離脱症状が生じると、よくある2つの誤解から落ち込む方が多いです。
14週後
どうですか?>助けて、どうにかしてえ、と訴える。頓服を飲むと治まる。
キツイ助けて。呼吸が苦しくなると訴える。セレナールをより抗不安作用の強いリボトリールに置換。
以後リスペリドン液を頻回に服用されるようになる。
処方
1 リボトリール(0.5mg) 2T 1日2回 朝・夕食後(1回1錠)
2 ブロチゾラム(25mg) 1T
スルピリド(100mg) 1T
レクサプロ (20mg)1T 1日1回 就床前
このため、身体が変化についていけずに離脱症状はおこりやすくなります。
人間は特定の状況について特定の思考パターン(解釈)を発展させる傾向にあります。役に立たない非現実的な思考パターンを持っている(自動思考)ことに気づき、その状況においてもっと有用な「役に立つ」考え方を探し出す(認知再構成)という治療です。
日を追うごとにつらさが増して自分には生きている価値がないとさえ考えてしまうこともあります。しかし、これらはうつ病の典型的な症状であり、あくまでも病気によって引き起こされているものであるということに早く気付くことが大切です。うつ病の治療には時間がかかるケースもありますが、できるだけ早期に発見して適切な治療を開始することで回復を早めることが可能です。
レクサプロが頭痛を生じる理由はよくわかっていませんが、と考えられます。
ドグマチール(スルピリド)という薬もよく効きます。ドグマチールは胃・十二指腸潰瘍とうつ病に適応がある薬です。まさに神経性胃炎に最適という薬です。心療内科でサインバルタやレクサプロ、トリンテリックスを処方されているけど胃の調子が悪い。消化器内科でドグマチールを処方されたけれど良くならなかったという人も多いです。消化器症状にはSSRI・SNRI・S-RIMとドグマチールを一緒に使うととてもよく効きます。ドグマチールは母乳が出たり、生理が遅れたりといった副作用がありますが、原クリニックでは50mg錠の半分(通常使用量の6分の1)を1日量にすることによって、副作用を減らし同等の効果を得ています。ドグマチールのこのような副作用は内服を止めればすぐ改善します。
うつ病治療においては、一般的に抗うつ薬が用いられます。うつ病の患者さんが増えるにつれて、使われる薬もどんどん増えています。
特に1999年からSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)と呼ばれる薬が多く活用されるようになり、その中でもレクサプロやジェイゾロフトといったSSRI薬がよく使われるようになりました。
しかし、すべてのうつ病患者に効果があるわけではなく、また調整が難しいことから、抗うつ薬の服用中にめまいや吐き気などの副作用に悩まされることもあります。
さらに、抗うつ薬の調整を行うだけでも数週間から数カ月を要することもあり、その期間はうつ病の辛さと副作用を感じながら薬を飲み続けなければなりません。
その辛さから逃れるために、お酒を飲んでしまうようです。
うつ病の患者さんを調査してみると、健康被害の可能性が高い飲酒をしている人の割合は、一般の人よりも高い傾向にあります。
しかし、抗うつ薬服用中にお酒を飲むことは、たいへん危険であるということを認識しておかねばなりません。
アルコールによって、抗うつ薬の作用を低下させてしまうことや、増強させてしまうこともあります。抗うつ薬の作用が強くなってしまうと、それだけ副作用が強く現れてしまうこともあるのです。
副作用の辛さから逃れるためにさらにお酒を飲んでしまい、アルコール依存症になってしまうことも珍しくありません。アルコールには依存性があるために、危険であることが分かっていても、酔いによって判断力が低下し、さらに飲み続けることになってしまうのです。
このように離脱症状に関しては、わかっていない部分も多いのです。
レクサプロ・サインバルタ・トリンテリックス等を飲んで嘔気や眠気の副作用が強かったのでやめたという人がいますが、原クリニックでは少量からゆっくり始めることで副作用の出現がかなり抑えられています。
新しい抗うつ剤であるSSRIやSNRIは、昔からある三環系抗うつ薬に比べて離脱症状は起こりやすいといわれています。その原因はよくわかっていませんが、セロトニンだけに作用する力が強いことが関係していると考えられています。特にSSRIで離脱症状がよくみられるので、SSRI離脱症候群やSSRI中断症候群とも呼ばれています。
離脱症状が起こりやすい薬でもまったく問題がない方もいれば、います。
ここでは、抗うつ剤による離脱症状について、わかりやすく説明していきます。
ですが、レクサプロはそこまで離脱症状が認められません。その理由を考えていきましょう。
