⇒脱毛が気になる場合は、医療用かつらやウィッグ、帽子などをお勧めします。 末梢神経障害.
2015 年 8 月~2019 年 11 月に,748 例が無作為化後に試験に組み入れられ,375 例がデキサメタゾン群,373 例がプラセボ群に割り付けられた.患者の平均年齢は 74 歳であり,94%が初回入院中に血腫除去術を受け,両群の 60%は入院時の修正 Rankin スケールスコアが 1~3 であった.試験参加への同意を撤回したか,追跡不能となった患者を除外した 680 例の修正 intention-to-treat 解析で,良好な転帰が報告された割合は,デキサメタゾン群では 341 例中 286 例(83.9%),プラセボ群では 339 例中 306 例(90.3%)であった(差-6.4 パーセントポイント [95%信頼区間 -11.4~-1.4] でプラセボ群のほうが良好,P=0.01).データを入手しえた患者のうち,硬膜下血腫の再発のために再手術が行われた患者は,デキサメタゾン群の 349 例中 6 例(1.7%)とプラセボ群の 350 例中 25 例(7.1%)であった.有害事象はデキサメタゾン群のほうがプラセボ群よりも多かった.
基本情報; 副作用; 注意事項; 相互作用; 処方理由; 添付文書
ニューロキニン1 (NK1) 受容体拮抗薬、5-HT3受容体拮抗薬およびデキサメタゾンの3剤併用療法が推奨されている。グラニセトロン等の第1世代5-HT3受容体拮抗薬と第2世代5-HT3受容体拮抗薬パロノセトロンでは、急性期の嘔吐性事象に対する効果に大きな差はなく、医療経済的な面を考慮すると第1世代5-HT3受容体拮抗薬の使用が許容される7)。現在、本邦においてNK1受容体拮抗薬 + グラニセトロン + デキサメタゾン群に対し、NK1受容体拮抗薬 + パロノセトロン + デキサメタゾン群の多施設共同無作為化比較試験が実施されている。遅発期の嘔吐性事象に対する効果を含め、論文化が待たれるところである。
薬による治療法:
全身倦怠感に対する薬の効果には限界がある。悪液質に伴って生じる倦怠感には、コルチコステロイドの投与が有効な場合がある。デキサメタゾンあるいはベタメタゾン2~4mg/日、プレドニゾロン15~30mg/日を経口投与する。投与後、1週間経っても効果が認められなければ中止する。全身倦怠感を主症状とする抑うつの場合は、抗うつ薬を投与する。
2)高カルシウム血症による症状
■診 断
症状は、食欲不振、全身倦怠感、口渇、便秘などにはじまり、進行するにしたがい、嘔気、嘔吐、傾眠、脱水、せん妄などが現れる。いずれも非特異的な症状であるため、高カルシウム血症の疑いを持たないと見逃す可能性がある。
診断には、血清総カルシウム値を次の式を用いて補正し、血清補正カルシウム値を求める。
血清補正カルシウム値10.3mg/dl 以上を高カルシウム血症と診断する。通常、血清補正カルシウム値12.0mg/dl 以上で症状が出現する。
■治 療
生命予後が月単位と予測される患者に高カルシウム血症が発生した場合、ビフォスフォネート製剤による治療が有効である。ビフォスフォネートが有効なときには血清カルシウム値が24~48時間後から低下し始める。
が見いだされ、これらの作用により神経細胞に生じた障害を修復し抗うつ効果
しかし、生命予後が週単位から日単位と予測される患者では、ビフォスフォネート製剤を投与しても、患者の症状マネジメントにつながらないことがある。したがって高カルシウム血症と診断したら、治療するか否かは患者の全身状態、生命予後などを総合的に判断する必要がある。
3)脊髄圧迫による症状
■診 断
脊髄圧迫の場合、90%以上の患者で痛みが先行する。痛みは頚部の屈曲、下肢の伸展や挙上、咳、くしゃみ、無理な運動で悪化する。痛みのある部位には棘突起部の叩打痛がしばしばみられる。痛みの発生から週単位あるいは月単位の後に脊髄横断症状(下半身の運動・知覚障害、膀胱直腸障害など)が出現する。
脊椎単純撮影では、椎骨の破壊像、変形、虚脱を認める。MRI(核磁気診断装置)による検査は、圧迫部位の詳しい同定に有用である。
■治 療
薬による治療法:
コルチコステロイド
デキサメタゾンあるいはベタメタゾン8~12mg/日で開始する。高用量を1週間継続し、2~3週間かけて漸減する。プレドニゾロンを用いてもよい。
薬以外の治療法:
