[PDF] 医療機器の保険適用について(令和3年6月収載予定)
デキサメタゾンは、肺の病気や重い感染症の治療薬として、すでに国の承認を受けている。公的医療保険の適用もされ、安価という特徴もある。
には最も効果的な薬剤であるが、残念ながら日本の医療保険では適用が認められていない。
抗炎症薬のデキサメタゾンは、重症感染症のほか、喘息、多発性硬化症等の治療薬として承認、保険適用され、比較的安価に入手できるなどの利点を持つ。
121 高度催吐性リスク抗がん薬に対する予防的制吐療法は,5‒HT3 受容体拮抗薬,NK1 受容体拮抗薬,デキサメタゾンの3剤併用療法であったが,オランザピンを含む4剤併用療法が3剤併用療法よりも有意に急性期と遅発期の悪心・嘔吐を抑制することがランダム化第Ⅲ相比較試験で示され,オランザピンを含む4剤併用療法が標準的な予防的制吐療法として新たに加わった(→BQ1,CQ1参照)。ただし,オランザピンは本邦では糖尿病患者には禁忌(海外では慎重投与)であり,臨床試験では75歳以上の後期高齢者における使用実績がないため,オランザピンの併用については患者ごとに適応を検討する必要がある。 また,AC療法においてはデキサメタゾンの投与期間を短縮可能(遅発期のCR割合における3日間投与に対する1日目のみ投与の非劣性)というエビデンスが示されたが,AC療法以外の高度催吐性リスク抗がん薬ではエビデンスがないことに注意する(→CQ2参照)。 オランザピンを用いない3剤併用療法を行う場合やデキサメタゾンの投与期間を短縮する場合の5‒HT3 受容体拮抗薬の選択は,遅発期悪心・嘔吐に対して第1世代よりも有効性の高い第2世代のパロノセトロンを優先する(→BQ2参照)。 R±CHOP療法は高度催吐性に相当するレジメンであるが,高用量のプレドニゾロンが抗がん薬として使用されることから,5‒HT3 受容体拮抗薬とプレドニゾロンの2剤をもってR±CHOP療法に対する制吐療法とされてきた経緯があったため,R±CHOP療法に対するNK1 受容体拮抗薬投与の妥当性についてCQ7で解説した。2 中等度催吐性リスク抗がん薬に対する予防的制吐療法は,5‒HT3 受容体拮抗薬,デキサメタゾンの2剤併用療法である。一方,中等度催吐性リスク抗がん薬のうち,カルボプラチン(AUC≧4)を含む38 Ⅲ.急性期・遅発期の悪心・嘔吐予防 予防的制吐療法に用いられる制吐薬は,急性期に有効な5‒HT3 受容体拮抗薬,NK1 受容体拮抗薬,デキサメタゾン,遅発期に有効なNK1 受容体拮抗薬,デキサメタゾンである。また,かつて制吐目的に適応外使用されていた非定型抗精神病薬のオランザピンが,公知申請を経て,2017年に本邦でのみ,「抗悪性腫瘍剤(シスプラチン等)投与に伴う消化器症状(悪心,嘔吐)」に対して保険適用になり,急性期・遅発期ともに有効な新たな制吐薬として使用可能になった。抗がん薬の催吐性リスクに応じて,これら制吐薬の組み合わせ,投与期間,投与量が決められている(→ダイアグラム参照)。 今版における改訂のポイントは,国内外のランダム化第Ⅱ・Ⅲ相比較試験により,高度および中等度催吐性リスク抗がん薬に対して,オランザピンを含む予防的制吐療法が開発されたこと(→CQ1,4,5参照),遅発期のデキサメタゾン投与省略のエビデンスが示されたこと(→CQ2,6参照),中等度催吐性リスク抗がん薬に対するNK1 受容体拮抗薬の予防的投与について新しいエビデンスが示されたこと(→CQ3参照),である。 前版までに掲載されたエビデンスにこれらの新しいエビデンスを加え,推奨される制吐療法の基本情報を抗がん薬の催吐性リスク別に解説した(→BQ1~5参照)。概要抗がん薬の催吐性リスクに応じた予防的制吐療法高度催吐性リスク抗がん薬の悪心・嘔吐予防(→ダイアグラム1参照)中等度催吐性リスク抗がん薬の悪心・嘔吐予防(→ダイアグラム2参照)
[PDF] 医薬品の適応外使用に係る保険診療上の取扱いについて
審査支払機関における診療(調剤)報酬に関する審査は、国民健康保険法及び各法、療担規則及び薬担規則並びに療担基準、診療(調剤)報酬点数表並びに関係諸通知等を踏まえ各審査委員会の医学的見解に基づいて行われています。
他方、高度多様化する診療内容について的確、かつ、迅速な審査を求められており、各審査委員会から自らの審査の参考とするため、他の審査委員会の審査状況について知りたいとの要望のある事例について、平成17年度より全国調査を実施し、各審査委員会及び国保連合会間で情報の共有をしてまいりました。
今般、審査の公平・公正性に対する関係方面からの信頼を確保するため、審査上の一般的な取扱いについて、「審査情報提供事例」として広く関係者に情報提供することといたしました。
今後、全国国保診療報酬審査委員会会長連絡協議会等で協議を重ね提供事例を逐次拡充させることとしております。
なお、療担規則等に照らして、それぞれの診療行為の必要性、妥当性などに係る医学的判断に基づいた審査が行われることを前提としていますので、本提供事例に示されている方向性がすべての個別事例に係る審査において、画一的あるいは一律的に適用されるものでないことにご留意願います。
国内で実施されたメサデルムの一般臨床試験では、ステロイド外用剤が適応となる皮膚疾患に対して有効率が85.4%であったことが報告されています。また、再審査終了時におけるメサデルムの副作用発現率は1.1%で、その多くは塗布した部位に局在したものでした。
保険適用上の留意事項が示されている。 · コレチメント錠9mg
すでに保険適用もされており、審査や承認は不要で、後発薬も国内で製造されるなど、低価格で入手しやすいという点も特徴となっている。
デキサメタゾン吉草酸エステルの効果については、尋常性乾癬の患者さんを用いた比較試験において同じクラスのベタメタゾン吉草酸エステルよりも臨床効果が高く、全身への影響も少なかったという報告もあります5)。
・PCR検査の保険適用(3 月6 日)、PCR検査設備の民間等への導入 ..