ここでは、離脱症状が現れた時の対処法をご紹介したいと思います。
はじめから抗うつ薬を飲みたくない方に対して、当院の存在を伝えるための記事です。
標準治療を否定している訳ではありません。
すでに抗うつ薬を内服中の方に何かしようということでもありませんので悪しからず。
現状当院の医療圏ではない遥か彼方の地域でもこの記事が表示されているのでしょうが、当方の望むところではございません。申し訳ございませんがご容赦ください。
うつ症状が辛い方やきちんと治療したい方はすることをおすすめします。
これらの他に、ふらつき、頭痛、傾眠、震え、発汗、不眠、イライラ、めまい、下痢、疲労感といった離脱症状も報告されています。
レクサプロは、効果と副作用のバランスのよさに定評のある抗うつ剤です。
“薬の成分が体内にあることが普通”の状態から変化することによって離脱症状が生じてしまうので、“薬の成分が体内にないことが普通”の状態に戻れば多くの場合は治まります。ようです。
離脱症状が起こりやすいです。 ・イライラ、焦燥感、不眠、抑うつ症状の悪化
こういった離脱症状が起こるメカニズムについては、脳内のセロトニン濃度が激減することなど複数の仮説があります。ただし、明確なメカニズムは現状解明されていません。
レクサプロ錠10mgの基本情報(薬効分類・副作用・添付文書など)
17.1有効性及び安全性に関する試験
〈うつ病・うつ状態〉17.1.1国内第III相試験
大うつ病性障害患者を対象として、本剤(エスシタロプラムとして1日10mg又は20mg)、プラセボ又はパロキセチン塩酸塩水和物(パロキセチンとして1日20~40mg)を8週間投与した結果、主要評価項目であるMontgomeryAsbergDepressionRatingScale(MADRS)合計点の変化量は次表のとおりであり、本剤(10mg及び20mg併合群)のプラセボに対する優越性が示された。観察期及び後観察期の副作用発現頻度は、エスシタロプラム10mg投与群で63.3%(76/120例)、エスシタロプラム20mg投与群で75.6%(90/119例)であった。主な副作用は、10mg投与群では傾眠15.0%(18/120例)、悪心13.3%(16/120例)、浮動性めまい9.2%(11/120例)、20mg投与群では傾眠20.2%(24/119例)、悪心21.0%(25/119例)、浮動性めまい10.1%(12/119例)であった。
MADRS合計点及びベースラインからの変化量--------------------------表開始--------------------------
投与群例数MADRS合計点注1)変化量ベースライン最終評価時ベースラインからの変化量注1)プラセボ群との対比較注2)
群間差注3)[95%信頼区間]p値プラセボ群12429.0±5.618.3±10.1-10.7±9.5--
本剤10mg群12029.4±5.815.6±11.0-13.7±10.0-3.0[-5.4、-0.5]0.018注4)20mg群11929.8±6.016.2±10.1-13.6±8.8-2.7[-5.0、-0.4]0.021注4)
併合群23929.6±5.915.9±10.5-13.7±9.4-2.8[-4.9、-0.8]0.006注4)パロキセチン群12129.8±5.915.6±10.0-14.2±9.9-3.2[-5.6、-0.8]0.009注4)
注1)Mean±S.D.注2)投与群を因子、ベースラインのMADRS合計点を共変量とした共分散分析
注3)最小二乗平均値注4)有意差あり(p<0.05)
--------------------------表終了--------------------------17.1.2国内第III相長期投与試験
大うつ病性障害患者を対象として、本剤(エスシタロプラムとして1日10mg又は20mg)を最大52週間投与した結果、52週まで有効性は維持された。観察期及び後観察期の副作用発現頻度は、エスシタロプラム10mg又は20mg投与群では80.4%(74/92例)であった。主な副作用は、傾眠30.4%(28/92例)、悪心23.9%(22/92例)、頭痛19.6%(18/92例)、浮動性めまい15.2%(14/92例)であった。
MADRS合計点及びベースラインからの変化量--------------------------表開始--------------------------
評価時期例数MADRS合計点注5)変化量注5)ベースライン9231.3±5.5-
8週時8715.0±9.3-16.5±8.524週時7910.8±9.1-20.3±8.6
52週時668.0±7.4-23.0±7.6注5)Mean±S.D.
