○レブラミド®治療では、通常レナデックス®錠(デキサメタゾン)


MAIA試験は、造血幹細胞移植を伴う大量化学療法が非適応で未治療の多発性骨髄腫患者737名(45〜90歳、年齢中央値73歳)を対象とする第Ⅲ相無作為化、非盲検、多施設共同試験です。被験者は、ダラザレックス®をレナリドミドおよびデキサメタゾンと併用で投与する群(DRd群)と、レナリドミドとデキサメタゾンのみを単独で投与する群(Rd群)に無作為に割り付けられました。いずれの治療群の被験者に対しても、疾患の進行又は許容できない毒性が認められるまで治療薬の投与が継続されます。試験の主要評価項目は無増悪生存期間(PFS)です。


ダラキューロ+レブラミド+デキサメタゾン(DLd)併用療法 患者プロトコール

MAIA試験は、造血幹細胞移植を伴う大量化学療法が非適応で未治療の多発性骨髄腫患者737名(45〜90歳、年齢中央値73歳)を対象とする第Ⅲ相無作為化、非盲検、多施設共同試験です。被験者は、ダラザレックス®をレナリドミドおよびデキサメタゾンと併用で投与する群(DRd群)と、レナリドミドとデキサメタゾンのみを単独で投与する群(Rd群)に無作為に割り付けられました。いずれの治療群の被験者に対しても、疾患の進行又は許容できない毒性が認められるまで治療薬の投与が継続されました。試験の主要評価項目は無増悪生存期間(PFS)です。

ダラザレックス®は、CD38を標的とするモノクローナル抗体です。ダラザレックス®は、病期にかかわらず多発性骨髄腫細胞の表面に過剰発現するシグナル伝達分子のCD38に結合することによって機能します3。ダラザレックス®がCD38に結合すると、抗体依存性細胞傷害(ADCC)、補体依存性細胞傷害(CDC)、抗体依存性細胞貪食(ADCP)及びFcγ受容体結合を介するアポトーシス誘導など複数の免疫介在性の作用機序によって腫瘍細胞死がもたらされます。また、CD38陽性の免疫抑制性細胞の除去による免疫調節作用も明らかにされており、これらの相乗効果により優れた抗腫瘍効果を示すと考えられています4,5,6

DLd(ダラザレックス+レブラミド+デキサメタゾン)併用療法 患者プロトコール

ダラザレックス®については海外第Ⅲ相臨床試験(MMY3008試験、MAIA)1において、造血幹細胞移植を伴う大量化学療法が非適応で未治療の多発性骨髄腫患者を対象にダラザレックス®をレナリドミドおよびデキサメタゾンと併用で投与する群(DRd群)と、レナリドミドとデキサメタゾンを投与する群(Rd群)に無作為に割り付け、ダラザレックス®のRd療法への上乗せ効果を検討しています。これらの結果は、2018年12月に米・カリフォルニアで開催された第60回 米国血液学会(ASH)年次総会で発表されています。

誌で発表した海外第Ⅲ相臨床試験(MMY3008試験、MAIA)では、造血幹細胞移植を伴う大量化学療法が非適応で未治療の多発性骨髄腫患者を対象にダラザレックス®をレナリドミドおよびデキサメタゾンと併用で投与する群(DRd群)と、レナリドミドとデキサメタゾンを投与する群(Rd群)に無作為に割り付け、ダラザレックス®のRd療法への上乗せ効果を検討しました。主要評価項目である無増悪生存期間(PFS)中央値は、DRd群では未到達、Rd群で31.9ヵ月(95%信頼区間:28.9~推定不能)となり、統計学的に有意な延長を示しました(HR:0.56、95%信頼区間:0.43~0.73、p<0.0001)。副次評価項目においては、全奏効率(ORR)はDRd群93%に対し、Rd群81%、最良部分奏効(VGPR) 以上を達成した割合は、DRd群79%に対してRd群53%、完全奏効(CR)以上を達成した割合は、DRd群48%に対し、Rd群25%、微小残存病変(MRD)10-5閾値の陰性率は、DRd群24%、Rd群7%を示しました。1

