➢ 抗コリン薬の投与は閉塞隅角緑内障の患者では禁忌であるが、開放隅角緑内障


図1に主な抗ヒスタミン薬のを示します。第1世代が50%以上の脳内H1受容体を遮断するのに対して、20%未満で非鎮静性とされます。赤い四角で囲ったものは第2世代と呼ばれるもので、すべて非鎮静性です。アレグラやアレジオンなどはOTC薬(市販薬)にもなっていて、ドラッグストアでも簡単に手に入るのでなじみが深いのではないでしょうか。


4 閉塞隅角緑内障の患者[症状が悪化するおそれがある。] [9.1.4 参照]

第2世代のなかでも、ビラノア・アレグラ・デザレックスは特に脳内移行率が低く、自動車運転にも禁止・注意の記載がありません。

脳内ヒスタミンブロック率の以下の3グループに分類されます。
① 鎮静性(眠気++):50%以上
② 軽度鎮静性(眠気+):20%以上50%未満
③ 非鎮静性(眠気±):20%未満

緑内障は、何らかの原因で視神経が障害され、視野が狭くなる病気です ..

抗ヒスタミン薬と同様に、花粉症に強く効く抗アレルギー薬は、眠気などのリスク・副作用も強いと考えられてきました。
最近の研究では、ことが分かってきています。
抗アレルギー内服薬のリスク・副作用(眠気)の強さには、脳内ヒスタミンのブロック率が関係しています。
なお、抗アレルギー薬には眠気以外に肝機能障害と薬疹のリスク・副作用もあります。

以下の図は、国内で処方できる主な第2世代抗ヒスタミン薬の一覧です。発売されてから古いものはOTC薬(市販薬)になっています。古いものの方が、後発品(ジェネリック医薬品)も出ており、薬価が安い傾向にあります。(2022年時点)

わかった。閉塞隅角緑内障と開放隅角緑内障のどちらであるかは不明であったため、クロルフェ

眼科で行われるアレルギー性結膜炎の治療の基本は、薬物療法となります。薬物療法の目的は、日常生活に支障がないように、かゆみの症状を軽くすることが中心となります。
治療には、抗アレルギー点眼薬(抗ヒスタミン薬、ケミカルメディエータ遊離抑制薬)が、主に使われます。重症の場合には、ステロイド点眼薬を使用する場合があります。
当院では内服薬や点鼻薬も取り揃えております。内服薬の中でも、眠くなりにくいフェキソフェナジンやロラタジンを採用しており、ロラタジンは口腔内で溶け、水なしでも服用できるOD錠を採用しておりますので、お忙しい方や錠剤が苦手なお子様には便利な製剤となっております。
アレルギー性結膜炎のなかでも、症状の出やすい時期が予測できる花粉などが原因のアレルギー症状の場合には、『初期療法』という考え方が適用されます。症状が出る前の、花粉飛散時期の約2週間前から、または症状が少しでもあらわれたら、抗アレルギー点眼薬による治療を始める方法で、花粉飛散ピーク時の症状が軽くなります。毎年花粉症がひどい場合は、症状があらわれる前に眼科を受診することをおすすめします。

最近の抗ヒスタミン薬は効果発現も早く、飲み始めた日から、遅くても数日以内には効果が認められます。

また、ステロイド点眼は角膜疾患の有無や緑内障の有無、ステロイド ..

かしこまりました。眠くなりにくいお薬で、緑内障の方も服用可能と考えられるお薬がありますので、そちらが普段お使いのお薬と一緒に使えるかどうかを薬剤師に確認してまいります。

一部のお薬には、緑内障を悪化させるリスクのある成分が入っています。ですが、使用可能なものもありますよ。花粉症のお薬には、大きく分けて飲み薬と点鼻薬がありますが、どちらかご希望はありますか?


緑内障にはなっていませんが、点眼薬は緑内障治療と同じ点眼薬だと思うのです ..

