クラリスロマイシン・カルボシステイン併用療法は小児慢性副鼻腔炎に対して臨床的に有効かつ安全であると考えられた.


クラリスドライシロップの服用性の改善[文献 1]
クラリスドライシロップ 10% 小児用は、発売当初のドライシロップ(1996 年)は、原薬であるクラリスロマイシンの苦味をマスキングするためにワックスマトリックス粒子とし、これに賦形剤や矯味剤を添加して調製した製剤であった。しかし、患児によっては苦味のために服用困難な場合もあり、さらなる苦味の軽減が大きな課題であった。そこで、ワックスマトリックス粒子を高分子皮膜でコーティングした製剤が一部変更申請され、2006 年に発売となった。このような苦味マスキングを行った結果、新製剤は水で服用すれば、苦味を感じにくい製剤設計となっている。しかし実際には、スポーツドリンク等の酸性飲料で飲ませているケースもあり、そのような場合には直ちに苦味が発現するという問題もある。


抗アレルギー剤, クラリスロマイシン, カルボシステイン療法

2006 年に発売されたクラリスロマイシン DS 製剤は、懸濁性や苦味のマスキング法に改良を加え、口腔内の pH 6.8 程度の環境下では原薬が溶け出さないよう工夫されている。一方、ムコダイン DS は酸性製剤であるため、クラリスロマイシン DS を同時に服用すると、前述のような製剤加工が施してあっても、酸性条件下で製剤加工が壊れてクラリスロマイシン原薬が溶出し、強い苦味が発現することが知られている[文献 2]。本報告では、苦味発現に関して後発品を含む各製剤を対象とした検討を行っているため参照されたい。

今回はお子さんに粉薬を飲ませる上で、混ぜると苦くなる薬についていくつかお話したいと思います。
その定番といえば「クラリスロマイシン」と「カルボシステイン」でしょうか?何故クラリスロマイシンとカルボシステインを混ぜると苦くなるのでしょうか?まずクラリスロマイシン原薬自体が苦く、苦みはキニーネに匹敵するほど強いと言われており、それをマスキングするため塩基性物質のコーティングを施したり、口腔内pH6.8程度では原薬が溶け出さないような工夫がされた製剤が上市されています。クラリスロマイシンとカルボシステインの併用で苦味がでるのは、カルボシステイン製剤が酸性であるため、前述のような製剤的工夫が施されていても酸性条件下で製剤加工が壊れ、原薬が溶け出してしまうためです。

上記のカルボシステインはドライシロップ(DS)や細粒に関してですが、シロップ(S)と混ぜても苦くならないことはあまり知られていません。シロップ剤はもともと、酸性のカルボシステインにpH調整剤を加えてpHを5.5~7.5にしているため苦くならないのです。ですので、カルボシステインをドライシロップ(または細粒)からシロップに変更する事も対策の一つになるでしょう。先発品と後発品では一部多少の違いはあれば大きな差までは無いようです。

上記は薬同士を混ぜて苦くなる例でしたが、次は薬と水以外で混ぜた時のお話です。先ほどのクラリスロマイシンですが、先程と同様の理由でヨーグルト、スポーツ飲料、果汁ジュース、乳酸菌飲料といったものと混ぜると苦みが増します。ゼリーでも酸味のある味では同様です。おススメはミルクココア、アイスクリーム(バニラ・チョコ)、練乳あたりです。クラリスロマイシン以外では同じマクロライド系抗生剤の「アジスロマイシン」でも似たような傾向にありますし、インフルエンザ治療薬の「タミフル(オセルタミビル)DS」は乳酸菌飲料、バニラアイス、リンゴジュースと混ぜると味が変化し飲み難くなります。以上の事は「乳幼児・小児服薬介助ハンドブック」が多数発売されており、薬局に常備しておく事をお勧めします。薬剤師の皆さんには、お子さんの服薬アドヒアランスを向上させるようなアドバイスをする事が求められます。

本検討では, クラリスロマイシンドライシロップとカルボシステインドライシ

60歳女性です。膀胱炎の治療で、猪苓湯を飲んでいます。辛かった残尿感が飲み始めて3日目でだいぶ楽になりました。今回、一週間程飲み続ければ大丈夫だと思っていたところに、本日4日目で、困った事に副鼻腔炎の症状が出てきて鼻の奥が痛くなってきました。(一週間程前に風邪を引いてその際は38度の熱がでたのですが、市販の風邪薬で熱は下がりました)そこで、今手元にあるクラリスロマイシン錠200mgとカルボシステイン250mgを、猪苓湯と共に一緒に飲んで問題がないか?という事をお伺いしたいと思います。どうかご回答よろしくお願い致します。(60代/女性)

