1日の内服量30mg÷60kg=0.5mg/kgが1日の「積算量」になります。


一方でイソトレチノインは皮脂腺を退縮させる作用があるため、再発を抑えることができ、かつ再発しても症状は軽度で済みます。ただし、再発率は文献によってかなりのばらつきがあるためあまり参考になりません(そもそも再発をどのように定義すべきかという問題があります。定義が変われば再発率も変わります)。再発率はイソトレチノインの投与量、投与期間、併用薬の有無、重症度、年齢、性別など様々な要素が関与するため一概には言えませんが、おおむね30%程度と考えておけば良いでしょう。Quéreuxらは再発率が高くなる患者背景として、年齢が若いこと、家族歴があること、胸や背中にもニキビがあることを挙げています(文献1)。これらに該当する場合には投与量を多くすることが望まれます。なお、最新のメタアナリシスによれば再発率を下げるにはイソトレチノインは低用量ではなく、通常量が推奨されています(文献2)。


イソトレチノインの効果と当院のニキビ治療の流れについて解説します。

海外では中等度~重度のニキビに対するイソトレチノインは第一選択として位置づけられおり、世界のスタンダードなのです。すでにお気づきのように日本のニキビ治療は海外に比べて大きく遅れています。当院でイソトレチノインを希望される患者さんの重症度はそれほど高くはない印象です。むしろ中等度で再発率の低い治療を希望される方が多いようです。難治性ニキビはもちろん、治療満足度が低い場合にも有力な選択肢です。当院ではマニュアル通りに処方するのではなく、イソトレチノインの最適な内服量や使用法を提示します。また副作用を軽減させるための対策も説明します。

イソトレチノインはニキビを引き起こす要因を抑制する作用があるため、ニキビ治療効果があります。効果を大きく分けて3つ説明させていただきます。

例えば、体重が60kgの人であれば「1日の摂取量は30~60mg」が推奨されます。

当院で取り扱うアクネトレントは先発医薬品と同じ効果や効能があり、安全性についても確認されているジェネリック医薬品です。レコルダティ社(トルコ)より輸入しています。

ニキビの再発は非常に悩ましい問題です。初期段階である微小面皰を治療することで再発を抑えることができます。それが可能な薬剤は過酸化ベンゾイルとアダパレンの2つのみです。商品名ではベピオ、ディフェリン、デュアック、エピデュオです。これらの外用薬は診療ガイドラインでも取り上げられているニキビの標準治療薬ですが、外用をやめてしまえば必ず再発してしまいます。実際に何年も皮膚科クリニックに通院しても、ニキビが完治しない患者さんがたくさんいます。

体重40kgの方で1日20~40mg,60kgの方で30~60mg飲むのがよいです.

この抗炎症作用により、特に膿を伴う重度のニキビや、慢性的に炎症が続くケースにおいて、他の治療では効果が見られない場合でも、イソトレチノインは有効な治療手段となります。


イソトレチノインは食後に1錠服用してください。
一般的には20mgを1日1回で服用を開始し、症状など経過観察をしながら投与量を調整していきます。 必ず医師の指示に従い、決められた用法・用量を守って服用してください。

イソトレチノインの服用期間中に注意するべきことは以下の通りです。

イソトレチノインは、体重1kgあたりの積算量が120mg/kg以上になると再発予防につながると考えられています。

イソトレチノインの内服開始1ヶ月後に再度血液検査を行います。その後は1ヶ月ごとに診察および3ヶ月に1度の血液検査を行い、症状の変化や副作用を確認していきながら、適宜用量を増減することがあります。
※血液検査は自費診察料となり、4,500円(税込)となります。


イソトレチノインの服用中や、服用を止めてすぐは必ず避妊しましょう。

服用用量は、体重1kgに対し0.5mg~1mgです。
体重が50kgの場合は、1日25mg〜50mgを服用するようにしてください。
初めて服用される方は、20㎎から開始してください。
増量をすることができますが、自身では判断せず医師にご相談ください。

海外の論文によるとイソトレチノインの内服トータル量が多いほど再発しにくいので、

イソトレチノインは皮脂腺のアポトーシスを促すため 8、治療後もある程度は皮脂量の減少を認めます。しかし、収縮した皮脂腺のサイズはもとに戻るため、大部分の皮脂は戻ります。

まず、イソトレチノインは効果が出るまでにはある程度の時間がかかります。

・妊娠又は妊娠している可能性がある場合
胎児に先天異常、流産、早産、死産を引き起こす可能性
・激しい頭痛
・目のかすみ、めまい
・吐き気、おう吐
・脳卒中
・下痢
・筋力低下
・重大な精神症状 (うつ、自殺など)

