フォシーガは糖質制限ダイエットに近い働きをしていると言えるでしょう。


腎動脈・腎静脈を一定時間遮断したのち、血流を再開することで腎傷害を引き起こす実験手法。


フォシーガとは?(SGLT-2阻害薬:腎臓病の新しい治療薬として)

SGLT2は腎臓の糸球体で濾過された糖を近位尿細管で再吸収するトランスポーターである。SGLT2阻害薬は尿中への糖排泄を促すことで血糖降下作用を有する糖尿病治療薬であるが、近年糖尿病だけでなく、非糖尿病においても腎保護効果を有することが大規模臨床試験で判明した。SGLT2阻害薬は数種類あり、今回はエンパグリフロジンを実験に用いた。

タイトル:“Empagliflozin Protects the Kidney by Reducing Toxic Albumin Exposure and Preventing Autophagic Stagnation in Proximal Tubules”
著者名:Sho Matsui1, Takeshi Yamamoto1,*, Yoshitsugu Takabatake1, Atsushi Takahashi1, Tomoko Namba-Hamano1, Jun Matsuda1, Satoshi Minami1, Shinsuke Sakai1, Hiroaki Yonishi1, Jun Nakamura1, Shihomi Maeda1, Ayumi Matsumoto1, Isao Matsui1, Motoko Yanagita2,3, and Yoshitaka Isaka1
所属:
1. 大阪大学 大学院医学系研究科 腎臓内科学
2. 京都大学 大学院医学研究科 腎臓内科学
3. 京都大学 高等研究院ヒト生物学高等研究拠点(ASHBi)
DOI:

慢性腎臓病の治療薬フォシーガについて考える【腎臓内科医が解説】

腎臓は主に糸球体と尿細管から構成される。糸球体でろ過された血液は原尿となり、近位尿細管・遠位尿細管・集合管からなる尿細管で水分や電解質、栄養素などの再吸収が行われ、尿として体外に排泄される。なかでも近位尿細管は糖やアミノ酸、アルブミンなどの再吸収を担っており、エネルギー代謝が盛んで、また虚血再灌流傷害などのストレスにさらされやすいことから、オートファジーが重要な役割を果たす。

薬剤を用いたオートファジー活性の調整は様々な疾患で試みられていますが、単純にオートファジー活性を上昇させるだけではリソソームの機能に負担がかかるだけとなり、効果が得られない疾患が多数存在します。本研究では、EMPAが単にオートファジーを亢進させるのではなく、リソソーム負担を解除し、オートファジー障害を改善させることで腎保護効果を発揮することが明らかとなりました。肥満や糖尿病だけでなく、加齢に伴う腎老化においてもオートファジー障害は生じています。今後、EMPAが幅広いCKD患者さんにおいて、腎機能低下・透析導入への進行を抑制する治療薬として活用されることが期待されます。

「心腎連関」SGLT2阻害薬で新展開…フォシーガ承認のアストラゼネカ「1つの疾患としてアプローチ」 ..

図4. EMPAはオートファジー依存的に虚血再灌流障害を改善させる
野生型マウス・近位尿細管特異的Atg5ノックアウトマウスに対して通常食・高脂肪食・高脂肪食+EMPA負荷を行い、腎臓に虚血再灌流傷害を行って2日後のPAS染色を示す。野生型マウスではEMPA投与により高脂肪食による腎障害の悪化が改善するが、近位尿細管特異的Atg5ノックアウトマウスではEMPAの腎保護効果が消失した。


その他、フォシーガは、炎症抑制、心機能の改善等の心臓に有益な作用をもたらすことが知られています。

ということが発表されました。この研究結果をうけて、2021年8月にフォシーガ®は「慢性腎臓病(未

また、重篤な副作用としては、低血糖、腎盂腎炎、外陰部及び会陰部の壊死性筋膜炎(フルニエ壊疽)、敗血症、脱水、ケトアシドーシスがあります。

また、リベルサス(セマグルチド)との併用についても触れておきます。リベルサスはGLP-1受容体作動薬で、食欲抑制や血糖管理に効果が期待されます。フォシーガ、リベルサス、メトホルミンの三剤併用は、血糖管理や体重に対する効果が期待されるケースもありますが、このような治療法は医師の厳密な監視のもとで行う必要があります。


なお、効果不十分な場合には、経過を十分に観察しながら10mg1日1回に増量することができる。 〈慢性心不全、慢性腎臓病〉

■心不全にもフォシーガ
フォシーガは左室駆出率が低下した慢性心不全の成人患者さんの治療薬としても承認されています。ガイドラインでは、心臓のポンプ機能の目安となる左室駆出率が40%未満の心不全においてフォシーガの使用が推奨されています。

AZ SGLT2阻害薬フォシーガ 「慢性腎臓病」の効能追加を一変申請

重度の腎機能障害のある患者又は透析中の末期腎不全患者では本剤の血糖降下作用が期待できないため、投与しないでください。

AZ SGLT2阻害薬フォシーガ 「慢性腎臓病」の効能追加を一変申請 ..