--------------------------表終了--------------------------17.1.3国内第III相高齢者長期投与試験
高齢の大うつ病性障害患者を対象として、本剤(エスシタロプラムとして1日10mg又は20mg)を最大52週間投与した結果、52週まで有効性は維持された。観察期及び後観察期の副作用発現頻度は、エスシタロプラム10mg又は20mg投与群では81.8%(18/22例)であった。主な副作用は、口渇、傾眠及び悪心各22.7%(5/22例)であった。
MADRS合計点及びベースラインからの変化量--------------------------表開始--------------------------
評価時期例数MADRS合計点注6)変化量注6)ベースライン2231.4±8.6-
8週時1917.1±9.9-13.7±9.024週時1411.5±8.5-18.6±7.6
52週時137.4±6.4-23.3±6.6注6)Mean±S.D.
--------------------------表終了--------------------------〈社会不安障害〉
17.1.4国内第III相試験社会不安障害患者を対象として、本剤(エスシタロプラムとして1日10mg又は20mg)又はプラセボを12週間投与した結果、主要評価項目であるLiebowitzSocialAnxietyScale‐J(LSAS‐J)合計点の変化量は次表のとおりであった。
観察期及び後観察期の副作用発現頻度は、エスシタロプラム10mg投与群で51.5%(102/198例)、エスシタロプラム20mg投与群で57.5%(111/193例)であった。主な副作用は、10mg群では傾眠18.7%(37/198例)、悪心14.6%(29/198例)、20mg投与群では傾眠22.3%(43/193例)、悪心17.6%(34/193例)であった。LSAS‐J合計点及びベースラインからの変化量(LOCF)
--------------------------表開始--------------------------投与群例数LSAS‐J合計点注7)変化量
ベースライン投与12週時ベースラインからの変化量注7)プラセボ群との対比較注8)群間差注9)[95%信頼区間]p値
プラセボ群19695.3±18.572.2±27.4-23.1±21.4--本剤10mg群19894.5±18.267.6±29.0-26.9±23.3-3.9[-8.3、0.6]0.089
20mg群19393.4±17.860.7±28.0-32.6±25.6-9.8[-14.5、-5.2]-注10)注7)Mean±S.D.