が、エムプリシティとレブラミドおよびデキサメタゾンの 3 剤併用療法は、依然として再発又は難

〈多発性骨髄腫〉
デキサメタゾンとの併用において、通常、成人にはレナリドミドとして1日1回25mgを21日間連日経口投与した後、7日間休薬する。これを1サイクルとして投与を繰り返す。なお、患者の状態により適宜減量する。
〈5番染色体長腕部欠失を伴う骨髄異形成症候群〉
通常、成人にはレナリドミドとして1日1回10mgを21日間連日経口投与した後、7日間休薬する。これを1サイクルとして投与を繰り返す。なお、患者の状態により適宜減量する。
〈再発又は難治性の成人T細胞白血病リンパ腫〉
通常、成人にはレナリドミドとして1日1回25mgを連日経口投与する。なお、患者の状態により適宜減量する。
〈再発又は難治性の濾胞性リンパ腫及び辺縁帯リンパ腫〉
リツキシマブ(遺伝子組換え)との併用において、通常、成人にはレナリドミドとして1日1回20mgを21日間連日経口投与した後、7日間休薬する。これを1サイクルとして最大12サイクルまで投与を繰り返す。なお、患者の状態により適宜減量する。
(用法及び用量に関連する注意)
7.1.〈効能共通〉腎機能障害患者では、本剤の血中濃度が上昇することが報告されているため、投与量及び投与間隔の調節を考慮するとともに、患者の状態をより慎重に観察し、有害事象の発現に十分注意すること〔9.2腎機能障害患者の項、16.6.1参照〕。
7.2.〈効能共通〉高脂肪食摂取後の投与によってAUC及びCmaxの低下が認められることから、本剤は高脂肪食摂取前後を避けて投与することが望ましい〔16.2.1参照〕。
7.3.〈効能共通〉血小板減少又は好中球減少を除くGrade3の副作用又は血小板減少又は好中球減少を除くGrade4の副作用(GradeはCTCAEに基づく)が発現した場合には、本剤の休薬か中止を考慮し、投与の再開は、患者の状態に応じて判断すること。
7.4.〈多発性骨髄腫〉本剤を含むがん化学療法は、「17.臨床成績」の項の内容、特に、用法・用量を十分に理解した上で行うこと。
7.5.〈多発性骨髄腫〉本剤単独投与での有効性及び安全性は確立していない。
7.6.〈多発性骨髄腫〉血小板減少又は好中球減少が発現した場合には、次を参照し本剤の休薬等を考慮すること〔8.2、9.1.2、11.1.3参照〕。
[未治療の多発性骨髄腫での血小板減少/好中球減少発現時の休薬等の目安]
1).〈未治療の多発性骨髄腫〉血小板減少:血小板数25000/μL未満に減少;本剤を休薬し、その後50000/μL以上に回復した場合には、本剤を休薬前の投与量から5mg減量して再開(なお、休薬前の投与量が5mgの1日1回投与の場合は、本剤2.5mgを1日1回投与で再開)(本剤を減量した後、医師により骨髄機能が回復したと判断される場合には用量を5mgずつ増量(2.5mg投与の場合は5mgへ増量)することができる(ただし、開始用量を超えないこと))。
2).〈未治療の多発性骨髄腫〉好中球減少:好中球数500/μL未満に減少又は発熱性好中球減少症<1000/μL未満に減少・体温38.5℃以上の場合>;本剤を休薬し、その後1000/μL以上に回復した場合には、本剤を休薬前の投与量から5mg減量して再開(なお、休薬前の投与量が5mgの1日1回投与の場合は、本剤2.5mgを1日1回投与で再開)(本剤を減量した後、医師により骨髄機能が回復したと判断される場合には用量を5mgずつ増量(2.5mg投与の場合は5mgへ増量)することができる(ただし、開始用量を超えないこと))。
