咳喘息とともに近年増えていると言われているのがアトピー性咳嗽です。
毎日新聞2018年5月2日 06時45分(最終更新 5月2日 06時45分)
抗菌薬を服用した乳幼児は、服用経験のない乳幼児より、ぜんそくで1.72倍▽鼻炎で1.65倍▽アトピー性皮膚炎で1.4倍--リスクが高かった。中でも、多種類の細菌に効くタイプの第3世代セファロスポリン薬は、効く細菌の種類が少ないペニシリンと比べ、ぜんそくで1.63倍、鼻炎で3.14倍高かった。
#抗菌薬適正使用
アトピー咳嗽は、喘息や咳喘息と似ており、鑑別が難しい病気です。
薬の副作用としての咳も、慢性咳嗽の原因として考慮する必要があります。原因となる薬剤は高血圧治療薬が多く、その代表的な薬剤がアンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬です。ACE阻害薬による咳は典型的な乾性咳嗽で、咽頭のかゆみや引っかかれる感じを伴うことがあります。咳は最初の服用から数時間以内に起こることが多いですが、ときに数カ月経過してから出現することもあります。長期間内服している人でも咳が出現した場合には一度服用を中止します。通常は服用中止後1~4週間で軽快しますが、なかには中止後3カ月以上かかることもあり、注意深く診断する必要があります。
ACE阻害薬による咳の頻度は報告によって0.7~53%と幅広いのですが、欧米人に比べてアジア人ではその頻度が高いことが知られています。咳が出現するメカニズムとして、本来ACEにより分解される咳嗽誘発前駆物質であるブラジキニンやサブスタンスP、あるいはブラジキニンにより刺激されたプロスタグランジンが肺や上気道に蓄積し、咳を誘発することが考えられています。
最近、ACE阻害薬の副作用の出方はその人の体質(遺伝子型)で決まっていることがわかってきました。ACEは血圧の調節に関与する酵素で、その遺伝子にはII型、ID型、DD型という3つの型があります。その中で、遺伝子型IIの人はACEレベルがもっとも低く、ACE阻害薬の副作用の影響が出やすいと考えられています。日本の研究でも、高血圧や心不全でACE阻害薬内服中の患者さんにおいて、遺伝子型Ⅱの患者さんに咳の副作用が高頻度に出現していることが報告されています。
他の薬剤では、βブロッカーの使用で気道が攣縮し、慢性咳嗽の原因となる場合があります。
GERDで食道下端部に存在する迷走神経が刺激され、中枢を介して反射性に気道に分布する迷走神経を刺激することで起こり、下部食道括約筋の一過性弛緩によると考えられています。昼間に座位で生じやすい。酸逆流量は少なく、食道症状を伴いにくい。
GERDに伴う乾性咳嗽の治療は、作用が強力なプロトンポンプ阻害薬が第一選択となります。食道症状は数日で改善することが多いですが、咳の改善には2~3カ月を要することがあります。
慢性咳嗽と閉塞性睡眠時無呼吸との関連も報告されています。そのメカニズムとして、経横隔膜圧(横隔膜機能の評価方法の1つ)上昇による胃食道逆流、扁桃腫大さらに上下気道の好中球性炎症、咽喉頭咳嗽反射の亢進などの関与が推測されています。アメリカでの報告によると、慢性咳嗽を主訴に受診した患者さんの44%に閉塞性睡眠時無呼吸が認められたとされます。
アトピー咳嗽とは、アトピー性のアレルギー疾患に伴う特徴的な咳です。
アレグラは、副作用などがない限り、症状がある期間に毎日飲み続けても大丈夫です。
また、飲み続けることで効果が減弱することはありません。継続服用すると、逆に症状の改善率が高くなるとされています。
ただし、ヒトの体の状態は日々変化するものです。長期間飲み続けている薬で、副作用が発現することもあります。したがって、体調変化がある場合は早めに受診してください。
アトピー性咳嗽では、この感度が上がっているため、通常では反応しないようなわずかな刺激(タバコの煙や会話など)によって、必要以上に反応してしまい、咳が誘発されます。
アトピー咳嗽は、咳喘息とともに近年増えているといわれる病気です。
また、咳喘息とは異なり、喘息には移行しにくいと言われています。アトピー性咳嗽は太い気管部分の炎症が主なので、よほど悪化しない限り、細い気管支まで炎症が広がっていくことは考えにくいからです。