注8)投与群を因子、ベースラインのLSAS‐J合計点を共変量とした共分散分析注9)最小二乗平均値
注10)プラセボ群に対する本剤10mg群の優越性が示された場合に限り、プラセボ群に対する本剤20mg群の優越性を検討する計画であったため、検定が行われなかった。--------------------------表終了--------------------------
17.1.5国内第III相長期投与試験社会不安障害患者を対象として、本剤(エスシタロプラムとして1日10mg又は20mg)を最大52週間投与した結果、52週まで有効性は維持された。
観察期及び後観察期の副作用発現頻度は、エスシタロプラム10mg又は20mg投与群では60.1%(95/158例)であった。観察期の主な副作用は、傾眠24.7%(39/158例)、悪心19.0%(30/158例)であった。後観察期において発現率が10%以上の副作用は認められなかった。LSAS‐J合計点及びベースラインからの変化量
--------------------------表開始--------------------------評価時期例数LSAS‐J合計点注11)変化量注11)
ベースライン15895.3±19.5-12週時14169.0±25.1-26.6±21.5
24週時13859.9±28.7-35.6±27.252週時12649.9±28.0-44.8±28.8
注11)Mean±S.D.--------------------------表終了--------------------------
17.3その他17.3.1QT間隔に対する影響
健康成人117例を対象としたプラセボ対照二重盲検比較試験(ThoroughQT試験)において、QTcFのベースラインからの変化量(プラセボ補正)は、本剤1日10mg投与において4.3msec、1日30mg投与注12)において10.7msecであった(外国人データ)。QTcFのベースラインからの変化量(プラセボ補正)
--------------------------表開始--------------------------薬剤QTcF(90%信頼区間)(msec)
エスシタロプラム10mg/日4.3(2.2、6.4)エスシタロプラム30mg/日注12)10.7(8.6、12.8)
モキシフロキサシン400mg/日9.2(7.7、10.7)注12)本剤の承認用法及び用量は、1日1回20mgまでの経口投与である。
--------------------------表終了--------------------------
また、退薬症状(離脱症状)を起こすことがあるので、中止のさいは徐々に減量する ..
“薬の成分が体内にないことが普通”の状態に戻ることで治まるものであれば我慢する!という選択をされる方もいらっしゃるかもしれませんが、先ほど挙げた症状を見ると日常生活に支障をきたすものばかりなので耐え難いと感じる方も多いのではないでしょうか。
抗うつ薬の内服中止に伴い、めまい・吐き気・感覚異常などの離脱症状が生じることを抗うつ薬中断症候群と呼びます。 ..
離脱症状を考えるには、半減期が重要になります。半減期とは、薬が分解されて血中濃度が半分になるまでにかかる時間を意味します。つまり、半減期が長いということはゆっくりお薬が身体から抜けていき、半減期が短いということは急激に身体から薬が抜けていきます。半減期が短いと身体がびっくりしてしまうので、離脱症状がおこりやすくなります。
レクサプロの離脱症状と4つの対策 | 医者と学ぶ「心と体のサプリ」
米国の医師のEdmund Jacobsonによって開発されたリラクゼーション法です。筋肉は緊張させてから力を抜くことで脱力しやすくなるためこれを利用し、特定の筋肉を意図的に強く緊張させ、その後一気に力を抜いて筋肉が緩む感覚を味わうことで、緊張状態からリラックスさせる方法を体感的に習得する方法です。
効果まで2-4週。初期の副作用と離脱症状に注意。不安・抑うつへの効果を期待します。 動画:エスシタロプラム
健康な人であっても、嫌なことや辛いことがあったときにお酒を飲みたいと感じることがあるのではないでしょうか。
ストレスを発散させるために飲酒して、飲み過ぎてしまった人も少なくないでしょう。
うつ病治療に取り組んでいる人にも、うつ病の症状が辛くてお酒を飲んでしまう人がいます。
治療で抗うつ薬を始めたとしても抗うつ薬の調整は大変難しく、なかなか思うように改善しないことも少なくありません。
そのため、治療に取り組んでいるのになぜ改善しないのだろうとイライラしてしまい、お酒を飲んでしまう人がいます。
お酒に含まれているアルコールは気分を高揚させる作用がありますので、一時的にうつ病の辛さを忘れることができるからです。
しかし、抗うつ薬を服用中にお酒を飲むことは、とても危険な行為です。
お酒を飲んでいる間はアルコールによって気分が紛らわせたように思うのですが、うつ症状をさらに強めてしまうことがあります。酔いによって一時的に気持ちが晴れたように思うのですが、酔いが醒めたときにその反動が現れてしまうのです。
さらにアルコールには、睡眠の質を低下させてしまう作用がありますので、うつ病治療を妨げることになってしまうのです。