合成副腎皮質ホルモン剤(ステロイド)のひとつであるデキサメタゾン(商品名:デカドロン®)は、抗炎症作用、抗アレルギー作用、免疫抑制作用などの作用を有することが知られています。重症感染症を含めた種々の適応症を有しており、1960年代から現在に至るまで、様々な疾患に対して汎用されてきた薬剤です。
本邦では、欧米諸国からやや遅れて、第5波が始まりつつあった2021年7月19日にカシリビマブ/イムデビマブ(ロナプリーブ®)が特例承認された。この薬剤の登場によって、早期診断・早期治療の重要性がさらに高まり、COVID-19診療が大きく変わった。その後、ソトロビマブ(ゼビュディ®)、モルヌピラビル(ラゲブリオ®)、ニルマトレルビル/リトナビル(パキロビッド®パック)、レムデシビル(ベクルリー®)の早期投与による入院予防効果が示され、それぞれ特例承認された(レムデシビルは保険適用となった)。
通常成人1回1アンプル(デキサメタゾンとして2.5mg)を2週に1回静脈内注射する。 なお、年齢、体重、症状により適宜増減する
新型コロナウイルス感染症の重症患者では、肺障害および多臓器不全をもたらす全身性炎症反応を発現することが確認されています。ステロイドは抗炎症作用を有するため、デキサメタゾンにはこれらの有害な炎症反応を予防または抑制する可能性が示唆されており、前述の試験によって効果が裏付けられました。
静脈内鎮静法はミダゾラム(ドルミカム)等を用いて歯科・口腔外科領域における手術や処置を行う
実質上,一択である.デキサメタゾンリン酸エステルナトリウムとベタメタゾンリン酸エステルナトリウムの明らかな優位性は示されておらず,現状ではデキサメタゾンリン酸エステルナトリウムをあえて適応外使用する必要性はない.
[PDF] COVID-19 の薬物治療ガイドライン version 5 1
海外でおもに使用されているベタメタゾンリン酸エステルとベタメタゾン酢酸エステルの合剤(CELESTONE® SOLUSPAN®)は,わが国では含有量が異なるがリンデロン®懸濁注がある(切迫早産への保険適用はない).この2種類のベタメタゾンは半減期が異なるが,臨床上の優位性は明らかではない.
薬剤師のためのBasic Evidence(制吐療法) | 日医工株式会社
※本剤の新型コロナウイルス感染症に対する使用経験は少ないため、今後の有効性や有害事象等の知見の集積にともない、新たな情報が得られる可能性があります。「新型コロナウイルス感染症診療の手引き」などの最新の情報を確認のうえ、適切な取り扱いを行うようにしてください。
デキサメタゾンの外用剤は、アトピー性皮膚炎診療ガイドライン ..