イソトレチノインは、毛穴の開きや黒ずみにも効果が期待できます。

イソトレチノインの効果が出る、感じるまでの期間や、目安期間の計算方法について解説していきます。

イソトレチノインをやめた後でも、皮脂の分泌が完全に元に戻ることはありません。

例として、体重60kgの人が1日30mg服用する場合、体重1kgあたりの1日の量は、30(mg)÷60(kg)=0.5(mg/kg)

期待した効果を実感したため、途中でイソトレチノインを辞めてもいいですか?

おおしま皮膚科では、イソトレチノインを辞めるべきかどうかを、血液検査の結果を確認しながら慎重に判断しています。

体重50kgの方がイソトレチノインを1日30mgを服用した場合、

体重50kgの人の場合、1日25mgの服用を240日間(約8ヵ月)続ければ、イソトレチノインの服用を中止しても再発が起こりにくくなる算出方法です。

日本国内のクリニックで処方されているイソトレチノインの費用相場は、

また、飲み始めてから1ヶ月後には血液検査を行います。
これは副作用が出ていないかどうかを調べるためです。
血液検査の結果次第でイソトレチノインの影響があると判断された場合は、医師の判断で治療が中止となる可能性があります。

イソトレチノインは様々な注意点があり、また効果も個人差があります。

当院では、イソトレチノインによるニキビ治療以外にも、ケミカルピーリングにおけるニキビ・ニキビ跡治療を行っています。ケミカルピーリングは肌に薬剤を塗布することで、肌表面の古い角質を取り除き皮膚の再生を促し、ニキビ、シミ、黒ずみ、小じわなどの改善が期待できる治療です。

イソトレチノインと他のニキビ治療薬との併用は慎重に行う必要があります。

イソトレチノインの軽症の副作用としては乾燥肌や唇のひび割れ、目の乾燥などがありますが、これら以外に肝機能障害や血中脂質の変化が報告されており定期的な血液検査が必要な場合もあります。

以下では、イソトレチノインの治療期間と服用量について解説します。

イソトレチノインは主にニキビ治療に用いられる内服薬で、皮膚の新陳代謝を促進したり、皮脂の過剰な分泌を抑える効果があります。

イソトレチノインの治療中は脱毛を併用しないように気をつけましょう。

イソトレチノイン内服治療は、ニキビが完全に消失するまで続ける必要があります。薬に内服に関しては医師の指示にしたがって、正しく服用を行ってください。

イソトレチノインは、飲みあわせの悪い薬があるため事前に確認することが重要です。

通常、1日の服用量は体重1kgあたり0.5mgが目安ですが、2ヶ月経過しても効果が思うようにでない方は1日1mg(体重1kgあたり)まで増量する場合があります。

ニキビ治療 (イソトレチノイン)– Acne Treatment Isotretinoin

イソトレチノインは欧米では20年以上の歴史がある薬で、中等度―高度のニキビに対して使われています。

本剤は、有効成分であるイソトレチノインを含有しています。 本剤は、難治性 ..

イソトレチノインには、ニキビの原因である皮脂の過剰分泌や角化の異常を抑えて既存のニキビを減らすなどの作用があります。薬剤には、以下のような種類があり、全て薬の作用は同じです。

このたび、難治性・重症ニキビ治療薬であるイソトレチノインを導入いたしました。 ..

副作用の中でも口唇炎や唇の乾燥は起きやすく、イソトレチノインの服用量が多くなるほど起こりやすいとも言われています。

(体重 60 ㎏、治療期間 6 カ月間とすると、120 ㎎/kg 以上になるため

•皮膚や粘膜、鼻、眼の乾燥症状。鼻の乾燥にともなう軽度の鼻出血。ドライアイ、眼瞼炎、結膜炎。
•重度のアナフィラキシー反応
•薬疹、重症薬疹(多形紅斑、スティーブンス・ジョンソン症候群、中毒性表皮壊死融解症など)
•うつ病、幻覚・幻聴、自傷行為、攻撃的になるなどの精神疾患
•骨や筋肉の痛み、筋力低下、横紋筋融解症
•肝機能障害(皮膚や眼球の黄ばみ、黄疸、疲労感)
•腎機能障害(むくみ、疲労感)
•吐き気、嘔吐
•視力障害、目のかすみ、頭痛
•下痢、下血、腹痛
など