☑ あらかじめ判明している副作用を理解すれば、怖がるほどの薬ではない


A. 男性の方も内服可能です。催奇形性の副作用があるため、男性の場合も避妊していただく必要があります。


イソトレチノインの効果は高いので、ニキビでお悩みの人にはぜひおすすめです。

A. 男性の方も内服可能です。催奇形性の副作用があるため、男性の場合も避妊していただく必要があります。

代表的な副作用として、皮膚や粘膜の乾燥が挙げられます。この症状はほぼすべての患者様に見られ、皮膚の乾燥による皮膚炎、口角炎、口唇炎、鼻出血、ドライアイなどを引き起こす可能性があります。また、赤ら顔や鼻血も比較的よく見られる副作用です。血液検査では、肝機能障害や脂質異常などの異常が認められることがあります。

しかし、内服薬であることから、副作用が気になる人もいるのではないでしょうか。

イソトレチノインは途中で断念するよりも、長期でしっかりとニキビを治していく使い方が適しています。
服用後1ヶ月ほどすると一時的にニキビが増悪しますが、ほとんどの場合は2〜3ヶ月ごろから効果を実感し始めます。4ヶ月ごろにはニキビに対して良い成果が出ていることがほとんどです。
日本の厚生労働省にあたるアメリカのFDA(アメリカ食品医薬局)によると、通常は0.5mg〜1.0mg/kgを1日1回服用し、12〜16週の治療期間で約9割の患者が総摂取量150mg/kgで良い治療成果が出たと発表しています。

イソトレチノインには、アクネ菌に対する細胞の免疫応答を正常化する「免疫調整作用」があることが報告されています。この作用により、免疫系が過剰に反応して炎症を引き起こすのを防ぎます。

イソトレチノインの効果は、1ヶ月目頃から実感するケースが多いです。

欧米では一般的に使用されていますが、日本では催奇形性等の重篤な副作用がある薬は、認可されにくくなっています。

ニキビの重症度が高く難治性の場合は、うつ症状の程度、投薬状況、自殺企図や他の精神的な問題、過去の治療などの情報を総合的にし判断し、患者さんや保護者の同意を得た上で治療を行うケースもあります。精神的な副作用が起こった場合でもほとんどのケースで中止後に改善するため19、症状の増悪がないかを注意深く観察していくことも必要です。

イソトレチノインの副作用として、主に以下のようなものがあげられます。

海外では中等度~重度のニキビに対するイソトレチノインは第一選択として位置づけられおり、世界のスタンダードなのです。すでにお気づきのように日本のニキビ治療は海外に比べて大きく遅れています。当院でイソトレチノインを希望される患者さんの重症度はそれほど高くはない印象です。むしろ中等度で再発率の低い治療を希望される方が多いようです。難治性ニキビはもちろん、治療満足度が低い場合にも有力な選択肢です。当院ではマニュアル通りに処方するのではなく、イソトレチノインの最適な内服量や使用法を提示します。また副作用を軽減させるための対策も説明します。

一方でイソトレチノインは皮脂腺を退縮させる作用があるため、再発を抑えることができ、かつ再発しても症状は軽度で済みます。ただし、再発率は文献によってかなりのばらつきがあるためあまり参考になりません(そもそも再発をどのように定義すべきかという問題があります。定義が変われば再発率も変わります)。再発率はイソトレチノインの投与量、投与期間、併用薬の有無、重症度、年齢、性別など様々な要素が関与するため一概には言えませんが、おおむね30%程度と考えておけば良いでしょう。Quéreuxらは再発率が高くなる患者背景として、年齢が若いこと、家族歴があること、胸や背中にもニキビがあることを挙げています(文献1)。これらに該当する場合には投与量を多くすることが望まれます。なお、最新のメタアナリシスによれば再発率を下げるにはイソトレチノインは低用量ではなく、通常量が推奨されています(文献2)。


また、稀ではありますが、以下のような副作用のリスクもあります。

イソトレチノインの重大な副作用として、流産や胎児奇形などがあります。
妊娠中や授乳中は胎児や子どもへの影響があるため、服用を禁止しています。 ※厚生労働省見解
妊娠や授乳、献血についても服用中と服用終了から1ヶ月間は止めておいてください。

イソトレチノインの詳しい注意事項や副作用については、をご覧ください。

イソトレチノインは、皮脂腺細胞や表皮細胞に働きかけ、これらの細胞を正常化する効果を持っています

イソトレチノインの服用中は、以下のようなこともしてはいけません。

そのような患者さんでも、イソトレチノイン治療によってニキビが改善していくにつれて、様々な心理的問題、社会的不安が改善していくことを数多く経験しています。ハーバード大学でも「うつ病の人はイソトレチノインを避ける必要がない」18としています。

