気管支ぜんそく、アトピー性皮ふ炎等の他のアレルギー疾患の診断を受けたことがある人


コンコン、ケンケンといった乾いた咳です。咳そのものが苦痛となるため、咳に対する治療も行います。
アトピー咳嗽、咳喘息や気管支喘息、胃食道逆流症、喉頭アレルギー、間質性肺炎、気管支結核、降圧薬(ACE阻害剤)の内服などが主な原因疾患として挙げられます。


アレグラ錠60mgの基本情報(薬効分類・副作用・添付文書など)

痰が絡み、湿ったすっきりしない咳です。痰など気道粘膜の過分泌に対する治療を行います。
慢性副鼻腔炎(蓄膿症)、慢性気管支炎、気管支拡張症、気管支喘息、肺がんなどが主な原因疾患として挙げられます。


これはⅠ型アレルギーの仕組みを模式的に描いたものです。
この右上のアレルゲンというのはダニのかけらであったり、カビであったり、いろいろなものなんですけれども、これが1度目の侵入、アレルゲンが体内に侵入すると、この樹状細胞というのが最初にアレルゲンを認識いたします。樹状細胞から信号が出て、このヘルパーT細胞に外からこういうものが入ってきたよという情報を伝えます。これが今度B細胞というリンパ球の1種、これに情報を与えまして、このB細胞はIgE抗体という物質をたくさんつくる。これがマスト細胞あるいは肥満細胞と呼ばれる免疫細胞の上に、このIgE抗体というのがたくさんくっつくんですね。
ここまででアレルギー反応が起こる準備ができる。まだアレルギーの反応が起きていないんですが準備ができると。もともとこういったアレルギー反応というのは、人間の身体を壊すためにあるわけではなくて、寄生虫や何かが入ってきたときにそれを退治するためにつくられたと考えられているのですが、実際にはダニとかカビが人間の身体に入るとこういった反応が起きてしまうということで、病気の引き金を引くということが知られております。こうやって準備ができた状態で、例えばまたダニのかけらを吸い込んでしまったというようなことが起きて、ダニアレルゲンが体の中に侵入する。
そうしますとここにくっついてるIgE抗体とアレルゲン、ダニの死骸のかけらだったりするわけですが、これがくっついて、マスト細胞(肥満細胞)がびっくりしていろいろなものを出すんですね。これは本来は外敵を退治するために作られた仕組みなんですけれども、これが逆に人間の体を壊す方向に働いてしまう。アレルゲンがIgE抗体と結合すると、炎症を引き起こす物質が放出されます。
気管支喘息の場合も、これ気管支の中で起きまして、気道に炎症が起こる。皮膚で起きますとアトピー性皮膚炎となる病気が同じようなメカニズムで起きてくるということなんですね。

フェキソフェナジン(アレグラR)※は、アレルギーを抑える薬のなかでも「ヒスタミンH₁受容体拮抗薬」に分類される薬です。

キプレスは作用時間が長いため、いずれの剤型でも1日1回、就寝前の服用で持続的な効果が得られます。

治療の目標は、喘息発作がなく、運動や睡眠に支障なく、健常人と変わらない生活が送れること、肺機能が正常に近く、治療薬の副作用がなく、喘息死が起きないことです。
この目標のために患者さんと医師はよく相談し、まだ治療をしていない場合は「無症状が完全なコントロール状態であるとして、コントロール良好の達成と維持」という目標に向けて治療計画を立てます。すでに治療を行っている場合は、現在の治療を考えに入れて重症度を判定し、コントロールされた状態(コントロール良好)を目標にした治療を選択します。

キプレスは、気管支拡張作用と抗炎症作用を併せ持つ薬剤です。続けて使用することで気管支の炎症を継続的に抑制し、喘息発作を起こりにくくします。

熱がないのに咳が続くというタイプです。多くは痰を伴います。
感染症、咳喘息や気管支喘息、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、肺炎などが原因疾患として挙げられます。
また、肺がんや肺結核なども考慮した検査・診断が必要です。