英アストラゼネカ社は3月30日、SGLT2阻害剤フォシーガ(一般名:ダパグリフロジン)の慢性腎臓病()患者を対象とした第3相DAPA-CKD試験について、早期に終了することを発表した。今回の発表は、同剤がプラセボに対して、試験開始当初の想定を上回る有効性を示したことに基づく、独立データモニタリング委員会の勧告によるものである。

腎臓・心臓に効果の期待できる糖尿病治療薬 フォシーガは世界110ヵ国以上で承認されているお薬で、1型糖尿病、2.

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腎疾患診断用バイオマーカー L-FABP情報サイト
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No.42/2020年5月配信号[医療者向け]

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皆さまこんにちは。
「腎疾患診断用バイオマーカー L-FABP情報サイト メールマガジン」No.42をお届けします。

※このメールマガジンは、過去にシミックホールディングス株式会社L-FABP 事業部 と名刺交換をさせていただいた皆様、サイトにアクセスし資料請求いただいた皆様へお届けしております。

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■目次
□腎疾患 最近の話題
□L-FABPとは?FAQ よくある質問
□L-FABP関連文献ピックアップ
□L-FABP展示会・講演会情報
□L-FABP製品に関する資料請求のご案内
□お知らせ
新たなNews LetterをL-FABP情報サイトに掲載しました
□編集後記
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■腎疾患 最近の話題■
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▼SGLT2阻害薬「フォシーガ」の第3相DAPA-CKD試験 慢性腎臓病患者を対象とした有効性により早期終了
(2020年4月2日)

アストラゼネカは、慢性腎臓病患者を対象にSGLT2阻害薬「フォシーガ」(一般名:ダパグリフロジン)の有効性と安全性を検討していた第3相DAPA-CKD試験で、フォシーガによる有益性が当初の想定よりも早期に示されたことを受け、同試験を終了することを決定したと発表した。

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▼尿中L-FABPはSGLT2阻害薬による腎保護作用の評価項目として、下記のような論文でも活用されています。

(1)Empagliflozin, an Inhibitor of Sodium-Glucose Cotransporter 2 Exerts Anti-Inflammatory and Antifibrotic Effects on Experimental Diabetic Nephropathy Partly by Suppressing AGEs-Receptor Axis. Horm Metab Res誌、2015年
(2)Renoprotective effects of canagliflozin, a sodium glucose cotransporter 2 inhibitor, in type 2 diabetes patients with chronic kidney disease: A randomized open-label prospective trial. Diab Vasc Dis Res誌、 2018年
(3)SGLT2 阻害薬ルセオグリフロジンの腎機能障害合併2 型糖尿病患者に対する有用性の検討. 診療と新薬、2018年
(4)Effect of canagliflozin, a sodium glucose co-transporter 2 inhibitor, on cisplatin-induced nephrotoxicity in mice. Naunyn Schmiedebergs Arch Pharmacol誌、2019年
(5)SGLT2阻害薬ダパグリフロジンの腎保護効果の可能性:尿中L-FABP、尿中アルブミンに対する影響. 糖尿病、2019年

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▼IUC入室患者の治療転帰を含めた重症化リスク判別、敗血症患者の予後予測、血液浄化療法による治療経過の評価にも、尿中L-FABPが活用されています!

詳細はこちら>>


メールマガジン3月配信号もご参照下さい>>


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■L-FABPとは?FAQ よくある質問■
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POC Kit
Q6 粘性のある尿検体をPOCで測定することは可能ですか?
A6
粘性のある尿検体はメンブレンの網目状構造を通過できず液止まりを起こしたり、流速が通常より極端に遅くなることがあります。このような検体においては正しい測定結果を得ることができないため、定量キット「レナプロ(R)L-FABP テスト」での測定をお勧めします。

ほかにも、L-FABPについて、検体、測定、製品の性能・操作、保険収載情報など、
よくお寄せいただくご質問をまとめたFAQはこちら>>


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■L-FABP関連文献ピックアップ■
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慢性腎臓病(CKD)、急性腎障害(AKI)、薬剤性腎障害(Toxicology)、薬理学(Pharmacology)、運動(Exercise)、日本語総説、ガイドラインなど、に分類したL-FABP関連の最新論文をご紹介します。

▼Renal expression and urinary excretion of liver-type fatty acid-binding protein in cats with renal disease. J Vet Intern Med. 2020

詳細はこちら>>


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■L-FABP 展示会・講演会情報■
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今後開催される、L-FABP 展示会・講演会情報です。

▼第84回日本循環器学会学術集会
新型コロナウイルス感染拡大のためオンラインでの開催となりました。
【Web展示会】会期:2020 年7 月初旬~2020 年12 月末(予定)

【ランチョンセミナー12 LS12】
開催日:未定
会場:未定
演題:「内科系心臓集中治療室における急性腎障害:尿中L-FABP濃度測定の臨床的意義」
座長:宮内 克己 先生
(順天堂大学医学部臨床研究支援センター/順天堂東京江東高齢者医療センター循環器内科)
演者:石井 潤一 先生(藤田医科大学医学部 臨床検査科)
共催:シミックホールディングス株式会社/積水メディカル株式会社

