ジャディアンスは先発品で、ジェネリック医薬品は販売されていません。


糖尿病治療薬の市場は世界的に拡大しています。米IQVIAによると、22年は1465億ドル(約2兆1000億円)で前年比15.9%増でした。売上高上位20製品には、ノボノルディスクのGLP-1受容体作動薬「オゼンピック」が4位(79.1%増)、ジャディアンスが7位(45.3%増)、フォシーガが14位(57.6%増)と、3製品がランクインしています。


(SGLT2阻害薬の適正使用に関するRecommendation 2014.6.13より)

また、SGLT2が阻害されるとSGLT1(※)による再吸収が若干増加することも要因のひとつと考えられます。


特定のSGLT2阻害薬には、腎保護作用があることが報告されています。

下図は、2型糖尿病のアジア人の患者にジャディアンスを投与して、経時的に腎機能が悪化するかを見たデータです。


縦軸:腎機能(eGFR)
横軸:経過時間(週)




また、糖尿病性腎症のアルブミン尿の進展抑制にも効果があることが報告されています。

糖尿病性腎臓病をもつ患者さんには、SGLT2阻害薬は良さそうですね。



ジェネリック医薬品は全てのSGLT2阻害薬で発売されていません。


SGLT2阻害薬を飲むと、血圧低下作用があることが報告されています。



血圧の低下するメカニズムは完全に解明されていませんが、一つの機序として、ナトリウムの利尿作用によると考えられます。

SGLT2阻害薬の血糖降下作用はインスリンを介さないため、単独では低血糖の危険性が低いとされています。

ここでは、SGLT2阻害薬の効果や副作用についてご紹介していきます。


SGLT2阻害薬には、体重減少作用があることが報告されています。



(プラセボ群では平均 68.6kgから、0.8kg(約1%)の体重減少を認めました。)




縦軸:HbA1c変化(%)
ジャディアンス 左 10mg 右 25mg
BMI:左:やせ 中:普通 右:肥満


体重が減少した際に気になるのは、体重が減ったのは、筋肉が減ったのか、脂肪が減ったのかです。

ルセフィ(ルセオグリフロジン)を、日本人2型糖尿病患者さんに、52週間にわたり投与して、体重推移や脂肪量などの変化を検討した研究の結果は次のようになりました。

体重は 平均78.6kgから、3.1kg減少しました。

次の図は、体脂肪量と除脂肪体重の時間経過をみたものです。




除脂肪体重は、有意差はありませんが、若干減る傾向が認められます。

体脂肪量は、時間が経つにつれて減少していき、52週後には、約2.5kg減少しています。



体重減少の機序としては、尿中に糖分が漏れて、カロリーのロスが生じることが一因と考えられます。

しかし、尿糖の排泄量が少ない腎機能が悪い人でも、同程度に体重が減る事から、尿糖の排泄量の増加以外の機序もありそうです。



SGLT2阻害薬は過剰な糖を尿として排泄することから、ダイエット目的に適応外使用されることが増えていますが、保険が使えず、また重大な副作用が生じた場合に救済制度の対象外ともなります。

ジャディアンスよりも、ほかの「SGLT2阻害薬」の方が安価です。


海外からの報告では、特定のSGLT2阻害薬には心血管イベントのリスクを抑制する効果が報告されています。

心血管疾患のある2型糖尿病患者に対して、ジャディアンスを投与した群では、全死亡、心血管疾患による死亡率が低く、心不全による入院の抑制に効果があったことが報告されています。




SGLT2阻害薬には、血糖を下げる働き以外にも、多様な良い効果があることが報告されています。


ジャディアンスには、10mgと25mgの2規格があります。各規格の薬価は以下のとおりです。

GLP-1製剤は世界的な需要の高まりに製造が追いつかないのが現状です。リベルサスと有効成分が同じ肥満症治療薬「ウゴービ」は、供給不安から今年5月の薬価収載を見送っています。

ジャディアンス10mgの薬価は、1錠あたり188.90円です。

SGLT2阻害薬に特有の症状ではありませんが、ショック・アナフィラキシーに注意が必要です。

SGLT2阻害薬はその作用機序からケトアシドーシスに注意が必要です。

上図は阻害薬を内服した腎臓病患者さん、そうでなかった腎臓病患者さんの腎機能低下の度合を比べた研究なのですが、青色の線の「」と書かれた阻害薬を内服した人達において、最初は少し腎機能の低下がみられるのですが、ヶ月以降逆転し、以降は阻害薬を内服している人の方が腎機能低下の度合がゆるやかになり、腎臓病の進展を食い止めることができていることがわかりました。