アレルギー反応にはいくつか種類があります。一番我々の身近にアレルギーとして認識されているのがⅠ型アレルギーと呼ばれるもので、これは即時型、反応がすぐに起きるタイプのアレルギーで、これはアトピー型という言い方もございます。
これはアレルゲン、アレルギーの元になる物質が体に侵入してきたときに、多量につくられたIgE抗体というものが、再びアレルゲンが侵入することで反応を起こすという仕掛けになっています。これはちょっと後で詳しくまたお話しさせてもらいます。
このⅠ型アレルギーにかかわる病気としては、気管支喘息、アトピー性皮膚炎、じんましん、花粉症、食物アレルギー、アナフィラキシーショック、アナフィラキシーというのは、アレルギーのもとになるものを食べたりなにかしたときに非常に激しい反応が起きて場合によっては命を落とすと言った非常に強いアレルギーがあるのでございます。
このほかに、Ⅱ型アレルギーⅢ型Ⅳ型というのがございます。Ⅱ型アレルギーは細胞障害型と呼ばれまして、お薬のアレルギーなんかがこのⅡ型アレルギーに相当するんですね。比較的時間が少し経ってから出てくるような反応になります。
Ⅲ型アレルギーは免疫複合性といいますが、自己免疫、自分の免疫のシステムがおかしくなって病気になる一連の疾患がございます。そういったものがⅢ型アレルギー。Ⅳ型アレルギーは遅延型と呼ばれまして、ツベルクリン反応なんかもそうなんですが、注射をして2日ぐらいして赤い反応が出てくる、そういったゆっくり起きるものですね。
これらいろいろなアレルギーがございます。今日はⅠ型を中心にお話をさせていただきます。

『 アレルギー性鼻炎(花粉症)の方は、咳喘息や気管支喘息を発症しやすいです。 』のお話。 ..


喘息の場合、悪化させる要因としては幾つかアレルゲンがあります。
代表的なのはダニです。それからカビ。これ合わせてハウスダストって呼ばれる場合もあります。ダニに対しては、家の中のダニ対策が必要です。カビはカビ対策が必要です。喘息の方は、ダニがいっぱいのおうちに行っちゃうと具合が悪くなるといったことはしばしば経験されるんですけれども、ダニは普段からコントロールしなければいけない、カビもなるべく少ないおうちにしたい。
それから花粉ですね。花粉自体が喘息を起こすことはあまりないんです。花粉の粒子が結構大きいので、気管支の奥までは入らないから鼻の粘膜で、あるいは眼、結膜で反応起こすことはよくありますけれども、直接喘息の引き金を引くことは少ない。ただ、花粉症で鼻汁がいっぱい出ますと、これは喉の奥へ流れていって、気管支に入っちゃったりして咳のもとにはなります。
ですので、花粉症の時期はやっぱり花粉の治療もちゃんとした方がいい。それから動物ですね。猫・犬・ウサギなどですね。特に猫はアレルギーの元になることが結構多いです。猫の場合、猫の毛とかフケだけではなくて、猫の唾液の成分もアレルギーの元になるんですね。
猫はその辺をペロペロなめた、その舐めた唾液に入っていた成分が乾燥して粉になって飛ぶと、これを吸い込むことでアレルギーの反応起きちゃうこともある。それから、ウサギとかハムスターとかげっ歯類も結構アレルギーの元になることが多い。犬アレルギーの人は数は少ないのですけども、ただ犬がいるとどうしても毛とかフケが落ちておうちの中のダニが増えてしまうんですね。
ですので、なるべく動物の毛とかフケが落ちないように気をつけたいと思います。

季節に関係なく一年中発症する鼻炎を通年性アレルギー性鼻炎と言います。アレルギーの原因物質は、ハウスダストやダニ、カビとされています。通年性といっても、冬場の閉め切った室内はハウスダストが飛び回るため、冬の期間に比較的強い症状が現れます。乾燥した空気によっても症状が悪化します。アレルギー性鼻炎の合併症として、喘息やアトピー性皮膚炎も起こることがあります。


・抗ヒスタミン薬(アレグラ、アレロック、ポララミンなど) 花粉症の薬として使われる薬が咳にも効くことがあります。 2023年4月17日


アレルギー疾患というのは幾つかあるんですね。
アレルギー疾患対策基本法というのがございまして、その中で気管支喘息、アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎、花粉症、食物アレルギー、この6疾患が法律の上ではアレルギー疾患ということで認識されているんですね。このほかにも、全身のいろいろなところにアレルギーによる病気が起きることがあります。
これらのアレルギー疾患は共通の部分もあるし、違う部分もある、ただアレルギーという一つのくくりの中で共通部分の多い病気のグループになるわけですね。

ぜん息との合併に気をつけたい病気|成人ぜん息(ぜんそく、喘息)

