[PDF] 黒毛和種繁殖雌牛の分娩遅延の要因と分娩誘起が子牛に及ぼす影響
飼料給与状態と繁殖成績は密接な関係があることは古くから知られており、数多くの報告がある。なかでも有名なのはWiltbankらの報告である。肉牛を用い、長期にわたり試験を行い、結果は低熱量あるいは低蛋白質のかたよった給与に繁殖障害が多く発生し、特に低熱量の影響が大きいことが指摘されている。
ことがある。 デキサメタゾン0.8mgをマウスの妊娠8日から14日までの各日にそ
この問題に関して、共同研究者の寺脇らは1985年に北海道十勝管内の初回授精を行った検定牛、465頭の記録を用いて検討を行った。繁殖成績として、受胎までの授精回数、分娩後日数、初回授精から受胎までの日数、空胎日数および分娩間隔を用いた。乳量は分娩後6ヶ月までのFCMを用いた。乳牛群は年平均1頭当たり乳量に基づいて、8,000 kg以上、7,000 kg台、7,000 kg未満の3群に分類した。
わが国でも、昭和32年から6ヵ年計画で乳牛の飼養標準設定に関する研究が取り上げられ、乳牛の栄養障害発生に関する試験の中で、卵胞嚢腫の発生が、前述のWiltbankらの試験と同様に、高蛋白質・低熱量および低蛋白質・低熱量のように、蛋白質の高低に関係なく、低熱量群に発生が多い事を認めている。そして、低熱量群では副腎の肥大、重量の増加を認め、低熱量飼養によるストレスは高蛋白質飼養によるストレスより副腎に対して影響が大きいことが指摘されている。
その結果、3か月齢の子牛及び全ての妊娠期間における妊娠牛において、判定基準が満 ..
1) 「家畜改良センター乳用牛評価報告」及び「乳用牛群能力検定成績のまとめ」より.
2)昭和53年からの差で表示.
3) 2年型乳量は検定終了年、飼養環境の効果は分娩年、遺伝的能力は誕生年で集計されるためここではこれを分娩年に統一して表示.
乳量の増加は昭和63年頃までは遺伝的改良効果より飼養管理の改善(特に濃厚飼料給与量の増加)の影響が大きいとされてきた。しかし、平成4年頃から種雄牛の後代検定が遺伝的能力の向上に大きく寄与し、一方、飼養環境の効果は平成4年以降逆転し、最近はその改善効果が伸び悩み、低下の傾向さえみられる(図3)。
ホルスタイン種泌乳牛の妊娠期における血中抗ミューラー管ホルモン動態
疾病は年々増加の傾向を示している。北海道の平成10年の家畜共済事業での病傷事故病類別割合をみてみると、乳牛では生殖器病が32.6%、泌乳器疾患が30.5%で、この2病類で6割を越し、次いで妊娠分娩および産後の疾病が12.6%となっている。これらの疾病には、それぞれ直接的な原因もあるが、軌を一にしての増加状況から、これらには共通する原因があり、飼料給与面からの栄養との関係が大きく関係していると考えなければならない。繁殖障害も生産病の一つであるということを念頭におく必要がある。
受胎成績は発情発見率をはじめ、種雄牛と雌牛の受胎能力、精液の融解と取り扱い、人工授精技術、授精の時期など数多くの要因によって左右される。上述の初回授精受胎率を見る限り、未経産牛は一応目標値に近く、いくつかの要因は除かれ、問題は経産牛にあるとみなければならない。
[PDF] 小規模野草地への和牛放牧時における妊娠牛の栄養状態
初回授精受胎率のこの傾向は都府県においても同じで、牛群検定のまとめによる分娩間隔の年次推移をみても、年々延長し、平成10年、北海道は416日、都府県は429日となっている。しかし、北海道は2年続きの猛暑の影響で、間隔がさらに伸び、平成13年は426日となることが予測されている。
現在の疾病発生状態は“1産目のトラブル、2産目のスランプ”の状態にあるといえる。1産目の分娩前後に事故が多発し、2産目の受胎が遅れ、その後、他の疾病も多発するという状態である。そして、この問題は、すでに育成期からはじまっていると考えなければならない。育成牛の発育状態がその後の繁殖成績のみならず、生産病発生と大きくかかわりを持つことが指摘されている。
Dexamethasoneに よる牛 め流 産 誘起 大浪洋二 佐々木誠 菊池元宏
守らなければならないこと
(一般的注意)
・本剤は要指示医薬品であるので獣医師等の処方箋・指示により使用すること。
・本剤は効能・効果において定められた目的にのみ使用すること。
・本剤は定められた用法・用量を厳守すること。
・本剤の使用に当たっては,適応症の治療上必要な最小限の期間の投与に止めることとし,週余にわたる連続投与は行わないこと。