ジャディアンスを含むSGLT2阻害薬に、脱毛の副作用は認められていません。

ジャディアンスの服用を忘れた場合は、1回分を飛ばして翌日の決められた時間に1回分を服用してください。その際、絶対に2回分を一度に飲んではいけません。薬の服用量が多すぎると、副作用の発現リスクが高くなります。

そのため、SGLT2阻害薬で高い治療効果を期待することができます。

慢性心不全に適応があるのは、ジャディアンス錠10mgのみです。ジャディアンス錠25mgを処方することはできませんので、ご承知ください。
なお、心血管リスクの高い2型糖尿病の方を対象とした国際共同試験の結果では、ジャディアンスの投与で心血管死、心不全による入院、またはそれらの複合評価項目のリスク低下が認められています。そして、そのリスク低下効果は 10 mg と 25 mg で同程度であったことから、ジャディアンスの慢性心不全に対する用法用量は1日1回10mgとされています。
また、慢性心不全の方を対象とした国際共同試験の結果では、ジャディアンス錠10mgの投与で心血管死や心不全による入院のリスクが大きく低下することが確認されています。

SGLT2阻害薬では心血管疾患や腎疾患に対するデータが示されています。

SGLT2阻害薬を服用すると、尿量が増えることで体内の水分量が減るため、脱水に注意が必要です。

また、ほかのSGLT2阻害薬もは開発されていないのが現状です。

SGLT2阻害薬を服用すると尿中の糖が増えて細菌が繁殖しやすくなるため、注意が必要です。

薬価 (内服薬) 2024年 改訂 SGLT2 阻害薬 ジャディアンス フォシーガ カナグル デベルザ スーグラ

たしかに、ジャディアンスなどSGLT2阻害薬の副次的な作用として体重減少があります。しかし、体重の減少量は数%程度ですし、長期間服用しなければ十分な効果は期待できません。また、過度の体重減少は健康にも良くありません。
そのため、ダイエット目的でジャディアンスを服用するのはおすすめできません。
体重減少を望むのであれば、薬に頼るのではなく、食生活の改善や適度な運動で健康的に痩せるようにしましょう。

ジャディアンス錠10mg / 188.9円 ; 規格単位(薬価が適用される単位)

SGLT2阻害薬を服用すると尿中の糖が増えるため、尿路感染症の副作用に注意が必要です。

なお、ジャディアンス10mg の薬価は188.90円です。 図10

SGLT2阻害薬を服用すると尿中の糖が増えるため、尿路感染症の副作用に注意が必要です。

ジャディアンス (エンパグリフロジン) ベーリンガー [処方薬] の処方目的、解説、副作用、剤形、保険薬価 ..

ジャディアンスの服用で血糖が低くなり過ぎると、低血糖症状があらわれることがあります。低血糖を疑う症状があらわれたら、すぐにブドウ糖や砂糖を含む飲料水などを摂取して症状の回復を図りましょう。
糖分を摂っても症状が回復しない場合は、すみやかに受診してください。また、症状が回復した場合でも、次回受診日には低血糖症状があらわれたことを必ず報告してください。

フォシーガ錠10mgの薬価は、264.4円です。 ジェネリック医薬品

SGLT2阻害薬の副作用として無視できないものに尿路感染症があります。

SGLT2阻害薬ジャディアンス 処方医の7割 第一選択かどうか未定

肥満を合併する、インスリン血糖値を下げるホルモンは潤沢に出ているが、それがうまく効いていない「インスリン抵抗性」が想定される患者さんでは優先順位第位、肥満のない、インスリンを自前で作る力がもともと体質的に弱い「インスリン分泌不全」が想定される患者さんでは優先順位は下位となっています。上述の通り、「インスリン分泌不全」タイプの患者さんでは合併症のリスクが高まるため、あまり優先して投与する薬ではないのですが、日回の内服で済む血糖降下作用の高い薬ですので、やせ型の「インスリン分泌不全」タイプの患者さんであっても、適切に他の薬と組み合わせて処方することがあります。

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SGLT2阻害薬だけを使用する場合は低血糖は起こりにくいのですが、併用薬の効きが良くなるため注意が必要です。

(フォシーガ5mgの薬価:1錠約180円); 診察料など受診費用を加えた総額:約 ..


SGLT2阻害薬は、尿中に糖分が漏れることで、血糖が下がる薬です。

尿糖はどの程度漏れたり、血糖値は下がるのでしょうか?

スーグラ、フォシーガ、カナグル、ジャディアンス:グルクロン酸抱合.

SGLT2阻害薬は前述のGLP-1受容体作動薬と並んで、所謂”やせ薬”と称されます。