メトホルミンとフォシーガの併用が検討されるポイントは以下の通りです。
※長らくCKDの新たな治療薬は出てこなかったので、フォシーガの登場に関して腎臓専門医の世界では大きな注目を集めることになりました。
フォシーガの一般的な副作用としては、以下のようなものがあります。
標準的な治療を受けている慢性腎臓病の方を対象とした臨床試験では、標準的な治療にフォシーガを追加することで病状の悪化(腎機能の悪化、末期腎不全への進行、心血管死、腎不全による死亡)が相対的に39%低下することが示されました。この試験では、副作用についても大きな問題がないことが確認されています。
アストラゼネカのSGLT2阻害薬「フォシーガ」が、慢性腎臓病(CKD)の適応を持つ薬剤として国内初の承認を取得しました。CKDでは、ほかにも2つのSGLT2阻害薬が最終治験を行っているほか、MR拮抗薬やNrf2活性化薬なども開発の後期段階に控えています。国内には約1300万人のCKD患者がいるとされ、治療の進展に期待がかかります。
GLP-1受容体作動薬とフォシーガの主な違いは以下の通りです。
心不全(しんふぜん)とは、心臓が正常に働かず、身体に必要な血液や酸素を適切に供給できなくなる状態のことを指します。心臓は、血液を体全体に送り出すポンプの役割を持っていますが、心不全ではこのポンプ機能が低下し、血液や酸素の供給が不十分となります。
心不全の主な症状は、息切れ・むくみ・疲れやすさ・食欲不振・吐き気・動悸などです。進行すると夜間に発作的な呼吸困難となり、横になると呼吸が苦しいため座って呼吸をする状態(起座呼吸)になります。
激しい呼吸困難などが急激に生じている状態を急性心不全、心臓に障害があるものの一定の安定が得られている状態を慢性心不全といいます。
このメカニズムにより血糖を調整するだけでなく以下の効果が期待され、糖尿病の薬としてここ数年で注目されているお薬です。
承認番号:22600AMX00528(フォシーガ®錠5 mg)、22600AMX00529(フォシーガ®錠10 mg).
<残心>痛快!屁振りへん左衛門
屁振りへん左衛門のお話しは、私の叔母・野見山悠紀子の十八番でした。若いころ甲状腺癌を患い手術をした叔母は独り身で、クチュリエ・ユキという小さなオートクチュールを天神で営んでいました。私は幼い頃、寝る前に叔母のオモシロ話を聞くのが大好きで、屁振りへん左衛門は最高傑作です。毎日オナラばかりしているぐうたら息子のへん左衛門にたまりかねた父親が、ある日へん左衛門のお尻に栓をします。するとある夜、その家に泥棒が入り、誤ってへん左衛門のお尻の栓を踏んで外してしまいます。一気にあふれ出たオナラのあまりの臭さに泥棒は捕まってしまい、へん左衛門の父親が“お前の屁も時には役に立つな~”と言うハッピーエンドです。もちろん完全な叔母の作り話ですが、最近小学生の姪っ子が“”というアニメを見ていて、これぞ屁振りへん左衛門だ!と感動してしまいました。叔母は40年前におしりたんていの構想にたどり着いていたのです。また、このへん左衛門の話、役に立たない人間はいないという、今でいうダイバーシティーを表現していますよね。改めて叔母の凄さに感銘を受けました。
そんな叔母も、私が福岡を去り国際医療福祉大学に赴任した2020年4月に他界しました。野見山家一筋に生きた叔母に、心から感謝しご冥福をお祈りします。
フェロジピンとアロチノロールの服用は問題ありません。尿蛋白が高い状況に対して、尿蛋白の低下や腎機能の低下を遅らせる薬物を追加することを提案します。その中で、腎機能の低下を遅らせる薬物としてフォシーガを特にお勧めします。また、血中脂質(中性脂肪)も高値ですので、血中脂質を低下させる薬物も追加することを提案します。