放射線照射
コルチコステロイド投与と同時に開始する。
減圧術
放射線照射やコルチコステロイド投与にもかかわらず症状が進行する場合、次の条件のもとで適応となる。
全身状態がよいこと。
生命予後が月単位あると見込めること。
脊椎転移が単発であること。
4)リンパ浮腫
■診 断
リンパ浮腫は高蛋白性浮腫であり、慢性炎症や線維化を伴う。四肢のいずれかに起こるが、体幹部の浮腫を伴うこともある。原因のほとんどは、がんの再発や転移、がん治療による。とくに腋窩部や鼠径部のリンパ節への転移、骨盤内再発、あるいはリンパ節廓清によって生じる。
症状は、腫大した部位の締めつけ感、運動制限、機能低下などで、腋窩リンパ節転移に伴うリンパ浮腫では神経障害性の痛みを伴うことがある。
を示すという新たな機構が提示されている。しかし、うつ病における神経障害
2020年5月29日~31日、バーチャルミーティングで開催された米国臨床腫瘍学会(ASCO 2020)にて治療歴のある多発性骨髄腫患者に対する経口選択的核外輸送(SINE)タンパク阻害薬であるSelinexorとプロテアソーム阻害薬であるボルテゾミブとデキサメタゾンの3剤併用療法の有効性、安全性を比較検証した第3相のBOSTON試験()の結果がNational and Kapodistrian UniversityのMeletios A. Dimopoulos氏らにより公表された。
英国で,成人の症候性慢性硬膜下血腫患者を対象に多施設共同無作為化試験を行った.患者を,デキサメタゾンの経口投与を 1 日 2 回 8 mg で開始し,2 週間かけて漸減する群と,プラセボを投与する群に 1:1 の割合で割り付けた.外科的に血腫を除去するかの判断は,治療にあたった臨床医が行った.主要転帰は,無作為化後 6 ヵ月の時点での修正 Rankin スケール(0 [症状なし]~6 [死亡])のスコアが,良好な転帰を示す 0~3 であることとした.
がひらく・出血する、突然の意識障害・神経症状・頭痛(脳出血の疑い)
審査支払機関における診療(調剤)報酬に関する審査は、国民健康保険法及び各法、療担規則及び薬担規則並びに療担基準、診療(調剤)報酬点数表並びに関係諸通知等を踏まえ各審査委員会の医学的見解に基づいて行われています。
他方、高度多様化する診療内容について的確、かつ、迅速な審査を求められており、各審査委員会から自らの審査の参考とするため、他の審査委員会の審査状況について知りたいとの要望のある事例について、平成17年度より全国調査を実施し、各審査委員会及び国保連合会間で情報の共有をしてまいりました。
今般、審査の公平・公正性に対する関係方面からの信頼を確保するため、審査上の一般的な取扱いについて、「審査情報提供事例」として広く関係者に情報提供することといたしました。
今後、全国国保診療報酬審査委員会会長連絡協議会等で協議を重ね提供事例を逐次拡充させることとしております。
なお、療担規則等に照らして、それぞれの診療行為の必要性、妥当性などに係る医学的判断に基づいた審査が行われることを前提としていますので、本提供事例に示されている方向性がすべての個別事例に係る審査において、画一的あるいは一律的に適用されるものでないことにご留意願います。
がん治療による痛み(術後痛症候群,化学療法後神経障害性疼痛など)やがん・がん治療と直接関連のない痛み(脊柱管狭窄症,帯状疱疹など)では原因に応じた治療を行う。
種して神経障害、抗体反応の欠如が起きたとの報告がある。 【有効成分に関する理化学的知見】
慢性硬膜下血腫は頻度の高い神経障害であり,とくに高齢者に多く認められる.慢性硬膜下血腫患者の転帰に対するデキサメタゾンの効果は十分に検討されていない.
副腎皮質ホルモン剤を投与中の患者にワクチンを接種して神経障害、抗体反応
多発性骨髄腫の標準治療薬であるボルテゾミブは抗腫瘍効果が高いものの、その副作用の末梢神経障害により約50~60%の患者が長期治療を途中で離脱している。一方、第1/2相試験ではプロテアソーム阻害薬による治療歴のある再発難治性多発性骨髄腫患者に対してSelinexor+ボルテゾミブ+デキサメタゾン併用療法で忍容性、抗腫瘍効果が確認された背景があり、この3剤の併用療法の有用性を検証する目的でBOSTON試験が開始された。
梢神経障害の出現頻度は非常に高く,患者 QOL,治療の継続に影響する.今回 ..