5/7に扁桃炎との診断でお薬を処方していただきました。クラリスロマイシン200mg 朝夕ビオフェルミンR錠 朝昼夕スルガム錠200mg 朝昼夕トラネキサム酸錠250mg 朝昼夕抗生物質クラリスロマイシンを朝夕のところ他の薬と一緒に朝昼夕と3回飲んでしまいました。2日間気がつかずに飲んでしまいました。残りの薬の数が合わないことで気がつき、怖くなってしまいました。何か心身に影響はあるのでしょうか?(30代/女性)

クラリスロマイシン カルボシステインのお悩みも医師にすぐ聞ける

当院ではクラリスロマイシン(商品名はクラリシッドやクラリス)やLカルボシステイン(商品名はムコダインやカルボシステイン)を使うことが多いです。

副鼻腔炎になり、クラリスロマイシン、セレスタミン配合錠、ビオフェルミンR錠、ベポタスチンベシル酸塩錠、カルボシステイン錠(カルボシステインのみ夜のみ服用)を処方されました。痛み止めは処方されなかったのですが、家にロキソニンとレパミピド、市販の鎮痛剤イブクイック(イブプロフェン、酸化マグネシウム、アリルイソプロピルアセチル尿素、無水カフェイン80mg)があります。ロキソニンとイブクイックのどちらを飲んでら良いでしょうか。鼻と目の周辺が重苦しい痛みがあり、左目だけ涙が出ます。鼻水もまだ薬が1回目だからなのかけっこう出ます。あと、漢方でツムラの50番を普段服用してるのですが、こちらも一緒に飲んで問題ないでしょうか。

猪苓湯とクラリスロマイシン、カルボシステイン錠の飲み合わせは?2024/11/16

質問、有難うございます。
漢方50番は、荊芥連翹湯で、副鼻腔炎の薬ですね。
メカニズムの上では「内服するにふさわしい」のですが、他にも多くの薬剤を内服されているのが気になります。
個人的には、クラリスロマイシンなどの内服薬が尽きた後、副鼻腔炎の予防目的で内服してはどうか、と思います。

痛み止めについては、ロキソニン・イブクイックのどちらでも良いと思います。
とりあえずは、冒頭に記載されているクラリスロマイシン~カルボシステインの内服をしっかり行って下さい。

回答は以上です。
他に疑問が有りましたら、気軽に相談して下さい。

カルボシステインの作用部位は、気道、鼻腔、副鼻腔、中耳の上皮粘膜、粘液線などです。上皮粘膜には繊毛という細胞があり、これが異物(ウイルス、ほこり、細菌など)を排出する働きがあります。


ロップ同時に服用する場合の条件(順番, 投与間隔)を変化させた場合の服用時の

まず,好酸球性副鼻腔炎の疑い症例では,慢性副鼻腔炎の治療に準じ,鼻内の局所清浄処置とともに,マクロライド療法〔クラリス®(クラリスロマイシン)〕として常用量の半量を継続処方する。同時に気道粘液調整・粘膜正常化薬〔ムコダイン®(L-カルボシステイン)〕を併用する。効果判定は3カ月を目安とし,治療無効な症例は,JESRECスコアにより臨床診断を行い,手術治療または保存的治療を検討する。

カルボシステイン錠500mg「サワイ」; L-カルボシステイン; 500mg1錠

この菌自体は自然治癒することが多いといわれていますが、咳が非常に長く続き(1ヶ月以上のことも)、また重症の肺炎や様々な合併症を起こすことも多いのです。よってこの菌を考えた適切な抗生剤投与が必要です。抗生剤はマクロライドやテトラサイクリンと呼ばれている系列のものを使います。ただこれらの薬には問題があります。まずマクロライドですが、基本的にとても苦い薬です。当院ではクラリス、ミオカマイシンの2剤がありますが、特にクラリスは苦いです。しかし効果はクラリスの方がよいですので、薬を飲めそうな子はクラリスを第一選択にしています。5歳以上の子供は小さい錠剤がありますのでこちらにしてみるとよいでしょう。クラリスの粉は苦い味を苺味でコーティングしていますので、これを溶かさないように工夫が必要です。ジュース、スポーツドリンク、ヨーグルトなどで飲ますのは避け、水、牛乳、バニラアイスで飲ませるとよいでしょう。またムコダインという痰をきる薬と混ぜると苦くなります。それでもダメな場合はミオカマイシンを使います。もう一つのテトラサイクリンは当院ではミノマイシンを使っていますが、乳幼児の歯や骨の発育を阻害する副作用があるため6歳以下には重症例を除き使いません(8歳以上から)。そして最も大事なことは最低10日間は内服する必要があります。通常3日?1週間で発熱や咳嗽は改善しますが、このマクロライドやテトラサイクリンは菌を殺すより、押さえ込んでそのうち死ぬという薬なので、中途でやめるとまた菌が復活し、ぶり返すことになります。

[PDF] クラリスロマイシン DS 小児用 10%「タカタ」配合変化表 固形状態

また副鼻腔粘膜や気道粘膜を修復することで、気管支炎や慢性副鼻腔炎の症状を和らげる作用もあります。

その中に、抗生剤(クラリシッド、クラリスロマイシン等)が含まれていますが ..