[再発又は難治性の多発性骨髄腫での血小板減少/好中球減少発現時の休薬等の目安]
1).血小板減少:
①.〈再発又は難治性の多発性骨髄腫〉血小板数30000/μL未満に減少;本剤を休薬し、その後30000/μL以上に回復した場合には、本剤15mgを1日1回投与で再開。
②.〈再発又は難治性の多発性骨髄腫〉休薬2回目以降、再度血小板数30000/μL未満に減少;本剤を休薬し、その後30000/μL以上に回復した場合には、本剤を前回投与量から5mg減量して1日1回で再開。
2).好中球減少:
①.〈再発又は難治性の多発性骨髄腫〉好中球数1000/μL未満に減少;本剤を休薬する[a.その後1000/μL以上に回復(ただし、副作用は好中球減少のみ)した場合には、本剤25mgを1日1回投与で再開、b.その後1000/μL以上に回復(ただし、好中球減少以外の副作用を認める)した場合には、本剤15mgを1日1回投与で再開]。
②.〈再発又は難治性の多発性骨髄腫〉休薬2回目以降、再度好中球数1000/μL未満に減少;本剤を休薬し、その後1000/μL以上に回復した場合には、本剤を前回投与量から5mg減量して1日1回で再開。
7.7.〈5番染色体長腕部欠失を伴う骨髄異形成症候群〉血小板減少又は好中球減少が発現した場合には、次を参照し本剤の休薬等を考慮すること〔8.2、9.1.2、11.1.3参照〕。
[血小板減少/好中球減少発現時の休薬等の目安]
1).〈5番染色体長腕部欠失を伴う骨髄異形成症候群〉血小板減少:血小板数25000/μL未満に減少;本剤を休薬し、次のいずれかの場合には、本剤を休薬前の用量から1用量レベル下げた用量で再開[a.測定値が50000/μL以上に回復した場合には、本剤を休薬前の用量から1用量レベル下げた用量で再開、b.7日以上の間隔をあけて測定値が2回以上25000/μLから50000/μLであった場合には、本剤を休薬前の用量から1用量レベル下げた用量で再開](用量レベルは[再開時の用量レベル]参照)。
2).〈5番染色体長腕部欠失を伴う骨髄異形成症候群〉好中球減少:好中球数500/μL未満に減少;本剤を休薬し、測定値が500/μL以上に回復した場合には、本剤を休薬前の用量から1用量レベル下げた用量で再開(用量レベルは[再開時の用量レベル]参照)。
[再開時の用量レベル]
1).開始用量:1日1回10mgを21日間連日経口投与した後、7日間休薬する。これを1サイクルとして投与を繰り返す。
2).用量レベル1:1日1回5mgを連日経口投与する。
3).用量レベル2:2日に1回5mgを経口投与する。
4).用量レベル3:1週間に2回5mgを経口投与する。
7.8.〈再発又は難治性の成人T細胞白血病リンパ腫〉本剤と他の抗悪性腫瘍剤との併用における有効性及び安全性は確立していない。
7.9.〈再発又は難治性の成人T細胞白血病リンパ腫〉血小板減少又は好中球減少が発現した場合には、次を参照し本剤の休薬等を考慮すること〔8.2、9.1.2、11.1.3参照〕。
[血小板減少/好中球減少発現時の休薬等の目安]
1).血小板減少:
①.〈再発又は難治性の成人T細胞白血病リンパ腫〉血小板数25000/μL未満に減少;血小板数10000/μL未満に減少又は血小板輸血を必要とする出血を伴う血小板減少の場合には、本剤を休薬し、測定値が50000/μL以上又は本剤投与前の測定値のいずれかまで回復した場合には、本剤を休薬前の用量から1用量レベル下げた用量で再開(用量レベルは[再開時の用量レベル]参照)。