その他学会・展示会情報はこちら>>


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■L-FABP製品に関する資料請求のご案内■
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L-FABP製品に関する動画、文献、パンフレット、資料などをお届けいたします。
資料送付をご希望の方は、下記よりお申し込みください。
▼医療スタッフ向け資料送付のお申し込み(無料)


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■お知らせ■
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▼News Letterについて
新たに下記のNews Letter (論文ピックアップ)をL-FABP情報サイトに掲載致しました。ぜひご覧ください。

【No.13】
救命救急における尿中L FABPの臨床的意義
International Journal of Emergency Medicine 誌、2019年

【No.14】
尿中L FABP は内科系心臓集中治療室入室患者の長期的な有害転帰の独立予測因子
Journal of Clinical Medicine 誌、2020年

【No.15】
尿中L FABPは高血圧患者における主要心血管イベント発生の予測因子
American Journal of Hypertension誌、2020年

詳細はこちら>>


▼資料請求について
上記News Letterに加え、下記の非臨床News Letter No.1も新たに資料請求いただけます。ご希望の方はお気軽にお問い合わせ下さい。

【非臨床News Letter No.1】
尿中L-FABPは自然発症2型糖尿病モデルラットにおける腎微小循環の血流量低下と虚血状態を反映する
Kidney and Blood Pressure Research誌、2019年

詳しくはこちら>>


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■編集後記■
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先月緊急事態宣言が発令され、先日から少しずつ解除され始めてすでに日常を取り戻されはじめている方もおられるかと思いますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。解除後も第二波の恐れがあるとのことなので、解除後も個人ができることをし、少しでも感染拡大の防止に努めましょう。
慣れない自粛生活で、ストレスが溜まりやすいかと思いますが、お体に気を付けてお過ごしください。(大竹)
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最後まで「腎疾患診断用バイオマーカー L-FABP情報サイト メールマガジン」をお読みいただき、誠にありがとうございました。
「腎疾患診断用バイオマーカー L-FABP情報サイト」にも、たくさんの情報をご用意しておりますので、ぜひご覧ください。


なお、登録内容の変更・削除、
メールでのお問い合わせは、下記よりお願いいたします。
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▼登録内容の変更・削除
下記メールアドレスに空メールをお送りください。
登録内容の変更・削除の手順をメールにてお送りいたします。

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L-FABP情報サイト

■発行元:
シミックホールディングス株式会社L-FABP 事業部
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アストラゼネカ/小野薬品工業:SGLT2阻害剤「フォシーガ」、慢性腎臓病治療薬として承認取得[新薬開発・販売 FRONTLINE]

CKDに対してフォシーガが効果を発揮するのは、▽SGLT2を阻害することにより、近位尿細管でナトリウムが再吸収されず、遠位尿細管に到達するナトリウム量が増加することで、糸球体に向かう輸入細動脈が収縮し、糸球体内の圧力が低下すること▽こうした作用が、浸透圧利尿による体液過剰の補正・血圧低下といった作用と組み合わさり、腎灌流を改善すること――が関連している可能性が考えられています。

腎硬化症は、アルブミン尿が検出される前から腎機能が低下しており、微量 ..

近年,血糖降下薬として使用されているsodium glucose co-transporter 2 (SGLT2)阻害薬が,2型糖尿病を合併した慢性腎臓病(CKD: chronic kidney disease)のみならず,糖尿病非合併CKDに対しても使用が可能となりました。今後,CKDに対するSGLT2阻害薬の使用が増加することが予想されますが,SGLT2阻害薬投与を推奨するCKD患者像や,投与時のさまざまな注意点などの情報を,専門医のみならず一般医家の先生方にも幅広く共有することは,CKD患者の透析導入を阻止すると同時に,副作用や有害事象の発症を未然に防ぐことにつながると考えます。日本腎臓学会では,SGLT2阻害薬の有効性や安全性を理解した上でCKD患者に対してSGLT2阻害薬が適正に使用されるよう,日本糖尿病学会と連携して"CKD治療におけるSGLT2阻害薬の適正使用に関するrecommendation"を策定しました。日本糖尿病学会が策定している「糖尿病治療におけるSGLT2阻害薬の適正使用に関するrecommendation」も参考にしながら,本recommendationをCKD診療に御活用ください。
今後,新たなエビデンスの創出により改訂が必要となる場合には,随時内容を更新いたします。

『研究課題名 SGLT2阻害薬における腎機能別の臨床効果と腎保護作用に関連する因子の

DAPA-CKD試験の結果について柏原氏は「CKD患者を対象としたこれまでの試験の中でも画期的な試験であり、ランドマークとなるものだ」と指摘。国は、2016年に3万9000人だった年間の新規透析導入患者数を28年までに3万5000人以下に減少させることを目指しており、柏原氏は「フォシーガの承認が、目標達成への転換点となることを期待している」と話します。