抗ヒスタミン薬は主に、皮膚のかゆみをコントロールする目的として、外用薬による治療に加え使用されます。抗ヒスタミン薬には大きく分けて、眠気が出やすいものと出にくいものがあります。運転注意喚起がない薬剤はフェキソフェナジン(アレグラ)、ロラタジン(クラリチン)、デスロラタジン(デザレックス)、ビラスチン(ビラノア)があります。また食事の影響を受けやすい薬としてはフェキソフェナジン(アレグラ)、ビラスチン(ビラノア)があります。また効果や副作用が同程度の薬でも構造の違い(「アミノ基」と「カルボキシル基」)により、効果や副作用に違いが出ることもあります。抗ヒスタミンを選ぶ際のポイントですが、 抗ヒスタミン薬を今まで内服したことがない方や、ドライバー、精密機器取扱の仕事の方は眠気が出にくい薬を選びましょう。その他の選ぶポイントとしては内服回数(1回か2回)、食事の影響を受けるかどうかなどがあります。 抗ヒスタミン薬を選択する際のフローチャートを作成しましたのでよろしければ参考にしてください。
アトピー咳嗽は、アトピー素因を持った中年の女性に多い疾患です。
また、抗ヒスタミン作用を持つ薬とそうでない薬があり、それぞれ症状に応じて服用することが大切です。
鼻・副鼻腔疾患も慢性咳嗽の原因になります。欧米では喘息と鼻水が喉に落ちる後鼻漏が慢性咳嗽の重要な原因とされています。後鼻漏は慢性副鼻腔炎やアレルギー性鼻炎によって引き起こされますが、慢性咳嗽の原因としては慢性副鼻腔炎による後鼻漏が多く見られます。鼻や副鼻腔、咽頭には咳嗽反射の受容体が存在しており、鼻水がそこを直接刺激することで咳が出ると考えられます。また、気道全体の粘液繊毛輸送能や局所免疫の異常から来る上下気道の慢性好中球性炎症も咳の原因になります。とくに喀痰や鼻汁中に好中球が認められる場合にはマクロライド系抗生剤が用いられ、その臨床効果は多くの場合、2~3カ月以内に得られます。
慢性咳嗽の原因として、胃食道逆流症(gastroesophageal reflux disease:GERD)も見逃せません。GERDとは、胃酸や胃内容物が胃から食道に逆流することによって何らかの症状が惹起された場合をいいます。欧米に比べて日本の発生頻度は低かったのですが、1990年代末から増加しており、その背景には高齢人口の増加、食生活の欧米化、ピロリ菌感染の減少、内視鏡機器と診断技術の進歩などがあると考えられています。酸逆流による定型的な症状としては胸やけやゲップがありますが、それ以外にも慢性咳嗽・喘息症状(呼吸器科)、咽頭炎・喉の違和感・嗄声(耳鼻咽喉科)、不眠・不安・うつ(精神神経科)、狭心症様症状・胸痛(循環器科)、胸やけ・胸痛・背部痛(整形外科)など、各科にまたがった多彩な症状が見られます。
なぜGERDで咳が出現するのかについては、次の2つの可能性が指摘されています。
②咳止め、何故効かない??? ③咳喘息 ④アトピー咳嗽 ⑤でもそれ、本当に咳喘息ですか? ⑥吸入ステロイドは安全で効果的!
その後、職場を変わった時にまたじんましんが出ましたが、皮膚科の治療を続け、仕事に慣れる頃には湿疹も良くなりました。今はザーネ軟膏とアレグラで落ち着いていますが、やはり無理はいけないということだったのでしょうか。
また、咳の原因の項でお示ししたアトピー咳嗽、咳喘息、喉頭アレルギーは ..
アトピー咳嗽(がいそう)は、アトピー性喘息やアレルギー性鼻炎などのアトピー性疾患に伴って発生する特徴的な症状です。
気道の過敏性や炎症によって引き起こされ、乾いた咳が特徴です。とくに夜間や早朝に悪化することが多いとされます。
5 アレルギー性の咳に効果のある市販薬は? 5.1 気管支喘息と咳喘息; 5.2 アトピー咳嗽; 5.3 喉頭アレルギー
アトピー性皮膚炎では,皮膚バリア機能と保湿因子が低下しています。保湿剤の使用は,アトピー性皮膚炎で低下している水分含有量を改善し、皮膚バリア機能を維持することでアレルゲンの侵入予防と皮膚炎の予防、痒みの抑制につながると考えられています。保湿剤の適正な塗布量は、ステロイド外用薬と同じようにひとさし指第一関節(1FTU=0.5g)で手のひら2枚分が目安となります。
そう痒を伴う皮膚疾患のうち、小児では湿疹・皮膚炎群に含まれるアトピー性皮膚炎が多い。
病院に通いつつも38歳の時から仕事を始めたのですが、43歳の時、一時かけもちでアルバイトをしたら、首のまわりに真っ赤な湿疹ができてしまいました。皮膚科に通いましたが良くならず、全身にじんましんも出ました。全身の皮膚が過敏になっていて、Tシャツのタグが当たっただけで痛がゆく、真っ赤になってしまいます。ステロイドの塗り薬と保湿剤が出たのですが、その保湿剤にしてしまって余計にかゆくなり、いくつか試した後のワセリンでやっと治まりました。ワセリンはベタつくので寝る前に使い、朝出勤前にはザーネ軟膏を全身に、赤いところにだけステロイドの軟膏を塗っていました。かゆみも強く、アレグラも飲みました。精神的なものかもしれないと、精神科にもかかりました。半年ほどそんな状況が続き、かけもちのアルバイトを辞めました。
長引く咳の原因として、最近は咳喘息、アトピー咳嗽、過敏性肺臓炎、慢性気管支炎 ..