②.〈再発又は難治性の成人T細胞白血病リンパ腫〉血小板数25000/μL未満に減少;血小板2.5万/μL未満<1万/μL未満・血小板輸血要す出血を伴う以外>の場合には、本剤を休薬し、測定値が50000/μL以上又は本剤投与前の測定値のいずれかまで回復した場合には、本剤を休薬前の用量と同量で再開。
2).好中球減少:
①.〈再発又は難治性の成人T細胞白血病リンパ腫〉好中球数500/μL未満に減少;FN<好中球500/μL未満で抗生剤治療でも5日以上続く38.5℃以上>の場合には、本剤を休薬し、測定値が1000/μL以上又は本剤投与前の測定値のいずれかまで回復した場合には、本剤を休薬前の用量から1用量レベル下げた用量で再開(用量レベルは[再開時の用量レベル]参照)(FN:発熱性好中球減少症)。
②.〈再発又は難治性の成人T細胞白血病リンパ腫〉好中球数500/μL未満に減少;好中球500/μL未満<抗生剤治療でも5日以上38.5℃以上のFN以外>の場合には、本剤を休薬し、測定値が1000/μL以上又は本剤投与前の測定値のいずれかまで回復した場合には、本剤を休薬前の用量と同量で再開(FN:発熱性好中球減少症)。
[再開時の用量レベル]
1).開始用量:1日1回25mgを連日経口投与する。
2).用量レベル1:1日1回20mgを連日経口投与する。
3).用量レベル2:1日1回15mgを連日経口投与する。
4).用量レベル3:1日1回10mgを連日経口投与する。
7.10.〈再発又は難治性の濾胞性リンパ腫及び辺縁帯リンパ腫〉リツキシマブ(遺伝子組換え)の投与に際しては、「17.臨床成績」の項の内容、特に用法・用量を十分に理解した上で投与すること。
7.11.〈再発又は難治性の濾胞性リンパ腫及び辺縁帯リンパ腫〉血小板減少又は好中球減少が発現した場合には、次を参照し本剤の休薬等を考慮すること〔8.2、9.1.2、11.1.3参照〕。
[血小板減少/好中球減少発現時の休薬等の目安]
1).血小板減少:
①.〈再発又は難治性の濾胞性リンパ腫及び辺縁帯リンパ腫〉血小板数50000/μL未満に減少;本剤を休薬し、その後50000/μL以上に回復した場合には、本剤15mgを1日1回投与で再開。
②.〈再発又は難治性の濾胞性リンパ腫及び辺縁帯リンパ腫〉休薬2回目以降、再度血小板数50000/μL未満に減少;本剤を休薬し、その後50000/μL以上に回復した場合には、本剤を前回投与量から5mg減量して1日1回で再開。
2).好中球減少:
①.〈再発又は難治性の濾胞性リンパ腫及び辺縁帯リンパ腫〉好中球数1000/μL未満が7日以上持続又は発熱性好中球減少症<1000/μL未満に減少・体温38.5℃以上の場合>又は好中球数500/μL未満に減少;本剤を休薬し、その後1000/μL以上に回復した場合には、本剤15mgを1日1回投与で再開。
②.〈再発又は難治性の濾胞性リンパ腫及び辺縁帯リンパ腫〉休薬2回目以降、再度次の事象が発現:好中球数1000/μL未満が7日以上持続又は発熱性好中球減少症<1000/μL未満に減少・体温38.5℃以上の場合>又は好中球数500/μL未満に減少;本剤を休薬し、その後1000/μL以上に回復した場合には、本剤を前回投与量から5mg減量して1日1回で再開。