かぜ、コロナウイルス感染症、マイコプラズマ気管支炎などにかかってから、咳だけが長引くタイプです。気道粘膜の状態が元に戻らないために、ちょっとした刺激でも咳が出ます。
ほとんどが自然経過で良くなりますが、鎮咳薬などを処方することもあります。

→こちらもアレルギー性のメカニズムで生じる咳に効きます。気管支喘息で使われる薬です。 ・P2X3受容体拮抗薬(リフヌア)

アレルギー性鼻炎でも、花粉によって特定のシーズンにだけ症状が現れるのが花粉症です。春先のスギ花粉症が有名ですが、ヒノキ、ハンノキ、カモガヤ、ブタクサ、ヨモギ、シラカバなどほかにもたくさんあり、初夏や秋などに症状を起こすこともあります、また、複数の花粉がアレルゲンになっている場合もあります。
症状はアレルギー性鼻炎と同様であり、気管支喘息や中耳炎、副鼻腔炎などを合併しやすい傾向があるのも同じです。
アレルゲンの除去では、室内、特に寝室や居間など長時間過ごす場所に花粉を極力入れないことが重要です。花粉飛散量が多い日は外出をできるだけ避ける、外出時には眼鏡やマスクをつけ、帰宅時に玄関前で花粉をよく払い、飛散量が多い日には窓を開けない、洗濯物を外干ししないなどを心がけます。
薬物療法もアレルギー性鼻炎と同様ですが、花粉症の場合は飛散シーズンの少し前に治療を開始すると飛散量が増えてからも症状を軽くできる効果が期待できます。

アレルギー外来(花粉症・気管支喘息・咳喘息)|綱島・日吉・大倉山

呼吸器内科で診療を行う病気は、腫瘍、感染症、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、気管支喘息、間質性肺炎など多岐にわたります。
なかでも、WHOの2020年度全世界での死亡原因予想で上位となることが予測されるCOPD・肺癌・肺炎(結核含む)など頻度の高い疾患や、地域特性の高い悪性胸膜中皮腫について最新のエビデンスに基づいた治療を行うことができるよう取り組んでいます。
先端分野の臨床と研究の実践、医師をはじめとする医療人の臨床教育、受診される患者さんにとって安心できる呼吸器領域の医療の提供を心がけています。

2023年市民健向講座「気管支喘息とアレルギー疾患2023」前編

重症度は、発作の頻度、強さ、夜間の症状と肺機能検査(ピークフローの値)をもとに喘息症状が週に1回もない時は軽症間欠型、週1回以上は軽症の持続型、毎日ある人は中等症、日常生活に支障ある人は重症と診断します。
治療は、重症度の段階に合わせた薬の種類と量が処方されますが、喘息の薬には2種類あり、喘息治療の基本です。発作を予防する長期管理薬と急性の発作を鎮める発作治療薬です。長期管理薬には吸入ステロイド薬を基本に長時間効果のある気管支拡張薬と抗ロイコトリエン薬が併用されます。発作を完全に予防するには症状の無い時も毎日継続することが大切です。発作が起きた時には即効性のある気管支拡張薬の吸入やステロイド薬の内服が行われますが、吸入ステロイド薬を使用せずに安易に吸入の気管支拡張薬だけに頼ると逆に喘息は悪化していきます。コントロール状態を評価して、症状が改善していくと段階が下がり薬の量を減らすことが出来ます。
吸入薬は粉末タイプ、霧状タイプなどいろいろな種類があり、吸入器具、吸入方法に違いがありますので使用法は、医師や薬局で薬剤師から十分吸入できるよう正しい使用法を覚えて下さい。

喘息、アレルギー性鼻炎、じんましん、アレルギー性結膜炎、アトピー性皮膚炎、アナフィラキシ

アレルギー反応を抑え、気道の炎症を抑えて、空気の通りを良くするということが治療の基本となります。
発作時には狭くなった気管支を拡張させる、即効性のある吸入薬を用います。(吸入β2刺激薬SABAなど)
また平常時には慢性的な気管支炎症を抑えるための吸入薬を用います。(吸入ステロイドICSなど)

