デキサメタゾンの大量投与療法では、4日連続の服薬と2〜4週間の休薬を ..


注1: 英語表記は本邦未承認。
注 2: 「 ※」は海外のガイドラインには記載がないが,わが国では使用可能な薬剤。
注3: 下線付きの薬剤は30 年以上前に開発された薬剤(アムルビシン,ネダプラチン,ピラルビシンを除く)。 (3)注射抗がん薬における催吐性リスクに応じた制吐薬の選択 がん薬物療法における基本的な制吐薬として,NK1受容体拮抗薬,5-HT3受容体拮抗薬,デキサメタゾンの3 剤があり,これらを催吐性リスクによって使い分けていく(→,,制吐療法アルゴリズム,制吐薬治療のダイアグラム)。最近のQI 調査においては,催吐性リスクに応じた適切な制吐療法をどの程度行っているか,それを確実に行う体制が整備されているかが評価項目となっており,施設全体の取り組みであるという認識が必要である。 5-HT3受容体拮抗薬は,第1 世代,第2 世代と多くの種類があるが, 最大限の制吐効果を得るために最新の高価な薬剤を使っても有効性の優劣が明確でない場合もある。抗がん薬の催吐性リスクだけでなく, どの化学療法レジメンで, どのような制吐レジメンを用いるかで, 第一世代と第二世代の使い分けが示されており(→), 有効性が同等であればより安価な方を選択し適切に制吐療法を行っていくことが推奨される。 がん患者では,抗がん薬以外にも支持療法や併存症に対する治療薬を併用している場合が多いため,薬物相互作用によるそれぞれの薬効の変化にも留意した選択・用量調節が必要である(→)。 (4)経口抗がん薬における催吐性リスク評価と制吐療法 経口抗がん薬における催吐性リスクについては,MASCC/ESMO ガイドライン2016 を参考に作成委員会内でコンセンサスを確認し, それ以外の薬剤については承認申請時のデータ,代表的な臨床試験の報告をもって に示すリスク分類とした。わが国で使用頻度の高いテガフール・ギメラシル・オテラシル(S-1)では,悪心の発現頻度は3~54%,Grade 3/4 は0.2~7.1%,嘔吐の発現頻度は14~28%,Grade 3/4 は1.2~4.3%と報告されており,軽度リスクに分類した。トリフルリジン・チピラシル(TAS-102)は悪心と嘔吐の発現頻度がそれぞれ48%,28%であることから中等度リスクに,アレクチニブは悪心の発現頻度が13%であり軽度リスクに分類した(→)。レンバチニブでは悪心の発現頻度が41%, Grade 3 が2.3%であり, 中等度リスクに分類した。 注1: 英語表記は本邦未承認。
注 2: 「 ※」は海外のガイドラインには記載がないが,わが国では使用可能な薬剤。 (5)制吐療法の評価 現在, 抗がん薬の副作用である悪心・嘔吐の評価方法としては, CTCAE (Common Terminology Criteria for Adverse Event) v4.0-JCOG が用いられているが,これは制吐療法の評価方法ではない(→)。従来のわが国の制吐療法における臨床試験では,悪心・嘔吐が「ない」,「我慢できる」から,「ほとんど食べられない」といったチェック項目を患者に提示して個々の治療効果を示してもらうなどの方法がとられていた。最近の臨床試験では,がん薬物療法施行後0~120 時間の完全制御割合,0~24 時間の完全制御割合(急性),24~120 時間の完全制御割合(遅発性)などが評価項目として用いられている()。しかし,医療者は過小評価の傾向が指摘されており,悪心・嘔吐の予測がどの程度できているかの評価も重要である。また, 患者自身による主観評価にあたる Patient-Reported Outcome (PRO) の重要性も認識されてきており, がん臨床試験における患者の自己評価に基づき, 有害事象評価の正確性と高い精度のグレーディングを追及したツールとしてPRO-CTCAEが公開されてきており(), 日常診療として客観的評価とどのようにして関連づけて評価していくか等に関する検討が必要になるであろう。 1) 佐伯俊昭.制吐薬適正使用ガイドラインに関するアンケート調査.癌と化療.2015; 42: 305-11. 2) 渡部智貴,半田智子,加藤裕久.日本国内の臨床試験に基づく抗がん剤の催吐性リスク分類.癌と化療.2015; 42: 335-41. 3) 有害事象共通用語規準v4.0日本語訳JCOG版(CTCAE v4.0 - JCOG)
(accessed January 18, 2018) 4) Tamura K, Aiba K, Saeki T, et al. Testing the effectiveness of antiemetic guidelines: results of a prospective registry by the CINV Study Group of Japan. Int J Clin Oncol. 2015; 20: 855-65. 5) PRO-CTCAE™ 日本語版.
(accessed January 18, 2018) 6) Yana T, Negoro S, Takada M, et al. PhaseⅡ study of amrubicin in previously untreated patients with extensive-disease small cell lung cancer: West Japan Thoracic Oncology Group(WJTOG)study. Invest New Drugs. 2007; 25: 253-8. 7) Kimura K, Yamada K, Uzuka Y, et al. PhaseⅠ study of N4-behenoyl-1-1-beta-d-arabinofuranosylcytosine and its phaseⅡ study in adult acute leukemia. Current chemotherapy and immunotherapy. Proceedings. 12th International Congress of Chemotherapy, pp 1306-8, 1982. 8) 太田和夫.ネダプラチン(Nedaplatin)について.癌と化療.1996; 23: 79-87. 9) 塚越茂.Pirarubicin(THP-Adriamycin)について.癌と化療.1998; 15: 2819-27. 10) Fujiyama S, Shibata J, Maeda S, et al. Phase I clinical study of a novel lipophilic platinum complex(SM-11355)in patients with hepatocellular carcinoma refractory to cisplatin/lipiodol. Br J Cancer. 2003; 89: 1614-9. 11) 斉藤達雄.Nitrosourea 系新規抗癌剤ACNU{1-(4-Amino-2-methyl-5-pyrimidanyl)methyl-2-(2-chloroethyl)-3-nitrosourea hydrochloride}のPhaseⅠおよびPhaseⅡStudy.癌と化療.1977; 4: 105-18. 12) 正岡徹,他.造血器腫瘍性疾患におけるMCNU の臨床第Ⅱ 相試験.Chemotherapy.1985; 33: 271-8. 13) 木村禧代二.共同研究によるVidesine sulfate の固形腫瘍に対するPhaseⅡStudy.癌と化療.1983; 10: 2036-42. 14) 犬山征夫.ペプレオマイシン.癌と化療.1980; 7: 1498-504. 15) Schlumberger M, Tahara M, Wirth LJ, et al. Lenvatinib versus placebo in radioiode-refractory thyroid cancer. N Engl J Med. 2015 ; 372: 621-30. 16) Seto T, Kiura K, Nishio M, et al. CH5424802(RO5424802)for patients with LK-rearranged advanced non-small-cell lung cancer(AF-001JP study): a single-arm, open-label, phase 1-2 study. Lancet Oncol. 2013; 14: 590-8. 17) Vidula N, Rugo HS. Cycline-dependent linase 4/6 inhibitors for the treatment of breast cancer: a review of preclinical and clinical data. Clin Breast Cancer. 2016; 16: 8-17. 18) Goss G, Tsai CM, Shepherd FA, et al. Osimertinb for pretreated EGFR Thr790Met-positive advanced non-small-cell lung cancer (AURA2): a multicenter, open-label, single-arm, phase 2 study. Lancet Oncol. 2016 ; 17 : 1643-52. 19) Kantarjian HM, Shah NP, Cortes JE, et al. Dasatinib in newly diagnosed chronic-phase chronic myeloid leukemia: 2-year follow-up from a randomized phase 3 trial (DASISION). Blood. 2012; 119: 1123-29 20) Flaherty KT, Robert C, Hersy P, et al. Improved survival with MEK inhibitor in BRAF-mutated melanoma. N Engl J Med. 2012 ; 367: 107-14. 21) Dummer R, Duvic M, Scarisbrick J, et al. Final results of multicenter phase II Study of the purine nucleoside phosphorylase (PNP) inhibitor forodesine in patients with advanced cutaneous t-cell lymphomas (CTCL) (Mydosis fungoides and Sé zary syndrome). Ann of Oncol . 2014 ; 1807-12.


