フィナステリドとデュタステリドの服用に関する注意点は、以下の5点です。
デュタステリド(ザガーロ)の服用に際しては、必ず医師の指示に従い、用法・用量を守ることが重要です。通常、のが一般的です。自己判断で量を増やしたり、服用を中止することは避けましょう。また、飲み忘れた場合は、次回の服用時に2倍の量を摂取することはせず、通常の量を飲むようにしてください。
フィナステリドは短いのですが、デュタステリドは長く作用することが出来るのです。
デュタステリドとフィナステリドは、両方とも5αリダクターゼの働きを阻害する効果が期待できるものです。
新薬であるため、デュタステリドとフィナステリドの使い分けには明確なガイドラインはありませんが、AGAの重症例や難治例でデュタステリドを選択するという方法も。ただし、デュタステリドを1年以上の長期に使うことの効果や、その安全性はまだ確立していません。
まずフィナステリドとデュタステリドに共通する副作用について説明します。
多くの方にとって、デュタステリドで最も気になる副作用は性機能障害でしょう。1年半(1年の投与と半年の追跡)にわたる臨床試験では、精液量が約2割減少したものの、精子濃度及び精子形態への影響は認められませんでした。さらに、期間中を通して、臨床的に重要な変動(30%)には至らなかったと報告されています。
なお、デュタステリドの方がフィナステリドよりも、発毛量・髪の毛の太さにおいて高い効果を期待できます。ただし、その差は僅かであるとの意見もあるので一概にはいえません。
作用機序が同系統なので、デュタステリドとフィナステリドの併用はできません。
そもそもDHTは強力な男性ホルモンであるため、プロペシア以上にDHTの産生を抑えるデュタステリドには起こり得る副作用であると考えられます。但し、発現率は低いと言われています。
AGA治療薬のプロペシアとザガーロは5αリダクターゼの働きを抑制させ、ジヒドロテストステロンを減少させることで効果を発揮します。どちらも1日1回服用します。ザガーロはプロペシアよりも強力で約1.6倍の発毛効果を期待できます。副作用は類似した症状ですが、頻度はザガーロの方がやや多いです。
1. プロペシア(フィナステリド)とザガーロ(デュタステリド)の概要
作用機序は、AGAやBPHの原因であるDHT(ジヒドロテステステロン)の生成に不可欠な5α還元酵素をデュタステリドが阻害することでDHTの生成を抑制し、毛周期(ヘアサイクル)の正常化及び前立腺細胞の増殖抑制により肥大した前立腺の縮小に繋がりAGA及びBPHを改善させる効果があります。
元々デュタステリドは前立腺肥大症患者向けの治療薬として開発されましたが、AGA(男性型脱毛症)患者に対してフィナステリドと同様の効果が見られたため、AGA治療薬としても開発・承認されました。前立腺肥大症治療薬としては「アボルブ」、AGA治療薬としては「ザガーロ」という名前で発売されています。
フィナステリドとデュタステリドは生殖器系の副作用に違いがあります。
デュタステリド(ザガーロ)はAGA治療薬の中でも特に優れた効果が期待できるといわれています。ここでは、ミノキシジル・フィナステリドとの違いについて解説します。
デュタステリドの副作用もフィナステリドと同様、以下の副作用があります。
ザガーロに代表されるデュタステリドは、他の薬同様、医師の処方どおりに服用することが絶対条件となります。一般的には1日当たり1カプセルの場合が多く、服用の時間帯に特に決まりはありません。ただし、確実に治療の効果を出すためには、毎日定時に服用したほうがよいでしょう。すでに少し触れましたが、効果を感じられるまでにかかる時間は6ヶ月程度。人によっては1年ほどかかる場合もあります。AGAの治療にはヘアサイクルが大きく関係しますので、短期の服用で結果を得ることはできません。
デュタステリドはフィナステリドより生殖器系の副作用が多くなります。
デュタステリドもフィナステリドと同様、1日1回決まった時間に内服する薬剤です。
前述の通りデュタステリドの血中半減期は約4週間と非常に長いのが特徴的です。
数日おきに服用しても効果がある、とする意見もあるようですがあくまで個人的な考えに基づくものであり推奨はできません。用法用量を守って服用するようにしましょう。
フィナステリドとデュタステリドに料金の違いを比較していきます。
プロペシアとデュタステリドは男性型脱毛症(AGA)の治療としてどちらも有効な選択肢ですが、年齢や脱毛の進行度、ライフスタイルなどを考慮してご自身に合った選び方が必要です。
フィナステリドとデュタステリドの違いについてご理解いただけましたでしょうか。
デュタステリド(ザガーロ)はもともと前立腺肥大症の治療薬として開発された薬剤ですが、AGAに対してもフィナステリドと同様の効果が得られたため、AGA治療薬としても開発および承認されました。
フィナステリド(プロペシア)とデュタステリド(ザガーロ)の比較
そのため、デュタステリドの方が効果が高く、発毛効果がフィナステリドの1.6倍あると言われています。
ザガーロ(デュタステリド)とプロペシア(フィナステリド)の違いは?