ポマリストとデキサメタゾンを併用した試験での副作用頻度は以下の通りです。

[PDF] レブラミドカプセル15mg Day1-21 デキサメタゾン錠40mg Day22

レブラミドの効果について、それぞれの疾患に効果を発揮するまでの詳細な作用は分かっていません。

なお、 本ツールは医師向けの教育用資料であり、 実臨床での使用は想定しておりません。 最新の添付文書やガイドラインを必ずご確認下さい。


ニンラーロによる治療では、ニンラーロ、レブラミド、デキサメタゾンの3剤を、

-5の感度の次世代シークエンサー(NGS)によるMRD陰性CRを達成し,かつMRD陰性CRの状態が少なくとも12カ月以上持続することと定義する。9カ月時点のMRD陰性CR率:9カ月まで:9カ月時点のMRD陰性CR率は,ランダム化した日から9±3カ月の時点でMRD陰性CRを達成した被験者の割合と定義する。全MRD陰性CR:12年5カ月まで:全MRD陰性は,ランダム化した日から次治療を開始する前のいずれかの時点においてMRD陰性を達成した被験者の割合と定義する。全生存期間(OS):12年5カ月まで:全生存期間はランダム化した日から被験者の死亡日までの期間として評価する。完全奏効以上の奏効率:12年5カ月まで:CR 以上の奏効率は,IMWG 規準でCR 又はsCR を達成した被験者の割合と定義する。次の抗骨髄腫治療までの期間:12年5カ月まで:次の抗骨髄腫治療までの期間は,ランダム化から次の抗骨髄腫治療を開始するまでの期間と定義する。次治療の無増悪生存期間(PFS2):12年5カ月まで:PFS2は,ランダム化した日から次の抗骨髄腫治療開始後の治験責任(分担)医師の評価によるPD 又は死亡(死因を問わない)のいずれか早い方のイベント発生日までの期間と定義する。有害事象(AEs),臨床検査値,12誘導心電図(ECG),身体所見及びバイタルサインにおいて異常が認められた被験者数:12年5カ月まで:AE,検査値(全血球数[CBC]及び分画,凝固系検査,キメラ抗原受容体発現T細胞[CAR-T]生化学的検査,代謝系検査全般など),12誘導心電図,身体所見,及びバイタルサインにおいて異常が認められた被験者数を評価する。B群:全身性サイトカイン濃度:Day 112まで:バイオマーカー評価により,サイトカイン(インターロイキン[IL]6,IL-15及びIL-10など)濃度の血清又は血漿プロテオミクスプロファイリングを評価する。B群:キメラ抗原受容体発現T細胞[CAR-T]細胞活性化マーカーレベル:12年5カ月まで:CAR-T細胞活性化マーカー(CD 4+, CD 8+, CD 25+,セントラルメモリー,エフェクターメモリー細胞を含むがこれらに限定されない)を報告する。これらの細胞集団の評価は,フローサイトメトリー,cytometry by time of flight(CyTOF) ,シングルセルRNA シークエンシング(scRNAseq)又は同等の手法によって実施され,奏効に相関する。B群:可溶性B細胞成熟抗原(BCMA)レベル:1年まで:可溶性BCMAのレベルを評価する。B群:Cilta-cel拡大(増殖)レベル及び持続性:12年5カ月まで:CAR-T陽性細胞及びCAR導入遺伝子レベルのモニタリングによるCilta-cel拡大(増殖)レベル及び持続性を評価する。B群:抗cilta-cel抗体が発現が認められた被験者数:12年5カ月まで:抗cilta-cel抗体が発現が認められた被験者数を評価する。B群:増殖性レンチウイルスの発現が認められた被験者数:12年5カ月まで:増殖性レンチウイルスの発現が認められた被験者数を評価する。欧州癌研究治療機構の生活の質に関する質問票(EORTC-QLQ-C 30)尺度スコアを用いて評価した健康関連生活の質(HRQoL)のベースラインからの変化量:ベースラインから12年5ヵ月:EORTC QLQ-C30は,5つの機能尺度(身体,役割,感情,認知,及び社会),1つの全般的健康状態尺度,3つの症状尺度(疼痛,疲労,悪心/嘔吐),及び6つの症状単項目(呼吸困難,不眠,食欲減退,便秘,下痢,財政困難)から成る30項目で構成されている。回答は口頭での評価尺度を用いて報告される。項目及び尺度スコアは0~100点の尺度に変換される。スコアが高いほどHRQoLが高いこと,機能が良好であること,及び症状が多い(悪化している)ことを示す。MySIm-Qスケールスコアによって評価された健康関連生活の質のベースラインからの変化量:ベースラインから12年5ヵ月:MySIm-Qは,EORTC-QLQ-C30を補完する疾患特異的なPRO評価尺度である。MySIm-Qには,振り返る期間 「7日間」 の17項目から構成され,回答は口頭での5段階の評価尺度を用いて報告される。項目の回答は0~4点である。スコアが高いほど重症度/影響が大きいことを示す。EuroQolの5項目の質問票(EQ-5D-5L)スケールスコアによって評価された健康関連生活の質のベースラインからの変化量:最大12年5カ月までのベースライン:EQ-5D-5Lは,健康状態の一般的な尺度である。EQ-5D-5Lは5項目からなる質問票で,移動の程度,身の回りの管理,ふだんの活動,痛み/不快感及び不安/ふさぎ込みの5つの分野の評価をする。5次元の各々は認識された問題の5レベルに分割され,レベル1は問題なし,レベル2はわずかな問題,レベル3は中程度の問題,レベル4は深刻な問題,レベル5は極度の問題とし,「今日の健康状態」を測定する視覚アナログ尺度を用いる。この尺度の目盛は0(想像し得る最悪の健康状態)~100(想像し得る最良の健康状態)の範囲となっている。重症度に対する患者の全体的印象(PGIS)スケールスコアによって評価された健康関連生活の質のベースラインからの変化量:ベースラインから12年5ヵ月:PGISでは,口頭での5段階の評価尺度により,疾患症状の重症度及びその影響に対する被験者の印象を評価する2項目を用いる。スコアの範囲は1(なし)~5(非常に重度)である。Patient-Reported Outcomes version of the Common Terminology Criteria for Adverse Events(PRO-CTCAE)の項目:161日まで:米国国立がん研究所のPRO-CTCAEは,がん患者に一般的に認められる有害事象に関する質問項目を集約したものであり,自己評価に適している。選択された各症状は,存在/頻度,重症度,及び/又は影響を表す3つまでの特性により評価することができ,これは0から4の範囲であり,スコアが高いほど頻度が高い又は重症度/影響が大きいことを示す。症状,機能及び全般的健康状態が悪化するまでの期間:12年5カ月まで:悪化までの期間は,無作為割り付け日からMySIm-Q症状,影響,又は総スコアの悪化の開始日までの期間として測定する。