L-カルボシステインの効能・効果として、かぜを含む上気道炎、急性気管支炎、慢性気管支炎、気管支喘息、肺結核など疾患における去痰や、慢性副鼻腔炎の排膿の治療に用いられます

L−カルボシステイン ファモチジン リゾチーム塩酸塩 スルタミシリントシル酸塩水和物.

急性副鼻腔炎は抗菌薬による治療を行います。
慢性副鼻腔炎に対しては病態(病状のタイプ)にあわせた薬物を組み合わせます。
慢性副鼻腔炎にはがよく用いられます。これは14印環という構造を持つマクロライド系抗生物質(クラリスロマイシン、エリスロマイシン、ロキシスロマイシン)を通常量の半量で長期間(2週間から数ヶ月間)服用する治療です。抗菌作用の弱い抗生物質をさらに半量で用いるので長期間服用しても安全です。マクロライド少量長期療法は細菌に対して働くのではなく、鼻・副鼻腔粘膜の慢性の病的状態を正常化し鼻汁や後鼻漏を徐々に改善します。

[PDF] クラリスロマイシン錠200mg「サワイ」 を服用される患者さんへ

上記は、3つの去痰成分l-カルボシステイン、塩酸ブロムヘキシン塩酸塩を配合した去たん薬です。ブロムヘキシン塩酸塩は、気道粘液の分泌を促進し、痰を排出しやすくする作用がありますので、カルボシステインとの相乗効果で去痰効果を示します。

カルボシステインで眠気が出た時の原因は? | お薬専門通販のミナカラ

内視鏡を使用してより安全で低侵襲(傷が少ない)な手術を行っております。手術操作はすべて鼻の穴から行い、鼻茸を切除し罹患している各副鼻腔の病的な粘膜を除去し、各副鼻腔を鼻腔に大きく開放して副鼻腔炎が再発しにくくします。

・クラリス(クラリスロマイシン)、副鼻腔炎の原因として細菌感染が疑 ..

※2020年7月時点で、カルボシステインが単独で配合されている市販薬はありません。(ムコダインは医療用医薬品ですので病院などの医療機関で発行される医師の処方箋が必要です。)

サワシリン錠250の基本情報(薬効分類・副作用・添付文書など)

ただし、カルボシステイン自体が酸性であることから、一緒に飲むとクラリスロマイシンなどのコーティーングをはがしてしまい、苦くなってしまうんです。

・ アモキシシリン水和物、クラリスロマイシン及びプロトンポンプインヒビター ..

治療法としては、ステロイド薬 による薬物療法、内視鏡下副鼻腔手術(ESS) などの手術療法、そして 生物学的製剤 などの新しい治療法があります。 特に、ステロイド薬は炎症を抑え、鼻茸を小さくする効果がありますが、長期使用による副作用もあるため、医師の指示に従って服用することが重要です。

せきをしずめ、たんを出しやすくするすぐれた効き目が持続します。 コデイン無配合。 1日2回でずっと効く. コンタックせきどめST.

現病歴 4日前に咽頭痛,咳で耳鼻科を受診し,クラリスロマイシン(200mg)2錠/日,カルボシステイン(500mg)3錠/日,エプラジノン塩酸塩(レスプレン®)(20mg)3錠/日を処方され,昼から内服した。2日後の昼(48時間後),右上眼瞼に痒みを伴う小紅斑が出現し,夜にかけて両側の眼囲に拡大し,上口唇に水疱が出現した。3剤は初診当日まで5日間内服した。

5/7に扁桃炎との診断でお薬を処方していただきました。 クラリスロマイシン200mg 朝夕ビオフェルミン…

加えてカルボシステインには抗炎症作用があり、活性酸素種の産生を抑制することで気道の炎症を軽減する効果も報告されています。

クラリスロマイシンはすでに耐性菌が多いと小児科医に教えてもらったので。(40歳代診療所勤務医、精神科)

これらの疾患では気道内の粘液過剰分泌や粘液の粘性上昇が問題となることが多く、カルボシステインの粘液修復作用が症状改善に有効とされています。