1つは効果の範囲で、AGAを引き起こす酵素の5αリダクターゼⅠ型・Ⅱ型どちらにも作用するのがザガーロ(デュタステリド)、Ⅱ型のみの作用するのがプロペシア(フィナステリド)です。
デュタステリドとフィナステリド、選ぶならどっち? 効果と副作用
性機能障害はフィナステリドにもみられる副作用ですが、プロペシア錠の添付文書ではリビドー減少が1~5%未満、インポテンツ・射精障害・精液量減少は1%未満と記載されています。
フィナステリドの副作用のリスクは非常に少ないですが、デュタステリドの副作用のリスクは、フィナステリドの5~10倍以上と、だいぶ高いことが分かります。
フィナステリド(プロペシア)とデュタステリド(ザガーロ)の違い
20代で脱毛が初期段階の場合、副作用リスクが比較的低いプロペシアが第一選択です。30代以上で脱毛が中等度以上に進行している場合は、より強力な効果が期待できるデュタステリドが適しているでしょう。
ザガーロカプセル(デュタステリド)とは? ~効果や副作用について
写真BからCはフィナステリドからザガーロへ切り替えて24週(半年)経ったものですが発毛効果に大きな変化がみられます。
Reference: International Journal of Dermatology 2014,53,1351-1357
AGA治療薬であるデュタステリドについて、副作用やよくある疑問を解説します。
24週時の毛髪数の※ベースラインからの変化量(臨床成績)
プロペシア(フィナステリド)1mgに比べてザガーロ0.5mgは毛髪数が約1.6倍増えています。
※ 頭頂部の直径2.54cm円内における直径30μm以上の非軟毛の数
(図はGSKのサイトから引用) ザガーロ(デュタステリド)の発毛効果、フィナステリドとの比較の図
ザガーロ(デュタステリド)の増毛効果
AGA治療薬のプロペシアとザガーロとは?効果や違いを医師が解説
フィナステリドとデュタステリドは、女性・小児の服用が禁じられている薬です。服用しないように注意しましょう。
特に妊娠している方の場合は、薬に触れることも避けてください。成分が皮膚から吸収されて、お腹の中にいる男の子の生殖器に悪影響を及ぼす恐れがあるからです。
【医師が教える】デュタステリド(ザガーロ)の効果は嘘?フィナステリド(プロペシア)との本当の違いも解説 ..
両薬剤とも性機能関連の副作用が報告されていますが、その発現率や持続期間には違いがあり、患者の生活の質に影響を与える可能性があるため、注意が必要です。
デュタステリドの効果と気になる副作用とは?服用時の注意点を解説
このためデュタステリドは
DHTの抑制でAGAを治療する点はプロペシアと同様ですが、皮脂腺を正常な働きにすることで薄毛につながるとされる皮脂の過剰分泌を抑制して発毛の阻害を防ぐといった働きもあるとされています。
この動画では、フィナステリドとデュタステリドの効果や副作用の違いについて解説していきます。AGAが気になる方は、ぜひ参考にしてください。
フィナステリド(プロペシア)もAGA治療薬として有名なので知っている方も多いでしょう。デュタステリド(ザガーロ)とフィナステリド(プロペシア)は同じ作用がありますが、違いとしては「血中半減期」と「阻害する5α還元酵素」が挙げられます。
【医師監修】デュタステリドの効果と副作用 ザガーロとの違いも解説
つまり、服用期間に副作用が現れたとしても、デュタステリドの服用中止後に回復することがわかっています。時間を置けばほぼ元の状態に戻るため、副作用への対処としては内服をいったん中断することが第一選択肢となります。