・本剤は、「使用基準」の定めるところにより使用すること。
(取扱い及び廃棄のための注意)
・本剤の外観又は内容物に異常が認められた場合は使用しないこと。
・変色が認められた場合には使用しないこと。
・本剤は他の薬剤と混合して使用しないこと。
・本剤を分割投与する場合は,速やかに使用すること。
・本剤は有効期間を設定してある動物用医薬品なので使用期限を過ぎた製品は使用しないこと。
・注射器具は滅菌されたものを使用すること。
・注射針は必ず1頭ごとに取り替えること。
・小児の手の届かないところに保管すること。
・本剤の保管は直射日光及び高温を避けること。
・開封後の容器は化粧箱に入れ暗所に保管すること。
・使用済みの容器は,地方公共団体条例等に従い処分すること。
・本剤を廃棄する際は,環境や水系を汚染しないように注意し,地方公共団体条例等に従い処分すること。
・使用済みの注射針は,針回収用の専用容器に入れること。針回収用の容器の廃棄は,産業廃棄物収集運搬業及び産業廃棄物処分業の許可を有した業者に委託すること。
2.
F2α‑analogue(PGF2‑A)の0.8〜2.4mgを
図2は乳牛の初回授精受胎率を未経産牛と経産牛に分けてみたものである。未経産牛は60%台で推移しているが、経産牛は平成11年は43.0%となり、経産牛に問題があることに注目しなければならない。この未経産牛、経産牛の差は地域あるいは市町村で大きな差が見られる。
・牛に本剤をデキサメタゾンとして0.05 mg/kg単回皮下注射
私は数年前、家畜人工授精師全国大会の特別講演で、“こんな牛の飼い方でいいのか”と題し、大見栄をきったことがある。乳牛の繁殖成績の低下を取り上げ、その原因と対策について注意を喚起したつもりである。しかし、事態は一向に好転せず、むしろ悪化の一途を辿っている。
黒毛和種牛においてPGF2 α 15~20mgとデキサメタゾン5mgの同時注射により24~36時間に 84.9%分
ラップサイレージは大容積の固定サイロと異なり、原料草の種類別の保管ができるなど多くの利点があるが、品質や飼料価値がそれぞれ大きく異なることも特長の一つである。現在、多くの農家では遅刈の材料や不良醗酵のサイレージは育成牛と乾乳牛に給与し、適期収穫の嗜好性のよいものは搾乳牛に給与する例が多くみられる。育成牛の給与飼料面を再考する必要があると考える。
[PDF] 胎盤の剥離・誘導を促すシグナル物質が発見されました
筋炎
あんなにも沢山の機能があるのに効能はこれだけ(実際は用途はもっと広いし他のことにも使う)
ケトン症に対しては上記機能の1,7
筋炎に対しては4
それぞれ対応して効いている。
ただね、ケトン症に対して糖新生や抗インシュリン効果を期待してデキサを使うというのはわかるのですけれども、脂肪も分解しちゃってるんですよw これがね???なのだけれども、まぁ、脂肪の分解の作用を上回る力でケトン症を治癒に向かわせる力があるんだろうと解釈している。
ここなんだろうね。デキサのこういうパラドックスが気持ち悪くて嫌いになるというのは。
筋炎なんかに対しては抜群の威力を発揮するよね。
ただし、やはり強い作用のある薬は強い副作用もあるわけで。
* 妊娠末期の動物には流死産、後産停滞を起こすことがある
* 感染症を誘発することがある
* 泌乳量の減少を起こすことがある
デキサ打って治療したやつが流産しちゃった、だとか、立てるようにはなったけど泌乳停止して乳房あがっちゃった、だとかね。
ひとまず今日はここまで。
次回はもう少し病気に絡めて掘り下げてみるかな。
ちなみに私はデキサ、バンバン使う派です。
[PDF] 副腎皮質ホルモン剤 デキサメタゾンリン酸エステルナトリウム注射液
デキサメタゾンとベタメタゾンの効果は、多くの結果に対してほとんど同様であることがわかったが、早産時にどちらが最適な副腎皮質ステロイドなのかはわからなかった。これらの薬の2歳以降での影響を報告した試験は見つからなかったので、小児の健康に対する長期的な影響についてはコメントができない。
DIクイズ1:(A)妊娠時に経口ステロイドを変更する理由:日経DI
また、乳牛の体組織貯蔵成分の消失と回復を監視するための指標として開発されたボディコンディションスコア(BCS)が、特に分娩前後の栄養管理、繁殖成績との関係から、実用的な方法として、現在広く用いられてきている。
芽形成抑制作用を、浮腫抑制率及び肉芽形成抑制率を指標に検討し ..