デキサメタゾンを大量投与し血漿中のコルチゾル濃度を評価します。PDH と AT の鑑別

外来では多くの場合プレドニゾロン20mg~40mg/日の経口投与を行います。重症例で入院を要する場合はそれよりも多い用量を使用することもあります。ステロイドが効きにくいタイプの方もいるため、治療開始後1-2週間で効果判定を行い、効果をみながら、ステロイドを減量していずれ中止していきます。

「レナリドミドおよびデキサメタゾンとの併用投与の未治療の多発性骨髄腫患者への承認は、ダラザレックス®の重要な臨床的ベネフィットを示すものであり、多発性骨髄腫治療における新たなパラダイムを目指していきます」とヤンセンの代表取締役社長であるクリス・フウリガンは述べています。

AL アミロイドーシスに対するメルファラン大量投与とメルファラン+デキサメタゾン併用投与の比較

ステロイドカバーが現在の基準で用いられていることについては諸説あり、本当に投与が必要な患者の選択および投与量・投与期間についても検討が必要です。特に最近では鏡視下手術を中心とした低侵襲手術が増えていることと麻酔技術の進歩により、手術侵襲の評価はさらに難しくなっています。

医師の指導のもと、少量を短期間使う場合であれば特に問題はないとされています。しかし、副作用の発生リスクをゼロにすることはできません。
特に、大量または長期にわたる広範囲への使用や密封法などでは、ステロイド薬を内服した場合と同様な副作用があらわれるおそれがあるため注意が必要です。使用の際は、自己判断で使用量や使用範囲を増やしたり、長期間使用したりすることがないようにしましょう。

一晩大量デキサメタゾン(8 mg)抑制試験で、早朝コルチゾール濃度が前値の1/2 ..

