られています。
可能であれば、イソトレチノインの開始前や治療中に適宜産婦人科で妊娠反応検査を受けられることをお勧めします。
イソトレチノイン開始前と開始後は適宜血液検査を受けていただきます。肝機能や脂質異常等の副作用チェックのための採血です。
テトラサイクリン系抗生物質(ミノマイシンやビブラマイシン等)、トレチノイン外用剤やレチノール配合剤・ビタミンA製剤とは一緒に使うことができません。
IPL(フォトフェイシャル®)やレーザーによる施術は6ヶ月間休薬をしてから可能です。その他の施術は皮膚の状態によって可能です。
夜間の車の運転や機械の操作はおやめください。
直射日光や湿気を避けて25度以下の室温で保管してください。
特にお薬が届きにくいしこりニキビ(嚢胞性ざ瘡)にも効果があります。
イソトレチノインには、重大な副作用が報告されています。特に注意すべき副作用は、胎児の催奇形性と皮膚や粘膜の乾燥です。海外では40年以上使用されており、正しい使用方法で服用すれば重症ニキビや毛穴に非常に効果の高い薬です。
その間、ニキビの再発が軽度であれば、
イソトレチノインによる治療は一旦終了です。
A. 厚生労働省の認可がおりていないため、保険適応外となります。
長い間治らないニキビに悩んでいる方へ、ニキビの原因を理解し、正しい対策を取ることはとても大切です。ニキビのメカニズムは複雑で、生活習慣や体質、環境の影響も受けやすいため、それに合わせたアプローチが必要になります。ここでは、ニキビができる仕組みから、生活習慣がどのように影響を与えるか、根本的な解決策について掘り下げて解説します。
写真はひたいの3ミリほどの黄色いできもの、脂腺増殖症を当院でイソトレチノイン内服を開始してから6か月後の症例。完全に消失して平坦になっているのがわかります。写真では1箇所だけを拡大して見せていますが、ほかの多発していた脂腺増殖症も消えました。
イソトレチノインには、以下のような注意すべき副作用があります。
重症・難治性ニキビ治療:イソトレチノインについて
「イソトレチノイン」は、国内において医薬品医療機器等法上の承認を得ていません。
■入手経路等
国内の医薬品卸業者より購入しています。
■国内の承認薬品等の有無
国内にて承認されている同効の機器・医薬品等はありません。
■諸外国における安全性などに係る情報
米国FDAで承認されています。
イソトレチノインは、一般的に顔の重症ニキビに対して処方される内服薬です。
☑ あらかじめ判明している副作用を理解すれば、怖がるほどの薬ではない
アナフィラキシーを生じるリスクがあることが分かっています。
・副作用リスクがある背景から、医師の診察・血液検査の定期実施を経て処方を行います。
効果とその後の肌質改善含め、6~9ヶ月内服する方が多くなります。
主な適応部位について解説するので、ニキビに悩まれている人は、参考にしてください。
効果は、16週-24週(= 4 – 6 ヶ月)で感じられます。
イソトレチノインは、幅広い症状に効果的なだけではなく、幅広い部位のニキビに対応しています。
・レーシック手術前後6ヶ月はイソトレチノインの服用をお控え下さい
ニキビは、主に皮脂腺から過剰に分泌される皮脂が毛穴に詰まることで発生します。この詰まった毛穴にアクネ菌が繁殖し、炎症を引き起こすため、ニキビができます。さらに、ホルモンバランスの乱れや遺伝的な要素、ストレスもこのプロセスに影響を与えます。
たとえば、思春期にホルモンの変化でニキビができやすくなるのはよく知られていますが、大人でもストレスが原因でホルモンバランスが崩れ、ニキビができやすくなる事があります。まずは、自分の肌の状態や生活環境を見直し、何が原因でニキビを引き起こしているのかを理解することが、根本的な解決への第一歩になるでしょう。
1日20mgから始め、治療効果をみながら40mg増量することもあります。
処方と診察を同時に行います。
ニキビの新生の有無や
副作用について確認し、
薬の服用量を調整します。
・イソトレチノイン製剤、トレチノイン製剤でアレルギーの既往歴がある方
また中等度以上のニキビに対してミノサイクリン(ミノマイシン)などの抗生剤内服が行われることがありますが、スピロノラクトンと抗生剤内服はほぼ同等の治療成績であることが報告されています(文献3)。ただし、抗生剤は炎症のあるニキビには有効ですが、微小面皰には無効であり、また耐性菌を生み出す可能性があるため、診療ガイドラインでも長期使用は推奨されていません。治療を止めれば再発率100%です。したがって抗生剤を不規則かつ長期内服するくらいならスピロノラクトンを長期内服する方がよほど理に適っています。最後にもう1点付け加えておくと、抗生剤はミノサイクリンよりもドキシサイクリンの方が推奨度が高く、当院でも主にドキシサイクリンを処方しています。
イソトレチノインは、1ヶ月後に皮脂が減ってきたことを実感できます。
当院でイソトレチノインによるニキビ治療受けた患者さんの写真をご覧になりたい方は、下記を押してください。
イソトレチノインを、4~8ヶ月内服した後はニキビができにくくなります。
最近の研究では長期に内服を行うことで再発リスクを低下できる可能性が報告されており28、当院では中~高用量のイソトレチノインでニキビが改善した後に、イソトレチノインを低用量で維持する治療も行っています。
ベピオ、ディフェリン、エピデュオなど保険適応のお薬が基本となります。
唇の乾燥症状が出る方は、イソトレチノインの効果も実感しやすいという研究結果もあります。
皮脂は、ニキビの原因になり、ニキビを悪化をさせる良くないものです。
0.5mg/kgから開始し、反応や副作用の状況を考慮しながら1.0mg/kgまで増量することが多いです。もし副作用を認める際は、内服量を減らすこともあります。
以下の方は「イソトレチノイン内服によるニキビ治療」を受けることができません。
A. 他のにきび治療ではなかなか治らなかったにきびへの改善効果が期待できます。医師の指導の下、用法用量を正しく守って服用することでにきびを効果的に改善します。
多くの臨床試験で、イソトレチノインはなどにも寄与することが分かっています。
A. 他のにきび治療ではなかなか治らなかったにきびへの改善効果が期待できます。医師の指導の下、用法用量を正しく守って服用することでにきびを効果的に改善します。
③ ベピオとの併用でスピロノラクトンは少量内服でも優れた効果を発揮する
イソトレチノインの副作用については、以下の記事で解説しているので、そちらも参考にしてください。
イソトレチノインを服用する際には、以下の点に気をつけてください。
また内服開始後に好転反応というニキビの一時的な悪化がまれにみられることがあります。
月に1回まで保険適応(診察料等込みで約¥2,000~¥3,000程度)
イソトレチノインは、重度のニキビや難治性のニキビに対して効果を発揮する治療薬です。
しかし、イソトレチノインは、その効果の大きさと同じくらい、副作用には注意が必要です。
そのため、自分がイソトレチノインを使用できるかどうかを確認するためにも、内服する際には皮膚科専門医の指導を必ず受けてください。
初めてニキビを治療する方は、をご覧ください。
A. 厚生労働省の認可がおりていないため、保険適応外となります。
イソトレチノインの内服量は、体重によって異なります。通常、重症のニキビ治療に対しては0.5〜1.0mg/kgを2回に分けて服用します(場合によっては1回)。
イソトレチノインはすべての患者さんに適応となる薬ではありません。
イソトレチノインは欧米では重症のニキビに対してFDAに承認されており、適応と考えられる患者さんは以下のとおりです。