に応じて利尿薬や降圧薬の用量を調節する。 ○ 2 型糖尿病を合併した SGLT2 阻害薬を使用中の心不全患者が、食事摂取制限を伴う手
心不全は心臓がポンプとしての機能を十分に果たせていない状態の総称ですが、その原因には様々なものがあります。薬物療法が中心となるもの、手術の適応があるものなど、原因により様々な治療法があります。
糖尿病初期には糸球体濾過量(GFR)が上昇する。糸球体で濾過されたブドウ糖が増加すると,近位尿細管細胞に局在するsodium/glucose cotransporter 2(SGLT2)により再吸収されるブドウ糖が増加し,その結果緻密斑に到達するクロライドが減少し,尿細管・糸球体フィードバック(TGF)システムにより,糸球体輸入細動脈が拡張する。これに伴う糸球体過剰濾過は,尿蛋白の増加や糸球体病変進展につながる。糖尿病性腎症の進展を抑制するための第一選択薬として,輸出細動脈を拡張させることにより糸球体過剰濾過を是正するレニン・アンジオテンシン系(RAS)抑制薬が用いられてきた。
フォシーガ錠5mgの基本情報(薬効分類・副作用・添付文書など)
標準的な治療を受けている慢性心不全の方を対象とした臨床試験では、フォシーガの服用で心不全関連イベント(心血管死、心不全圧下による入院など)が26%低下しました。
つまり、標準的な治療にフォシーガを追加することで、心不全悪化のリスクや死亡がおさえられ、生命予後が改善される可能性が示唆されたということになります。
〈2型糖尿病〉通常、成人にはダパグリフロジンとして5mgを1日1回経口投与する
近年臨床応用されたSGLT2阻害薬は,糖尿病に伴う糸球体過剰濾過を是正する薬剤として注目されている。実際,大規模臨床研究においても,SGLT2阻害薬は心不全などのアウトカムを改善するだけでなく,アルブミン尿の改善やクレアチニンの2倍化,腎代替療法への導入も有意に抑制していることが報告された1)2)。糖尿病に伴う輸入細動脈の拡張に対して,RAS抑制薬が輸出細動脈を拡張させるのに対し,SGLT2阻害薬は輸入細動脈の拡張を是正することから,糸球体過剰濾過の根本的な改善となっている可能性がある。さらにSGLT2阻害薬は,尿細管細胞による過剰なブドウ糖再吸収を抑制することによる非血行動態的な腎保護作用を有する可能性もある。
降圧が不十分な糖尿病性腎症を合併した高血圧患者を対象とした試験で
前述したように、心血管病を減らすことがわかっており、この効果は血糖低下作用では説明できず、薬剤の特性によるものと考えられます。
例えばエンパグリフロジン(ジャディアンス®︎)という薬は、EMPA-REG OUTCOMEという試験で、心血管病の既往がある7028人の糖尿病患者(70%はメトホルミン内服中)に上乗せすることで全死亡を32%減らし、心血管病による死亡を38%減らし、心不全入院を35%減らしました7)
フォシーガ®、ジャディアンス®、カナグル®、デベルザ®、ルセフィ ®】
生活習慣病とは、生活習慣が原因で発症する病気の総称です。運動不足や不適切な食生活、過度な飲酒、喫煙やストレスなど、習慣や環境が深く関与し、これらが積み重なることで発症します。 日本人の三大死因は、癌、心疾患、脳血管疾患ですが、これらの危険因子となる肥満症、動脈硬化症、糖尿病、高血圧症、脂質異常症などはいずれも生活習慣病とされています。生活習慣病の多くは自覚症状がほとんどないため、気づかないうちに進行し、脳や心臓、血管などにダメージを与えていきます。その結果、ある日突然、心筋梗塞や脳卒中など、命に関わる重篤な症状を引き起こすことがあります。健康診断などの一般的な検査によって早期発見が可能です。決して安易に考えず、検査値に異常がある場合や少しでも不安を持たれた時は、お早めにご相談ください。
降圧薬を用いて目標血圧に管理します。 ・SGLTT2阻害薬 - ..