レブラミドカプセル5mg」(一般名=レナリドミド)と副腎皮質ホルモン製剤「レナデックス錠4mg」(デキサメタゾン)の..

主要論文や適正使用ガイドをもとにした用量調整プロトコール、 有害事象対応をご紹介します。

デキサメタゾンとの併用において、通常、成人にはレナリドミドとして1日1回25mgを21日間連日経

研究者らは、「前治療歴のない骨髄腫患者に対する導入療法として、レナリドミド+デキサメタゾン併用療法へのボルテゾミブ追加投与は統計学的に有意な結果を示し、全生存期間だけではなく無増悪生存期間においても臨床的に意義のある改善を示した。ボルテゾミブ+レナリドミド+デキサメタゾン併用療法は神経障害を伴うリスクが高まるが、安全性および忍容性プロファイルは許容可能であり、新たな標準療法となる可能性がある」と述べた。

をあわせて服用します。 ○お薬の飲み方は、主治医の指示に従ってください。 Page 7

「RevMate」は、レブラミドを受け取る際に、適正使用できているかを確認するための手順です。

[PDF] DLd③(7クール目以降 ダラツムマブ+レナリドミド+デキサメタゾン

1. 一般社団法人 日本血液学会 編. 造血器腫瘍診療ガイドライン2018年版. 金原出版株式会社; 2018.
2. レブラミド®カプセル2.5mg、同5mg 添付文書2020年2月改訂(第1版、効能変更)

レナリドミドとデキサメタゾンの併用は,多発性骨髄腫と新たに診断された自家幹細胞移植が適応とならない患者の標準治療である.

・無増悪生存期間(PFS)の中央値は、レナリドミド+デキサメタゾン併用療法群で31カ月であったのに対して、レナリドミド+デキサメタゾン併用療法へのボルテゾミブ追加投与群では43カ月であった。
・全生存期間(OS)の中央値は、レナリドミド+デキサメタゾン併用療法で63カ月であったのに対して、レナリドミド+デキサメタゾン併用療法へのボルテゾミブ追加投与群ではデータ集積時点ではまだ中央値に達していなかった。
・ボルテゾミブ追加投与群では神経障害が多かったことを除いて、副作用は両群とも類似していた。