・レーシック手術前後6ヶ月はイソトレチノインの服用をお控え下さい

イソトレチノインの副作用は、特に女性に大きく影響します。
禁忌などを解説していきますので、よく知ってニキビ治療に挑みましょう。

イソトレチノインを服用する際には、以下の点に気をつけてください。

・ イソトレチノインは光感受性を高める可能性があります。光治療中、レーザー治療中、脱毛治療中、レーシック治療(6か月以内)の方は、必ず医師にお知らせください。
・ イソトレチノインは光感受性を高める可能性があるため、服用中の日焼けは厳禁です。UVケアを徹底して行ってください。

イソトレチノインは、毛穴の開きや黒ずみにも効果が期待できます。

症状が軽度であれば外用薬などでコントロールが可能ですが、症状が比較的重度である場合はイソトレチノインの内服をもう1クール行うことも。

イソトロイン・ロアキュテイン(イソトレチノイン)使用時に気を付けることはありますか?

・ お薬処方には、肝機能障害、腎機能障害、血糖値、中性脂肪等の確認のため採血を行います。初回の採血で異常が認められない場合でも治療中に出現することもあるため、定期的な採血が必要となります。
・ 必ず医師の指示に従って服用してください。
・ 服用期間中とその後1ヶ月間は妊娠、授乳、献血をしないでください。
※妊娠女性への輸血により、胎児にイソトレチノインの影響が生じるおそれがあります。

イソトレチノインの服用期間は、絶対に妊娠しないようにしてください。

・ 妊娠中、妊娠の可能性がある方、妊娠を希望している方、授乳中の方
・ 成長期の方
・ テトラサイクリン系(ミノマイシン、ビブラマイシン、レダマイシン、アクロマイシン等) の薬剤を服用中の方
・ ビタミンA製剤を服用中の方
・ うつ病もしくは精神障害のある方
・ 肝臓機能障害のある方
・ イソトレチノイン・ビタミンAにアレルギーのある方、成分に含まれるパラベンにアレルギーのある方
・ 中性脂肪、コレステロールの高い方

皮膚科でのイソトレチノインでも保険適用外となるため注意が必要です。

粘膜の乾燥(皮膚、口、鼻、目の粘膜の乾燥)、赤ら顔、乾燥による皮膚炎、鼻血、ドライアイなどが高い確率で生じる可能性があります。稀な副作用として、頭痛、疲労感、吐き気などが生じる可能性があります。重大な副作用として、アナフィラキシーショック、鬱などの精神症状、視力低下・視野障害、胎児の催奇形性などの可能性があります。

イソトレチノインは、以下3つの働きからニキビに効果があるとされています。

催奇形性の問題があることから、当院では女性の方は内服開始前に妊娠検査薬を用いて妊娠していないことを確認しています。

上記で解説したように、イソトレチノインは妊娠中の人は服用できません。

A. イソトレチノインには、併用できない薬があります。服用中の薬を医師にお知らせください。

ため、イソトレチノインをご検討している方も気軽に服用開始できます。

A. イソトレチノインには、併用できない薬があります。服用中の薬を医師にお知らせください。

正しく服用しなければ、副作用も現れやすくなるため注意が必要です。

イソトレチノインは皮脂腺を退縮させるため、皮脂分泌を大幅に減少させる作用を持っています。この効果により、ニキビの原因菌であるアクネ菌が皮膚に定着しにくくなります。さらに、抗生物質と比較しても、より効果的にアクネ菌の数を減少させることができます。

以下では、イソトレチノインの治療期間と服用量について解説します。

個人輸入でもイソトレチノインを手に入れられますが、危険性が高く効果も発揮されない可能性があります。

上記のように、イソトレチノインにはさまざまな副作用が確認されています。

前院から13年以上、8000名を超える患者さんにイソトレチノイン治療を行ってきましたが、イソトレチノインの精神的な副作用は、重大な副作用で注意すべきものであるものの、それが原因で治療を中断した方はごく少数です。

イソトレチノインの副作用には、頭痛や吐き気などが見られる場合があります。

非常に稀ではありますが、重篤な副作用として以下のようなものも報告されています。

イソトレチノインは様々な注意点があり、また効果も個人差があります。

うつ症状がある方はイソトレチノイン治療が受けられないかというと、必ずしもそうではありません。ニキビ自体がうつと関連している可能性もあり、効果的な治療によりうつ症状が改善する可能性もあります。