確認しますね。...特に問題なさそうなので、どちらのお薬でも大丈夫です。それと、まずは内服薬を試してみて、効果の面で不安があれば点鼻薬を検討するのもよいかもしれません。「フルナーゼ点鼻薬」であれば、緑内障の方も使用できる可能性があります。要指導医薬品ですので、その場合は薬剤師に相談してくださいね。

緑内障で使えない薬 | たける眼科 | 福岡市早良区 高取商店街[西新駅

抗ヒスタミン成分のうち、になっています。抗コリン作用の強い成分とは、ジフェンヒドラミン塩酸塩やクロルフェニラミンマレイン酸塩などのと、第二世代の抗ヒスタミン成分のです。第二世代の抗ヒスタミン成分には、基本的に緑内障の人に関する注意書きがありませんが、メキタジンには強い抗コリン作用があるため、第一世代の抗ヒスタミン成分と同様、「相談すること」になっています。

[PDF] フェキソフェナジン塩酸塩・塩酸プソイドエフェドリン配合錠

花粉症に対しては、ステロイド点鼻薬もよい選択肢です。ステロイド点鼻薬は、くしゃみ、鼻水、鼻づまりに高い効果があり、点鼻ではステロイドとしての副作用もほとんどありません。内服薬と点鼻薬のどちらがよいかは、お客さまの好みで決めていただいて構いません。
なお、血管収縮成分の含まれた点鼻薬は即効性がある反面、使い続けることでかえって鼻炎を起こしやすくなることがあります。これはと呼ばれ、注意が必要です。従って、血管収縮成分の含まれた点鼻薬はどうしても必要な場合のみ使用し、連用は避けます。一方で、ステロイド点鼻薬にはそのような副作用はなく、。
ステロイド点鼻薬には、要指導医薬品と、指定第二類医薬品があります。指定第二類医薬品の「ベクロメタゾンプロピオン酸エステル」という成分は、。緑内障の人で点鼻薬を希望されている場合は、要指導医薬品の「フルナーゼ点鼻薬」を検討します。要指導医薬品は薬剤師のみ販売可能な商品ですので、必要な場合は薬剤師や薬剤師のいる店舗をご案内してください

2.5 尿閉のある患者[症状が悪化するおそれがある。][9.1.6

緑内障の診断方法が変わり、昔にくらべてたくさんの人が緑内障と診断されるようになりました。緑内障の疑いがあり、半年に1回くらい定期的に診察を受けている人もたくさんいます。

ところが、緑内障の場合は禁忌(使ってはいけない)と添付文書に記載してある薬がたくさんあります。

かぜぐすり、せき止め、抗ヒスタミン剤、睡眠薬、胃薬の一部など・・・ これら全部を本当に使ってはいけないのなら、ものすごく不自由なことになります。

さて、いったいどうしたらいいのでしょう?

[PDF] 付表① 当院で汎用される抗アレルギーと使用時の注意点

添付文書を読むと、「緑内障の人には禁忌」と書いてあることが結構あります。「狭隅角緑内障の人には禁忌」と書いてあることもあります。

緑内障禁忌のくすりのうち最も使うことが多いのは抗ヒスタミン剤でしょう。かゆみどめとしてよく使われ、花粉症の時にお世話になる方も多いでしょう。風邪薬にもよく入っています。

ということは、緑内障の人は、花粉症のくすりも風邪薬も使えないのでしょうか?

睡眠薬もほとんど緑内障禁忌と書いてあります。睡眠薬として現在最もよく使われているベンゾジアゼピン系の精神安定剤はすべて緑内障禁忌です。

つまり、添付文書に従うと、緑内障の人は睡眠薬ものめないということになります。不眠症の人はものすごく困りますよね。

通常、成人にはフェキソフェナジン塩酸塩として1回60mgを1日

なぜ、これらの薬は緑内障の場合に使ってはいけないとされているのでしょうか?