私は、新制大学発足初期に獣医学科で学び、大学院修士課程を修了した者である。学生時代は家畜病理学研究室に所属し、卒業後は農業共済組合連合会の講習所に勤務し、臨床獣医師志望の新卒者と共に、7年間、主に乳牛の一般診療に従事した。その後、出身校に戻り、獣医学科家畜臨床繁殖学講座に17年間、同大学の家畜生産学科肉畜増殖学講座に12年、獣医学科と畜産学科の家畜繁殖学の教育、研究に携わった。定年退職後、北海道家畜改良事業団(現、ジェネティクス北海道)技術顧問として現在に至っている。
医療用医薬品 : D・E・X (D・E・X点眼液0.02%「ニットー」 他)
1件の大規模試験がすべての児の長期予後について観察するよう試みており、2歳時点で報告していた。2歳時点での神経発達障害(脳の機能に影響を与えるような病気)のリスクについては、全体としてほとんどあるいはまったく差がないことがわかった(中等度の質のエビデンス)。薬剤の選択は聴覚障害(中等度の質のエビデンス)、発達遅滞(中等度の質のエビデンス)、学習障害(中等度の質のエビデンス)などの特定の発達予後についてほとんど、あるいはまったく差を生じないかもしれない。薬剤の選択によって視力障害に差が生じるかは不明であった(低い質のエビデンス)。また、デキサメタゾンが脳性まひ(運動やバランス・姿勢の維持の機能に影響する一連の障害)のリスクを増加させるかについては、これを観察した1件の試験で発生がほとんどなかったために不明であった。この結果に対する薬剤の違いについて正確に評価するには、より多くの小児からの情報が必要である(低い質のエビデンス)。
[PDF] 大腸菌群による甚急性乳房炎に対する乳房内冷却治療法の 検討
早産の前にもっともしばしば使われている副腎皮質ステロイドである、デキサメタゾンとベタメタゾンの2種類を比較していた試験が9件あった。母体にとってはこれらの薬物に違いがないかもしれないが、デキサメタゾンの方が感染と副作用のリスクがより低いことを否定できなかった(中等度の質のエビデンス)。赤ちゃんについては、薬剤の選択が試験開始後の死亡リスクに違いをもたらすかは不明であった(中等度の質のエビデンス)。どちらの薬を使っても、おそらく呼吸窮迫症候群(高い質のエビデンス)と慢性呼吸器疾患(中等度の質のエビデンス)のリスクについて、ほとんどあるいはまったく差がない。脳室内出血のリスクについては、デキサメタゾンとベタメタゾンでほとんどあるいはまったく差がない(低い質のエビデンス)。壊死性腸炎(小腸と大腸の炎症)のリスクについては、試験において発生することが非常にまれであったために、薬剤の選択による差は不明であった(低い質のエビデンス)。
ロイド性消炎鎮痛剤であるデキサメサゾン 5mg(水性テー ..
健康な牛づくりは、実際には難しい多くの項目があげられる。飼料生産、調達、給与法、子牛生産から哺育、育成そして受胎、分娩、泌乳、乾乳期などの管理、また、飼養施設、糞尿の処理、さらに乳牛改良の分野に至るまで、極めて多岐にわたっており、すべてを統合したサイクルの循環があって実現できるものである。また、畜産そのものが急激に様変わりしてきており、問題はさらに難しさを増してきている。