添付文書上、フォシーガとの併用が禁忌となっている薬剤はありません。しかし、糖尿病治療薬や血糖降下作用に影響を与える薬、利尿薬などとの併用には注意が必要です。他の医療機関で下記のような薬剤を処方されている場合は、診察時にご相談ください。
ケアネット調査 薬物治療開始と降圧目標が年々低下傾向に | ニュース
糖尿病の治療をして、血糖値が良くなると、徐々に尿糖が出なくなります。
利尿薬的な作用を有するSGLT2阻害薬ダパグリフロジン(商品名フォシーガ ..
フォシーガは糖尿病の治療薬として使われていましたが、血糖値を下げるだけでなく腎機能を保護する効果も期待され、糖尿病の患者さんには積極的に使用されていました。
内科 | 糖尿病や高血圧について | 和歌山市 あさかクリニック
虚血性心疾患は、心臓に栄養を送る血管である冠動脈の血流が不十分になり、心筋が酸素や栄養素を十分に取り込めなくなることによって引き起こされます。冠動脈が狭窄したり(狭心症)、閉塞したりすることによって(心筋梗塞)、心臓の筋肉に十分な血液が送られなくなります。その結果心臓の動きが悪くなり、心不全を発症します。
高血圧治療ガイドラインで示されている降圧目標をお示しいたします。 家庭血圧
“DAPA Care”は、フォシーガの心血管、腎、臓器保護作用を評価する一連の臨床プログラムです。終了済みおよび進行中の試験を含め35,000例以上の患者さんを対象とする35件以上の第IIb/III相試験から構成されており、フォシーガはこれまでに250万患者年以上に処方されています。またフォシーガは、現在、2型糖尿病合併の有無に関わらず、駆出率が保たれた心不全患者さんを対象として有効性を評価するDELIVER第Ⅲ相試験および急性心筋梗塞(MI)または心臓発作発症後の非2型糖尿病患者さんを対象とした第Ⅲ相DAPA-MI試験が進行中です。DAPA-MI試験は、この種の試験では初めてとなる適応症追加を目的としたレジストリに基づく無作為化比較対照試験です。
【目的】2 型糖尿病患者への DPP4 阻害薬(DPP4I)投与前後で,
重度の腎機能障害がある場合、あるいは末期腎不全で透析中の場合は、フォシーガの血糖降下作用が期待できません。また、腎機能障害が中等度であっても、十分な血糖降下作用が得られない場合があります。そのため、腎機能障害がある方にフォシーガを使用する場合は、定期的に検査を行うなどして投与の必要性を慎重に判断します。
慢性心不全や慢性腎臓病に用いる場合も、腎機能障害の悪化などに留意しながら投与の必要性を判断していきます。
フォシーガで本当に痩せる?効果・飲み方・メトホルミン併用の真実
2020年にこの腎臓を保護する効果は糖尿病じゃない腎臓病の患者さんにも効果があるという報告が出て、2021年9月より日本で糖尿病がない腎臓病にも保険適用が通り、医療機関から処方することが可能となりました。
フォシーガ)の影響を見たところ、半年間の投与後も、対照群と比較して ..
フォシーガは、糖尿病治療薬として知られるSGLT2阻害薬の一つです。この薬は、体内の余分な糖を尿として排出することで、血糖値のコントロールを助けます。特に、メトホルミンとの併用が注目されています。メトホルミンも糖尿病薬で、異なるメカニズムで血糖値を下げます。この二つの薬を組み合わせることで、血糖コントロールを強化することが期待されます。
降圧目標についても、カテゴリーが変更された。CKDは蛋白尿陽性患者 ..
昔の学園ドラマで不良少年が少しずつ善行を重ね、更生しクラスの人気者になる姿を見るように、SGLT2阻害薬は糖尿病界の嫌われ者から救世主になりつつある。
SGLT2阻害薬の快進撃はここで終わらない。最近ではがんに対する有効性も基礎研究を中心に報告されている。我々はイプラグリフロジンが乳癌を抑制することを世界で初めて見出し報告した(Endocr J 2020 Jan 28;67(1):99-106)。当時福岡大学に在籍され、現在秋田大学の教授に就任された沼田朋大先生にパッチクランプを施行して頂き、ナトリウム流入抑制による膜電位の過分極とそれに伴うミトコンドリア膜電位の変化が重要なメカニズムであることを解明して頂いた。