誌で発表した海外第Ⅲ相臨床試験(MMY3008試験、MAIA)では、造血幹細胞移植を伴う大量化学療法が非適応で未治療の多発性骨髄腫患者を対象にダラザレックス®をレナリドミドおよびデキサメタゾンと併用で投与する群(DRd群)と、レナリドミドとデキサメタゾンを投与する群(Rd群)に無作為に割り付け、ダラザレックス®のRd療法への上乗せ効果を検討しました。主要評価項目である無増悪生存期間(PFS)中央値は、DRd群では未到達、Rd群で31.9ヵ月(95%信頼区間:28.9~推定不能)となり、統計学的に有意な延長を示しました(HR:0.56、95%信頼区間:0.43~0.73、p<0.0001)。副次評価項目においては、全奏効率(ORR)はDRd群93%に対し、Rd群81%、最良部分奏効(VGPR) 以上を達成した割合は、DRd群79%に対してRd群53%、完全奏効(CR)以上を達成した割合は、DRd群48%に対し、Rd群25%、微小残存病変(MRD)10-5閾値の陰性率は、DRd群24%、Rd群7%を示しました。1

上記の副作用に当てはまるような持病がある場合は、症状が増悪する可能性があります。プレドニンを使用するメリットと、使用しないデメリットなどを慎重に検討する必要がありますので、持病を持ちの場合は必ず担当医までお伝えください。

通常成人において,投与方法による1 回の投与量(デキサメタゾンリン酸 ..

プレドニンを長期もしくは大量に投与されている方、又は投与中止後6ヵ月経過していない方では、免疫機能が低下している可能性があります。これらに当てはまる場合は生ワクチンの接種ができませんのでご注意ください。生ワクチン以外のワクチンに関しては接種可能です。

長期間にわたる過剰投与はステロイドホルモンによる副作用を生じることも念頭に置き()、手術による身体ストレスのかかる時期(長くても1週間とされ、術後数日まで)をすぎれば、すみやかな減量が必要となります。


大量メトトレキサート療法を含む化学療法、④クロファラビン単独投与

メサデルムをまぶたに使用すると、眼圧亢進や緑内障をまねくことがあります。また、大量あるいは長期にわたり広い範囲に使用したり密封法(ODT)を行ったりすると、緑内障や後嚢白内障などがあらわれることがあります。
メサデルムの使用中に、まぶしさや目のかすみ、頭痛、目の痛み、視力低下などを感じる場合は副作用の初期症状である可能性が否定できないため、すみやかに診察を受けてください。

(2)本剤の長期あるいは大量投与中の患者,又は投与中止後 6 ヵ月

糖尿病・内分泌・代謝内科は、糖尿病、高血圧など皆様に身近な生活習慣病から、1型糖尿病、副腎などの内分泌病、家族性高コレステロール血症などの遺伝病など、高度な専門性を必要とする病気まで幅広く対応しています。私たちのモットーは、目先の病気を治すことだけでなく、心臓、脳の病気、認知症、がんなどの予防医療に注力し、皆様と一緒に健康長寿、一病息災に取り組むことにあります。かかりつけ医師とご相談のうえ、今の病気の状態を一度見直してみませんか。

[PDF] 外用副腎皮質ホルモン剤 プロピオン酸デキサメタゾン製剤 0.1% 0.1%

また、ヤンセンの研究開発本部 本部長の野中健史は、「今後も研究を続け、ダラザレックス®の価値を最大化するために、多発性骨髄腫における同薬剤のさらなる可能性を探ってまいります」と語っています。

8.2 本剤の長期あるいは大量投与中の患者、又は投与中止後 6 ヵ月以内の患者 ..

日本内分泌学会 間脳下垂体機能障害と先天性腎性尿崩症および関連疾患の診療ガイドライン2023年版(厚生労働省科学研究費補助金 難治性疾患等政策研究事業.間脳下垂体機能障害に関する調査研究班)

投 与 法 (注射部位) 投与量・投与回数 (デキサメタゾンとして) (本剤 ..