デキサメタゾンの主な副作用としては、感染症の増悪、続発性副腎皮質機能不全、糖尿病、消化性潰瘍、消化管穿孔、膵炎、精神変調、緑内障、血栓塞栓症などが報告されています。服用中止後に、発熱、頭痛、食欲不振、脱力感、ショック等の離脱症状があらわれる場合もあるので、注意が必要です。
医療用医薬品 : デカドロン (デカドロン注射液1.65mg 他)
前立腺がんの化学療法は、精巣腫瘍(せいそうしゅよう)や膀胱(ぼうこう)がんの治療と違って、根治をめざすものではありません。抗がん薬を使いながら、がんの増殖や痛みを抑え、がんと上手につきあっていく治療法です。
化学療法の対象となるのは、転移(進行)がんの患者さんで、ホルモン療法を続けた結果、薬の効き目が悪くなってきた場合です。限局がんや、局所進行がんの患者さんは対象にはなりません。また、転移(進行)がんであっても、初めから化学療法を行うことはありません。ホルモン療法だけで十分対応できる場合もあるので、最初にホルモン療法を試してみることが大切です。
前立腺がんの化学療法に使う抗がん薬はドセタキセル(商品名タキソテール)という点滴用の薬で、日本では2008年に前立腺がんに対して健康保険が適用されました。
ドセタキセルは微小管阻害薬とも呼ばれています。細胞の分裂には細胞中にある微小管というたんぱく質がかかわっていますが、ドセタキセルはこの微小管の働きをじゃまする性質をもつ薬です。ドセタキセルによってがん細胞は分裂できなくなり、死滅します。
また、ドセタキセルはアンドロゲン受容体の働きを抑える力もあるとされています。アンドロゲンは男性ホルモンの総称で、男性ホルモンであるテストステロンは、細胞の男性ホルモンの受け皿であるアンドロゲン受容体を介して作用するしくみになっていますが、その働きを抑えてしまうのです。前立腺がんは男性ホルモンで増殖する性質があり、ドセタキセルはこの経路も抑えることで、より効果を高めているのです。
さらにドセタキセルには骨転移によっておこる疼痛(とうつう)をやわらげる働きもあると考えられています。
ドセタキセルは抗がん薬のなかでは副作用の少ない薬ですが、手足のしびれやむくみ(浮腫(ふしゅ))などがみられるため、この副作用対策として、副腎(ふくじん)皮質ステロイド薬のプレドニゾロン(商品名プレドニゾロン、プレドニンなど)、あるいはデキサメタゾン(商品名デカドロンなど)を併用するのが一般的です。
デキサメタゾンプロピオン酸エステル軟膏0.1%「日医工」の基本情報
副腎ステロイドは選択できないが、蛋白同化ステロイドは選択できるとき、理論上はヒスロンという選択肢があります。日本では、ヒスロンHは保険適応が乳がん・子宮がんなど特殊なことと、致命的な血栓症の副作用がありますので、実際は一般的ではありません。
皮膚感染を伴う湿疹・皮膚炎には使用しないことを原則とするが、やむを得ず使用する必要がある場合にはあらかじめ適切な抗菌剤(全身適用 ..
すでに様々な疾患に使われており、肺疾患や感染症への効果が認められています。
保険適用され、ジェネリック薬もあることから手に入りやすいのが特徴です。
コロナ治療薬に「デキサメタゾン」…「レムデシビル」に続き2例目
日本では2020年5月、重症患者を対象に「ベクルリー」の製品名で特例承認。21年1月には添付文書が改訂され、中等症の患者にも投与できるようになりました。従来は日本政府とギリアドの販売契約に基づき、国が一括して買い上げて医療機関に配布してきましたが、安定供給の見通しがたったことから、21年8月に保険適用され、同年10月からは通常の医薬品と同様の流通体制へと移行しました。
[PDF] COVID-19に対する薬物治療の考え方 第14版
国内の臨床試験では湿疹・皮膚炎群や薬疹、虫刺されなどの適応疾患に対して有効率は85.4%、副作用発現率は3.5%という報告があります3)。
7)2022年1月21日の中央社会保険医療協議会(中医協 ..
本ガイドラインは、年齢・ワクチン接種回数・重症化リスク因子の数・免疫不全の有無・妊娠の有無から、その後の入院リスク(重症化リスク)を評価したうえで、治療適応の判断を行うことを推奨している。入院リスクが5%以上となる場合、「高リスク」と判断し、ニルマトレルビル/リトナビルまたはレムデシビルのいずれかを、需要と供給のバランス・禁忌の有無・静注可能な医療環境かどうか、などを加味して選択し、投与する。入院リスクが5%未満となる場合、「標準リスク」と判断し、対症療法で経過観察することを推奨している。発症7日以内の場合、フルボキサミン内服またはブデソニド吸入を考慮してもよいと記載されているが、日本では保険適用がないことに注意が必要である。
(本邦で発売されている注射剤は1バイアル6.6 mg [デキサメタゾンとして]であり、利便性.
保険の適用を受けるためには専門医による診察や診断が必要となり、この他、初診料あるいは再診料、処置代などがかかります。詳しくはお問い合わせください。
(high-dose dexamethasone:HD-DEX)を初回治 ..
開封済みのメサデルムは、誤使用を避けるために廃棄してください。未開封のメサデルムは、室温で保管しておけば使用期限まで使用できますが、自己判断で塗布するのは避けてください。
ステロイド外用薬は、症状や部位に応じた適切なものを使用しなければ、十分な効果が期待できないばかりでなく、副作用が生じる可能性が否定できません。
皮膚に何らかの症状がある場合は診察を受けたうえで、適切な薬の処方を受けてください。その際、残薬があることを伝えてくだされば、処方内容や処方量に反映致します。