これらの薬物は、副交感神経を抑制する(抗コリン作用という言い方をすることが多い)か、あるいは交感神経を刺激する作用を持っています。どちらも同じような効果を持ち、瞳孔を閉じる働きを持つ毛様体筋を弛緩させるため、隅角が狭くなってしまい、眼圧上昇がおこると考えられています。

もっとも、開放隅角ならそんなに眼圧は上昇しませんし、仮に一時的に少し眼圧が上昇してもすぐ元に戻ります。

ただ、もともと狭隅角の場合は、抗コリン作用をもつ薬物によりさらに隅角が狭くなると、緑内障発作をおこす心配があります。つまり、狭隅角の方に限って危険なのです。
※隅角は虹彩の根元にあって房水が流出するところ。

イミダフェナシン (ウリトス, ステーブラ), 塩酸オキシブチニン (ポラキス), 塩.

交感神経・副交感神経に作用する薬は非常に多いので、緑内障禁忌の薬も多くなってしまいます。

しかし、ほとんどの緑内障は狭隅角ではなく、開放隅角なので、急性発作はおこしません

最近診断されることの多い正常眼圧緑内障(NTGと呼ぶこともあります)も開放隅角ですから、急性発作はおこしません。

たとえ狭隅角でも、「レーザー虹彩切開術」という処置を受けておけば、緑内障発作をおこすことはなくなります。緑内障禁忌の薬でも安心して使えるのです。眼科にかかっていれば、緑内障発作の危険が高い人には、この処置をしていることが多いのです。

また、散瞳することは副交感神経を抑制して毛様体筋を弛緩させることそのものなので、以前に眼科で散瞳をして特に問題なかったなら、緑内障禁忌の薬を使っても、緑内障発作をおこす心配はきわめて少ないと言えます。(ゼロではない)

要するに、たいていの場合は大丈夫。緑内障でも、ほとんどの薬が使えるのです。

【医薬品名】フェキソフェナジン塩酸塩・塩酸プソイドエフェドリン.

狭隅角でも、緑内障発作をおこさなければ全く無症状です。視神経や視野も問題ないことが多いので、健康診断などで見つかることもまずありません。眼科にかかったことがない限り、わからないのです。本人も気づきません。

急性緑内障発作は、こういう、全く無自覚・無症状の人におこります。眼科にかかったことのない狭隅角の人が危ないのです

自分で緑内障の危険があるという意識は全くありませんから、添付文書に「緑内障には禁忌」とか「狭隅角には禁忌」と書いてあったとしても無意味です。

逆に、眼科で狭隅角のために緑内障の急性発作をおこす危険が高いと診断されても、レーザー虹彩切開術を受けていれば危険でなくなります。

つまり、内科などの医師が、患者さんに緑内障かどうか問診することは、緑内障の急性発作を防ぐのに役に立っていないのです。

具体的な案(商品)を伝えます。 【アレグラFXの成分】 フェキソフェナジン塩酸塩【クラリチンEXの成分】

(1)緑内障のほとんどは開放隅角で、抗コリン作用のある薬剤をのんでも危険はありません。
(2)狭隅角の人だけが危険ですが、眼科に受診していない場合、本人は緑内障の危険について無自覚・無症状なので、添付文書に記載があっても無意味です。
(3)狭隅角の人でも、眼科で予防的にレーザー虹彩切開術を受けていれば、緑内障急性発作の危険はありません。(この処置を受けていない場合は注意が必要です)

つまり、添付文書に緑内障禁忌と書いてあるのはあまり合理的ではなく、実際には不要な脅しになってしまっていることがほとんどです。

しかも、抗コリン作用がかなり弱くても、可能性だけですべて一律に緑内障禁忌になってしまっているのも問題だと思います。

もっとも、以上の議論はかなり単純化してしまっているのも事実。ものごとに例外はつきものです。たいていは大丈夫とはいえ、添付文書にある以上、一応眼科医にその薬をのんでよいかどうか尋ねていただくのが安全です。

アレグラ (フェキソフェナジン):1日2回。眠気が少なく、車の運転も ..

眠くなりにくいお薬ですね。現在、治療中の病気などはありますか?たとえば、緑内障や高血圧などがあれば教えてください。

ソフェナジン塩酸塩 15mg が 108 名に、フェキソフェナジン塩酸塩 30mg が 426 名の患者へ 1 日 2 回投

緑内障と診断されたかた/高眼圧症を指摘されているかたには、禁忌薬(使えない薬・飲めない薬)があります1