ちなみに…。こういった副作用は内服や点滴などで全身に効く形で投与された場合に起こります。ですから、皮膚科などで処方される「塗り薬(外用薬)」は局所的にしか作用せず、全身の副作用が起こることはほとんどありませんのでご理解ください。

ステロイド大量投与から発症まで数カ月かかることが多く,パルス療法を

プレドニンを使用する際にはこれらの副作用対策として、胃薬や骨粗しょう症の薬などを併用することもあります。

[PDF] 副腎皮質ホルモン剤 デキサメタゾンリン酸エステルナトリウム注射液

MAIA試験は、造血幹細胞移植を伴う大量化学療法が非適応で未治療の多発性骨髄腫患者737名(45〜90歳、年齢中央値73歳)を対象とする第Ⅲ相無作為化、非盲検、多施設共同試験です。被験者は、ダラザレックス®をレナリドミドおよびデキサメタゾンと併用で投与する群(DRd群)と、レナリドミドとデキサメタゾンのみを単独で投与する群(Rd群)に無作為に割り付けられました。いずれの治療群の被験者に対しても、疾患の進行又は許容できない毒性が認められるまで治療薬の投与が継続されました。試験の主要評価項目は無増悪生存期間(PFS)です。

8.1.4 眼科用に用いる場合には原則として2週間以上の長期投

質の高い比較試験はないものの、実際の臨床現場では骨壊死を併発してしまうと歩行障害や整形外科的処置を必要としてしまうため、高用量ステロイド使用時にはワーファリンや脂質降下剤の併用を勧める論文もある。また、ステロイドパルス療法では凝固亢進のためヘパリン(10000単位/day)を併用することがある。

内投与では、デキサメタゾンメタスルホ安息香酸エステルナトリウム投与群では投与 2 ..

クッシング症候群は手術での腫瘍摘出が第一の治療となります。副腎の良性腫瘍によるクッシング症候群は手術で根治が期待できます。副腎は左右に一つずつあり、片方を摘出し、もう片方の副腎がホルモン分泌を行いますが、その機能が十分になるまで手術後6カ月から1年以上はかかるため、その間は内服でホルモンを補います。手術後、満月様顔貌や中心性肥満などの症状は徐々に改善しますが、骨粗鬆症は完全には回復しないこともあります。

両側副腎の腫瘍や、下垂体腫瘍が小さく特定できないなど、「手術で取りきれない場合」や「手術を行うのが難しい場合」は、コルチゾールの合成を阻害する内服薬で治療する方法もあります。特徴的な徴候がみられない「サブクリニカルクッシング症候群」については、合併症に応じて手術を行うかどうかを判断します。

クッシング症候群を放置すると、重篤な感染症や心血管疾患のリスクが上がり、寿命が短縮すると言われています。「食事量は変わらないのに体重が増えてきた」や「手足はやせるのにお腹周りに脂肪がつく」といった症状のある方は、ぜひ当科にご相談ください。

も,ステロイド投与で致死的になったという事例は経験上ありません. ..

プレドニンは、併用することのできない薬や併用する場合は注意が必要な薬が多数報告されています。プレドニンの処方を受ける際には、現在内服されている薬を医師に必ずお伝えください。

[PDF] デキサメタゾン COVID-19 小児患者に対する治療薬としての位置付け

メサデルムを長期間連用すると、薬を塗布した部分にニキビのような症状(ステロイドざ瘡)があらわれることがあります。ただ、発現率は非常に低く、再審査終了時におけるステロイドざ瘡の報告は0.1%にとどまっています。
副作用であらわれたステロイドざ瘡は治療が終了すれば少しずつ減ってきますが、症状によっては薬の漸減や変更も考慮しますので、気になる症状がある場合は診察時にご相談ください。

3)病原性 T 細胞と炎症性単球が大量に肺循環に入り、重篤・重症 COVID-19 患者の ..

投与量に関しては、健常人のストレス時の分泌量に比して大量といえる投与量が推奨されてきましたが、2002年にCoursinらが手術ストレスに応じたステロイドカバーの基準を報告して以来、それを指標に投与することが推奨されています()。

Cushing(クッシング)症候群〈Cushings syndrome〉

プレドニンには5mg錠と1mg錠があります。薬価は5mg錠が9.8円、1mg錠が8.3円です。例えば1日に15mg内服する場合は、5mg錠を3つ内服するため9.8円×3錠=29.4円です。三割負担の患者さまで1日あたり8.82円の薬剤費となります。
ただし1日14mg内服する場合は、5mg錠を2つ、1mg錠を4つ内服します。この場合9.8円×2錠+8.3円×4錠=52.8円で、三割だと1日あたり15.84円の負担です。
このように、薬の投与量が減ったのに薬剤費が高くなる場合がありますのでご了承ください。