通常、咳は、気道に入ってしまった異物を外に出そうとして起こる体の防御機能で、「咳反射」と呼ばれます。本来なら咳の必要がない程度の状態でも咳き込むので、長い咳症状が続いてしまいます。
好酸球増多を伴う慢性咳嗽 喘息、咳喘息、アトピー咳嗽など · 鼻・副鼻腔疾患、胃 ..
喘息、咳喘息、アトピー咳嗽、非喘息性好酸球性気管支炎などで共通するのは、好酸球性気道炎症を特徴とする慢性咳嗽であることです。
咳喘息は前述したように喘鳴や呼吸困難を伴わず、慢性咳嗽が唯一の症状でありながら気道過敏性が亢進し、気管支拡張薬が有効な喘息の亜型です。咳喘息は喘息の早い時期を診ているという考え方もありますが、長期間咳喘息のままで経過する人もいます。複数の吸入アレルゲンに感作されている人や、吸入ステロイド薬の導入までに時間を要した人が典型的な喘息への移行リスクが高いとの報告があります。そういう意味では早期診断・早期治療が重要です。
アトピー咳嗽と非喘息性好酸球性気管支炎は、病理学的には気管支喘息と同様に、喀痰中に好酸球増加が観察されるにもかかわらず、非喘息性好酸球性気管支炎では気道過敏性の亢進がない病態、アトピー咳嗽は気管支拡張薬に反応しない病態と定義されています。アトピー咳嗽と非喘息性好酸球性気管支炎はアトピー素因を有する中年女性に多く、咽喉頭の掻痒感を伴う乾性咳嗽が特徴的です。咳が出る時間帯としては就寝時、深夜から早朝、起床時、早朝の順に多く、咳の誘因になるのはエアコン、タバコの煙(受動喫煙)、会話(電話)、運動などです。耳鼻科でいう喉頭アレルギーも同様の病態と考えられます。治療にはヒスタミンH1受容体拮抗薬や吸入ステロイド薬、麦門冬湯などの漢方薬が選択されます。
咳喘息とアトピー咳嗽の違いは、咳を誘発するメカニズムです。咳喘息では気管支平滑筋のわずかな収縮が平滑筋内の知覚神経を刺激して咳を誘発し、アトピー咳嗽では喉頭から気道にかけてのアレルギー性炎症によって咳感受性が過敏になっているために咳が誘発されます。咳喘息に有効な気管支拡張薬は咳感受性や咳中枢には抑制作用をもたないことから、アトピー咳嗽を含む咳嗽一般に対する鎮咳作用はありません。
これら好酸球性慢性咳嗽の診断には、喀痰中の好酸球増加に加え、高IgE値、アレルゲン特異的感作の存在や末梢血好酸球増多が参考になります。
アトピー咳嗽吸入用ステロイド薬・β2 刺激薬合剤アドエアR(吸入),シムビコート ..
アトピー咳嗽の場合、呼気NO検査の検査結果は正常範囲内を示します。
GERDは消化器疾患であるものの高頻度に咳嗽を伴い、咳喘息やアトピー咳嗽、SBSとの合併も少なくありません。 ..
いかがでしたか?アトピー咳嗽について症状から治療までわかりやすく解説していきました。まとめると
アレグラ、 (アトピー咳嗽) クラリチン、エバステル ロイコトリエン受容 ..
・アレルギー性咳嗽⇒アレルギー薬(抗ヒスタミン薬)を使います。どの薬(タリオンやアレグラ、ザイザルなど)を選択しても、比較的直ぐに効くとされています。
治療は咳喘息は吸入ステロイド、アトピー咳嗽は抗アレルギー剤となり治療が異なります。 ..
気管や気管支に好酸球というアレルギー細胞が関連した炎症が生じ、これらの表面の知覚神経が過敏になり、咳感受性が亢進して咳が出ます。咳喘息でも同様の病態は生じますが、アトピー咳嗽では末梢気道(内径が2mm未満の細い気管支)には生じないのが違いです。
好酸球数増加は気管支喘息・アトピー咳嗽・咳喘息を疑う。 IgE IgE増加は気管支 ..
アトピー咳嗽とは慢性咳嗽の原因の一つで、何らかのアレルギー性の関与が関係していると言われており、気管支拡張薬が無効、吸入ステロイド、抗ヒスタミン薬が有効であることなどが特徴です。治療は喘息と大きく変わりませんが、原因アレルギーに対する治療で症状の改善が期待出来ます。
アレグラ」「ディレグラ」「クラリチン」「デザレックス」「ビラノア」だけ ..
・感冒後咳嗽⇒去痰薬(ムコダインなど)、鎮咳薬(メジコンなど)。場合により、強めの咳止め(コデイン)を利用します。また、感冒が抜け切れていないと判断した時には、数日間抗生剤を使用することがあります。
咳が長引く病気は、気管支喘息や咳喘息など様々ですが、アトピー咳嗽も1ヶ月以上続く咳症状を起こします。アトピー咳嗽 ..
アトピー咳嗽は、咳受容体の感受性が亢進していることにより生じます。