痛みがオンコロジーエマージェンシー(脊髄圧迫症候群,骨折・切迫骨折,感染症,消化管の閉塞・穿孔・出血など)の症状であることがあるので,痛みへの対応のみでなく,痛みを生じている病態の把握と原因への対応を行う。
・ボルテゾミブの静注と皮下注による効果に差はないが、末梢神経障害は皮下注の方が低率であ.
特定の病態による痛みとしては,神経障害性疼痛1,骨転移による痛み,上腹部の痛み,胸部の痛み,会陰部の痛み,悪性腸腰筋症候群2 による痛み,消化管閉塞による痛みがある。それぞれ,鎮痛補助薬3,神経ブロックなど異なる鎮痛手段があるので共通する疼痛治療を行うとともに検討する。
神経叢障害). なおリンパ腫,アミロイドーシスは脱髄的所見を呈することがある ..
痛みの評価では,痛みの日常生活への影響,痛みのパターン(持続痛か突出痛4 か),痛みの強さ,痛みの部位,痛みの経過,痛みの性状,痛みの増悪因子と軽快因子,現在行っている治療の反応,および,レスキュー薬の効果と副作用について評価する。
[PDF] 抗がん剤による末梢神経障害および悪心・嘔吐に関 する研究
次に、副作用の話題に移ります。実地臨床で気をつけたい副作用にはどんなものがありますか。
FOLFOXでは神経毒性と消化器症状、好中球減少ですね。神経毒性のgradingはなかなか難しいので、外来化学療法室の看護師に細かくヒアリングしてもらい、その報告をもとにL-OHP中止の判断をします。
自分から訴えずに我慢してしまう患者さんもいますからね。私の患者さんに神経内科医の方がいらして、しびれの実体験について詳しくお聞きする機会がありました。その先生によりますとL-OHPのしびれには急性期と慢性期の性質の異なる2種類のしびれがあり、その違いをはっきり分けて自覚できるというのです。冷たいものに触れてビリッとするのは急性期のしびれで、投与を中止すれば消失する。しかし、慢性期のしびれは蓄積性で、2年経っても治らないといいます。ですから、2種類のしびれを明確に区別して評価することが、L-OHPの中止を判断する重要なポイントです。
しびれは客観的な数値で示せないため、なかなか評価しにくいのですが、患者さんは「ボタンがかけにくい」「猫の手のようだ」「足の裏が厚ぼったい」など、いろいろな表現をされます。先生方が注意されているポイントはありますか。
当院では、現在、がん認定看護師がL-OHPの神経毒性に関する試験を行っています。硬さの異なるプラスチックの棒を指先で順に触れてもらい、grade 2の神経障害をさらに細かく分類しようというものです。まだ結果は出ておりませんが、試験を行っている看護師によると、「順番に触っていって、棒のあるところがわからなくなったら危ない」というので、そのような場合は早い段階で中止しています。末梢神経障害にどのようなプロファイルのものがあるのか細かく見ていくことは、今後、重要になってくると思います。
私も、通院治療センターで長時間患者さんに接している看護師から、しびれのエピソードなどを教えてもらいます。しびれはこちらから介入しないと具体化しにくい副作用なので、診察時に「新聞をめくれますか」「ボタンがかけられますか」などとお尋ねしています。ただ、患者さんのなかには、治療を中止されることを心配して隠している方もいらっしゃるので、よく観察するようにしています。例えば、脱ぎ着しやすい洋服を着るようになったり、女性だったら、眉毛を描くのが下手になったり。L-OHPで効果が出ていて軽いしびれのある方には、「しびれが強くなってから中止しても、しびれが治るのに時間がかかるので、一度5-FU単剤にして、治ったらまたL-OHPを導入すればいい」と説明して、L-OHPをいったん中止する勇気をもっていただくようにしています。
FOLFOXのもう1つの重要な有害事象として、アレルギー反応がありますが、どのように対処されていますか。
ステロイド薬は前投与されているので、アレルギー反応の発現後に投与しても効かないことが多いです。ですから、投与速度を遅くしたり、症状によっては中止するしかないかと思っています。抗ヒスタミン薬などを使っても、治まらないような印象があります。
プラチナ系薬剤のアレルギーは蓄積毒性を契機に起こるとされており、7~8コース目ぐらいになると生じやすくなります。ですから、外来化学療法センターの看護師はそれを念頭に置いて、アレルギーに対する諸薬剤の準備などを心がけています。また、抗ヒスタミン薬で治まるようなgrade 1~2程度の軽い発疹でも、その後1回、2回と続けると大きなショックを起こすことがあるので、そのような徴候が現れたら要注意だと思います。