空気の通り道である気管がただれて過敏になり、発作的にゼーゼー・ヒューヒューといった喘鳴(ぜんめい)や呼吸困難、夜間の咳などが起こります。

喘息の症状は、風邪をひく、ほこりを吸う、気象の変化、喫煙、飲酒、過労、ストレスなどの環境因子によって日々変化します。たとえ毎日、吸入を継続していても悪化した時に発作をコントロールできるのは医師ではなく、患者さん自身です。そのため患者さんは医師とよく話し合い、喘息の悪化原因を避け、発作時の対処方法を学んで自己管理する手順を身につける必要があります。具体的には喘息の症状日誌を付け、肺機能の1指標であるピークフロー値を自己測定することにより発作の前兆に気付き、早めに対処します。たとえば発作が起きたら発作治療薬の気管支吸入薬を20分間隔で2~3回吸入し、なお治まらなければ発作用に処方されているステロイド薬を内服して病院を受診します。意識が薄れたり顔色が紫色のチアノーゼになったらすぐ救急車を呼びましょう。

早朝に『ヒューヒュー』や『ゼーゼー』といった音を伴うような場合

治療の大原則は、抗原から逃れることです。症状が軽い場合には抗原から逃れることだけで改善しますが、より重症の場合には息切れに対して酸素療法が必要になることや、過剰な炎症を抑えるためにステロイド薬での薬物療法を要することもあります。
再燃を予防するためには、住宅関連の場合、まずは家屋の清掃が必要になりますが、これは患者さん自身では行わないことが大事です。掃除の最中に大量の抗原を吸引してしまい、病気を悪化させてしまう危険性があります。そのために必ず自分自身ではなく、ご家族や知り合いにお願いするかハウスクリーニングの業者に依頼するようしてください。それでも軽快しない場合には、転居も検討する必要があります。
慢性型や線維性の場合には、上記のステロイドでの薬物療法の他に抗線維化薬(ニンテダニブ)が用いられることもあります。このほかに、保険適応ではありませんが免疫抑制薬が用いられることがあります。

【薬剤師が解説】花粉症の咳におすすめの市販薬はどれ?9選を紹介

、シーズン中は切らさずのみ続けるようにします。それほど強力な薬ではありませんが、リスク・副作用の少ない薬が多くほぼシーズン中は飲み続けることが出来ますし、症状の軽い方であれば抗アレルギー薬のみでも症状が軽くなることが十分期待できます。

あなどるなかれ、ほんとは怖いアレルギー アナフィラキシーにご用心

急性の咽頭炎・喉頭炎は、いわゆる風邪などのウイルス感染症にかかってのどに炎症が起こることで咳やのどの痛みが出ます。通常はこれらの症状以外にも、発熱や鼻水などの他の風邪症状を伴うことが多いです。溶連菌などの細菌感染症の場合、のどの痛みがとても強く、高熱が出ます。このような場合は、抗生物質を使用して治療します。
また喫煙や飲酒、喉頭アレルギーや逆流性食道炎によって咽頭炎・喉頭炎が慢性化(慢性の咽頭・喉頭炎)することがあります。声がかすれる、のどに違和感がある(つまった感じ・乾燥した感じ)、軽いのどの痛みなどの訴えがあります。このような場合は、うがい薬やのどの炎症をおさえる薬、ステロイドのネブライザー治療を行います。

アナフィラキシーについて理解し、万が一の事態に備えましょう。 アレルギーの一つ

①喘息患者の1割にアスピリンなど解熱鎮痛薬を使用して強い発作が起きる人がいます。これをアスピリン喘息といいますが、内服薬だけでなく鎮痛薬の入った張り薬や、塗り薬、目薬、坐薬なども使用しないで下さい。
②高齢者の喘息の人は、肺機能が良くなく喘息死の危険性が高くなります。また、胃内容物が食道を逆流して気管を刺激して発作になったり、心臓疾患を合併している場合があります。
③妊娠中の重症な喘息発作は、流産や胎児発育不全、脳障害の危険性がありますが、専門医と相談しながら適切に喘息薬を使用し、禁煙など環境改善、ストレスを少なくすることにより安心して出産できます。
④外科手術・歯科手術自体ではアレルギー特有の危険性はほとんどありません。麻酔薬、造影剤に使用に対する注意は必要です。
⑤運動誘発喘息
運動することにより一時的に喘鳴や呼吸困難が起きます。特に冬の乾燥した天候で起きやすいですが、多くの場合運動を中止して20分~30分後には自然回復します。
運動誘発喘息が起きるときは、喘息の長期管理が悪い場合がありますので、治療の見直しが必要になります。