アレルギー反応は多くの先生が経験されていると思いますが、その1つ手前の投与時に何らかの予兆となる変化を認めたという経験はありますか。
首の辺りのかゆみや発赤などですね。その次の回の投与は怖いです。
L-OHPは、ちょっとしたエピソードがあった次の回に大ショックを起こすことが多いと聞いているので、気をつけたほうがいいですね。
それでは、FOLFIRIではどんな副作用がありますか。
下痢などの消化器毒性と脱毛、全身倦怠感ですね。先ほどのお話でもありましたが、一番大切なのは、あらかじめ「こういう副作用が出る可能性がありますよ」ときちんと説明して、患者さんに理解していただくことですね。そうすれば、副作用が出てもいたずらに不安に思うことはないですし、むしろ「先生が言ったとおりになった」といって、信頼してくれるようになります。
全身倦怠感は対処に苦慮することが多いのですが、よい方法はありませんか。
全身倦怠感への対処は難しいですね。投与した週は家でぐったりしていることが多く、体重も2~3kg減ってしまい、翌週に回復するという患者さんが多いようです。そのような吐き気とだるさがある患者さんには、デキサメタゾンを4日間ほど経口投与すると軽減されることがあります。また、投与中や投与直後に腸蠕動の亢進や発汗などのコリン作動性反応が起こることもあるため、そのような場合は予防的に硫酸アトロピンやブスコパンなどの薬剤を使用したりします。
FOLFIRIの副作用が強い患者さんには、で行われた2ヵ月投与・2ヵ月休薬を繰り返す方法 をお勧めしています。「この投与法でも、通常の方法と同等の治療効果が得られている」と成績をお示しして、休みながらでも続けるようにお話しします。
吉野先生のおっしゃるとおり、倦怠感の強い患者さんには、GISCAD試験の方法は非常にいいですね。吐き気止めや下痢止めはあっても、倦怠感止めはありませんから。私は投与期間を2ヵ月と限定せず、1ヵ月でも2ヵ月でもよしとしています。
倦怠感の強い患者さんに対して無理強いして治療を継続すると、患者さんは「もう嫌だ」という気持ちになってしまいます。そのような場合は、途中でいったん休止して、ご本人がやる気になったときにもう1回行うのはよい方法ですね。
原則として、「ガバペンチン【内服薬】」を「神経障害性疼痛」に対して「通常 ..
デキサメタゾンの単独投与か状況に応じてドパミン受容体拮抗薬の使用が推奨される。さらにロラゼパムやプロトンポンプ阻害薬等制酸薬の併用も検討されるべきである。
⇒便を軟らかくしたり、腸を動かすような薬を使って排便をうながします。 末梢神経障害.
抄録 A.A. ascites tumorをラット脳内に移植有ることにより,実験脳腫瘍モデルを作成した。これを用い,14C-iodoantipyrineおよび14C-deoxyglucose quantitative autoradiography法により,それぞれ局所脳血流量およびグルコース利用率をdexamethasone治療群・非治療群について測定し,担腫瘍脳におけるこの両者の変化および腫瘍性脳浮腫に対するdexamethasoneの効果を検討した。無治療群では腫瘍隣接脳において,対照群に比し局所血流量およびグルコース利用率がそれぞれ75%,60%減少していた。腫瘍と同側の広範な領域の皮質でも両者は中等度に低下していたが,対側半球では有意の変化は認められなかった。Dexamethasone治療群では,無治療群で認められた局所血流量の低下がすべての部位で有意に改善していた。また治療群では,血中グルコース値が高値となるため局所グルコース利用率を定量できないが,optical densityで比較有ると腫瘍隣接脳でグルコース利用率の低下が改善していることが示唆された。以上の結果,腫瘍隣接脳は浮腫のため可逆的な乏血状態に陥っており,dexamethasoneはこれを回復させる効果をもつことが確忍できた。
副腎皮質ホルモン剤を投与中の患者にワクチンを接種して神経障害、抗体反応の欠如が起きたとの
腸腰筋内の悪性疾患の存在により起こる鼠径部・大腿・膝の痛み。身体所見として,患側の第1~4 腰椎神経領域の神経障害,腸腰筋の攣縮を示唆する股関節屈曲固定がみられる。。
0 grade2以上の感覚障害、Grade1以上の神経障害性疼痛
直ちに幹細胞移植を受ける意向がない多発性骨髄腫患者に対する初期療法として、レナリドミド(レブラミド)とデキサメタゾン併用へのプロテアソーム阻害剤ボルテゾミブ(ベルケイド)の追加投与は生存の改善を示した。これらの結果は、フロリダ州オーランドで行われた2015年度米国血液学会年次総会で発表された。